ベルギーの首都、ブリュッセル。その観光の目玉といえば、グランプラスでしょう。そんなグランプラスとその周囲を散策しました。
写真1. 美しいグランプラス
復習:グランプラスの概要
最初にグランプラスの概要を示します。
図1. グランプラスの位置(googleマップより引用)
- 名称:グランプラス(フランス語:Grand-Place, オランダ語:Grote Markt グローテ=マルクト)
- 概要:ブリュッセルの中心部に位置する美しい広場
- 住所:Grote Markt, 1000 Brussel, ベルギー
- 入場料:無料
- 営業時間:24時間
グランプラスの概要を示しました。簡単にいうと、ブリュッセルの中心部にある美しい広場です。グランプラス(グラン・プラスやグラン=プラスという表記もある)はフランス語読みであり、オランダ語読みの場合はグローテ=マルクトと呼びます。ブリュッセルはフランス語、オランダ語共用地区ですので、どちらの読みも正当です。
ただし、日本語でグローテ=マルクトと入力して検索すると、アントウェルペン(英語読みだとアントワープ)の広場がヒットします。これは、アントウェルペンはオランダ語地区であり、「大広場」を素直にオランダ語読みした都市が検索上位にヒットするためです。
そのグランプラスは世界で最も美しい広場と称されています。「美しい」という表現は抽象的で、世界のあらゆる場所に使われる形容詞ですが、美しい広場であることには変わりないでしょう。
広場ですから、出入りは自由で当然無料です。この点は日本のどこかの駅前広場には誰でも立ち入りでき、金銭も必要ありません。それと同様と考えればしっくりきます。
なお、偶数年の8月上旬はグランプラスの広場の中央でフラワーカーペットが開催されます。花で埋め尽くされる特別なイベントです。広場の端は立入可能ですので、フラワーカーペット開催中もグランプラスに入れます。
グランプラスへのアクセス
さて、実際にグランプラスに向かいましょう!
図2. ブリュッセル市中心部の路線図(ブリュッセル市内交通の路線図より引用後加工)
ブリュッセル中心部の路線図を示しました(図2)。中心部の東西軸の1号線、5号線と南北軸の国鉄南北連絡線の結節点、ブリュッセル中央駅から歩くことにしました。
図3. ブリュッセル中央駅からグランプラスへの経路(googleマップより引用)
今回の経路を示しました(図3)。
写真2. 夕方のブリュッセル中央駅
夕方のブリュッセル中央駅です(写真2)。この駅は「中央駅」と名乗っていますが、国鉄は3面6線の小さな駅です。もともと北駅と南駅がターミナルとして形成されており、戦後に都心を縦貫する地下線を建設したためです。
地下鉄の中央駅や国鉄の駅よりやや北に外れ、グランプラスへの距離はもう少しあります。
写真3. 坂を下る
駅から西側に向かって坂を下ります(写真3)。ブリュッセル中央駅付近は東が高く、西が低い地形です。そして、西に位置するグランプラスへは坂を下ります。このような原理を把握すると街歩きがだいぶ楽になります。
写真4. インファンテ・イザベルア通りを下る
先ほどの坂を下ったところです(写真4)。
写真5. 小さな広場に出る
小さな広場に出ます(写真5)。
写真6. 左に曲がる
左に曲がります(写真6)。このあたりには極度乾燥しなさいもあります。
写真7. グランプラスに到着!
