近鉄の代表的な列車の1つのしまかぜ。そのしまかぜは伊勢へのイメージリーダーでもあります。実際はどのような列車なのでしょうか。実際に乗ってみました。
写真1. 賢島で発車を待つしまかぜ
復習:伊勢方面への近鉄特急
簡単に伊勢方面の近鉄特急としまかぜについてまとめます。
復習1. 近鉄の伊勢方面の特急列車
まず、伊勢方面の近鉄特急について簡単にまとめます(表1)。
表1. 宇治山田までの移動概要
大阪難波 | 近鉄名古屋 | |
所要時間 | 1時間50分程度 | 1時間25分程度 |
運賃+特急料金 | 3510円 | 3080円 |
運転間隔 | 毎時1本 | 毎時2本 |
備考 | 汎用特急車中心 | 汎用特急車中心 |
伊勢観光の拠点の宇治山田までについてまとめました。鳥羽や賢島であれば相応の所要時間が加算されます。
名古屋からの特急は毎時2本運転されていますが、そのうちの1本は五十鈴川(宇治山田の1つ先の駅)か鳥羽までです。先に行くにつれて需要が細り、大阪と名古屋からそれぞれ毎時1本でも足りるという近鉄の判断でしょう。なお、賢島からの大阪方面への特急は途中の宇治山田で名古屋行きに乗りつぐことはでき(逆方向は不可)、特急料金も条件(30分以内、合計で4本までなど)を満たせば通算です。逆方向は特急どうしの乗りかえは不可能ですが、特急で五十鈴川または鳥羽で普通電車に乗りかえが可能であり、普通電車が賢島まで先着します。このようにして、名古屋と鳥羽方面の乗車チャンスは毎時2回確保されています。
伊勢方面の特急は多くの車両が充当されます。汎用特急車、伊勢志摩ライナー、アーバンライナー、しまかぜです。特急車両が単一でないことに注意が必要です。
写真群1. 汎用特急車(これは比較的新しいほう)
写真群2. 2階建て車両を連結したビスタカー
写真群3. しまかぜの補完ともいえる伊勢志摩ライナー
写真群4. たまに乗り入れるアーバンライナー
写真群5. 大人気のしまかぜ
実はいちばん本数の多いのは汎用特急車です。汎用特急車には古い車両や新しい車両がありますが、両者は共通運用であり、古豪による移動を楽しめるか、新しい車両によるこぎれいな移動かは運です。
汎用特急車に混ざり、(団体向け以外では)近鉄唯一の2階建て車両のビスタカーも運用されています。ビスタカーの4両編成のうち半数は通常の平屋型のレイアウトですので、その場合は古豪の汎用特急車に乗るようなイメージです。
大阪-名古屋の速達型の特急(甲特急と表現もなされる)がひのとりに変わったこともあり、(従来充当されていた)アーバンライナーも伊勢方面に充当されます。ひのとりは伊勢方面にはやってきません。
しまかぜが登場するまでの伊勢方面のイメージリーダーは伊勢志摩ライナーでした。サロン席を備えるなど、リゾートを意識した車内が特徴です。ただし、通常の特急に混ざって運転されるので、伊勢に向かわないビジネス向けの乗客や通勤通学客を意識した「スタンダード」な設備もあります。しまかぜの登場後も伊勢志摩ライナーが引退することもなく、元気に活躍しています。
人気なのはしまかぜです。後述します。
復習2. 人気の特急しまかぜ
伊勢方面のイメージリーダーがしまかぜです。近鉄自身は下記の通り表現しています。
伊勢志摩への旅に「最高級のくつろぎ」を。
観光特急しまかぜより引用
乗ること自体が楽しみとなる、
プレミアムなひとときをお届けします。
伊勢方面の特急の全列車がしまかぜということはなく、しまかぜは1日1往復のみの運転です。
表2. 大阪地区発着の時刻表(公式サイトより引用)
※火曜は運休(一部運転する火曜日もあります)
表3. 京都発着の時刻表(公式サイトより引用)
※水曜は運休(一部運転する水曜日もあります)
表4. 名古屋発着の時刻表(公式サイトより引用)
※木曜は運休(一部運転する木曜日もあります)
