長崎でも有名な夜景スポットである稲佐山。ここからの夜景を紹介するとともに、ふらりと立ち寄る場合の交通アクセスについても述べています。そして、ロープウェーを安く乗る方法についてもね!
稲佐山の概要:夜景観察のスポット
長崎市に位置し、標高333m(東京タワーと同じ)の山です。2012年に稲佐山から眺める長崎市の夜景が「世界三大夜景」として認定されています。香港、モナコとともに指定されています。ただし、指定された会議体が「夜景サミット2012 in 長崎」とありますから、ヤラセ臭はしてしまいますね。
観光客的には、「長崎市内から遠くないところに、市街地が一望できる山がある」という事実を踏まえておけば問題ありません。
図1. 稲佐山の位置(googleマップからの引用)
稲佐山の位置を示します(図1)。地図中のオランダ坂や長崎新地中華街が市内の中心部ですから、中心街を基準にすると北西に位置することがわかります。
稲佐山へのアクセス
では、稲佐山へはどのようにアクセスするのでしょうか?
大まかに分けてアクセス方法は以下の方法があります。
稲佐山へのアクセス方法は大まかにいって、以下のものがあります。
- マイカーで山頂まで運転してアクセス
- タクシーを拾って山頂までアクセス
- 予約制の無料シャトルバスとロープウェーを組み合わせてアクセス
- 路線バスとロープウェーを組み合わせてアクセス
ここでは、上2つのアクセス方法については省略いたします。あくまでもお金をあまりかけずに、公共交通機関でアクセスする方法を述べたいのです。
無料シャトルバスとロープウェーを組み合わせてアクセス
ガイドブックには「観光案内所で引換券を入手する」とありますが、現実に観光案内所に行くと「ネットで引き換えてください」と言われます。では、どのようにすれば良いのでしょうか?
公式ホームページにアクセスしますと、予約画面があります。ここから当日便を含めて予約できます。ただし、当日便の予約は12時以降にしかできません。また、席数が限られており、復路の便に制約があるという欠点があります。それでもロープウェー乗り場まで無料で向かえるのは大きいでしょう。
路線バスとロープウェーを組み合わせたアクセス
私が体験したアクセス方法です。長崎駅前からは3系統か4系統に乗ってロープウェー前までアクセスし、そこからロープウェーに乗るのです。というのはだいたいのサイトに書いていますが、多くのサイトはそこで終わっています。しかし、私はそれでは終わりません。運転間隔も示します。
公式サイトの時刻表をご覧いただければわかりますが、4系統が7~12分間隔(夕方ラッシュ時が7.5分間隔、日中などが12分間隔)、3系統が5~16分間隔となっています。つまり、(早朝や深夜を除いて)12分待てば路線バスはやってくるということです。ここでは2018年夏時点での4系統の時刻表を示します(表1-2)。ダイヤ改正があって時刻が修正されることはあるでしょうが、大きく本数が変化することはないでしょう。
表1. 長崎駅前(平日)の発車時刻(長崎バスのHPより引用)
表2. 長崎駅前(土曜・休日)の発車時刻(長崎バスのHPより引用)
実際にはこの他に3系統のバスも加わります。
写真1. 長崎駅前のバス停への道
なお、長崎駅前の乗り場は単純です。長崎駅の改札口を出ると、大きな道路が南北に通っています。左側が北側、右側が南側です。乗るべきバスは道路の手前側、長崎駅を出て左に向かうバスに乗ります。ちょうど写真1で停車しているバスの方向です(このバスが3系統か4系統ならば正解です)。これでロープウェー前で下車すれば問題ありません。
夜景を堪能する
アクセスについて述べたところで、実際の体験記を記しましょう。
ロープウェー(長崎ロープウェー)を楽しむ
写真2. バス停を降りたら少し直進する
バスを降りたら、少しだけバスが向かう方向に歩きます(写真2)。右手に川が見えるはずです。
写真3. 立派な看板が見えたら左に曲がる(上り坂です)
すると、立派な看板が見えます(写真3)。ここで左側に上り坂が見えますから、この坂を登ります。
写真4. 坂を登ると鳥居が見えるので、そこを進む
坂を登ると、左手に鳥居が見えます。この鳥居をくぐりましょう。すると、ロープウェーの駅です。
写真5. 夜景が見える時間帯は15分間隔(実際はもっと頻発していました)
ロープウェーの値段は結構高いです。これでは困りますね。そこで、割引を探します。実際には、公式サイトに割引チケットの記述がありますから、窓口の待ち時間を活用して、公式ホームページを開いて1100円で乗れるチケットの画面を開いておきましょう(印刷しなくとも割引が適用されます)。割引券は公式サイトにあります(リンク先は往復割引券です、やさしーですね)。
写真6. 大変な混雑!
