ナミュールからディナンの列車旅(24年夏)

記事上部注釈
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ベルギー南部の観光地、ディナン。そこへのアクセスではナミュールを通ることになります。そんな両者を鉄道で移動しました。

写真1. ディナンに着いた列車

注意

ベルギーは主要な公用語にフランス語とオランダ語が採用され、地域によって使い分けられています。ナミュールやディナンはフランス語地区ですので、本記事ではフランス語表記に近い日本語表記を採用します。

復習:ベルギーの鉄道網とナミュールとディナンの位置関係

最初にベルギーの鉄道網や両都市の位置関係を紹介します。

図1. ナミュールとディナンの位置関係

ナミュールとディナンの位置関係を示しました。ナミュールはフランス語表記であり、オランダ語表記ではナーメンです。ディナンはオランダ語表記でもディナン(つづりもDinantで同じ)です。両者はワロン地区(フランス語が主流)です。

では、その2つの都市は鉄道利用できるのでしょうか?

図2. ベルギーの鉄道網(SNCBの公式サイトより引用)

ベルギー国鉄の路線図を示しました(図2)。右下のエリアが該当します。南側の西側国境の近くを通る系統です。

ベルギーの鉄道網といってもあまりイメージはわかないと思いますが、実は意外と便利です。地方都市の2都市に過ぎませんが、平日は毎時2本、土曜・休日は毎時1本以上(毎時1本の系統に2時間間隔の系統が加わる)が運転されます。

表1. 平日のナミュール→ディナンの時刻表(ベルギー国鉄公式サイトより引用)

表2. 平日のディナン→ナミュールの時刻表(ベルギー国鉄公式サイトより引用)

表3. 土曜・休日のナミュール→ディナンの時刻表(ベルギー国鉄公式サイトより引用)

表4. 土曜・休日のディナン→ナミュールの時刻表(ベルギー国鉄公式サイトより引用)

所要時間は30分~32分とそれなりに早いです。ICは通過駅のあるタイプ、Lは通過駅のないタイプと紹介されますが、ディナン地区においては関係ありません。ナミュール以北の都市間輸送で通過駅があるかないかの違いです。大手民鉄の末端区間で急行系列車が各駅にとまるパターンと認識するとわかりやすいでしょう。

ICは特急列車と訳されることもありますが、ベルギー内で利用するぶんには快速というほうが適切に感じました。華美な車両ではなく、実質本位なサービスです。平日はブリュッセル空港、土曜・休日はブリュッセル南駅発着です。平日に限り、空港とディナンは直結しており、ある意味国際観光地となります。

いずれにしても1時間間隔で運転されており、(今回は前の列車が遅れ)当初の3時間遅れとなりましたが、ストレスなく利用できました。

ナミュールからディナンまで実際に乗る

御託はこの程度にして、実際に乗ってみましょう!

写真2. リブラモン行きの表示

平日は毎時1本、土曜・休日は2時間間隔のリブラモン行きです(写真2)。ナミュール始発です。

写真3. きれいな車両による運転

きれいな車両による運転です(写真3)。Wikipedia先生に聞くと、AM08のようです。快適そうな車内です。

写真4. ナミュールを発車

最初はナミュールの都市圏を走ります(写真4)。このように住宅地が広がっており、平日は毎時2本、土曜・休日は毎時1本(なぜか上記の時刻表には記載されていないが、シャルルロア-ナミュールの時刻表には掲載される)が別途運転されていることも納得です。

写真5. 線路が多い

線路が多いです(写真5)。ナミュールから東方向はルクセンブルク方面、リエージュ方面の線路があります。

写真6. リエージュ方面が分岐

リエージュ方面が東方向に分岐します(写真6)。

図3. ナミュール付近の線路配置(OpenRailWayMapより引用後加工)

ここで線路配線を示しました(図3)。ディナン方面はローカル線ということもあり、最高速度が低めなこともわかると思います。

写真7. ムーズ川を渡る

ムーズ川を渡ります(写真7)。

写真8. ルクセンブルク方面と分岐!

ルクセンブルク方面と分岐します(写真8)。

写真9. 郊外らしい風景が展開

郊外らしい風景が展開します(写真9)。

写真10. だんだん自然が増えてきた

そう思っていたら、自然が増えてきました(写真10)。このあたりの写真は少ないですが、車掌さんが検札に来たためです。レイルパスの画面を見せたら愛想よく対応してくれました。

写真11. 工場がある

工場があります(写真11)。田舎に多い、砕石関係のものでしょうか。

写真12. Godinneを発車!

Godinneを発車しました(写真12)。ディナンとの中間地点付近です。このあたりになると都市的な光景ではなく、ローカル線という風情が漂っています。このあたりで家族連れが乗り、大音量でアニメか何かの音を流していました。最初は列車遅れの警告音とあせりましたが、乗客のデバイスの音とわかり安心しました。

写真13. 家並みが広がる

そう思っていたら、家並みが広がってきました。

写真14. ムーズ川を渡る

イヴォワール(Yvoir)を過ぎ、ムーズ川を渡ります(写真14)。ごつい岩山も見えてきました。

写真15. ムーズ川に沿って進む

ムーズ川に沿って進みます(写真15)。ディナンまではムーズ川が車窓のお供です。

写真16. ムーズ川を眺める

ムーズ川を眺めます(写真16)。

写真17. ディナンの市街地が見えてきた

ディナンの市街地が見えてきました(写真17)。私の見立てではディナンの市街地は川の反対側です。

写真18. ディナン駅に近づく

ディナン駅に近づきました(写真18)。

写真19. ディナン駅に到着!

ディナン駅に到着しました(写真19)。

写真20. 車掌の指導のもと発車する

車掌の指導のもと、発車しました(写真20)。駅舎は別のところにありますが、みんな裏道から出ていきます。改札がないとこれがやりやすいので良いですね!

他方、ディナンからはがら空きになっていました。やはり、ディナンで輸送力に格差をつけることはそれなりに妥当なのでしょう。

ナミュールからディナンまで列車を使って

写真21. ローカル線にしては居住性の高い車両

今回、ローカル線の都市近郊区間ともいえる区間を使いました(ディナン以南は平日毎時1本、土曜・休日は2時間間隔)。車両も現代的なものが使われていました。最高速度こそ90km/hとそう速くありませんが、日本のローカル線が80km/h~85km/hに甘んじていることを考慮すると、特別速くもなく遅くもないという数字です。

国じゅうがパターンダイヤを採用しており、予定を立てるのに計算しやすく、乗り心地も悪くない、ベルギーではローカル線でもそれなりの水準を保っていることを実感しました。

ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。


Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト

また、その予約にはクレジットカードが便利です。

個人的にはエポスカード がおすすめです。

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前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

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ナミュールからディナンの列車旅(24年夏):現在地

Les Gîtes Du Palais(ベルギー、ディナンのホテル)の宿泊記(→次)

★本旅行記については、24年夏旅行のまとめで全体像(予算、日程、感想、そして次回への改善点)をまとめています。

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