北東北の主要駅の1つ、秋田。巨視的に見ると奥羽本線と羽越本線の合流駅でもあります。そんな秋田駅を楽しみました。
写真1. 3方向に分岐する秋田駅
復習:秋田駅の概要
まず、秋田駅の概要を示します。
- 所在地:秋田県秋田市
- 路線:奥羽本線、羽越本線 ※秋田新幹線と男鹿線の列車も乗り入れ
- 規模:4面8線(7、8、11、12番線は1つのホームを使用)
秋田駅は秋田県秋田市にある駅です。線路戸籍上は奥羽本線の途中駅であり、そこに羽越本線が合流するというものです。しかし、現実の運転系統は秋田新幹線、羽越本線それぞれの終着駅で、奥羽本線の北方向の始発、男鹿線の始発、そして、大曲以南の奥羽本線が乗り入れるというものでしょう。
駅はそれなりに広く、在来線の1~8番線と秋田新幹線列車の11、12番線があります。9番線と10番線が欠番ですが、新幹線列車は11番線以降から付番することが多いという慣例に従っているということでしょう。
長距離輸送は秋田新幹線が毎時1本程度、羽越本線の特急(新潟方面)が1日2往復(繁忙期は3往復)、奥羽本線の特急(青森方面)が1日3往復(このほかに快速が1日1往復)と、あまり便利ではない印象です。
近距離輸送は各方面に毎時1本程度普通列車が設定されている程度で、地方都市圏としては利便性が低いように見えます。
秋田駅を訪問する
さて、実際に秋田駅を訪問してみましょう。
秋田駅の改札外の様子
写真2. 秋田駅構内の様子
秋田駅構内図を撮影しました(写真2)。駅の東西に連絡通路があり、その中央に改札があるという一般的な構造です。
写真3. 秋田駅の外観
秋田駅の西口側が表側のようです。その西口の様子を北側から見てみました(写真3)。この視点の後ろには駅ビルが建っており、駅ビルと直結した改札口もあります。
写真4. 駅と直結した通路を行く
駅西口と直結した通路(写真3で正面に見える通路)を歩きます(写真4)。
写真5. 東西連絡通路を歩く
駅構内に入りました。東西連絡通路を歩きます(写真5)。シックな配色の印象です。秋田名物を知らせる掲示物が多く、秋田らしさを感じることができます。この日の夕食は駅ビルでイタリアンを食べましたが…。前日まで夕食が和食だから飽きたからね…。
ここに段差があるのはなぜなのでしょうか。なるべくフラットに建設して欲しいと感じます。
写真6. 西口側を振り返る
西口側を振り返ってみました(写真6)。工事中で通路が狭くなっていました。
写真7. 通路を歩く
通路を歩きます(写真7)。
写真8. みどりの窓口もある
県庁所在地の駅ですので、みどりの窓口があります(写真8)。私は事前に乗車券や特急券を購入していましたが、長距離列車が発車する駅であれば、必須の設備です。
写真9. 中央改札
秋田駅のメイン改札の中央改札です(写真9)。JR東日本は地方でも主要駅に自動改札を導入するのが早かった印象があります。
写真10. 東口への通路
改札口から東口への通路です(写真10)。東口はどちらかというと裏側のイメージがあります。それを反映してか、通路はややさみしく感じます。
写真11. 東口の駅舎
東口の駅舎です(写真11)。
秋田駅の改札内の様子
では、改札内に入ってみましょう。
写真12. 改札に入る
改札に入ります(写真12)。7番線と8番線は中央改札から直接向かうことができず、北側の連絡通路に向かう必要があります。
写真13. 通路を反対から眺める
通路を反対側から眺めました(写真13)。
写真14. 連絡通路を歩く
連絡通路を歩きます(写真14)。
写真15. 北側の通路は簡素
北側の通路は簡素です(写真15)。
写真16. メトロポリタン口がある
北側の通路の西側にはメトロポリタン口があります。ここからホテルメトロポリタンに入れますが、途中で駅ビルを通る必要があります。
秋田駅の列車を眺める
駅の主役といえば、列車たちです。このときは五能線や奥羽本線の一部区間が災害のために運休していましたので、フルラインナップではありませんでした。
写真17. 秋田に停車中の特急いなほ号
特急いなほ号が停車していました(写真17)。というよりも私が乗ってきたのですが、8月中旬という多客期と思いますが、指定席は終始空いていました。
写真18. 701系電車が停車中
701系電車が停車中です(写真18)。ホテルから確認しましたが、5両編成も認められました。5両編成にするよりも増発するほうが良いと思いますが…。新庄-秋田間には新庄寄りにボックス車が来ることもありますが、それ以外は全てロングシート車による運用です。オールロング!
写真19. 秋田新幹線が停車中
秋田新幹線が停車中でした(写真19)。ご承知の通り、秋田新幹線は盛岡-秋田で在来線を通る、いわば新幹線列車です。ただし、この区間は軌間は新幹線用に1435mmに変えられています。
写真20. 秋田新幹線が停車中
秋田新幹線を別の角度から撮影しました(写真20)。
写真21. 701系電車の正面
701系電車の正面です(写真21)。秋田地区・盛岡地区・仙台地区で色が異なりますが、秋田地区はこの色です。羽越本線の鶴岡以北、奥羽本線の新庄-青森に生息します。
写真22. 男鹿線の車両
男鹿線は非電化区間ですので、701系電車が入ることはできません。そのため、専用のハイブリッド車が使用されています(写真22)。JR東日本らしくないデザインですが、それもそのはずです。JR九州の同機能の車両をベースとしたからです。
写真23. 雨のなかで停車中の電車
いつでも良い天候のなかで運転されるわけではありません。この後に秋田駅を訪問した際は大雨でした(それでも多くの人が乗り、秋田で改札に向かっていました)。そんなときでも701系電車は黙って停車していました。
写真24. 秋田駅の時刻表
秋田駅の時刻表です(写真24)。基本的に1時間に1本を確保する努力も見せていますが、羽越本線は2時間30分待ちがあるなど、頻発運転への意欲が足りません。秋田周辺はそれなりに住宅街が見られますので、秋田に近い場所は30分間隔でも良さそうです。
秋田駅を訪問して
秋田駅を訪問してみました。列車本数は少ないものの、利用者に使われている場面を確認できました。しかし、駅の外にはもっと多くの人が自動車を利用しているはずです。そのすべてを鉄道利用にシフトするのは不可能でしょう。しかし、増発などの施策で長距離利用、短距離利用の利用を増やしてもらいたいものです。