隠れた景勝地であるボッパルト。そのボッパルトまではフランクルトから気軽にアクセスできます。では、どのようにアクセスするのでしょうか?時刻表をまとめています。また、この区間は景色の良い区間としても有名です。実際にはどのような景色が広がるのでしょうか?
フランクフルトからケルンまでの移動概要
この日(8/11)はフランクフルトからケルンまで移動しました。フランクフルト?ケルン?何それ?そう思う人も多いでしょう。そのため、簡単な地図を使用します(図1、やさしー)。
図1. フランクフルトとケルンの位置関係
この図で中央部に位置するのがフランクフルト、その左上をつたるとケルンが存在します。今回はその経路を旅したのです。フランクフルトからケルンまで高速新線を経由する列車を使用すれば、1時間ほどで到着しますが、あえて在来線を選択しました。また、途中のボッパルトで途中下車し、小高い丘でライン川を見物することも忘れません。
ボッパルト到着まで
フランクフルト中央駅から、ボッパルトまではどう行くのでしょう?ボッパルトは小さな街ですので、IC(在来線速達列車)は停車しません。停車するのは、RE(在来線快速列車)のみです。時刻表を読み解くと直通のREは2時間に1本、ローカル列車(マインツ始発)は1時間に1本で、ローカル列車のうち半数は途中駅ビンゲンで追い越されるとわかります。
※2018年冬ダイヤでは時刻が変わっています。詳細はこのページの最後にまとめています。
なるべく早くケルンに着きたい(午後遅いと眠くなってしまうのです…)ので、7:47発(マインツ乗り換え)か9:08発に限られます。
この日から鉄道パスを使用するのですが、バリデーションを行わなければなりません。要は「今日から使い始めますよ」という意思表示です。フランクフルト中央駅の窓口(整理券方式でした、日本でいうなれば郵便局みたいな方式ですね)でこのような手続きを行ううちに、7:47発の電車は去ってしまいました。また、バリデーションと同時に月日の欄に8/11と記すことも忘れていけません。
待ち時間の間にボケっとしてもしょうがないので、写真撮影に励みます(そればっかり)。朝は変な人が少なく、通勤客が多く存在していたように思えます。なお、通勤でも私服を着用されている方が多い印象でした(余談ですが私も私服通勤です、私はグローバルスタンダードだったんですね)。
写真1. IC(在来線速達列車)
写真2. ウィーン行きの表示
写真3. ICE3(ですよね)のお顔
そうこうするうちに、お目当てのREがやってきました。同等たる8両編成でした。日本人の私は「4両編成にして1時間間隔にすれば良いのに」と思ってしまいます…。
写真4. ボッパルトを経由するコブレンツ行き(電車でした)
写真5. REの車内
駅のトイレはお金がかかるので、車内の車椅子トイレを使用しようとしたら(みみっちい)、音声が流れました。どうやら故障中のようです。そのため、一般用のトイレを使用しました。ヨーロッパなので、当然洋式で、どこかの国鉄型車両のように紙がついていないこともなく、快適なものでした。
さて、私を乗せたREはフランクフルトを出発し、コブレンツに向かいます。ボッパルト?コブレンツ?何それ?とお思いの方も多いでしょう。そこで、簡単な地図をお見せします(図2)。
図2. フランクフルトとボッパルトの位置関係
図2の右側にフランクフルトが、左上にコブレンツがあるのがご確認いただけると思います。その下(実際は南)に位置するのが、ボッパルトです。
フランクフルトからボッパルトまでの道中の景色の一部をお見せします。ときどき図1を眺めながらご覧いただくとよりご理解が深まると思います。
写真6. フランクフルトを出発してすぐの森
フランクフルトはドイツの金融の中心地とされていますが、そのフランクフルトであっても、市街地からちょっと離れるとこのような森が広がります(フランクフルトだけではなくベルリンもそうでした)。
写真7. マインツ手前の鉄橋(どうやらライン川のようです)
マインツから先はライン川の左岸(西側)を進みます。そのため、フランクフルト→コブレンツ(やケルン)の道中は進行方向右側を狙いましょう(私はそうしました)。なお、マインツで乗客の入れ替わりを確認いたしました。
写真8. ビンゲンで追い抜いた普通列車(電車であることがわかると思います)
ビンゲンで普通列車を追い抜き、ライン川沿いをがっつり走ります。読者の皆さまにもその一部をご堪能いただきましょう。
写真9. 車窓から見えた素敵な古城(名前は調べてね!)
ライン川は国際河川であることもあり、船の往来は激しいです。実家近くの利根川ではこのような船を見た記憶がありませんので、そこにも違いを感じます。
写真10. ライン川とそこを行く船
写真11. 美しい河川
写真12. 美しい河川と素敵な古城(ですよね?)
写真13. 美しい河川と素敵な古城
※さっきから写真の説明文が同じような感じであることに触れてはいけません。
写真14. 名もない小駅(駅名がわかったらコメントしてみよう!)
写真15. 偽ローレライ
偽ローレライの写真をよく見ると、トンネルが見えます。これは鉄道用トンネルです。そう、ライン川の対岸にも鉄道路線が存在するのです!こっちサイド(左岸線)は特急が走りますが、右岸線は特急は走りません。普通列車と貨物列車しか走りません。
写真17. 対岸を走行する普通列車(乗り鉄と撮り鉄を同時に行う私の上級者ぶりに驚きましょう)
写真18. 対岸の列車とライン川の船(ライン川の川下りだったと思います)
写真19. ハイネの詩にうたわれたローレライ(と地球の歩き方に書いていました)
写真20. 対岸に存在する昔から残る城(ネズミ城だと思います)
お城の多さに驚きながら、ボッパルトに到着です。考えてみれば、移動初日にして普通列車を利用するという自らの無謀さに若干呆れていました。
補足.フランクフルトとボッパルトの移動時刻表:2018年追記
以上の記述ではフランクフルトとボッパルトの間の具体的な時刻がわかりませんので、18年冬ダイヤの時刻を改めてまとめました(表1-2)。2時間に1本の直通は変わっていませんが、2時間に2回、マインツでの乗りかえで移動できることがわかります。REは快速列車、RBは普通列車、SはSバーン(近郊電車)、そしてICとICEは速達列車とお考えください。
表1. フランクフルト→ボッパルトの時刻表
表2. ボッパルト→フランクフルトの時刻表
2016年当時と比較するとマインツ(正確にはキルヒハイムボーランデン)-ボッパルト(正確にはコブレンツ)のREが増発されて、マインツからボッパルトまでREの1時間間隔が実現しています。ただし、別系統のフランクフルト-マインツのREの設定がなく、フランクフルトからマインツの間はICまたはICEの利用です。
さて、この移動の前後はどこに行ったのでしょうか?
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