ブダペストのブダ王宮を訪問する(素晴らしい交通アクセスの発見!、19年夏ブダペスト旅行記)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

ブダペストでも一番の観光名所である:王宮(ブダ王宮、ブダ城)。ここはのんびりした雰囲気が漂う雰囲気の良い場所で観光スポットとしてもおすすめです。実際に行った様子と待たずに行けて楽しいアクセス方法について述べています。

写真1. 美しいブダ王宮

ブダ王宮の概要

ブダペストはハンガリーの首都ですが、ドナウ川を境にしてブダ地区とペスト地区にわかれています。

図1. ブダペストの全体像(googleマップより引用)

ドナウ川の西側(図1の左半分)がブダ地区、東側がペスト地区とされています。王宮はブダ地区にあり、一般的にはブダ王宮(ブダ城)と呼ばれています。「王宮」といっても1つの建物だけで構成されているわけではなく、多くの建物で構成されています。これでは王がいた建物との区別が難しくなるので、弊サイトでは地球の歩き方先生に見習い、「王宮の丘」と述べます。また、美術館が入っている建物を「王宮」と述べます。

図2. ブダ王宮の位置

ドナウ川のすぐ脇の丘の上に王宮の丘があります(図2)。この王宮の丘には多くの見どころがあります。主な見どころを並べるだけでも以下の通りと、見どころが多いことがわかります。

・ブダペスト歴史博物館(王宮そのものを活用)
・国立美術館(王宮そのものを活用)
・マーチャーシュ教会
・三位一体広場
・漁夫の砦
・ケーブルカー(私なので交通機関は外せません!)

他にも多くの見どころがありますが、細かな記述や優等生的な記述は素晴らしいガイドブックをご覧いただきましょう!


A27 地球の歩き方 ハンガリー 2019~2020

ブダ王宮(の丘)へのアクセス

ブダ王宮の丘への最寄はトラムのClark Ádám térですが、「Clark Ádám térへの行きかたがわからないんだよ!」という声が聞こえてきそうですので、このトラムへのアクセスも含めて紹介します。

地下鉄2号線に乗ると、Clark Ádám térの1つ手前のBatthyány térまで行けます。地下鉄2号線はデアーク広場(ブダペスト中心部)などを通る、ブダペストでも有数の基幹路線です。

写真2. 東駅から地下鉄に乗る

私は東駅から地下鉄に乗りました(写真2)。南駅行きに乗ればBatthyány térに行けます。

写真3. Batthyány térで降りる(地下鉄からのエスカレータを上がって振り返ったところ)

そのBatthyány térで地下鉄を降りると、地上方面への長いエスカレータがあります。そのエスカレータを登ると、右手に進みます。そうすると、ドナウ川方面への出口に出られます。

写真4. 出口を出たら、ドナウ川のほうに進む

出口を出たら、ドナウ川のほうに進みます。そうすると、路面電車(トラム)が通っている線路が見えます。ここではトラムは分岐していないので、そう難しく考えることはありません。手前側の線路に通る電車に乗れば問題ありません。トラムが発車して、川を左に進めば正解です。間違えたら、次の駅で反対側のホームの電車に乗りましょう(ちょっと遠いほうに行くと全く別系統に乗ることになってしまい、とんでもない方向に向かうので注意!)。

写真5. Clark Ádám térに到着したトラム

トラムで次の駅がClark Ádám térです。ここで電車を降りたら多くの人がケーブルカーに乗るのでしょうが、ケーブルカーは混んでいて待ち時間も長いです。これでは貴重な観光タイムが削られてしまいますね…。

写真6. 待たずに乗れるオープンバス!

