プラハ城の観光(裏技アクセスも紹介!18年プラハ旅行記)

記事上部注釈
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プラハでも見ごたえのあるスポットがプラハ城です。そのプラハ城のアクセス方法、見どころ、概要をまとめました。そして、私が行った際の実体験も記しています。ラクな行きかたも含めてね!

プラハ城(Pražský hrad)の概要

図1. プラハ城の位置

プラハ城の遠景

写真1. プラハ市内から眺めたプラハ城

プラハ城の位置を示します(図1)。地図を見てもわかりませんが、プラハ城は丘の上にあります(写真1)。丘の高さはおよそ80mあります。つまり、プラハ城に行くには80mの高さを昇る必要があります。これについては「アクセス解説」上手な回避方法を説明しましょう。

プラハ城は一般的な城とは異なり、1つの建物だけで成立しているわけではありません。地球の歩き方先生に書いてあるプラハ城の構成要素をまとめましょう(余談ですが、地球の歩き方先生のプラハ城の項目はわかりにくいです)。

プラハ城のみどころ一覧

プラハ城は特定の1つの建物で構成されるわけではありません。以下の建物があり、まるで1つの街にいるようです。

  • 聖ヴィート大聖堂(チケットB)
  • 旧王宮(チケットB)
  • プラハ城についての展示(チケットA)
  • 聖イジー教会(チケットB)
  • 黄金小路(チケットB)
  • 火薬塔(チケットA)
  • ダリボルカ(チケットB)
  • カレル庭園
  • 王宮美術館
  • ロジェンブルク宮殿(チケットA)
  • ロブゴヴィツ宮殿
  • 国立美術館
  • おもちゃ博物館

チケットBは250チェココルナですが、これで充分と感じました。チケットBの適用範囲を上の囲み記事に記します。もっと見たい人はチケットAを買いましょう。350チェココルナです。上の囲み記事のチケットA、チケットBと書かれたところが適用範囲です(チケットAを持っていればチケットBの施設には入れる)。

プラハ城へのアクセス

プラハ城は高さ80mの丘の上にあります。これを下から行こうとすると、たいへん疲れます。そのため、私は上から入り、下へ抜けるという戦略をとることにしました。この戦略にのっとった正しいアクセス方法を紹介します。

トラムでのアクセス概論

結論からいうと、トラムの22系統でPražský hradにアクセスするのが便利(※)です。22系統は5分間隔でやってきます。私はたまたまホテルの近くの停留所に22系統が通るので、それを知ったときには大歓喜しました(言いすぎですね)。みながみな、私と同じ行きかたをするわけではないでしょう。そこで、各ポイントからのアクセス方法を述べましょう。

※23系統でもアクセスできますが、30分間隔でしかありません。そのため、以下の記事では23系統についての解説は省略しています。以下の解説の範囲内では22系統も23系統も同等です。22系統ではなく23系統の電車がきた場合も同様のオペレーションで行動して構いません。

カレル橋からのアクセス方法

最も考えやすいのは、カレル橋からのアクセスです。カレル橋の近く(西岸)にはMalostranské náměstíという停留所があります。間違えて旧市街地側の停留所に行かないでください。カレル橋の西岸=プラハ城に近い側ですので、直感的にわかりやすいです。カレル橋を渡って、プラハ城に向かって歩いて最初に見えたトラムの停留所に向かえば良いのです。カレル橋からトラムの停留所に向かう際、目の前をトラムが横切ります。左(南)から右(北)に向かう電車がとまる停留所が正しい側です。

写真2. カレル橋を渡ってから見えるトラム(これは左から右に進むので正しいほう)

この停留所にはいくつかの系統がきますが、22系統(と23系統)以外に乗車してはいけません。Vypich行きかBílá Hora行きに乗れば良いのですが、これでは覚えにくいですね。そこで乗っていけない行先は何でしょう?Nádraží HostivařとNádraží Strašniceです。そう、22系統のN何とか行きはダメということです。逆にいうと、22系統のN何とか行きではないトラムであれば正解ということです。このトラムに乗って4つ目の停留所で降りれば、もうそこはプラハ城です。人がたくさんいるほうに向かえばそのままプラハ城に入れます。

上り坂もトラムならスイスイ

写真3. 上り坂もトラムならスイスイ

旧市街広場からのアクセス方法

旧市街広場近くのNáměstí Republikyからは残念ながらプラハ城まで1本でいけません。そこで、15系統に乗車して途中のMalostranskáで乗りかえる必要があります。ちょっと複雑ですので、段階ごとに記しましょう。

