西日本を縦断したGWの旅行。その全体像をまとめるとともに、良い点や悪い点、気づきをまとめます。
写真1. 今回乗車した列車群の一部
24年GWの総括
今回の総括をまとめると以下の通りです。
- 4泊5日の旅程で多くの交通手段、多くの種類の目的をたどる旅程として設計した(旅のマトリックス図)
- 目的として「美しい日本」の再発見はできた、ただしこれは天候が影響する
- 主要な目的地の満足度は65点(100点満点)、主要な交通手段の満足度は72点(100点満点)であった
- 九州特急、一部のホテルや航空機にコスト削減の余地があり、次回の課題である
詳細を以下に記します。
旅程一覧
今回の旅程の一覧を示します。
1日目:東京出発→大阪発のフェリー
この日は新幹線で東京を出発、名古屋から在来線で大阪まで移動(醒ヶ井で途中下車)、大阪からのフェリーで宿泊しました。
- 東京から名古屋までのひかり号(繁忙期利用)
- 名古屋から大垣の特別快速の旅(東海道線名古屋地区)
- 東海道線(大垣→米原)の旅
- 醒ヶ井の街歩き
- 新快速での米原から大阪への移動
- 天王寺駅を楽しむ(構内図と上空からの観察も収録!)
- 大阪から北九州への船旅(本州と九州の長距離フェリー一覧も収録)
主な移動手段の時刻をまとめます。
ひかり633号 | 東京7:33→名古屋9:14 |
特別快速 | 名古屋9:45→大垣10:27 |
東海道線普通 | 大垣10:41→醒ヶ井11:11 |
東海道線普通 | 醒ヶ井12:41→米原12:46 |
新快速 | 米原12:50→大阪14:13 |
名門大洋フェリー | 大阪南港19:50→門司8:30 |
2日目:フェリーで九州着→由布院宿泊
この日はフェリーで目を覚ました後、2本の特急列車を乗り継ぎ、由布院で宿泊しました。
- 小倉駅を歩く(構内図も収録、列車も観察)
- 特急ソニック(グリーン車)の乗車記(車内も収録、小倉→大分)
- 大分駅を歩く(構内図を収録、列車も観察)
- 特急ゆふの旅(大分→由布院)
- 湯布院かほりの郷はな村の宿泊記(由布院で便利なおすすめホテル)
- 由布院の街歩き観光
主な移動手段の時刻をまとめます。
名門大洋フェリー | 大阪南港19:50→門司8:30 |
ソニック13号 | 小倉10:43→大分12:04 |
ゆふ4号 | 大分13:26→由布院14:13 |
3日目:由布院→長崎の移動と長崎滞在
この日は由布院から長崎に九州北部を横断しました。まさに九州の東西軸を移動した格好です。1日目からの経路を振り返ると、東京から西に西に向かっていたことになります。まさに西日本縦断旅行です。
主な移動手段の時刻をまとめます。
ゆふいんの森2号 | 由布院12:01→鳥栖13:54 |
リレーかもめ33号 | 鳥栖14:15→武雄温泉14:54 |
かもめ33号 | 武雄温泉14:57→長崎15:27 |
4日目:長崎→福岡の移動(唐津経由)
この日は長崎から福岡まで移動しました。松浦鉄道経由で行くのはあまりないでしょう。また、唐津観光もはさみました。
主な移動手段の時刻をまとめます。
かもめ26号 | 長崎11:45→武雄温泉12:13 |
みどり23号 | 武雄温泉12:38→有田12:55 |
松浦鉄道 | 有田13:00→伊万里13:24 |
筑肥線普通 | 伊万里13:34→唐津14:23 |
筑肥線快速 | 唐津17:06→天神18:13 |
西九州新幹線の模様は前日の旅行記で記したため、記載してません。また、かもめ号は1駅(この日は上有田に臨時停車しましたが)のみだったので、本旅行記の旅行記には含めていません。
5日目:福岡から東京への帰宅
この日は福岡から東京まで帰宅しました。福岡ではどんたく祭が開かれていましたが、「素人の発表の場」でしかないと感じてしまいました。もちろん、どんたく祭を生きがいにしている人もいるでしょう。
主な移動手段の時刻をまとめます。
JAL320便 | 福岡16:00→東京/羽田17:50 |
旅行の目的
今回の旅行の目的は、春~初夏という日本が最も美しい時期を迎えるにあたり、美しい日本に出会うことを旅行の基本骨格として旅程を設計しました。