グランプラスに到着しました(写真7)。多少道を間違えたとしても、いずれも楽しい街歩きが実現しますから、問題ありません。
ただし、道を調べるのにgoogleマップ(と現在位置表示)が必須と感じました。例えば、グローバルWiFiで最低限のインターネット環境を整えることはこのような場面で重要と思いました。
グランプラスを楽しむ
さて、グランプラスを楽しみましょう!周囲に入れるところもありますが、今回は単純な街歩きを選択しました。
Stage1. 夕暮れのグランプラス
まず、夕暮れ時のグランプラスの風景を紹介します。
写真8. 西のグループを眺める
西のグループを眺めます(写真8)。金色が巧みに使われており、上品さと優雅さを両立しています。
写真9. 西のグループを眺める
西のグループを別の角度から撮影しました(写真9)。
写真10. 南のグループを眺める
南のグループを眺めます(写真10)。このときは翌日か翌々日のフラワーカーペットの準備のために中央部は立ち入れませんでした。これは市庁舎です。
写真11. 東のグループ(右側)と北のグループ(左側)を眺める
東のグループと北のグループを眺めます(写真11)。
写真12. 東のグループを眺める
東のグループを眺めます(写真12)。フラバン公爵の館と呼ばれる建物です。
写真13. 北のグループを眺める
北のグループを眺めます(写真13)。外観の明度が低い建物は王の家です。
写真14. 1つ1つの建物が美しい
1つ1つの建物が美しいです(写真14)。適度な人ごみで活気も感じます。
写真15. 西のグループが最も美しく感じる
西のグループが最も美しく感じます。
写真16. 美しい広場にも店舗がある
美しい広場にも店舗があります(写真16)。
写真17. 美しい建物が並ぶ
美しい建物をよく見ると石造りです。
Stage2. ライトアップされたグランプラス
夜にも訪問しました。
写真18. ライトアップされたグランプラス
ライトアップされたグランプラスです(写真18)。このときは光の色相は赤系でした。
写真19. 緑にライトアップされたグランプラス
こんどは緑色にライトアップされました(写真19)。
写真20. 金色にライトアップされた
グランプラスは金色が使われています。そのため、この色のライトアップが最も美しく感じます(写真20)。
写真21. 金色にライトアップされた様子
反対側もこの色のライトアップ時に撮影しました(写真21)。
写真22. オレンジ系にライトアップされる
オレンジ系にライトアップされました(写真22)。このアングルで撮影したい人が多く、すぐに場所を譲る必要があります。
写真23. 王の家が照らされる
王の家が照らされました(写真23)。
写真24. こんな演出もある
このような演出もありました(写真24)。
Stage3. フラワーカーペット中のグランプラス
私がブリュッセルに着いて3日目にはフラワーカーペットが開催されていました。
写真25. フラバン公爵の館入口から眺める
フラバン公爵の館入口からグランプラスを眺めました(写真25)。
写真26. フラバン公爵の館から市庁舎方向を眺める
市庁舎の方向を眺めました(写真26)。
写真27. フラバン公爵の館方向を眺める
フラバン公爵の館方向を眺めます(写真27)。
写真28. フラバン公爵の館方向を眺める
フラバン公爵の館~市庁舎の方角を眺めます(写真28)。
写真29. 市庁舎の方向を眺める
市庁舎の方向を眺めます(写真29)。グレートーンの古い建物と彩度の高い花が好対照をなしています。
写真30. 人がいっぱい!
人がいっぱいです(写真30)。
写真31. 写真を撮る人々
写真を撮る人々です(写真31)。活気があって良いですね!
グランプラスを散策して
写真32. 美しいグランプラス
今回、グランプラスを散策しました。日中に訪問したのは雨の日ということもあり、外で建物の入場待ちをするのもしんどいという思いで、建物の中には入りませんでした。
しかし、建物の中に入らなくともグランプラスの美しさは体感できますし、個別の建物の様式というよりも建物群が織りなす風景が見どころなので、外観を観察することがハイライトでしょう。
昔からの建物を維持することは、想像以上の苦労がともなうことでしょう。そのような苦労を越えてでも古い建物を維持していることは、1つの価値観によるものでしょう。そして、その価値観は多くの観光客をひきつけ、都市の魅力を高めています。
古い建物をずっと残す場所ばかりというのも都市としては機能不全に陥るでしょう。地域をしぼってでもそのような歴史地区を残すことは都市として重要かもしれないと感じました。
重要ホテルはお決まりですか?中央駅から地下鉄でも行くことができ、キッチンとランドリー付きのこちらのホテルもおすすめです。
果たして前後はどこに行ったのでしょうか?
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グランプラスとその周辺の観光(フラワーカーペットも収録!):現在地