このように運休日はあれど、各方面から1日1往復運転されます。逆にいうと、1日1往復しかありません。これはしまかぜが特別な車両であるためでしょう(名古屋方面は宇治山田発着を組み合わせれば1日2往復運転も可能に見えますが)。
(参考)写真2. 伊勢方面の特急から降りるビジネスマン(伊勢市で撮影)
ならば汎用特急車を減らしてしまかぜを増やすという選択肢も考えられます。ただし、この選択肢は事実上難しいです。伊勢方面の特急は観光専用ということはなく、ビジネスや通勤利用などの多目的な特急です。したがって、近鉄の汎用特急は一般的な設備を有しています。
では、どの列車が指定席券を取りやすいのでしょうか。7/16~8/15の空席情報(毎日12時に更新される)をベースに比較します。
表5. 空席状況の比較(公式発表を参考に編集、プレミアムのみ)
○ | △ | × | |
大阪難波→賢島 | 8日 | 18日 | 4日 |
賢島→大阪難波 | 15日 | 13日 | 2日 |
京都→賢島 | 17日 | 10日 | 2日 |
賢島→京都 | 27日 | 2日 | 0日 |
名古屋→賢島 | 4日 | 16日 | 10日 |
賢島→名古屋 | 22日 | 8日 | 0日 |
全般的に賢島発のほうが取りやすく、それも京都系統が最も取りやすい傾向にあります。私はそれを予感し、賢島から京都までの指定席券を取りました。京都と大阪は新快速で29分ですので、どちらを選んでも大差ないというのが私の所感です。
そのしまかぜにはレギュラーシートは設定されておらず、プレミアムシート(少人数向け)、個室(4人向け)、サロン席(6人向け)が設定されています。
写真3. プレミアムシートの様子
プレミアムシートの様子です(写真3)。両先頭車は床が高くなっていますが、この車両は床は高くありません。大荷物の乗客にはこちらのほうが助かるかもしれません。
写真4. 個室の様子
個室の様子です(写真4)。たまたま人がいなかったので(大和西大寺発車後だから降りたのかもしれない)、通路から撮影しました。
写真5. サロン席の様子
サロン席の様子です(写真5)。グループ向けには良さそうです。
そのしまかぜの動画を撮影できました(動画1)。
動画1. しまかぜの発車風景(宇治山田で撮影)
志摩線は8両編成が入線できますが、しまかぜは動画の通り6両編成です。席が売り切れることが多いのであれば、増結するのが正道ですが、増結しないのはなのでしょう。
京都線内が6両編成しか入線できないためです。限られた編成数で運用を回すには車両仕様を統一する必要があります。6両編成が3編成あれば、3日間で車両検査をする際に残りの2編成で回す(=火曜~木曜は2編成で足りる)ことができます。しかし、8両編成が2編成と6両編成が1編成だと、6両編成の検査時に京都発着を8両編成で代走することができず、京都発着を3日間運休することになります(逆に大阪難波発着と名古屋発着は毎日運転可能)。これは営業上望ましくないのでしょう。
この解決策として、8両編成の中間2両を抜くことができるのであれば、6両編成の検査時には8両編成から2両を抜いて6両編成として走らせることは可能です。ただし、編成の中間車を日常的に抜くことは手間がかかることでしょう。したがって、この策は難しいです。やるとすれば、中間2両は多客期に増結し、大阪発着と名古屋発着を8両編成にするくらいでしょう。そこまでやって稼働の少ない車両を抱えるくらいであれば、多客期は汎用特急に乗ってもらおうというのが近鉄の判断と推定します。
しまかぜのプレミアムシートの様子
最後にプレミアムシートの様子を紹介します。
写真6. デッキ付近の様子
デッキ付近の様子です(写真6)。大理石調の雰囲気がただよいます。
写真7. デッキと客席の仕切りドア