こんなときはオープンバスに乗りましょう!オープンバスであればブダペストカードが利用可能、待ち時間なし(ケーブルカーだと1台待ちが通常です)で利用できます。うさん臭いオープンバスですが(日本語の情報はなし!)、ブダ王宮公式の交通機関です。

公式ホームページを見つけました。9:00~16:00の営業のようです。

図3. オープンバスののりば

オープンバスはトラムの停留所を降りて、ケーブルカーに乗る前にあります(図3)。だいたい白と青の陽気な車が止まっているので、迷うことはありません。私は最後尾のオープン席(写真6で後ろ向きの席)に案内されました。

ブダペストカードを見せて、料金を支払うこともなくバスに乗りこみます。電気で動く(と思う)バスですので、排気ガスに悩まされることもありません。せっかくなので、最後尾から眺めた景色をさらしましょう!

写真7. くさり橋近くの交差点はロータリー式

くさり橋近くの交差点を通ります(写真7)。ここは信号ではなく、ロータリー式です。

写真8. 坂を登る

王宮の丘は文字通り「丘」にあります。そのため、丘に向かう道を登ります。わがオープンバスはそこまで速度は出しません(出したら最後尾にいる私が落ちちゃう!)ので、一般の自動車に抜かれます。

写真9. ハンバーガー屋わきの路地を眺める

ハンバーガ屋わきの路地も風情があります(写真9)。

写真10. 坂道を登る

坂道を登ります(写真10)。

写真11. マーチャーシュ教会と漁夫の砦の下を走る

マーチャーシュ教会と漁夫の砦が並んでいます。この下を通ります(写真11)。

写真12. セグウェイ集団を抜かす

セグウェイ集団がいます(写真12)。ハンガリーでは普通のことでしょうか。私も都内をセグウェイで移動してみたいです。

写真13. 王宮の丘に入った

王宮の丘に入りました。もう少し奥に行けそうですが、停留所をまたいでの利用はできませんので、ここで強制下車です。

写真14. バスを見送る

バスを見送ります(写真14)。「OFFICIAL」という文字が公式感がありますね。

図4. 王宮の丘の全体図(図中の1で降りました)

王宮の丘の見どころをまわる

では、王宮の丘の見どころを回ってみましょう!

国立美術館(王宮を利用)

王宮の丘の一番の見どころは王宮そのものです。昔のハンガリー王が13世紀に建造したのが始まりとされています。ハプスブルク家の統治下に入り、増改築が行われました。その後、大火災と復元がなされたものの、二度の世界大戦で再び大打撃を受けて、1950年代に復元して現在の姿になっています。というより、共産主義政権が「王宮」の復元を許可したんだ!

写真15. 王宮の前にある像

聖イシュトバーンの像でしょうか。立派な像がそびえたっています(写真15)。

写真16. 王宮から見るくさり橋

ブダペストの名物といえばくさり橋です。そのくさり橋を見ることができます(写真16)。

写真17. 王宮が美しい

美しい王宮が見えます(写真17)。あまり華美な建物ではないゆえに、かえって威厳を感じます。

写真18. 営業時間は10:00~18:00

営業時間は10:00~18:00でしかありません。ちょっと不便ですね。営業時間とか言うあたり、私の頭もどうかしていますね。

写真19. 料金一覧

王宮の建物を利用した美術館に入るための料金表です(写真19)。私ですか?ブダペストカードを利用したので、お金はかかっていません。行列はなかなか進みません。

写真20. 美しい絵画

写真21. 美しい絵画

美術館は上に行くほど現在に近い絵画が多くなります。そして、人も少なくなります。入口の行列は何だったのだろう?やぱりオペレーションかな?自動券売機を導入しましょうよ!

歴史博物館(王宮を利用)

歴史博物館も王宮の建物を利用しています。古くからの建物や地下室は雰囲気があります。私はハンガリー語への理解はありませんので、展示内容はさっぱりです。古くからの建物の雰囲気を感じることに専念しました。

写真22. 美術館の右側から中庭(というのかな)に向かう

歴史博物館には美術館の右側の通路から中庭を通る必要があります(写真22)。2本の木の左側に美術館の入口があり、右側に通路があります。この通路はちょっとわかりにくいですね。

写真23. 昔の人たちが並ぶ

王宮の建物を通り抜けると、中庭に着きます。ここの壁に昔の人が飾ってあります。

写真24. 狩りをするマーチャーシュ王の銅像が見える

写真25. 狩りをするマーチャーシュ王の銅像

銅像が見えます。狩りをするマーチャーシュ王の銅像といいます。ここで左に曲がります。

写真26. ライオン像がいる

今度はライオン像です(写真26)。ハンガリー人はライオン好きなのですか?

