ブリュッセルの中心部にヨーロッパ地区で初のアーケードがあります。日本のアーケードと異なる風情がある場所です。そのギャルリー・サン・チュベールを歩きました。
写真1. アーケード街といえど百貨店の雰囲気がある
復習:ギャルリー・サン・チュベールの概要
図1. ギャルリー・サン・チュベールの位置(googleマップより引用)
その場所を示しました(図1)。
- 名称:ギャルリー・サン・チュベール(フランス語:Galeries royales Saint-Hubert, オランダ語:Koninklijke Sint-Hubertusgalerijen)
- 概要:ブリュッセルの中心部に位置する美しいアーケード(欧州初のアーケード)
- 住所:Galerie du Roi 5, 1000 Brussel, ベルギー
- 入場料:無料
- 営業時間:24時間
ギャルリー・サン・チュベール(Galeries royales Saint-Hubert)は高級感あふれるアーケード街です。この読みはフランス語に準じたものです。ご承知の通り、ベルギーはフランス語とオランダ語を併用している場所です。オランダ語ではKoninklijke Sint-Hubertusgalerijenと表記します。
Googleの翻訳機能を使うとコーニックリッケ シント フーバートスガレリーエンと聞き取れましたが、どうでしょうか。日本語の記事ではギャルリー・サン・チュベールとしか記載されないものが多いのですが、オランダ語表記も記載しないのは不親切と思い、記載しました。
入場に料金は不要で、24時間営業とも表現できます。日本のどこかの一般道路(ご自身の自宅の前の道路を思い浮かべても良いでしょう)がいつでも立ち入りでき、お金もかからないこととある意味同じです。ただし、周囲の店舗には営業時間が定められています。
ギャルリー・サン・チュベールへのアクセス
さて、実際にギャルリー・サン・チュベールに向かいましょう!
図2. ブリュッセル市中心部の路線図(ブリュッセル市内交通の路線図より引用後加工)
ブリュッセル中心部の路線図を示しました(図2)。中心部の東西軸の1号線、5号線と南北軸の国鉄南北連絡線の結節点、ブリュッセル中央駅から歩くことにしました。
図3. ブリュッセル中央駅からギャルリー・サン・チュベールへの経路(googleマップより引用)
今回の経路を示しました(図3)。
写真2. 夕方のブリュッセル中央駅
夕方のブリュッセル中央駅です(写真2)。この駅は「中央駅」と名乗っていますが、国鉄は3面6線の小さな駅です。もともと北駅と南駅がターミナルとして形成されており、戦後に都心を縦貫する地下線を建設したためです。
地下鉄の中央駅や国鉄の駅よりやや北に外れ、ギャルリー・サン・チュベールへの距離はもう少しあります。
写真3. 坂を下る
駅から西側に向かって坂を下ります(写真3)。ブリュッセル中央駅付近は東が高く、西が低い地形です。そして、西に位置するギャルリー・サン・チュベールへは坂を下ります。このような原理を把握すると街歩きがだいぶ楽になります。
写真4. インファンテ・イザベルア通りを下る
先ほどの坂を下ったところです(写真4)。
写真5. 小さな広場に出る
小さな広場に出ます(写真5)。この広場をまっすぐ進むと奥にアーケード街が見えます。そこが目的地です。
写真6. 広場の脇を進む
広場の脇を進みます(写真6)。
写真7. ギャルリー・サン・チュベールに見えてきた
ギャルリー・サン・チュベールが見えてきました(写真7)。
ギャルリー・サン・チュベールを歩く
実際にギャルリー・サン・チュベールを歩きます。先の章の写真7まではブリュッセル1日目の夕方、ここからの写真はブリュッセル3日目の午後に訪問しています。そのため、光線が全く異なります。
写真8. アーケード街に入る
アーケード街に入ります(写真8)。百貨店の一角に見えますが、単なる路上です。
写真9. 雨でも濡れない路上のカフェ
雨でも濡れない路上のカフェです(写真9)。
写真10. 高級そうな店が並ぶ
高級そうな店が並びます(写真10)。チョコレート専門店も多く、本場のチョコレートが安く手に入るので、おみやげ探しに良いのではないのでしょうか。私ですか?この後訪問したオランダのスーパーマーケットで買いましたよ。
写真11. 映画館も見える
左に映画館も見えます(写真11)。日本のイオンシネマで観るよりもありがたみはありそうです。
写真12. 第2ステージに進む
横切る道路を渡り、第2ステージに進みます(写真12)。
写真13. 混んでいるカフェ
混んでいるカフェがありました(写真13)。ワッフルは別のところで食べれば良いのでは?
