プラハのトラム・地下鉄の利用方法と実乗(18年プラハ旅行記)

記事上部注釈
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個人でプラハを観光する際に重要になるのが、トラムや地下鉄を活用して移動することです。ここでは、その利用方法の基本を述べるとともに、実際に乗った場面を紹介します。

プラハの移動方法概論

プラハ市内を移動するのは、トラムと地下鉄が主体です。トラムはプラハ市内を縦横無尽に通っていますが、速度はそこまで上がりません(ただし体感として都電より速いです)。一方、地下鉄は速度こそ高いですが、3路線しかなく目的地から遠い可能性があります。これらを上手に組み合わせることが重要でしょう。主要な目的地に向かう際のアクセス方法は、それぞれの目的地ごとに記しました。そちらをご覧ください。

こちらもチェック!関連リンク

主要な目的地についてアクセス方法をまとめました。目的地をクリックすると、その目的地に向かうための方法を書いています。例えば、プラハ城に行きたい場合は、プラハ城の項目をクリックしてもらうと、(カレル橋という前の目的地から)プラハ城へのアクセス方法を書いています。

※いずれも別ウィンドウで開きます。

・プラハの旧市街を楽しむ(18年プラハ観光)

・プラハのカレル橋を楽しむ(18年プラハ観光)

・プラハ城を楽しむ(18年プラハ観光)

・ペトシーン公園からプラハ市内を眺める(18年プラハ観光)

・ヴルタヴァ川沿いの風情を楽しむ(18年プラハ観光)

チケットについて:基本知識と購入方法

チケットは地下鉄、トラムともに共通です。30分有効なショートと90分有効なベーシックの2つの券がありますが、観光客である以上はこれらの知識は必要ありません。観光客であれば大荷物を持っていますので、別途チケットが必要です。また、毎回チケット売り場を探し、必ず刻印するのは負担です。それならば1日券(実際には24時間券)か3日券(実際には72時間券)を購入するほうがラクです。

コラム:1日券と1回券のお得度を比較する

1回券と1日券のどちらがお得なのでしょう?ここでは、それを比較します。

1) 前提条件

・1日券:110チェココルナ
・1回券:24チェココルナ(30分有効のショートの場合)
・手荷物券:16チェココルナ

2) 実際の比較

手荷物なしの場合(=ホテルまでトラムや地下鉄を利用しない場合)は、1日で4回までの利用(目的地が4つまで)だと、1回券を別々に購入するほうが得といえます。大きな手荷物を持つ場合は、1日3回までの利用だと1回券を別々に購入するほうが得といえます。

ここで重要なことは、1日券は24時間利用可能ということです。私は1日目は昼にプラハに到着、3日目は昼にプラハを出発というスケジュールでした。その場合、最初の1日券は1日目終了時点で効力を失うのではなく、翌日の昼まで有効なのです。私の場合は1日券を(3日間の3枚ではなく)2枚使うことで済みました。

1日乗車券の購入方法

プラハ地下鉄の自動券売機

写真1. 地下鉄の各駅にある自動券売機

1日券はトラムの停留所や地下鉄の券売機(写真1)で売っています。落ち着いて操作できるのは地下鉄の券売機でしょう。また、地下鉄の駅であれば駅員に尋ねることも可能です。ここで買いましょう。カードリーダーがあればクレジットカードが利用可能な証です。クレジットカードで購入することも便利でしょう。新しいタッチパネル式の券売機であれば、右上のイギリス国旗のマークを押すことで英語表示に切り替わります。そしたら、24hourなどと書かれているボタンを押します。ここでまとめ買いしても構いません。後に述べる「刻印」さえしなければ、いつでも使えるのです。

乗車券の使用開始方法

プラハ地下鉄の刻印機

写真2. プラハ地下鉄の刻印機

次に、刻印という操作を行い、「今から乗車券を使います」ということを示します。これによって、24時間券(1日券)の使用開始時刻がわかるのです。地下鉄の場合は、ホームへの階段入口で行います(写真2、本駅で撮影)。刻印の操作は最初に行うだけで構いません(=2回目以降の乗車では行う必要はない)が、刻印をしないまま地下鉄やトラムを利用してはなりません。刻印しないままに乗車すると不正乗車と疑われて、罰金を支払うハメになります。1回目の刻印が終えたならば、あとは使用期限が来るまで有効に使いましょう!

プラハの地下鉄に乗る

プラハの地下鉄の様子をお届けしましょう。

写真3. プラハの地下鉄駅の電光掲示板

プラハの地下鉄駅の電光掲示板は、次の電車の時刻は表示されません。かわりに何分何秒後に来るかが表示されます(写真3)。私はC線によく乗りましたが、結構混んでいました。別の駅に移ってみましょう。

写真4. Můstek駅構内

写真5. Můstek駅構内

ここはMůstek駅構内です。バーツラフ広場への最寄駅でもあります。近代的な装飾が施されています。私は芸術家の家からホテルに戻るのに活用したように記憶しています。では、どのような車両なのでしょうか。

写真6. Muzeum駅構内

ホテルに戻るのに、C線に乗りかえる必要がありました。そこで、Muzeumで乗りかえました。ここで、私の目の前から電車が発車してしまいました(写真6)。プラハの地下鉄は路線に関係なく、白ベースに赤のアクセントが美しい車両です。この車両は社会主義時代に製造された車両のように見えます。

写真7. Muzeum駅構内

私が乗る電車がやってきました。現代的な車両です(写真7)。新型車両、旧型車両いずれもボックス席主体の内装でした。ヨーロッパの地下鉄はクロスシートが好まれるようです。