上で「美しい」と安易に表現しましたが、「美しい」とは何でしょうか。これは人それぞれで答えが出ません。私にもはっきりとした答えはありません。そのため、現場でさまざまな場面に対峙し、自分の感性と触れ合って答えを出すしかないと感じました。ただし、個人的には枯れ木は美しいとは感じませんので、枯れ木が主体の北側は今回の旅程のターゲットとしませんでした。したがって、旅行のターゲットは西方向に限定されます。よって、西方向に向かうことを第1の条件としました。
さまざまな場面?日本には多くの光景があります。大都市、宿場町、山沿いの光景、海沿いの光景でしょうか。都市といっても多くの場所がありましょう。単に都市をめぐるのではなく、性格の異なる場所を訪問することを狙いました。性格の異なる場所を多く訪問すれば、それだけ多様な側面に触れることができ、美しい場面に遭遇するチャンスも増えるはずです。こうして、多様な性格の場所を訪問することを第2の条件としました。
私は鉄道ファンですが、鉄道以外の乗りものにもそれなりの興味を示しています。このような乗りものを良いアクセントとして、多様な乗りものに触れ、乗りものの美しさも再認識することを決意しました。したがって、性格の異なる交通機関を駆使することを第3の条件としました。
これら3つの条件を満たす旅程を自分なりに考案し、主要なターゲットを以下の通りとしました。
- 宿場町として雰囲気のある醒ヶ井
- 大阪から九州への長距離フェリー
- 独特の雰囲気を持つ由布院とそのアクセス列車のゆふいんの森
- 国道とアーケードが競演する異次元な空間
- 海沿いの城として唐津城
これらのターゲットを最適に組み合わせ、今回の旅程が完成したのです。
また、この旅程を構築する際には、旅のマトリックス図を取り入れ、それぞれの目的地で行く場所を変えるということも変化に富んだ旅を実現しています。
旅のマトリックス図は定着しつつあるものの、世間では新しい概念でしょう。そこで、旅のマトリックス図という概念について解説しています。
そのマトリクス図で今回の旅程を分類すると以下の通りです(表1)。
表1. 寄った場所と体験した内容
このように場所によって体験する属性を変化させたということです。
旅費の確認
今回の旅行に使った費用を確認します。
旅費の定義と集計結果
本記事では、東京駅で新幹線に乗ってから、羽田空港で航空機を降りるまでを旅費と定義します。もう少し厳密に定義すると、東京駅で新幹線乗りかえ改札を通過後から羽田空港到着時の手荷物受取所までを今回の旅費としました(図1、図2)。
図1. 東京駅での定義内、定義外の様子(JR東日本公式サイトより引用後に加工)
図2. 羽田空港の定義内、定義外の図示(羽田空港公式サイトより引用後に加工)
なお、自宅は東京都区内にあり(最寄もJR駅)、東京都区内からの乗車券を使用しました。そのため、事実上旅費は自宅からスタートと同義ですが、厳密さを重視し、東京駅からのスタートとしました。
まず、私の負担した項目別の金額一覧を示します(表1)。
表1. 私の負担した金額一覧
金額 [円] | 割合[%] | 割合累計[%] | |
移動 | 84,780 | 54.9 | 54.9 |
ホテル | 53,654 | 34.7 | 89.6 |
食事 | 10,848 | 7.0 | 96.6 |
休憩 | 2,303 | 1.5 | 98.1 |
観光 | 1,750 | 1.1 | 99.2 |
食料 | 879 | 0.6 | 99.8 |
物品 | 250 | 0.2 | 99.9 |
都市税 | 100 | 0.1 | 100.0 |
総合計 | 156,454 | 100.0 | 100.0 |
各項目の定義は以下の通りです。
- 移動:旅行中に移動に費やした費用のこと。夜行便で移動した場合は宿泊費も兼ねているが、簡単のため全額を「移動」に算入した。
- ホテル:宿泊費用のこと。食事つきの場合、厳密には食費と宿泊に分割する必要があるが、簡単のため全額を「ホテル」に算入した。ここでは宿泊施設の種類は問わず、不動産のベッドや布団類で過ごすための費用を合計した。
- 食事:宿泊施設類の食事付きプラン以外のレストランで消費した費用。今回の旅行では船舶で食事したが、食事は別途購入したのでここに算入した。