しかし、31人乗りのゴンドラに対し、多くの観光客が押し寄せています(写真6)。この日はお盆の初日ということもあり、大変な混雑でした。この混雑に対して、15分間隔よりも増発していました。おそらく10分間隔かそれよりも若干本数が多い程度の運転本数です。私はロープウェーの駅に着いておよそ26分後にゴンドラに乗ることができました。ここからいえることは、私が乗車した最ピーク時であっても、30分も待てばロープウェーに乗ることができるということです。
写真7. 美しいゴンドラ
ロープウェーからは素敵な夜景が展開しますが、いかんせん人が多すぎてそれどころではありません。そのため、景色を撮影できません。5分経過し、頂上に着きました。
図2. 頂上付近の地図(googleマップから引用)
頂上付近の地図を示します(図2)。ロープウェーの駅から南側に向かえば良いのです。せっかくなので、実際の場所までの道を少し示します。
写真8. ロープウェーを降りると階段をのぼる
ロープウェーを降りたら、階段をのぼります(写真8)。その階段を登りきったら、左に曲がります。
写真9. ライトアップされた道を行く(この写真は復路に撮影したものです)
その道中はライトアップされています(写真9)。ここを進めば夜景がきれいという期待がふくらみます。
写真10. 電波塔を確認して進む
右手に電波塔があったら正解です(写真10)。このように展望台まで到着しました。展望台そのものの入場料は無料です。
頂上で夜景を楽しむ
そのように頂上に着きました。せっかくなので、夜景を楽しみましょう!
写真11.美しい長崎の夜景
写真12. 美しい長崎の夜景
写真13. 美しい長崎の夜景
このように長崎の美しい夜景が広がります(写真11-13)。川の向こう側は斜面です。そのため、立体感のある夜景が楽しめます(世界三大夜景に挙がっている香港もモナコも傾斜地ですね)。夜景は実際に見てみないと良さはわかりません。実際に行ってみてください!
写真14. 素敵な電波塔
素敵な電波塔も見えます(写真14)。季節ごとにライトアップするカラーが決まっています。
写真15. 展望台の階段
その展望台の内部も撮影しました(写真15)。展望台の中はそこまで明るくありません。それは、室内の照明が反射して夜景が楽しめないことを防ぐための、展望台の気づかいです。あくまでも主役は夜景なのです。このような配慮に感心して展望台を後にしました。
トボトボ宿に戻る
復路はロープウェーの待ち時間は42分でした。私が帰ろうとしたのは、21:30すぎです。皆が帰ろうとする時間帯です。私が遭遇したのはピーク時という条件でした。山から下るのは21時前が良いかもしれません。それでも、42分待てば下りのロープウェーに乗れるということです。
それでも麓に降りたときには、3系統も4系統もバスは終了していました。仕方ないので、近くの路面電車の駅まで歩きました。往路と反対方向に歩き、つきあたりを左に曲がるだけなので迷う心配はないのです。一応、地図を示します(図3)。
図3. 稲佐山付近から路面電車の駅までのルート(googleマップより引用)
写真16. トボトボと川を渡る(立体的な夜景でしょ?)
こうして何とか最終の路面電車に乗って、大波止のホテルに着いたのです。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
←(前)特急かもめのグリーン車に乗る(博多→長崎、18年夏長崎・福岡鉄道旅行記)
世界三大夜景(長崎、稲佐山)を堪能する(18年夏長崎・福岡鉄道旅行記):今ココ!
長崎の三大観光名所(出島、グラバー園、平和公園:18年夏長崎・福岡鉄道旅行記)(次)→
※それぞれ別ウィンドウで開きます。