プラハのトラムに乗る

プラハのトラムの様子をお届けしましょう。

プラハトラムの車両概論

プラハの路面電車の車両は大きくわけて3通りあります。社会主義時代の古い車両、資本主義時代初期のナウい車両、現代的な車両です。これらは特に解説しなくとも見分けがつきます。

写真8. 社会主義時代の車両

最も多く見かける古い車両です(写真8)。古いドキュメンタリー番組でも見かけた形式ですので、きっと社会主義時代の車両なのでしょう。この車両に当たったら、前面展望は絶望的です。進行方向右側に少しだけのぞき窓があるくらいです。

プラハトラムの内装

写真9. その車両の内装

その内装です(写真9)。基本的に1人がけの椅子が前に向いており、吊革もあります。この車両は出入口に段差がありますので、大荷物を持っている際には注意したいものです。

その社会主義時代が終わり、次の車両がデビューしました。

プラハのトラム(90年代)

写真10. プラハのトラム(90年代)

効率が優先される資本主義になったからなのでしょうか。全体的に直線が使われていて、加工時の作業性を重視したようなスタイルです(写真10)。

その資本主義も成熟したのでしょうか、その次のモデルが誕生しました。

プラハトラム最新型

写真11. 最新のトラム(2009年からのモデル)

このトラムは連接車体であることが特徴です。現代的なノンステップ車両で、現代的な内装です。

プラハ最新型の内装

写真12. 最新のトラムの内装

古いタイプですと、車内に電光掲示板がありませんから、次の停車駅がわかりません。しかし、このような最新型ですと、次の停車駅がわかって便利です(写真12)。その他の基本的な内装は昔から変化ありません。

プラハトラムのすれ違い

写真13. プラハトラムのすれ違い

トラムがすれ違うところも撮影しました(写真13)。22系統の最新型と、別系統(かな?)の中堅型のすれ違いで、特段変わった点はないように見えます。しかし、右側の車両を見てください。運転台がなく、乗客が立っている様子がわかります。これは日本の路面電車と大きく違う点です。最後尾に位置する車両は運転台がないのです。終点はループ状になっており、そこで向きを変えるのです。

写真14. 終点のループ線で向きを変える様子

このようなループ線が終点にあり、向きを変えているのです。このことで、高価な運転台を半分に減らしていますし、乗客が使用できるスペースが広がります。ただし、これには終点駅全てにループ線が必要です。都電でできるかといわれると微妙ですね。

トラムからのビューを楽しむ

トラムはプラハ市内を縦横無尽に結んでいます。プラハで最もメジャーな観光地の旧市街広場やカレル橋を通っていないのは残念ですが、それでもトラムに乗るだけでプラハを楽しめます。私はチェコ軍団橋を通るときや、マラー・ストラナ地区を通るときの光景が印象に残りました。

チェコ軍団橋を通るトラム

プラハ城に向かう22系統を始め、9系統や23系統もチェコ軍団橋を渡ります。途中に中洲をはさむので、2回川を渡ります。

写真15. みんな大好きカレル橋を見ながら渡る

写真16. みんな大好きカレル橋を見ながら渡る

1本向こうに見えるのがカレル橋です(写真15-16)。中洲を通る前のほうがダイナミックな光景のように思えます。

写真17. カレル橋とは逆方向を向く

その反対側を見ましょう(写真17)。多くの橋がかかり、プラハはヴルタヴァ川とともに生きていることがわかります。

チェコ軍団橋とトラム

写真18. チェコ軍団橋とトラム

そのチェコ軍団橋とトラムのコンビネーションも撮影しました(写真18)。トラムの車体が主体で、橋ということがわかりにくいと思います。それでも、写真の左端から橋であることがわかります。

マラー・ストラナ地区を通る

トラムでÚjezdからMalostranskáの区間を指しています。この区間はトラムの22、23、12、15、20系統が通っています。私は最後尾に座れたので、後ろの景色を撮影できました。

写真19. 城下町の古い街を行く

マラー・ストラナ地区はプラハ城の下に位置する地区です。そんな地域をゆっくり進みます(写真19)。

写真20. 部分的な単線区間に入る

そう思っていましたら、単線区間に入ってしまいました(写真20)。

写真21. 建物の中をすり抜ける

写真22. もう少し単線区間を行く

写真23. 建物を抜けた

この建物を通り抜ける区間だけ単線のようです(写真21-23)。調べてみると、ここはSt. Thomas Churchという名前のカトリック教会のようです。

この他の景色も撮影できました。

写真24. 美しい城下町を行く

写真25. 美しい城下町を行く

写真26. 美しい城下町を行く

このように美しい城下町を行くのです(写真24-26)。トラムは街の1つ1つを丹念に停車するのです。トラムに乗ってふと気になったところで降りるのも楽しいものです(私はベルリンでそのようなことを行い、夕食を食べるところを発見しました)。

最後に、マラー・ストラナ地区を行くトラムをお見せして、トラムの紹介を終わりましょう!

写真27. マラー・ストラナ地区を行くトラム

前後を読みたい!

プラハの観光名所を見てみましょう!以下のページにまとめています。見ないと損ですね…。

プラハ観光のまとめ(18年プラハ観光)

前後でこれらを観光しました。

←(前)プラハトラム22系統で真のプラハに行く+国鉄に見る日常

(次)プラハのターミナル駅を楽しむ(プラハ本駅の構造、18年プラハ観光)→

※別ウィンドウで開きます。

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