山陽本線岡山・福山地区の乗車記(尾道→岡山、車窓も収録、21年GW)

山陽本線でもそれなりの都会を走り、利便性もある程度確保されている、岡山-三原間。この区間の大多数を占める尾道→岡山に乗りましたので、その様子を紹介します。

写真1. 岡山地区の主力115系3両編成

復習:尾道と岡山の移動

岡山は岡山県、尾道は広島県と県境を越える区間です。しかし、県境を越えることを意識させることはなく、地方としては本数は意外と充実しています。では、岡山と尾道の行き来はどのような感じなのでしょうか。

岡山と尾道の移動の概要
・所要時間:1時間30分程度

・運賃:1340円(78.4km)

・運転間隔:20分~30分間隔

岡山と尾道は78.4km離れています。その間を90分程度で結びます。だいたい平均時速(表定速度といいます)は52.3km/hとそう遅くありません。1986年ダイヤ改正以降平均15分間隔運転が保たれてきましたが、人口減少などの要因で20分間隔運転に後退してしまっています(2012年ごろでしょうか)。さらに、近年は12:00~14:00ごろに30~40分のダイヤホールが生じています。特に乗客の少ない時間帯の本数を減らして効率化しようという魂胆でしょう。

とはいえ、地方(それも人口100万人以上の都市が立地していない)で20分間隔運転、悪くても40分間隔運転というのは悪い話ではありません。朝や夕方は平均15分間隔運転を保っています。

また、使われている車両は長い間使用された「信頼と実績」のある車両です。言い方を変えれば使い古された車両ですが、その大多数はリニューアル工事がなされていて、利用するぶんには特に問題ありません。基本的に115系ですが、113系、117系、213系も入ります。主力の115系(と113系)は3ドア車ですが、117系と213系は2ドア車です。以前は通勤電車ともいえる103系電車も運用に入っていましたが、2009年に撤退しています。

これらはいずれもトイレ付きの車両です。岡山-福山で回送運転がわりに運転される105系電車を除けば、トイレが付いているのです。

写真2. 主力の115系電車(糸崎で撮影)

写真3. 115系によく似ている113系電車(尾道-東尾道で撮影)

117系(尾道-東尾道)

写真4. 117系電車(尾道-東尾道で撮影)

旅人としては座席数の多い117系電車に当たりたいですが、地元の人にとってはドアが少なくて乗り降りしにくい117系は良くないでしょう。そのような意味なのか、115系や113系が多く感じられました。

写真5. リニューアル車の車内

この区間はJR西日本の岡山支社管轄です。広島県の東部も岡山支社管轄です。そのため、県境を越えるという印象がないのかもしれません。尾道の隣の糸崎が岡山支社と広島支社の境です。そのため、広島と尾道の移動は必ず乗りかえが伴います。

※113系・115系リニューアル車の車内については115系(113系)リニューアル車両(山陽地区)の車内 で紹介しています。

尾道から岡山の車窓を楽しむ

尾道から岡山まで乗ってみましょう。私は昼下がりに乗りましたので、40分のダイヤホールに当たりました(福山から岡山まではあっても30分のダイヤホールです)。

写真6. 尾道に到着する115系電車

いくら乗客の少ない時間帯とはいえ、通常の2倍の間隔の40分間隔です。混雑が予想されます。そのため、4両編成か6両編成でしょう!と思ったら、115系のD編成がやってきました。D編成は3両編成です。

写真7. 尾道の海の光景

尾道付近では海が広がります(写真7)。これはこの前日に広島から福山まで乗ったときに撮影しました。

写真7. 東尾道に停車!

東尾道にとまります(写真8)。ここには妙な銅像があります。車窓からだとよくわかりませんが、という銅像です。

写真9. 途中の混雑状況

では、40分間隔だと混雑はどうでしょうか。だいたい座席が埋まる程度の混雑です(写真9)。とはいえ、日中時間帯でこのような混雑というのはどうかと思います。20分間隔に戻しても良さそうです。

写真10. 福山で降りる

福山で多くの乗客が降ります(写真10)。ここまでの風景は山陽本線(広島地区)の乗車記(広島→福山、車窓も収録、21年GW)に記しています。

福山から岡山まではだいたい20分間隔ですが、福山断面で13:30~14:30は1本のみの設定でここだけ30分間隔です。そのようなこともあってか、混んでいました。

写真11. 福山を発車!

福山を発車しました(写真11)。高架を走ります。人口45万人の都市だけあって、建物が多いです。

写真12. 高架が終わった

高架が終わりました(写真12)。住宅街が広がります。

写真13. 東福山に停車!