写真14. 個性的な店が並ぶ
個性的な店が並びます(写真14)。
写真15. 端部に近づいてきた
端部に近づいてきました(写真15)。
写真16. 天井が高い
天井が高いです(写真16)。律儀にここまで歩く人は全員ではなさそうです。多くの人はグランプラス側からやってきて、お目当ての店に向かうのでしょう。
マルシェ・オー・エルブ通りの広場
この近くにはマルシェ・オー・エルブ通りに囲まれた広場があります。この広場には飲食店も多く、グランプラス周辺ほど混んでいないことから、ここで食事をとるのも良いでしょう!
写真17. ブリュッセル中央駅側から広場が入ってきた
ブリュッセル中央駅側から広場に入ってきました(写真17)。地図を見る限り、道路の中央にある中央分離帯にしかすぎませんが、広場に見えます。
写真18. 木も植えられている
単なる中央分離帯ではない雰囲気を演出する1つの理由として、木が植えられていることがあります(写真18)。
写真19. ギャルリー・サン・チュベールが見える
左奥にギャルリー・サン・チュベールが見えます(写真19)。
写真20. 人々が集う
人々が集います(写真20)。
写真21. ベルギーらしい建物が並ぶ
ベルギーらしい建物が並びます(写真21)。グランプラス付近の建物はベルギーでも毛色の異なる建物と感じました。このあたりの建物は地方と似ており、ベルギーらしさを感じます。
(再掲)写真22. 路上に店が展開する
路上に店が展開します(写真22)。よく見ると、店の名前が書いてあります。種を明かすと(この写真の)左に店があり、その店の屋外の席があるのです。
写真23. ギャルリー・サン・チュベールが見えた!
ギャルリー・サン・チュベールが見えます(写真23)。
写真24. このうちの1店舗に入る
夕食どきなので、どこかの店に入りましょう(写真24)!
写真25. ビールを注いでくれる
ビールを注いでくれました(写真25)。前日の夜から揚げ物づくしで、ここでもシーフードの揚げ物を頼み、残してしまいました。揚げ物だらけで胃への負担が強かったのでしょう。
写真26. ワッフルの店もある
写真25から1日半後、胃がある程度回復しました。
ギャルリー・サン・チュベールの中のワッフル店よりも空いていましたので、こちらでワッフルをいただきました(写真26)。日本のワッフルといえばプレーンなイメージですが、こちらのワッフルは上に何かをトッピングするのがセオリーのようです。
ギャルリー・サン・チュベールとその周囲を訪問して
写真27. ギャルリー・サン・チュベールの様子
ギャルリー・サン・チュベールはショッピングゾーンとして有名と聞きます。私は自身がブランドものという自負があるので、旅行先で買い物あさりをしませんが(荷物も増えるし…)、このような雰囲気は嫌いではありません。
アーケード街と聞くと玉石混合のイメージがありますが、首都の中心街ということもあり、日本のそれとは全く異なる雰囲気でした。
そのような意味でも、買い物目当てでなくともギャルリー・サン・チュベールは訪問したほうが良いエリアと感じました。そして、その目の前にある広場でもくつろいだり、それなりにおいしい食事を楽しむことができます。
グランプラスと中央駅の間にあることもあり、グランプラスと組み合わせての観光です。こことグランプラスと合わせ、ブリュッセル観光の満足度が高くなるエリアと思いました。そして古い建物を残すことも観光には重要と思いました。
重要ホテルはお決まりですか?中央駅から地下鉄でも行くことができ、キッチンとランドリー付きのこちらのホテルもおすすめです。