長野県で人口の多い場所を通る、しなの鉄道。新幹線開業に伴う第3セクター路線の元祖でもある路線です。それなりに本数も多く、比較的乗りやすい路線でもあります。長野県の風景を堪能しました。
写真1. 上田に到着する快速列車
復習:しなの鉄道の概要
しなの鉄道は2路線あり、1つは長野-妙高高原、もう1つが軽井沢-篠ノ井(長野ではない!)です。篠ノ井-長野がJR線であるがゆえに2分割されている格好です。
軽井沢-篠ノ井の路線の概要について簡単に紹介します。
・路線名:しなの鉄道線
・路線形態:複線電化
・運転間隔:毎時1~2本
・所要時間:1時間30分程度(軽井沢-長野)
しなの鉄道線は軽井沢-篠ノ井の路線です。JRが篠ノ井-長野を継続運営を決めたために、篠ノ井-長野はJR線になっていますが、篠ノ井を通る全列車が長野に直通します。
軽井沢-長野は1時間30分程度で、小旅行にちょうど良い距離です。運転本数も毎時1~2本程度と、地方にしてはそれなりに本数が確保されているほうです。なお、小諸で乗りかえになる場合もあり、その場合は接続時間も一定ではありません。これは、軽井沢での新幹線接続に重きを置いた結果と解釈しています。
実際にしなの鉄道線に乗る
さて、実際にしなの鉄道線に乗ってみましょう!今回は上田で途中下車したので、軽井沢→上田と上田→長野に分けて記します。
普通列車の旅:軽井沢→上田
まず、軽井沢から上田まで普通で移動しました。
写真2. 軽井沢の駅舎
軽井沢の北口から入ってみましょう(写真2)!こちらが表側の出口だと思います。
写真3. しなの鉄道線のりばがある
しなの鉄道線の改札があります(写真3)。自動券売機でしかるべき乗車券を買います。しなの鉄道線ではICカードは使えません。女子(※)旅をしている2人が中軽井沢までの乗車券を楽しげに買っていたことが印象に残っています。
※弊サイトでは「女子」の定義をはっきりと示すことはできかねます。
写真4. 停車していた115系電車
電車が停車していました。しなの鉄道が発足してから継続的に使われている115系です(写真4)。近年は新型車両も投入されています。
写真5. 115系電車に近づく
もう少し近づいてみました(写真5)。
写真6. しなの鉄道115系電車の車内
その車内です(写真6)。115系電車らしい車内です。利用者的には徹底リニューアルされているほうが良いのですが、そうも言っていられないのでしょう。
写真7. 軽井沢を発車!
軽井沢を発車しました(写真7)。
写真8. 軽井沢らしい風景を行く
軽井沢らしい風景を走ります(写真8)。私の印象では御代田あたりまでは同様の風景が広がっていました。
写真9. 軽井沢らしい風景を行く
このような風景が広がります(写真9)。確かに軽井沢の人気があるのも納得できます。
写真10. 山が見える
山も見えます(写真10)。軽井沢から長野方面に向けて徐々に標高は下がっていきます。つまり、少しずつ暑くなるということです…。
写真11. 中軽井沢に停車!
1つめの駅、中軽井沢に停車します(写真11)。多くの人が降りていきました。新幹線で東京方面からやってきた人が多く乗っていたのでしょう。道路は混みますから、しなの鉄道で渋滞を回避するのは、旅行の1つのテクニックなのかもしれません。
写真12. 浅間山が見える
右手に大きな山が見えてきました(写真12)。浅間山です。
写真13. 信濃追分に停車!
信濃追分に停車します(写真13)。115系電車が珍しいのか、写真撮影に興じている人も見かけました。
写真14. 夏らしい山が見える
浅間山以外にも山があります(写真14)。長野県に山が多いことを改めて実感する瞬間です。
写真15. 畑との競演
山と畑の競演も確認できました(写真15)。
写真16. 浅間山は全容を見せてくれない
さっきから浅間山は全容を見せてくれません(写真16)。
写真17. 御代田に停車!
御代田に停車します(写真17)。この辺りまで来ると、だいぶ高原リゾート感は薄れてきます。
写真18. 人里が近づいてきた
御代田を過ぎると、高原的な風景から人里に近づいてきた感じの景色に変わります(写真18)。
写真19. 家が見えてきた
家が見えてきました(写真19)。小諸が近づいてきたのです。
写真20. 小諸の市街地が広がる
小諸の市街地が広がってきました(写真20)。
写真21. 小諸に停車!
小諸に停車します(写真21)。ここで多くの乗客が入れ替わりました。
写真22. 小諸の新興住宅街を走る
小諸の新興住宅街を走ります(写真22)。山の稜線に位置するのか、坂が多い都市という印象があります。
写真23. 山をバックにした住宅街
山をバックにした住宅街です(写真23)。
写真24. 滋野に停車!
滋野に停車します(写真24)。これで「しげの」と読むのですね。
写真25. 湘南色とすれ違う
湘南色の電車とすれ違います(写真25)。しなの鉄道ではほかの色の車両もあり、ファンの注目を浴びるように工夫していることが伝わります。
写真26. 山と街道がある
山と街道の競演です(写真26)。私の隣のボックス席に座っている若いグループがいました。男性1人と女性2人の人たちでした。男性側の立場としてはやりにくいと感じてしまいますが、世の中にはいろいろな人がいるものですね。風景を眺めていたりと「正しい」旅をされていたように感じます。
写真27. 田中に停車!
