普通電車とICでボッパルトからケルンへ

記事上部注釈
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ボッパルトからケルンまでは直通の列車はありません。それでは、どのように移動するのでしょう?そして、その道中はどうなのでしょうか?私の実体験をお話しましょう。

結論からいうと、ボッパルトから途中のコブレンツまではローカル列車、コブレンツからはICを利用しました。ボッパルト観光を終えた私はやや急いでボッパルト駅に向かいます。途中でリフトが停止したりしたため、本来なら20分の予定が25分(くらい)かかったためです。
※高所恐怖症のため、例によって写真はありません。ご了承ください。

ボッパルトで間一髪、間に合いました。

写真1. ボッパルトからコブレンツまで車窓を飾ったライン川

正直、さきほどまでと異なり、あまり美しさが感じられませんでした。これは、さっきの絶景が凄すぎるからと理解しましょう。

コブレンツからはICに乗り換えます。所定の乗り継ぎ時間は5分で乗り換えが可能か不安でしたが、私の日頃の行いが良かったのか、同じホームでの乗り換えのため、特に問題ありませんでした。

IC202のハンブルク行きの表示

写真2. 乗り継ぎのIC(電光掲示板)

私の目的地であるケルン(koln)に向かうことが確認できます。時刻表で調べますと、どうやらこの列車の始発はドイツ南部のパッサウだそうです。行き先はドイツ北部のハンブルクです。始発駅発車は7:17で終着駅到着は18:28と実に11時間も走る列車です。ドイツは折り返しの手間を省くためか、このように長距離を直通させる系統が多いようです。ちょうど、上野東京ラインが折り返しの手間を省くために宇都宮と熱海を直通させるようなものでしょう。

電光掲示板中のアルファベットはホーム上の大まかな印に一致していて、「その辺で待てば近いところに該当する車両が停車するよ」という目安です。日本のように「IC1号車、自由席」という乗車位置表示はありません。この方式だと、列車が到着してからホーム上を旅客が移動し、そのために停車時間が伸びてしまうという欠点が存在します。ただし、ここはドイツ。日本のルールは通用しないのでしょう。

コブレンツに進入するIC

写真3. 入線してきたIC

この列車は機関車+客車の連結方式です。でも先頭が機関車ではありませんね?なぜでしょう?答えは、機関車が最後尾に連結されているからなのです。客車に運転席が存在し、客車が先頭に立っているのです。こうすることで機関車付け替えの手間を省いているのです。日本と異なり、ドイツのICやICEには自由席や指定席という区分はありません。「全ての席に対して座席指定券を発売するが、座席指定券を未発売の席は誰が座っても良い」という運用方法です。日本ではスワローあかぎやひたち号・ときわ号に導入されている方法です。発売済みの座席については、指定席発売区間が座席の上に表示されています。座席指定席券を所有していない人は、座席指定済みの区間以外の席に座るのです。

そして、出入口付近のコンパートメントががら空きで予約も入っていないことに気づきました。そこで、コンパートメントに居座ることにしたのです。

ICのコンパートメント

写真4. コンパートメント車内(1)

ICのコンパートメント

写真5. コンパートメント車内(2)

コンパートメントはライン川と反対側になってしまいましたが、たまには反対側の景色を眺めましょう。

西ドイツ時代の首都ボンを行く

写真6. ケルンまでの唯一の停車駅、ボン

ボンは昔、西ドイツの首都でした。勘違いしやすいのですが、西ドイツの首都は西ベルリンではなかったのです。今のドイツの首都はベルリンですね。ボンとケルンの間はLRTがあると伺っていましたが、結局乗りませんでした。

ボンからケルンまで緑を行く

写真7. やはり深い緑の中を走る

このようにして約1時間、ケルン中央駅に到着したのです。

通過式のケルン中央駅

写真8. 通過式のケルン中央駅

ICはこの写真の方角(西側)から入り、東側に抜けてハンブルクに向かいます。有名な橋はケルンを発車するときに通過するのですね。この列車は高速新線が並行しているケルンまでは空いていましたが、高速新線が並行していないケルンからはやや混雑しました。

なお、フランクフルトからケルンまで高速新線を経由する列車の場合は、ケルンの進入時も進出時も東側からです。そのため、ケルン中央駅で進行方向が反対になります。そのため、ケルン中央駅を経由しないICEもあります。

この移動の前後を読みたい!

さて、この移動の前後はどこに行ったのでしょうか?

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※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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