写真27. 馬がいる!

写真28. 馬がいる!

馬がいるのは銅像だけではありませんでした。今も馬が活躍しています(写真27-28)。この先に歴史博物館があります。ここも10:00~18:00の営業時間です。ここもブダペストカードを利用できます。では、入ってみましょう。

写真29. 王宮の地下室を感じる

写真30. 王宮の地下室を感じる

王宮の地下室を感じます(写真29-30)。電球や監視カメラなど現代的な設備もありますが、昔ながらの雰囲気が残っています。個人的には美術館よりもおすすめします。

写真31. 王宮の地下室を感じる

写真32. 王宮の雰囲気を味わう

このように昔の王宮の雰囲気を感じて、歴史博物館を後にしました。

三位一体広場

少し移動して三位一体広場に向かいます。ペストの終焉を記念して建設されました。

図5. 三位一体広場の位置

写真33. 三位一体像がいる

美しい三位一体像です。寝ぐせのようにしか見えません。でも実際は寝ぐせの髪ではなく、神に感謝したのですね。

写真34. 聖イシュトバーン騎馬像

馬に乗っているとサマになりますね!

漁夫の砦

その三位一体広場の前に漁夫の砦があります。ネオロマネスク様式の美しい建造物ですが、一番の見どころはこの砦のテラスから眺めるブダペスト市内の光景です。なお、ここは有料で、ブダペストカードの威力も発揮できません。漁夫の砦の向かって右側から入ります(係員がチケットを確認します)。

写真35. 聖イシュトバーン騎馬像

聖イシュトバーン騎馬像を別の角度から見てみましょう(写真35)。

写真36. 美しいブダペスト市内

美しいブダペスト市内を見てみましょう!ブダペストの象徴、くさり橋が右手に見えます(写真36)。

写真37. 美しいブダペスト市内

もう少し視線を左手(北側)に移しましょう。有名な国会議事堂が見えます(写真37)。

写真38. 美しいブダペスト市内

さらに視線を左手に移します。マルギット橋が見えます(写真38)。

写真39. 漁夫の砦が続く

漁夫の砦はまだ続きます(写真39)。「砦」というものの、守るための砦ではなく、景観上の理由で建造されたといいます。そのため、優雅な建造物です。

写真40. 美しいブダペスト市内

もう一度市内の美しい光景をご覧いただきましょう(写真40)。

写真41. 漁夫の砦が続く

漁夫の砦は比較的長いです。そういえば、ここに韓国人女性2名がいて自撮りに夢中でした(通りすがりの人に写真を撮ってもらっていました)。私ならそんなことできません。身の程をわきまえているのです。

写真42. 漁夫の砦の端はカフェ

写真43. 漁夫の砦の端はカフェ

端はカフェです。この日は30℃以上の気温を観測していましたので、カフェは満席でした。

写真44. 美しいブダペスト市内

最後に美しい市内の光景をご覧いただきましょう(写真44)!

マーチャーシュ教会

三位一体広場の近くにはマーチャーシュ教会もあります。13世紀に建てられて、1541年からは(イスラム教徒の)オスマン帝国に支配されていてモスクになっていました。17世紀からは再びカトリック教会に戻っています。この教会も第二次世界大戦で破壊されましたが、戦後に復活しています。共産主義政権(=「宗教はアヘンと言い切る考えの持ち主」)が教会復活を許可したんだ!