田中付近の光景です(写真27)。幹線のような光景で、特急列車が運行されていても良さそうに見えます。事実、1997年9月30日までは特急列車が運行されていました。
写真28. 大屋に停車!
大屋に停車します(写真28)。だいぶ住宅が増えてきました。長野県第3の都市の上田に近づいてきているのです。
写真29. 神川を渡る
神川を渡ります(写真29)。川と山の競演が見られました。
写真30. 信濃国分寺跡を眺める
上田の手前の駅は信濃国分寺といいます。この駅の近くに信濃国分寺の跡がありました(写真30)。
写真31. 新幹線が近づく
上田には新幹線の駅があります。そのため、新幹線も近づいてきます(写真31)。
写真32. まもなく上田に停車!
まもなく上田に停車です(写真32)。新幹線と在来線の組み合わせは多いですが、ここでは在来線がJRではなくなりました。第3セクターに変更することの意見はいろいろありますが、地元の人にとって使いやすい交通機関であることが一番です。
写真33. 上田に到着!
上田に到着です(写真33)。私はここで降りました。
快速列車の旅:上田→長野
さて、上田から長野へは快速に当たりました。毎時2本程度があるので、あまり時刻を気にすることなく移動できて便利です。
写真34. 快速長野行きがやってきた
快速長野行きがやってきました(写真34)。こちらもワンマン運転です。ただし、戸倉からは車掌乗務という変則的な運用です。
写真35. 新幹線が離れていく
新幹線が離れていきます(写真35)。こちらは長野でも快速でも37分かかるのに対し、向こうはたったの12分です。都市間利用の人の多くは新幹線を選択するのでしょう。
写真36. 駅を通過!
駅を通過します(写真36)。さすが快速ですね!
写真37. ごつい山がある
ごつい山も確認できます(写真37)。
写真38. 上田までよりも険しい地形を行く
上田の手前よりも険しい場所を走ります(写真38)。これだと駅勢圏は広くなく、本数がそこまで多くない1つの要因かもしれません。
写真39. 169系が保存されている
写真40. 169系が保存されている
169系が保存されています(写真39、40)。信越本線~しなの鉄道で活躍していた169系電車を保存しているのです。
図1. 169系電車の保存場所(googleマップより引用)
駅に近く、鉄道旅行との相性が良さそうですね(図1)。
写真41. 坂城に停車!
坂城に停車します(写真41)。観光名所にも169系電車が掲載されていますね!
写真42. 山が近い
坂城を過ぎても山は近いです(写真42)。
写真43. 山は近い
このような景色も続きます(写真43)。
写真44. 戸倉に停車!
戸倉に停車します(写真44)。運転上の拠点です。ここでワンマン運転から車掌乗務に切り替わります。多くの列車がこのような切り替えが行われていました。なお、「とぐら」と読みます。
写真45. 同じような景色が続く
同じような景色が続きます(写真45)。ただし、線路の逆側はそれなりに住宅が多いです。
写真46. 千曲を通過!
千曲を通過します(写真46)。
写真47. 田園風景が広がる
田園風景が広がります(写真47)。ただし、地図を確認すると、この山の裏側も住宅が広がっています。
写真48. 屋代に停車!
屋代に停車します(写真48)。
写真49. 再び新幹線が見えてきた
上田を出て姿が見えなかった新幹線が見えてきました(写真49)。このあたりからは山が遠ざかります。
写真50. 屋代高校前を通過!
屋代高校前を通過します。しなの鉄道線最後の駅です。次の篠ノ井はJRが管理する駅です。
写真51. 千曲川を渡る
千曲川を渡ります(写真51)。
写真52. 篠ノ井に停車!
篠ノ井に停車します(写真52)。ここから長野までは信越本線です(篠ノ井線ではありません)。信越本線は3分割された格好です。
写真53. 新幹線の高架橋が目立つ
篠ノ井からは新幹線の高架橋が目立ちます(写真53)。
写真54. 川中島に停車
川中島に停車します(写真54)。
写真55. 新幹線の高架橋が目立つ
新幹線の高架橋が目立ちますね(写真55)。
写真56. 長野が近づいてきた
長野に近づいてきました(写真56)。
写真57. 新幹線と同レベルで進む
新幹線と同レベル(同じ高さ)で進みます(写真57)。新しい新幹線は比較的簡素なつくりになっているように思います。重厚な建造物よりも親しみは感じます。
写真58. しなの鉄道線の車両が留置されている
しなの鉄道線の車両が留置されています(写真58)。構内を共用するJRと同じ車両だと運転上の取り扱いは良好でしょう。
写真59. まもなく長野!
まもなく長野です(写真59)。
写真60. 長野に到着!
長野に到着です(写真60)!
しなの鉄道線に乗ってみて
しなの鉄道線は軽井沢-篠ノ井の路線であり、篠ノ井-長野を含めても2時間もかかりません。また、地方路線としては本数も多く、乗るには苦労しません。
一方、軽井沢-上田を中心に風光明媚な風景が展開します。近年は引退が遠くない115系電車のことばかり注目されていますが、沿線の風景にも目を向けたいものです。そして、新型車両に移行してからは完全な30分間隔の実現など、もう少しの利便性向上にも期待したいものです。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
しなの鉄道の乗車記(軽井沢→長野)←今ココ!
※それぞれ別ウィンドウで開きます。