東福山に停車します(写真13)。山陽本線の岡山・福山地区の典型的な風景です。

写真14. 新幹線が見える

新幹線の姿が見えます(写真14)。渡っているのは川ではなく、用水路でしょうか。

写真15. 市街地が広がる

市街地が広がります(写真15)。このあたりも広島県です。

写真16. 大門に停車!

大門に停車します(写真16)。広島県最東端の駅です。

写真17. 広島県から岡山県に入る

広島県から岡山県に入ります(写真17)。ちょうど良いタイミングで道路標識を撮影でき、岡山県入県の瞬間を味わうことが実現しました。

写真18. のどかな風景が広がる

田園風景に小さな山、これが山陽本線岡山地区の光景です(写真18)。

写真19. 海が見える

海が見えます(写真19)。ただし、海を見られ時間はわずかです。

写真20. まもかく笠岡

まもなく笠岡です(写真20)。カブトガニで有名な都市ですね。

写真21. 笠岡に停車!

その笠岡に停車します(写真21)。笠岡の駅前を見ると、かつて15分間隔(現在でも20分間隔)で列車が来るほどの都会には見えません。この区間は岡山、倉敷、福山という中都市が並び、その間の輸送需要が大きいというのが理由でしょう。

写真22. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真22)。関東地方よりも古い家が多い印象があります。

写真23. のどかな風景が広がる

のどかだけれども、人里離れた場所でもないところを走ります(写真23)。

写真24. 里庄に停車!

里庄に停車します(写真24)。ここは里庄町という独立した自治体です。

写真25. 同じような風景が広がる

同じような風景が広がります(写真25)。

写真26. 同じような風景が広がる

同じような風景が広がります(写真26)。

写真27. 鴨方に停車!

鴨方に停車します。昔は鴨方町でしたが、現在は浅口市に変わっています。浅口市は「あさち」と読みます。

写真28. 下り列車とすれ違う

下り列車とすれ違います(写真28)。これはクハ111と読み取れますので、113系です。

113系と115系の違いは抑速ブレーキの有無なので、乗客にはあまり関係ありません。岡山地区ではもともと115系が運用されるという国鉄からの慣例がありましたが、現在のJR西日本はそのような慣例はあまり気にされていないように見えます。113系でも115系でもリニューアル車を集めている印象があります。乗客としてはそのほうがありがたいです。

なお、岡山地区の113系電車と115系4両編成は全車両リニューアルされています。115系3両編成は一部(6編成)リニューアルがなされていない車両があります。その一方、広島地区のリニューアル車両(115系L編成)は全車両廃車されています。どうせなら、広島地区のリニューアル車両を6編成を岡山地区に転属させれば、サービス水準向上になったのにもったいないです。3両編成から4両編成になるのが嫌だったのかな?

写真29. のどかな風景が広がる

鴨方を発車すると再びのどかな風景が広がります(写真29)。

写真30. のどかな風景が広がる

田園風景の中に住宅が点在する光景が広がります(写真30)。

写真31. 金光に停車!

金光に停車します(写真31)。金光教の本部の最寄駅です。wikipedia情報ですが、金光教は比較的自由な宗派のようです。

写真32. 丘のような山がある

丘というか山というか、ともかくそんな丘陵地が見えます(写真32)。この丘陵地があるので、海が見えません。

写真33. 住宅が多くなってきた

住宅が多くなってきました(写真33)。倉敷市に入ったのでしょうか。

写真34. 新興住宅街が広がる

新幹線停車駅らしい風景です(写真34)。まもなく新倉敷です。新幹線の停車駅ですが、速達列車はとまりません。ただし、夜にひかり号が1本だけとまります。京都-広島間を各駅にとまるパターンの停車駅ですが。

写真35. 下り列車とすれ違う

下り列車とすれ違います(写真35)。今度は115系です。

写真36. 新倉敷に停車!

新倉敷に停車しました(写真36)。この辺りから立ちが発生したように記憶しています。

写真37. 住宅が広がってきた

新倉敷周辺は住宅が多い印象があります(写真37)。乗客が増えてきたのも納得できます。

写真38. 住宅が減ってきた

高梁川が近づき、住宅が減ってきました(写真38)。

写真39. 高梁川を渡る

高梁川を渡ります(写真39)。下流域なのか、川幅は結構広いです。

写真40. 住宅街が広がる

住宅街が広がります(写真40)。倉敷市は人口45万人程度のそれなりに大きな都市です。

写真41. 西阿知に停車

西阿知に停車です(写真41)。西阿知があれば、阿知は?と気になりますが、阿知は倉敷駅周辺の地名です。

写真42. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真42)。このあたりの住宅の密度の高さが鉄道利用に結びついているのでしょう。