- 休憩:街歩きなどの合間に喫茶店等で休憩した際に生じた費用。天王寺駅に近いカフェで線路を眺めたが、ここは「入場料」ではなく「飲食代」を支払ったので、ここに算入した。
- 観光:いわゆる入場料。この項目には不動産等への入場料を算入し、動産への入場料を算入していない。すなわち、観光列車の類は「移動」としており、本項目には算入していない。
- 食料:小売店で購入した食料。飲み物と特に区別していない。
- 物品:上記項目に外れる消耗品類の費用の合計。本旅行ではコインランドリーにかかる費用のみであった。
- 都市税:宿泊先で支払った税金。
図3. 旅費の割合(割合表示)
図4. 旅費の割合(金額表示)
4泊5日で長崎県まで縦断した旅行で、総合計金額は156,454円でした。これには現地の食費も含まれており、旅行によって追加で発生した費用ではありません。日常生活でも食費がかかるので、旅行によって追加で発生した費用はこれより少なくなります。これを考慮すると、旅行で追加で発生した費用は14万円~15万円程度と考えるのが妥当でしょう。
考察1. 世間平均との比較
では、この15万円という金額は世間一般と比べるとどうでしょうか。
観光庁の集計によると平均2.32泊、61,736円(2024年1-3月集計結果)とされています。今回は現地でも移動したことから、これを単純に比例計算すると、求める金額をx [円]とすると、
2.32泊:61,736円 = 4.00泊:x [円]
これを解くと(中学の比の計算の基本式で外側の積と内側の積は一致します)、世間平均の4泊国内旅行の平均費用は106,441円と見積もられます。ご承知の通り1-3月は閑散期ですが、単純にするためにこの金額をそのまま採用します。つまり、世間平均よりも50,013円(45.2%)余計にお金をかけていることになります。
図5. 金額の世間比
考察2. 支出項目別にみて
世間平均よりも50,013円かかっている点を考慮しながら、項目別の費用について簡単に考えます。分析のセオリーである上位項目(金額ベースで96.6%)のみの考察とします。
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移動費(84,780円)
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全体の54.9%かかっており、最も支出金額が大きい項目でした。復路の航空機はやや早めに確保し23,410円だったものの、航空機代がかさむ結果となりました。また、東京から名古屋まではひかり号で若干節約、乗車券はひとまとめで遠距離低減制を活用しました。その内訳を示します。
項目 金額 東京都区内→大阪市内(乗車券) 8,910円 新幹線指定席特急券(東京→名古屋) 5,110円 名門大洋フェリー 18,040円 北九州市内→長崎(乗車券) 7,370円 九州島内特急券(小倉→長崎、後述) 13,320円 長崎→有田(乗車券) 1,680円 長崎→有田(特急券、武雄温泉経由) 2,260円 航空券(福岡→羽田) 23,410円 合計 80,100円 ※普通・快速での移動や都市内移動については本表に含まない。そのため、本表の合計金額は旅行中の合計金額の84,780円と一致しない
JR九州管内では安いきっぷはあえて使わずに小倉から長崎まで移動しました。これは乗車券をひとまとめにしたいためでしたが、個別購入と正確に比較しませんでした。ここで比較します。
区間 乗車券 特急券 ネットきっぷ 小倉→大分 7,370円 5,000円 5,740円 大分→由布院 0円 1,680円 1,950円 由布院→鳥栖 0円 3,230円 4,470円 鳥栖→長崎 0円 3,410円 4,200円 合計額 20,690円 16,360円 ※大分→由布院、由布院→鳥栖ではネットきっぷはないため、JRQカードを作成した前提でeきっぷで算出。
私の勉強不足でしたが、乗車券を区切ってでもネット割引を適用したほうが4,330円安いことがわかりました。特に、高速バスとの競合区間ではネット割引のほうが安いということを知りました。また、博多駅以外では指定席券売機の行列もそこまで長くなく、懸念していた引き換えの時間待ちもありませんでした。