デッキと客席の仕切りドアです(写真7)。よく見ると両開きであり、通路幅が確保されていることがわかります。近年多いスーツケースでの旅行にも対応したのでしょうか。もっとも私はスーツケースから卒業しており、このときも身軽なかばんでした(コインランドリーをはさみ、荷物を減らしている)。
写真8. 大きな座席が並ぶ
大きな座席が並びます(写真8)。横2+1列配列でまさにプレミアムという名称がふさわしい座席です。これであれば、通常の特急料金に740円~1050円追加で料金がかかることも納得です。
写真9. 大きな座席が並ぶ
どっしりとした座席が並びます(写真9)。
写真10. 2人がけの座席
2人がけの座席です(写真10)。
写真11. 1人がけの座席
1人がけの座席です(写真11)。
写真12. 荷棚の下に補助照明がある
荷棚の下に補助照明があります(写真12)。
写真13. 電動リクライニングが装備される
電動リクライニングシートが装備されます(写真13)。新幹線のグリーン席よりも豪華です。
写真14. シートにも補助照明がある
シートにも補助照明があります(写真14)。
写真15. テーブルが格納されている
テーブルが格納されています(写真15)。
写真16. テーブルを展開する
テーブルを展開します(写真16)。弁当は広げられます。
特急しまかぜに実際に乗る
御託はこの程度にして、特急しまかぜに実際に乗りましょう。
Stage1. カフェでのんびりと
多くの人は鳥羽や宇治山田から乗るでしょう。そう考え、賢島発車後からカフェ車両に行くことにしました。
写真17. 賢島に停車中の様子
賢島に停車中のしまかぜです(写真17)。この左側にも停車しており、全3本が並びます。行楽客が都市に戻る時間帯に設定されているので、ある意味当たり前の光景かもしれません。
写真18. 3本並ぶ
3本の横並びはこの角度がわかりやすいかもしれません(写真18)。
車内に入りましょう!発車までは準備中で通路で待つことになります。この類の車両は座席供給数が限られるので、発車前から営業したほうが多くの人が利用できて良いと思いますが…。
写真19. 売店がある
売店があります(写真19)。
写真20. カフェ車両が連結される
カフェ車両が連結されています(写真20)。2階建て構造になっており、多くの人を乗せることができます。
写真21. 通路から離れた空間で飲食できる
通路から離れた空間で飲食できます(写真21)。窓側に椅子を置き、定員を稼ぐとこのような配列となりましょう。
写真22. 売店と反対側は階段が封鎖されている
売店と反対側の階段は通行止めです(写真22)。この階段がなければもう少し定員が稼げそうですが、何かあった際の避難経路としているのでしょうか。
写真23. 照明もおしゃれ
照明もおしゃれです(写真23)。ちょうど「暴力のない明るいまち」というある意味物騒な看板が写ってしまいました…。
写真24. 軽食を注文!
軽食を注文しました(写真24)。周囲を見ると、スイーツを頼んでいる人が多かったです。量がないのはちょっとと思いますが、滞在先で食事することが前提でしょうから、量は必要ないということでしょう。
写真25. 町を走る
町を走ります(写真25)。しまかぜから海が見える区間はそこまで長くありません。
写真26. 水田を走る
水田を走ります(写真26)。
写真27. 川沿いを走る
川沿いを走ります(写真27)。
写真28. 鳥羽手前で海が見える
鳥羽手前で海が見えます(写真28)。
写真29. 海沿いを走る
海沿いを走ります(写真29)。このあたりには真珠の島や鳥羽水族館もあり、観光地という風情です。
写真30. 鳥羽を過ぎて海が見える
鳥羽を過ぎてからも海が見えます(写真30)。このあたりで海とはお別れで、終点の京都まで海を眺めることはできません。
写真31. 住宅街が広がる
鳥羽からは本数も増え、相応の風景になります(写真31)。
写真32. 宇治山田に停車!