写真43. 小規模な工場も見られる

小規模な工場が見られます(写真43)。工場が地域の産業になり、その産業が地域を支える部分があります。

写真44. 倉敷が近づいてきた

倉敷が近づいてきました(写真44)。倉敷は美観地区という観光地が有名ですが、人口45万人都市の中心駅という側面もあります。

写真45. 多くの乗客が降りる

多くの乗客が降りました(写真45)。ただし、同数の乗客が乗り、依然として車内には立ちが生じています。

写真46. 高架橋がよぎる

高架橋がよぎります(写真46)。これは伯備線下り線です。つまり、倉敷から岡山に向かう際は山陽本線と伯備線の列車で発車ホームが異なります。これは乗客にとって不便です。長距離輸送が重視され、地域輸送が軽視されていた時代に名残なのでしょうか。

写真47. 伯備線下り線が高度を合わせてきた

伯備線下り線との分岐点に近づいてきました(写真47)。

写真48. 大きな建物が増えてきた

新倉敷までとは異なり、大きな建物が増えてきた印象があります(写真48)。

写真49. 中庄に停車!

中庄に停車します(写真49)。このあたりは本数は多いですが、駅は多くありません。倉敷と中庄の駅間距離は4km以上もあります。途中に駅を設ければ、利用が増えそうなのにもったいないです。とはいえ、駅は都市計画とともにあるものですから、むやみに増設することもできません。

写真50. のどかな風景が広がる

倉敷と岡山という2都市の間なのでそれなりに住宅が多いと予想していましたが、意外とのどかな風景も広がります(写真50)。

写真51. のどかな風景が広がる

平野部が広くなった感じです(写真51)。

写真52. 足守川を渡る

足守川を渡ります(写真52)。このあたりは岡山市です。

写真53. 庭瀬に停車!

庭瀬に停車します。岡山の隣駅、だった時代が長かったです。213系が姿を現していました(写真53)。

写真54. 住宅が広がる

住宅が広がります(写真54)。

写真55. 川を渡る

篠ケ瀬川を渡ります(写真55)。

写真56. 北長瀬に停車!

北長瀬に停車します(写真56)。岡山-庭瀬の駅間距離は6.5kmもあり、周囲の人口密度を考えると、駅がないことはもったいないです。そのような背景があったのか、両者の間に駅が設置されてました。それが北長瀬です。

写真57. 小規模なショッピングセンターがある

小規模なショッピングセンターがあります(写真57)。遠方からのショッピングはないでしょうが、地元の生活にとっては必要な施設です。

写真58. 岡山貨物ターミナルがある

北長瀬と岡山の間にも駅を設ければ良さそうに思います。しかし、貨物ターミナルがあり、旅客駅を新設するのは難しそうです(写真58)。

写真59. 貨物ターミナルは広い

貨物ターミナルも広いです(写真59)。荷役作業があるので、貨物駅はコンパクトというわけにもいきません。貨物ターミナルはそれはそれで物流にとっては重要な拠点です。

写真60. 貨物ターミナルは広い

貨物ターミナルは広いです(写真60)。

写真61. 線路が多い

線路が多いです(写真61)。

写真62. 車両が停車している

岡山駅の西側には留置線があり、日中時間帯は車両が待機しています(写真62)。117系と213系がとまっていました。2ドア車で扱いにくいのでしょうか。

写真63. 線路が多い

岡山駅は山陽本線、宇野線、吉備線、津山線が乗り入れており、中国地方で最も大きな駅です。そのため、線路も多いです(写真63)。

写真64. 岡山に到着!

岡山に到着しました(写真64)。この列車は相生行きです。

山陽本線(岡山・福山地区)に乗ってみて

尾道-岡山という中距離移動をしましたが、途中での乗り降りが多いことが印象に残りました。特に福山と倉敷では大多数が入れ替わりました。また、30~40分間のダイヤホールの後であることから、混雑も印象に残りました。せめて12時~14時の30~40分のダイヤホールを駆逐いただきたいと思います。

また、現在は3~4両編成で20分間隔運転です。これを2~3両編成に変更して15分間隔運転を実現してもらいたいものです。もしも人件費が問題になるのであれば、一部列車を都市型ワンマン運転にするのも手でしょう。

そして、広島地区と同型車両を使用し、広島地区との直通運転を再開し、都市圏またぎの移動の利便性も考えてもらいたいものです。

岡山・福山地区は車窓ものどかでありながらある程度の規模の都市もあり、鉄道の本領を発揮できる場所です。今後も地域の足として親しまれ、旅行者も受け入れられ続けるのでしょう。

前後を読みたい!
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

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※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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