また、航空券は1か月以上前(45日以上前)に手配し、それなりの価格(23,410円)で入手したと自負しています。ただし、スカイマークやジェットスターを活用すれば20,000円を切る価格で手配できたでしょう。
これらの合計で旅費を7,000円以上節約できました。国内であってもLCCを含めた航空券の早めの手配と、現地のインターネット割引情報の把握が重要な事実を改めて認識しました。
このような課題はあるものの、九州までの往復かつ醒ヶ井に寄るという無茶苦茶な要件を考慮すると、健闘したほうと自画自賛しています。
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ホテル代(53,654円)
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次に支出の多い項目でした。グレードや立地を最優先で計画し、価格はそこまで重視しませんでした。そのため、この項目についてはある程度の出費を覚悟していた部分があります。ただし、由布院では「身の丈」に合わない高価格帯の宿泊施設を選択し、ある意味「余計な出費」となっていた可能性を指摘できます。
これがなければ5,000円程度節約が可能でした。
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食事代(10,848円)
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4泊5日の食事代としてはだいぶリーズナブルに消費できた結果です。夕食1回は宿泊費に内包されており、この項目に計上されていないことを考慮しても「お外」で過ごした割には安く済ませたほうでしょうか。これは決して高級料理ばかりに力点を置かず、ある程度庶民的な「身の丈」に合った選択をした結果です。
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全般として
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各項目の節約可能費用を算出しましたが、合計で12,000円程度の節約が可能と判明しました。とはいえ、節約に目が行き過ぎても窮屈になりますから、考え得る最も安い旅費よりも12,000円程度高いだけで済んだのは上出来と思います。
荷物の工夫
写真2. 自分くらい大荷物でも…が積み重なった結果(ゆふいんの森で撮影)
今回の旅行は荷物にもこだわりました。いかに荷物を軽くし、身軽に行動できるかを最優先に考えました。今回の工夫を以下に示します。
- 比較的温暖な場所を選択し、着替えを最小限にした
- 途中でコインランドリーをはさみ、(4泊するので)4組の着替えが必要なところ、2組の着替えとした
- その着替えについても最終局面ではホテルに布類を寄付し、終盤での荷物を減らした
- 撮影機材も愛用の軽いデジカメを採用し、撮り鉄のプロフェッショナルのような重い機材を運ぶ手間を省いた(そもそも持っていない)
この荷物削減プランは大ヒットでした。旅程計画時点ではあまり気になりませんが、旅行中の地味な課題が大荷物の置き場確保です。大荷物をかかえるデメリットは以下の通りでしょう。
- 航空機の場合、手荷物を預ける必要があり、乗り降りに時間がかかるほか、紛失のリスクがある
- 周遊旅行の場合、大荷物に付き合いながら移動する必要がある
- 散策の前にコインロッカーなどを探す手間がかかり、コインロッカー利用も費用がかかる
- 大荷物を運ぶと自分のみならず周囲の邪魔になり、社会的コストが上昇する
荷物を軽量化したおかげでこれらの手間から解放されました。自分の旅行の手間が省けるのもメリットでしたが、大荷物を運ぶことによる迷惑をかけない点が最も重要と思いました。手ぶらがベストシナリオですが、着替えをもつ以上はそうはいきません。それでも荷物を減らすことは正義であり、これからも心がけようと実感しました。
特定の荷物を持たないことによる軽量化は1g、削減できる容量は1mlかもしれません。この1gや1mlの積み重ねがスマートな旅行につながるのです。
旅行の評価(目的を達成できたか?)