Náměstí Republiky(共和国広場と訳すようです)までのアクセス

火薬塔

写真4. まずは火薬塔に向かう

まずは火薬塔(写真4)に向かいます。この火薬塔を出たら左方向に進みます。すると、トラムがやってくる通りに出会います。ここで、右から左に向かう系統がとまるところに向かいます。

きちんと15系統に乗車する

プラハのトラムはとても発達していますから、目的と別の系統に乗ると全く異なった方向に向かうことになってしまいます。ここでは15系統のKなんとか行きに乗れば問題ありません。10分間隔なので、ちょっと待つかもしれません。ここから3つめの停留所のMalostranskáで降ります。

22系統に乗る

このMalostranskáで降りて、22系統に乗ります。これまで乗ってきた方向と別方向に向かいます。つまり、別のホームに向かう必要があります。同じホームでも22系統はやってきますが、N何とか行きが来ます。それは間違いです。22系統であること、そしてN何とか行きではないことを確認しましょう。

プラハ本駅からのアクセス方法

トラムの15系統に乗車してMalostranskáで乗りかえる必要があります。

プラハ本駅でのトラム乗り場

図2. プラハ本駅でのトラム乗り場
※google様ではプラハ中央駅と称しています。Praha hlavní nádražíが正しい表記で、どう訳しているかの違いです。

上の地図の通りです(図2)。プラハ本駅でトラム乗り場に向かって進みます。ホームから駅舎に出たら、右手に進みます。公園を通り抜けて、通りに出ます。この通りの手前側となる停留所は偽物です。

正しい系統に乗る

プラハはトラムが縦横無尽に通っています。ここで乗るべき系統は15系統です。Kなんとか行きに乗れば問題ありません。ここから6つ目の停留所のMalostranskáで降ります。

22系統に乗る

このMalostranskáで降りて、22系統に乗ります。これまで乗ってきた方向と別方向に向かいます。つまり、別のホームに向かう必要があります。同じホームでも22系統はやってきますが、N何とか行きが来ます。それは間違いです。22系統であること、そしてN何とか行きではないことを確認しましょう。

プラハ城を楽しむ

ようやくプラハ城の観光日記のコーナーです。一般的に朝のほうが空いているとされていますので、空いていそうな午前中に訪問しました。それでも人が多かったです。午後だとどれだけヤバイのだろう?

プラハ城に入るまで

写真5. 午前でも手荷物検査に並ぶ

まずは手荷物検査を受けなければなりません(写真5)。私もちゃんと並びましたが、前の中国人団体が賑やかだったことを覚えています。左側の列は長かったのですが、右はほとんど並んでいませんでした。私も右に並べばよかった。

写真6. 意外と空いている

その手荷物検査を終えると意外と空いていました。

写真7. 高低差が激しい

視線を左に向けます。すると、崖が目に入りました(写真7)。けっこう高低差のあるところに建設したようです。

写真8. プラハ城に入った

このようにして、プラハ城に入ったのです(写真8)。プラハ城そのものは入場無料です。各施設に入るのに、チケットが必要なのです。これからはチケットBで入ったスポットをそれぞれ紹介します。

聖ヴィート大聖堂

実は聖ヴィート大聖堂が完成したのは、20世紀のことです。建設が開始されたのが14世紀のことですから、とても完成までに時間がかかっていますね。ゴシック様式の建物がとても美しいですね。地球の歩き方先生には書いていませんが、カトリック教会です。この単語は後で出てきますので、覚えてくださいね。

写真9. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真10. 美しい聖ヴィート大聖堂

ゴシック様式の建物の特徴は縦方向のアクセントでしょう(写真9-10)。その中に入ります。

写真11. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真12. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真13. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真14. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真15. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真16. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真17. 美しい聖ヴィート大聖堂

写真18. 美しい聖ヴィート大聖堂

大聖堂の中は美しく荘厳な様子が漂っていました(写真11-18)。ステンドグラスが素晴らしいという前評判を聞いていましたが、案の定素晴らしいものでした。

旧王宮

16世紀までは実際に使われていた施設です。昔のボヘミア(チェコ地区)王国の栄華が分かろうというものです。

写真19. 美しい旧王宮

写真20. 美しい旧王宮(ヴラディスラフホールというようです)

写真21. 美しい旧王宮(ヴラディスラフホールというようです)

旧王宮の一番のメインはヴラディスラフホールです(写真20-21)。国家的な行事の際によく使われた空間です。現在はお金さえ払えば誰でも入れる空間に変化しました。

写真22. 美しい旧王宮

写真23. 美しい旧王宮(このあたりからフスが落とされた)