伊勢観光の拠点駅ともいえる宇治山田に停車します(写真32)。
写真33. 参宮線をまたぐ
参宮線をまたぎます(写真33)。
写真34. 伊勢市に停車!
伊勢市に停車します(写真34)。伊勢市より先には松阪、伊勢中川、名張などの主要駅はありますが、わがしまかぜは通過します。一般的な特急はこれらの主要駅に停車し、多くの乗客を運びますが、わがしまかぜはここまでは伊勢エリアで乗車駅、大和八木からは都市圏エリアで降車駅という使い分けをしています。
もっとも、乗車専用や降車専用という区分けはなされておらず、制度上はどこの駅間でも利用可能です。
Stage2. 自席で堪能
そろそろ自分の席に戻りましょう!
写真35. 麦畑を走る
麦畑が見えます(写真35)。
写真36. 太陽光パネルがある
太陽光パネルがあります(写真36)。太陽光パネルの功罪について語られますが、このような土地ならば良いのではないでしょうか。
写真37. 松阪を通過!
松阪を通過します(写真37)。多くの特急が停車しますが、しまかぜは通過します。伊勢地区の範囲外とされるのでしょう。
写真38. 麦畑を行く
麦畑を走ります(写真38)。
写真39. 再び家が増えてきた
再び家が増えてきました(写真39)。
写真40. 伊勢中川を通過!
伊勢中川を通過します(写真40)。
写真41. 先発の特急を追い抜く
先発の特急を追い抜きます(写真41)。この特急は大阪上本町行きなので、この列車が先着するのは大和八木だけですが、特急を追い抜くあたり、しまかぜの特別ぶりがわかります。
写真42. 先行のしまかぜが見える
ここから大阪線に入ります。よく見ると、特急ひのとりが見えます(写真42)。ここから大和八木までひのとりの続行で走るのです。特急が続行するのは効率が悪いように感じますが、よく考えると理にかなう行為です。
列車間隔を決める最大の制約は駅の停車時間です。先行のひのとりは伊勢中川から大和八木までどこにも停車せず、後続のしまかぜは大和八木まで停車しません。つまり、大和八木で間隔が開ければ問題なく、その大和八木も後続が停車するぶん自然と間隔が開く以上、伊勢中川から大和八木手前まではぎりぎりまで接近できます。2本の続行運転であれば、急行以下の無料列車もダイヤを大きく変更することなく、ダイヤを組むことができます。
これが大阪難波行きであればそうもいかなかったでしょう。ダイヤ作成の巧みさを実感できる場面です。
写真43. 短絡線と合流する
短絡線と合流します(写真43)。
写真44. 平野部を走る
平野部を走ります(写真44)。
ところで、しまかぜは観光特急とされていますが、速度を犠牲にした列車ではありません。わが京都行きは宇治山田を15:32に出て京都に17:32に到着します。一方、後続の特急は宇治山田を16:08に出発し、京都に18:16に到着します。つまり、しまかぜは一般の特急より8分早く走っています。3駅通過して8分速いのは一般的な数字です。ここからいえることは、駅間の速度は一般的な速度ということです。
動画2. 伊勢中川を通過した後の走行風景
このように駅間の速度は決して遅くありません(動画2)。速度と設備を両立させた存在ということです。
写真45. 徐々に山あいに入る
ここからは山間部に入ります(写真45)。
写真46. 里山のような光景が広がる
里山のような光景が広がります(写真46)。
写真47. 駅を通過!
駅を通過します(写真47)。待避線のある立派な駅です。このような立派な駅が近鉄特急を陰から支えています。
写真48. また駅を通過!
また駅を通過しました(写真48)。急行が待避していますが、すぐ前のひのとりも待ったはずです。
写真49. 青山町だった
ここは駅名標を撮影できていました(写真49)。
写真50. 伊賀鉄道が近づく
伊賀鉄道が近づきます(写真50)。
写真51. 伊賀神戸を通過!