写真45. 美しいマーチャーシュ教会

写真46. 美しいマーチャーシュ教会

美しい教会の姿が見えます(写真45-46)。荘厳な中だの何だのということはご自身の眼で確認してもらうとして、私はもっと重要なものを見ることができました!

写真47. 結婚式の様子

そう、結婚式が開かれていたのです。教会が教会としての役割を担っている場面に立ち会ったのです。

写真48. 素晴らしい教会の内部

素晴らしい内部も見ることができました(写真48)。

王宮の丘の街歩き

王宮の丘の見どころは有名な建物ばかりではありません。王宮の丘そのものが1つの街のようになっています。王宮の丘は自由に入ることができ、各建造物に入るときに入場料なりを支払うシステムなのです。

図6. 王宮の丘の全体図(図4の再掲)

写真49. 美しい通り

写真50. 美しい通り

バスののりば(図中の青色1)と三位一体広場を結ぶ通りです。そこにはカフェなどがあります(写真49-50)。ここにみやげ物を売る店もあります。私は見向きもしませんでしたが…。

写真51. 噴水もある

その通りの中間付近には噴水もあります(写真51)。

写真51. 遺跡も残っている

写真52. 遺跡も残っている

バス停(図中の水色1と図中手前側の建物)の間は昔のままで再現も何もされていません。ここから見るふもとの光景は圧巻です。

写真53. 遺跡から見るふもとの光景

遺跡を過ぎると、ケーブルカーののりばがあります。その近く(図6の白色1)には大統領官邸があります。その官邸の前に人がたかっています。なぜなのでしょう。

写真54. 衛兵の交代

写真55. 衛兵の交代

写真56. 衛兵の交代

写真57. 衛兵の交代

ちょうど衛兵の交代でした。私が訪問したのは(デジカメの記録を参考にすると)15:00ごろです。15:00ごろに行くと衛兵の交代が見られるということです。楽器を奏でての交代とあり、迫力がありました。

ケーブルカーでの下山

ケーブルカーの営業時間は7:30~22:00で、料金は片道1200フォリント、往復1800フォリントです。なお、ブダペストカードは利用不可です。下りはそこまで待ちません。これは下りを徒歩移動する人が多いためです。

写真58. ケーブルカーの駅の外観

ケーブルカーの駅が見えてきました。ケーブルカーはオープンバスや路線バスの16系統よりも王宮の建物に近いです。その一方、三位一体広場地区(マーチャーシュ教会や漁夫の砦)に近いのはオープンバスや路線バスの16系統です。

写真59. ケーブルカーの駅内部

駅内部はふもとの風景が眺められるように配慮がなされています(写真59)。

写真60. 先頭から景色を眺める

ケーブルカーは複線運転です。これだけの傾斜であれば、ケーブルカーにする理由は納得できます。

写真61. もう1両を拡大して眺める

もう1両の車両を拡大してみました(写真61)。ケーブルカーは山の上側からケーブルに吊り下げられていますが、その構造がよくわかります。

写真62. 美しいくさり橋が見える

美しいくさり橋が見えます(写真62)。後で気づきますが、この橋は渡るより見るのが良いです。

写真63. ケーブルカーを眺める人がいる

跨線橋からわがケーブルカーを眺める人がいます(写真63)。

写真64. くさり橋が近づいてきた

くさり橋が近づいてきました(写真64)。もうすぐケーブルカーの旅も終わりです。

写真65. ふもとの駅はケーブルカーを待つ列が長い

ケーブルカーの旅が終わりました。相変わらず列は長いですね。時間が合えば、オープンバスで現地入りするほうが良いでしょう!

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

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ブダペストのくさり橋(セーチェニの鎖橋)の観光(19年夏)(次)→

★ブダペストの観光についてまとめたページはこちら。プダペスト観光の計画に大いに役立ちます
ブダペスト観光の見どころのまとめ(観光名所8つを紹介、19年夏)(次)→

★この旅行記の案内・目次・まとめページはこちら
ハンガリー、スイス、フランス旅行のまとめと振り返り

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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