写真24. 美しい旧王宮

ここは宗派の争いが始まった場所でもあります。聖ヴィート大聖堂はカトリック教会と記しました。ここはフス戦争が生じた場所でもあります。王宮の窓からフスが落とされたことをきっかけに、従来の宗教観をもつ人(カトリック派)と新しい宗教観をもつ人(プロテスタント派)の間で戦いが始まりました。この戦争を新しい宗教観をもつ人の代表の名前からフス戦争といいます。結局、新しい宗教観をもつ人の中の過激派に手を焼いたので、フス派は一掃されたようです。キリスト教どうし仲良くやってください!というのが私の感想です。

聖イジー教会

城内最古の教会です。920年に建設されています。もう1100年近くこの場にあるのです!外観を撮影し忘れました…。

写真25. 美しい聖イジー教会の素晴らしい内部

写真26. 美しい聖イジー教会の素晴らしい内部

写真27. 美しい聖イジー教会の素晴らしい内部

写真28. 美しい聖イジー教会の素晴らしい内部

写真29. 美しい聖イジー教会の素晴らしい内部(天井の絵画)

聖ヴィート教会と比べてシンプルな内部のように思えました(写真24-29)。天井を見ますと、素朴ながら美しい絵がありました。

黄金小路

聖ヴィート教会を出てさらに東側に進みます。と思いましたが、歩き疲れましたので、屋外にあるカフェに入りました。ヨーロッパ人と思われるツアーがゆっくりくつろいでいました。日本のツアーではこのような時間は設けられないことでしょう。カフェで休んだ後に黄金小路を行きます。なぜこのような名前が付けられたのでしょう?ここには錬金術師が多く住んだためとされます。錬金術は何とか金に化けさせようとすることです。現在の化学の知識では「無理!」とされています。だいたい誰でも金に変えられたら、需要よりも供給が増えてしまい金の価格は下がってしまうでしょう。

そんな私の感想はともかく、美しい小路を眺めましょう。

写真30. 美しい小路

写真31. 美しい小路

写真32. 美しい小路(ここが黄金小路ですね)

写真33. 美しい小路(カフカの家だった、今は土産物を売る店)

写真34. 美しい小路

美しい小路が私の前に広がります。ここも城の中なのです。城のなのか街なのかよくわからなくなってしまいました。

ダリボルカ

中世には牢獄として使われていた場所です。ヴァイオリンの名手ダリボルがここに入っていたので、ダリボルカと呼ばれていたのでしょうか。

写真35.監禁部屋のようなところ

写真36. 苦しそうな道具

写真37. 地下はさらに狭い階段を行く

写真38. ここで一日過ごさせられる部屋

昔の監禁部屋に使われていたようです。当時は部屋も暗く、自由に出入りできなかったことでしょう。自由に動ける現代の社会のありがたみをかみしめました。

城の庭園

写真39. 庭園から眺めるプラハ市内

写真40. 庭園から眺めるプラハ市内

写真41. 素晴らしい旧王宮と庭園

写真42. 素晴らしい旧王宮

旧王宮の外にやってきました。素敵な庭園です。城の南側に位置します。庭園の様子はそこまで撮影しておりませんが、のんびりと贅沢な時間を過ごしている人を多く見かけました。旧王宮だの大聖堂だの行くことも大事ですが、このようにのんびり過ごす時間も大事と思います。かばんを置きっぱなしにしている人もいました(おすすめする行為ではありませんが)。それほどのんびりしているのです。

また、プラハ市内も一望できます。カレル橋脇の塔から眺めた景色と同じく、赤い屋根が美しいです。

ここまでくると、麓に降りる道があります。この道を歩いて地下鉄の駅に行くところでプラハ城の章を終わることにしましょう。

プラハ城から地下鉄の駅まで歩く

ここからは下り坂のため、比較的ラクに歩けます。

写真43. 下り坂を歩く

坂を下る途中、城に入ろうとする人の列を見ました。結構並んでいたと思います。お昼前というちょうど良い時間であること、表口であることがその要因でしょう。朝に裏から入った私はちゃっかりしているのかもしれません。

写真44. 地下鉄の駅(Malostranská)に着いた

地下鉄の駅に着きました(写真44)。私はこのとき地下鉄そのものに用はありませんでしたが、24時間チケットを購入するために立ち寄ったのです。

前後を読みたい!

プラハの観光名所を見てみましょう!以下のページにまとめています。見ないと損ですね…。

プラハ観光のまとめ(18年プラハ観光)

前後でこれらを観光しました。

←(前)プラハのカレル橋を楽しむ(18年プラハ観光)

(次)ペトシーン公園からプラハ市内を眺める(18年プラハ観光)→

※別ウィンドウで開きます。

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