伊賀神戸を通過します(写真51)。
写真52. 盆地を走る
盆地を走ります(写真52)。同じ三重県ですが、山越えがあり、地域が変わったように感じます。
写真53. 住宅街が広がる
まだ三重県ですが、住宅街が広がります(写真53)。大阪の通勤圏の最遠方ともいえる場所です。
写真54. 名張の近くには線路が多い
名張の近くには線路が多いです(写真54)。
写真55. 名張を通過
名張を通過します(写真55)。このあたりは三重県内でも大阪とのつながりが強い地方で、三重県のなかではやや異色の地域と聞きます。旧ソビエトにおけるリトアニア、イタリアの南チロル地方のようなものでしょうか。
ここから日中時間帯でも大阪直通の急行(桜井まで各駅に停車)が約20分間隔で運転され、都市圏鉄道の外縁部に入った印象です。もっとも運転本数だけであれば、青山町以西からは同等です。
写真56. 水田がある
このあたりから大阪まで住宅で埋まっていることもなく、のどかな風景が続きます(写真56)。
写真57. 川がある
川があります(写真57)。
写真58. 緑が多い
緑の多い風景を走ります(写真58)。
写真59. 里山の光景が広がる
里山の光景が広がります(写真59)。
写真60. いつの間にか奈良県に入っていた
いつの間にか奈良県に入っていました(写真60)。
写真61. 徐々に開けてきた
徐々に開けてきました(写真61)。
写真62. 家が徐々に増えてきた
家も徐々に増えてきました(写真62)。大和朝倉からは日中時間帯でも無料列車が急行と区間準急が約20分間隔で設定され、都市圏鉄道の香りが漂います。
写真63. 桜井付近を走行中
桜井付近を走行中です(写真63)。
写真64. 奈良盆地を走る
奈良盆地を走ります(写真64)。このあたりの急行通過駅は20分間隔しかありませんが、近くの桜井線は毎時1本なことを考えると、利便性は段違いです(大阪府内は平均15分間隔が約束されます)。
写真65. 立派な大和八木に停車!
そうしているうちに大和八木に停車します(写真65)。橿原市の代表駅ということもあり、停車駅に含まれています。それ以上に重要なことは大阪線という東西軸と、橿原線という南北軸の交点な点です。
写真66. 大阪から賢島行きの特急とすれ違う
大阪から賢島に向かう特急とすれ違います(写真66)。
写真67. 西に向かって走り出した
京都行きは橿原線を北に向かいますが、西に向かいます(写真67)。東西軸から南北軸に移らなくて大丈夫なのでしょうか?
写真68. 単線に入った
単線の線路に入りました(写真68)。
写真69. 大阪線と分岐している
種明かしをすると、大阪線から分岐し、橿原線への連絡線に入ります(写真69)。
写真70. 短絡線をノロノロ走る
短絡線をノロノロ走ります(写真70)。
写真71. 短絡線を走る
短絡線を走ります(写真71)。
写真72. 線路がないかの表記
線路がないかの表記です(写真72)。
写真73. 橿原線と合流
橿原線と合流します(写真73)。大和八木と新ノ口の間であれば、わがしまかぜより橿原線の各駅停車のほうが速いかもしれません。
写真74. 橿原線と合流!
橿原線と合流します(写真74)。
写真75. 奈良盆地を走る
奈良盆地を走ります(写真75)。
写真76. 平端を通過!
平端を通過します(写真76)。
写真77. 市街地を走る
市街地を走ります(写真77)。
写真78. 大和路線をまたぐ
大和路線をまたぎます(写真78)。あちらの電車が停車していましたが、何かあったのでしょうか。
写真79. 市街地を走る
市街地を走ります(写真79)。
写真80. 大量の電車が見える
大量の電車が見えます(写真80)。
写真81. 阪神電車の姿も見える
阪神電車の姿も見えます(写真81)。
写真82. 奈良線の線路が見える
奈良線の線路が見えます(写真82)。
写真83. 大和西大寺に停車
究極のジャンクション、大和西大寺に停車します(写真83)。あちらには大阪難波行きの急行が停車しており、まさに究極のジャンクションの一場面が発揮されています。
写真84. 大和西大寺を発車!
