シェーンブルン宮殿の観光(18年ウィーン観光)

ウィーンでも随一の観光地、シェーンブルン宮殿。私はここに行きました。この宮殿の概要やアクセスを紹介するとともに、実際の様子も案内します。人が多いシェーンブルン宮殿に並ばずに入れる裏技も紹介しますよ。

写真1. 美しいシェーンブルン宮殿


シェーンブルン宮殿の概要

まずは概要を紹介しましょう。

シェーンブルン宮殿の歴史的価値

ハプスブルク家の皇帝レオパレト1世がベルサイユ宮殿をしのぐ大規模な宮殿造りを開始したことが、シェーンブルン宮殿の始まりです。1743年にマリア・テレジアによって現在の姿に変えています。この宮殿は豪華な建物や広大な庭園などのみどころもありますが、ハプスブルク家の終わりやウィーン会談でアメリカとソ連が会談したという歴史的な舞台でもあります。以下でそれらの歴史的な事件について簡単に触れましょう。

ハプスブルク家の終わり

オーストリア帝国で実質的な最後の皇帝はフランツ・ヨーゼフ1世でした。彼は執務に忠実(と内部の展示にありました)で、国民にしたわれた皇帝です。そのフランツ・ヨーゼフ1世はここで亡くなり(86歳と寿命を全うしました)ました。また、その後継のカール1世が退位文書に署名したのも、ここシェーンブルン宮殿でした。なお、その後のカール1世は波乱の人生を送っていますが、34歳という若さで亡くなっています。彼の信念の王権神授説についてはさまざまな意見があるでしょうが、1人の人間としたら不幸なほうといえます。

ウィーン会談

第二次世界大戦が終わった後、世界は2つに分裂しました。アメリカを中心とする西側とソ連を中心とする東側です。ここオーストリは(民主主義で資本主義であったのですが)中立国という立場でした。その中立国オーストリアでアメリカとソ連のトップによる会談が行われました。これがウィーン会談で、1961年のことです。ここではベルリン問題(東側にとって西ベルリンは「健康な体に刺さったトゲのよう※」と言われました)についての話し合いが持たれましたが、全く合意にいたりませんでした。これがベルリンの壁建設の1つのきっかけになりました。

※「東側」が魅力的ならば、わざわざ西ベルリンに逃れることはありません。どこが健康な体なのでしょうか?

宮殿のみどころ

さて、実際のみどころを紹介します。

宮殿の建物

いわゆるレジデンツです。贅沢を極める宮殿そのものです(写真2の赤色の範囲)。1441室ありますが、このうち40室しか公開されていません。どうやらここの一部をアパートやホテルとしても活用しているようです。大ギャラリーは一見の価値があります。

写真2. レジデンツの範囲

写真3. 庭園から眺める宮殿

庭園

どんな美しい建造物であっても、ビル街にあってはサマになりません。美しい建物の前には広場が必要です。その点、シェーンブルン宮殿には広大な庭園があります。この中には迷路もあります。この迷路は有料なんですよね…。

写真4. 美しい庭園

ネプチューンの泉

庭園を先に進むと、ネプチューンの泉があります。ギリシャ神話の海神ネプチューンが関係しています。決して、日本のお笑いトリオではありません。噴水が動くのは5月~9月の10:00~16:00のみといわれています。何も考えずに5月に行った私、さすがですね。

写真5. 美しいネプチューンの泉

グロリエッテ

軍事的な記念碑として建設されています。皇帝フランツ・ヨーゼフの朝食会場としても使われていました。戦争で破壊されましたが、1947年に再建されています。

写真6. 素晴らしいグロリエッテ(奥に見える小さな建物)

シェーンブルン宮殿へのアクセス

シェーンブルン宮殿は地下鉄4号線(U4)のシェーンブルン(Schönbrunn)駅からアクセスできます。駅の南西側に目的のシェーンブルン宮殿があります。

図2. シェーンブルン宮殿の位置

地下鉄4号線はカールス広場やウィーンミッテなどを通ります。これらのような駅周辺に宿泊するのも1つの手でしょう。シュテファン広場駅からは1本で行けません。カールス広場で乗りかえることになります。地下鉄4号線では起点側、終点側両方ともHで始まる駅なので、Hなんとか行きとはいえません(正確にはHütteldorf行きに乗れば問題ありません)。

駅に着いたら、Schloß Schönbrunnと書いてあるほうに進みます(写真7-8)。

写真7. ホームの表示

写真8. 駅出口の表示

それほどビビる必要はありません。多くの観光客が行く後をついていけば良いだけです。駅を出たらまっすぐに進み、突き当たりでそれなりの大きさの通りにぶつかりますから、そこは右に曲がります。道沿いに左をチラチラ見たら、いよいよ宮殿の正面入口です。

シェーンブルン宮殿に行く

さて、私も実際に行きました。それぞれのスポットをまとめましょう。

レジデンツの見学

レジデンツの見学には入場料が必要です。この入場料でウィーン市ひいてはオーストリアは相当潤っていることでしょう。昔は国民の血税で建設された宮殿は、今や国民に(観光収入という形で)奉仕しているのです。