実際の旅程、費用、工夫を述べましたが、実際に目的は達成できたのでしょうか。
美しい日本の発見
ここまでの記述をまとめます。
- 目的は春~初夏の美しい日本に出会うこと
- 4泊5日であらゆる場所を訪問し、変化に富んだ旅であった
- その費用は総合計金額は156,454円で世間平均より50,013円高いと見積もられる
- 荷物を削減し、身軽でスマートな旅行を実現できた
では、美しい日本に出会うことはできたのでしょうか。
結論からいうと、美しい日本に出会うことができました。これは旅のマトリックス図を描き、限られた日程で多くの種類の目的地を訪問した戦略勝ちの部分がありました。
写真3. 旧街道の香りが色濃い醒ヶ井
写真4. 大都市の高所から風景を眺める(天王寺駅近くで観察!)
写真5. 由布院の金鱗湖は田舎の美しさ
写真6. 唐津城付近の風景は絶景!
このように、ある意味期待通り、あるいはそれ以上の風景に出会えた旅でした。これこそまさに私が求めていた美しい日本です。旅程の後半は天候に恵まれ、明るい中での旅行でした。4月後半や5月は昼間が長く、太陽高度も高いこともあり、明るい風景に出会えました。なお、天王寺駅を眺めるカフェの訪問は偶然でしたが、そのような偶然が良い方向に作用しました。このように、偶然の出会いで思わず楽しめるのも旅の醍醐味です。
多くの人が情景について独自の価値観を保有していることは承知ですが、私の価値観では「明るい日差しに照らされた風景」こそ美しく感じます。改めてその価値観を実感する旅となりました。冬の陰影ある風景を風情あるものとするのが大人の価値観という風潮がある気がしますが、こればかりは個人の価値観なので仕方ありません。
鉄道の魅力の再発見
動画1. ブンブン走る311系特別快速
今回は多くの種類の交通手段を活用しました。航空機、新幹線、在来線特急、快速、ローカル線、長距離フェリーというラインナップです。
個人的趣向ですが、ローカル線よりもブンブン走る列車群のほうが好みであることを改めて実感しました。特に、特急ソニックはスピード感があり、高速走行する実感がわきました。ローカル線の様相に情景を感じる人が大人の感性という価値観が多いと思いますが、こればかりは個人の価値観なので仕方ありません。
明るい風景の中をブンブン走る列車群を好む、と書くといかにも子供じみているように思います。しかし、趣味の世界です。好みを追求すれば良いと思います。
また、JR九州の特急は特徴があり、鉄道の魅力を見つけてもらおうとする時期の力作が勢ぞろいしていたことを改めて実感しました。SNS上ではJR九州の悪評も見られましたが、都市間特急に限ると(よそ者のためかもしれませんが)そこまで悪い印象はなく、民営化当初のサービスアップが今に生きている様相です。
長距離フェリーは快適でしたが、(楽しさという意味で)期待ほどのものではなく、個人的な趣味趣向を改めて実感した次第です。
このように旅行を通じ、身の回りのいろいろなことを吸収するとともに、自らの趣味趣向を再認識したのでした。
旅行の評価のまとめ
ここで旅行の評価を数値でまとめます。それぞれの目的地について「絶景度」「新規発掘度」「充実度」「時間妥当性」を点数化します。それぞれを0点(全く達成していない、全く妥当ではない)~5点(完璧に達成した、完全に妥当)としました。
- 絶景度:行った場所の風景の良さ
- 新規発掘度:新しい何かを発掘できたかどうか
- 充実度:その場所で満足できる観光ができたかどうか
- 時間妥当性:かけた時間は妥当だったか
絶景 | 新規 | 充実 | 時間 | 合計 | |
醒ヶ井 | 3 | 3 | 2 | 4 | 12 |
由布院 | 4 | 4 | 4 | 4 | 16 |
長崎 | 2 | 2 | 4 | 4 | 12 |
唐津 | 5 | 4 | 3 | 4 | 16 |
福岡 | 2 | 3 | 2 | 2 | 9 |
合計 | 16 | 16 | 15 | 18 | 65 |
今回はある程度時間をとった5か所を選出し、その場所における各項目を点数化しました。また各項目の合計も点数化しました。各地の簡単な評価結果は以下の通りです。