大和西大寺を発車しました(写真84)。ここは大阪難波と奈良を結ぶ東西軸に、京都-大和八木方面の南北軸が交差します。わが特急しまかぜはここでは南北軸を走ります。
写真85. のどかな場所を走る
のどかな場所を走ります(写真85)。
写真86. 木津川を渡る
木津川を渡ります(写真86)。いつの間にか京都府に入っています。
写真87. 高規格道路の工事中!
高規格道路の工事中です(写真87)。日々進化する道路交通にどう対応するか、というのが鉄道側の課題です。その回答の1つがしまかぜのような魅力的な列車でしょう。
写真88. 大久保を通過!
大久保を通過します(写真88)。
写真89. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真89)。
写真90. 宇治川を渡る
宇治川を渡ります(写真90)。このあたりは京阪電車と複雑に混じりあい、なかなか把握しずらいです。歴史の仮定ですが、京阪電車の2路線と近鉄電車が桃山御陵前(京阪では伏見桃山)に集結していたらどうでしょうか。
写真91. 丹波橋に停車!
丹波橋に停車します(写真91)。ここは京阪電車との連絡駅でしまかぜも含め、近鉄電車の全列車が停車します。このあたりの人口が多いことに加え、京阪電車で京都の中心街に行ける点も重視されていましょう。逆に、京阪電車も京都駅との連絡の意味合いもあり、特急停車駅としています。
写真92. 竹田を通過!
竹田を通過します(写真92)。ここから地下鉄烏丸線に直通する電車もあります。
写真93. 上鳥羽口を通過
上鳥羽口を通過します(写真93)。近鉄京都線も都市間電車として建設・改良された経緯があり、待避線のある駅は比較的多いです。
写真94. 大型ショッピングモールが見える
大型ショッピングモールが見えます(写真94)。
写真95. 新幹線をくぐる
新幹線をくぐります(写真95)。都市間輸送という観点では新幹線はライバルですが、伊勢への集客には重要な相棒です。西日本地区から伊勢への輸送という意味では、京都駅で新幹線に連絡する意味は大きいです。関東へのアクセスは名古屋駅です。
写真96. 京都に到着!
京都に到着しました(写真96)。
写真97. 正面をばっちり
正面もばっちり撮影しました(写真97)。
特急しまかぜに乗ってみて
写真98. 供食サービスの継続例は多くない
今回、競争率の高さをかいくぐり、特急しまかぜに乗ることができました。高品位な車内、あくまでもスピードを追求したダイヤ(おもてなし停車などで時間的ロスすることはない)、過度な装飾を避けた乗客本位の室内、とグレードの高いサービスを実感できました。
それだけに席が埋まることが多いのは残念です。全員が賢島まで向かうわけではないので、需要が多い名古屋発着だけでも宇治山田折り返しを設定し、1日2往復として競争率を緩和するとともに、(あえて乗客を汎用特急に乗らせるという意図もあると思いますが)多客期の8両編成への増結などの座席争奪戦の緩和という点も考慮いただきたいものです。
一方で、2013年のデビューから11年もトップクラスのサービスを維持し続けている点に敬意を示します。一時期だけ華やかなサービスを提供し、話題を集めることは大変なことです。しかし、それ以上にサービスを継続することはもっと大変です。そのような積み重ねと継続に敬意を改めて示すとともに、利用者としてはあって当たり前とおごることのないようにしようと新たに決意しました。
果たして前後はどこに行ったのでしょうか?
(←前)賢島エスパーニャクルーズを楽しむ
特急しまかぜの乗車記(賢島→京都):現在地
★今回の旅行の全体像は24年伊勢・京都旅行の振り返りに記載しています。