シェーンブルン宮殿は予約なしで入場しようとすると、指定の時刻まで待たされます。郊外という立地上、他の観光スポットも近くになく、指定の時刻まで他の観光スポットに行くという芸当もできません。私はすんなり入れました。シシィチケットを王宮で購入するという裏技を使ったのです。

補足説明:シシィ・チケットについて
シシィというのは最後の皇帝の妻のエリザベートの愛称です。シシィは現在のウィーンで愛されているようです。

そのシシィの名前をとったチケットです。概要を示します。

・価格:29.9€
・効力:王宮とシェーンブルン宮殿双方に有効

これならば大してメリットはなさそうですが、シェーンブルン宮殿に自由な時間に入れるというメリットがあります。ウィーンで最も人気の観光地のシェーンブルン宮殿では、チケット購入と入場に時間がかかります(指定の時間にならないと入れない)。しかし、このチケットを持っていれば、自分のスケジュールで入れます。王宮とシェーンブルン宮殿で購入できますが、比較的空いている王宮で購入するのが知恵の使いかたです。

私はこのように時短のオペレーションを産みだすのです。

写真9. シェーンブルン宮殿のレジデンツ

写真10. シェーンブルン宮殿のレジデンツ

美しいレジデンツに入ります。ここも日本語のオーディオガイドがありますので、展示物の意味がわからなくてつまらない、ということはありません。ただし、それを覚えているかどうかは全くの別問題です。でも説明が長すぎたかな?シェーンブルン宮殿で見られるのは、わずかに40部屋です。それでも優に1時間を超える時間を費やしたのです。1000部屋以上見ても飽きるだけですから、この程度の公開数がちょうど良いですね。

なお、内部は撮影禁止です。ぜひとも美しい宮殿をご自身の眼でご堪能ください。内装は赤系の色が多かった印象です。赤は高貴な色ということだったのでしょうか。また、中国の磁器が輸入されたりしていました。中国(あるいは日本)の磁器は貴重だったという感じのエピソードが紹介されていました。日本にいるとそんなに珍しいと思いませんが、西洋だとそうなのでしょう。

庭園を散策する

宮殿の豪華な内装に飽きたところで、庭園を散策します。

写真11. 広大な庭園

写真12. 広大な庭園

写真13. 広大な庭園

広大な庭園が広がります。庭園の中には日本庭園や迷路がありますが、今回は割愛しました。日本庭園は本格的なもののようですが、私はその日本からきました。わざわざ見なくとも良いでしょう。この日は暑かったです。私は暑い中、そう、日差しを遮るものもない中、歩きます。庭園の端までやってきました。いよいよ次の見どころ、ネプチューンの泉です。

ネプチューンの泉

暑い中歩いたら、涼しげな景色を欲してきました。そんなときには、ネプチューンの泉です。

写真14. 美しいネプチューンの泉

写真15. 美しいネプチューンの泉

写真16. 美しいネプチューンの泉

ネプチューンの泉を正面から撮影してみました(写真14)。これは多くある構図ですよね。一方、側面からも観察できます(写真15)。そして、裏側からも観察できます(写真16)。このあたりまで来ると、観光客の姿は少なかったです。多くの旅行客は団体行動で行動し、その団体行動ではこのようなスポットに来ないのでしょう(だって歩き疲れるし)。

グロリエッテ

そのネプチューンの泉から先に進みます。庭園を見たときに覚悟していましたが、ここから上り坂です。

写真17. グロリエッテまで遠い…

遠くから見ても、坂を登ることはわかっていましたが、すぐ下に来るとげんなりします(写真17)。ここから上まで登るのか…(※)。

※この直前は宮殿のレジデンツでかなり歩いています。

写真18. 下を見て達成感を少しでも味わおう

それでも景色が良いと聞いていましたので、斜面を登ることにします。心を落ち着けるコツは今まで登った結果を振り返ることでしょう(写真18)。

写真19. 急な坂にならないように斜めに登っていく

休憩しながら、少しずつ登ります。別に急ぐわけではないのです。

写真20. 途中から宮殿と市内を眺める

また下を眺めてみます(写真20)。もしかしたら、ここからの景色がグロリエッテからの景色よりもよかったかもしれません。

写真21. グロリエッテ様のお出ましだ!

ようやくグロリエッテに到着しました(写真21)。はるばるたどり着きましたので、「様」を付けてみました。

写真22. グロリエッテ様を眺める

より近くから眺めてみます(写真22)。ここのカフェは高そうなので入りませんでした。ここもそこまで人がいませんでした。天候の関係もあるでしょうが、レジデンツ本体よりもこの周辺の散策が印象に残りました。多くの人はこのようなエリアまで来なくてもったいないと思います。

写真23. 美しい庭園と宮殿を眺める

このような風景も堪能できます(写真23)。あれほど豪華絢爛を誇った巨大な宮殿がちっぽけな存在に思えます。

お役立ちリンク

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ウィーンの観光まとめ(18年ウィーン観光)

前後でこれらを観光しました。

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