日本でも有数の温泉地である別府。その別府でも穴場的な場所である明礬地区。この明礬地区で温泉を堪能しました。
写真1. 独特の光景を楽しめる
復習:別府温泉と明礬地区
別府といえば地獄めぐりが有名でしょう。ここには多くの地獄があり、温泉街もある、いわば別府を代表する光景が展開されています(図1、写真2)。ここは観光客も多く、あまりゆったりできないことも事実です。
図1. 別府の温泉街の位置(googleマップより引用)
写真2. 温泉街の様子
とはいえ、「別府」とくくられる場所すべてが人の多いというわけではありません。ここからさらに山のほうに向かうと明礬地区があります(図2)。
図2. 明礬温泉の場所(googleマップより引用)
ここはその名の通り、明礬(ミョウバン)がとれる場所です。明礬は金属の硫酸塩の総称であり、特定の金属に限定していません。ただし、一般にはアルミニウム塩を指すことが多いです。その明礬がとれるのでそのような地名となりました。
山の中腹にあり、独特な風景が楽しめる場所でもあります。
写真3. 明礬地獄の様子
明礬温泉へのアクセス
では、その明礬温泉にはどのようにアクセスするのでしょうか。このあたりは山道なので、自動車アクセスはおすすめできません。必然的に別府駅から地蔵湯までバスアクセスが主体となります。
亀の井バスの路線図によると、別府駅から地蔵湯前までは5系統、24系統、41系統がその手段となります。
それぞれのバス停を紹介しますと、以下の通りです。
- 5系統:別府駅西口の3番のりばから発車し、毎時1本(41系統の設定時間外は毎時2本)
- 41系統:別府駅西口の3番のりばから発車し、毎時1本、ただし設定されない時間帯あり
- 24系統:別府駅から発車し、毎時1本。ただし16時台には設定なし
※別府駅と書いてあるバス停は駅の東口のことです。のりばをクリックすると時刻表が開きます。
5系統が毎時25分、41系統が毎時50分(設定がないときは5系統が毎時55分)、24系統が毎時05分に発車しますから、毎時50分~毎時05分に駅を出たいときは東口、それ以外では駅の西口に向かうのがベストシナリオです。
写真4. 別府駅西口にやってきたバス
2系統が来るといっても、毎時2本しかなく、東口側を含めても最大待ち時間は30分です。そのため、ある程度待たされますが、ちゃんとバスはやってきます(写真4)。
写真5. 別府駅西口3番のりばから乗りこむ
このように乗りこみます(写真5)。目障りなラッピングがなされており、窓から風景が見にくいです。ラッピングするのは自由と思いますが、窓から風景が見にくくなるようなラッピングは良くありません。
写真6. 温泉らしい風景が広がる
そのバスからは温泉らしい風景が広がります(写真6)。
写真7. 鉄輪を通過!
別府温泉の拠点の鉄輪も通ります(写真7)。これで「かんなわ」と読みます。ここまで多くの系統が向かいますので、各系統が毎時1~2本であっても、15分以上待つことはないでしょう。
このようにして、地蔵湯前までバスで向かうことができます。所要時間は30分前後です。
その地蔵湯前バス停から別府駅方面には毎時3本運転されています。途中の経由地が異なるためか、きれいな20分間隔ではありませんが…。
写真8. 地蔵湯前の時刻表
明礬温泉を楽しむ
地蔵湯の近くには商店があり、その駐車場からはこのような風景を楽しめます(写真9)。
写真9. 地獄らしい光景
今回は明礬山の湯を選択しました(図3)。
図3. 明礬山の湯の位置(googleマップより引用)
バス停からそう遠くありません。また、最寄りのバス停は毎時3本ですので、そこまで悲観することもありません。
写真10. 山の湯手前の絶景
このような絶景が展開します(写真10)。
写真11. 家族風呂の様子
ここの家族風呂は60分で1500円です。一般的なホテルの日帰り入浴がたいてい1000円かかることを考えると、2人以上であればむしろ安いほうでしょう。その家族風呂の様子です(写真11)。豪華な設備はありませんが、最低限の設備は整っています。
写真12. 洗い場もある
家族風呂の中には洗い場もあります(写真12)。シャンプー類も完備されています。
写真14. ろうかの様子
共用廊下の様子です(写真14)。お世辞にも豪華な設備とはいえません(温泉ホテルの大浴場と比べてみましょう!)が、このような施設も味があるでしょう。
なお、温泉に入浴すると体があたたまりました。
写真15. 泉質の分析表
温泉施設に行くと、このような成分分析表があります(写真15)。
バスまでの待ち時間では、湯の花を見たりしました。
写真16. 湯の花の施設
写真17. 湯の花の説明
写真18. 湯の花の施設
このように、忙しい旅行のなか、ゆっくりと休息できたのです。
別府の明礬温泉に行ってみて
別府でも地獄めぐりや鉄輪温泉に比べてマイナーな感じが否めない、明礬温泉。しかし、マイナーなぶんだけ割安で楽しめ、混雑で嫌な思いをすることもありません。
もしも一般的な温泉街を楽しみたいのであれば、明礬温泉に向かった後に鉄輪温泉に寄れば、一般的な温泉街も楽しめます(地蔵湯からのバスは全便鉄輪温泉を通ります)。このようなメジャーとマイナーのハイブリッドも選択できるのが別府温泉の良さかもしれません。