- 醒ヶ井:雨で午前中という条件もあり、充実した観光とはなりませんでした。街じたいが小規模ということもあり、確保した時間はほぼ妥当であると判断しました。
- 由布院:初日は雨、翌日は晴れという条件でした。間延びする前に移動となり、確保した時間はほぼ妥当でした。山、湖、温泉という観光地としての価値があることが判明した訪問となりました。
- 長崎:晴れという状況のなかでの堪能でした。訪問歴のある場所ですので、新規発見は少なかったでしたが、それなりに充実しました。
- 唐津:晴れという状況のなかでの堪能でした。海や街並は美しく、やや物足りないと感じたのも事実でした。
- 福岡:最後の場所ということで疲れのなかでの訪問でした。天候には恵まれましたが、疲れのなかやや間延びした時間となってしまいました。
全般的な点数は65点であり、意外にも及第点ぎりぎりでした。これは目的地の魅力や私の感受性の問題もあるでしょう。そして、旅行の魅力に天候が大きく関与することも改めてわかりました。
また、主要な移動方法についても点数化しました。それぞれの移動方法について「絶景度」「新規発掘度」「充実度」「費用妥当性」を点数化します。それぞれを0点(全く達成していない、全く妥当ではない)~5点(完璧に達成した、完全に妥当)としました。
- 絶景度:行った場所の風景の良さ
- 新規発掘度:新しい何かを発掘できたかどうか
- 充実度:その場所で満足できる観光ができたかどうか
- 費用妥当性:かけた費用は妥当だったか
絶景 | 新規 | 充実 | 費用 | 合計 | |
東海道線 | 4 | 2 | 4 | 5 | 15 |
フェリー | 3 | 4 | 4 | 4 | 15 |
九州特急 | 4 | 4 | 5 | 3 | 16 |
西九州新幹線 | 3 | 4 | 3 | 3 | 13 |
航空機 | 4 | 4 | 2 | 3 | 13 |
合計 | 18 | 18 | 18 | 18 | 72 |
今回は主要と判断した5つの移動手段を選出し、その場所における各項目を点数化しました。また各項目の合計も点数化しました。各移動手段の簡単な評価結果は以下の通りです。
- 東海道線:311系がある意味主目的でした。窓が汚れていることで大きな減点となりました。都市圏が中心の区間ということもあり、絶景度は低いのはやむを得ません。ただし、大都市のダイナミックな線路配線や運転は飽きることはありません。
- フェリー:ある意味前半戦の佳境と期待していた部分です。しかし、現実には朝の雨によって風景を満喫できなかったという部分もあり、絶景度は低い評価となりました。充実した移動空間による充実がその減点を補いました。
- 九州特急:ソニック、ゆふいんの森とリレーかもめの総合評価です。かつては日本一を目指していた存在ということもあり、それなりに充実した時間を過ごせました。インターネット割引に対する知識が足らず、コストパフォーマンスがやや足らないことは心残りでした。
- 西九州新幹線:新しい路線ということもあり、トンネルが多く、風景的にはやや減点という結果です。ただし、速度のためにはこれは仕方ありません。インターネット割引に対する知識が足らず、コストパフォーマンスがやや足らないことは心残りでした。
- 航空機:晴れということもあり、風景は良好でした。ただし、航空機は移動手段という性質が強く、時間を買うという側面があることには注意が必要でしょう。コストパフォーマンス向上のためには、LCCへの挑戦も含め考えるべきでした。
交通手段については100点満点の72点ということもあり、現地の満足度よりもやや高くなりました。
個々には不満足の場所や交通機関もありますが、こればかりは行ってみないとわかりません。したがって、旅のマトリックス図を描いてトータルコーディネートされた旅程を設計し、多くの性質の目的地を訪問し、自らをテストするという根本原理は成功したと認識しています。ありきたりな表現(をやや異なるニュアンスで表現)ですが、可愛い子には旅をさせよということです。
これで今回の旅行のまとめを終わります。