ブリュッセルの中心街の東側は高級な雰囲気がただよい、芸術の丘や王宮という施設が並び、観光名所も多いです。そんなブリュッセルの山の手地区を散策しました。
写真1. 高級で文化的な雰囲気がただよう
復習:ブリュッセルの都市構造
ブリュッセルの都市構造について簡単に紹介します。
図1. ブリュッセル首都圏地域の位置(googleマップより引用)
ブリュッセル首都圏地域の位置を示しました(図1)。ブリュッセルはベルギーの首都ですが、いくつかの自治体に分かれています。その最小単位のブリュッセル市の人口は17万人とされています。しかし、一般的にはそのブリュッセル市を含めたブリュッセル首都圏地域を含め、ブリュッセルと称されます。その人口は124万人です。
一般にブリュッセルと呼ばれる場所は広く、観光客が訪問するには広すぎます。しかし、ブリュッセルの観光名所はもっと狭い場所に集中しています。
図2. ブリュッセルの環状道路
ブリュッセルはグランプラスをほぼ中心にした環状道路があります(図2)。主な観光名所はこの環状道路の内側に集中しています。さらにこの環状道路の内側の東側に集中しています。そう考えると、ブリュッセルの観光ゾーンは非常に狭いことがわかります。
このグランプラスの西側と東側では異なる雰囲気が展開し、歩くと楽しいです。特にグランプラスの東側は山の手という雰囲気があり、上品さを感じます。
芸術の丘付近へのアクセス
芸術の丘はブリュッセル中央駅が近いです。
図3. 芸術の丘の位置(googleマップより引用)
図4. ブリュッセル中心部の路線図(ブリュッセル交通局の公式サイトより引用後加工)
芸術の丘はブリュッセル中央駅からほど近いです。ただし、芸術の丘の他に王宮付近も散策したい場合は、丘の上から散策をスタートするのも手です。その場合、路面電車またはバスでRoyale(フランス語表記、オランダ語だとKoning)に向かい、そこから坂を下りる散策とすれば、上り坂を歩かずに済みます。
このような原理を把握すると、効率的で疲れにくい街歩きを実現できます。
王宮付近から芸術の丘まで歩く
このような原理を把握し、王宮付近から芸術の丘付近まで歩きました。下り坂で快適に街歩きを堪能できました。
図5. 王宮付近から芸術の丘付近までの歩行経路(googleマップより引用)
当日の歩行経路をイメージした経路を示しました(図5)。
さて、実際に歩きましょう!
写真2. 広い通りを歩く
広い通りを歩きます(写真2)。この路上には路面電車の92系統と93系統が通っており、中心部よりやや東側の南北軸を担っています。もっとも坂を下りたところには国鉄の南北連絡線があり、国鉄を利用しての南北連絡も可能です。
写真3. 荘厳な建物がそびえたつ
荘厳な建物がそびえ立ちます(写真3)。このあたりは政府機関が多いと聞きますが、会計監査院のようです。
写真4. 教会が見える
教会が見えます(写真4)。王宮はこの右奥です。
写真5. 左に曲がってみる
左に曲がってみます(写真5)。この左側に見えるのは王立美術館です。今回は旅のマトリックス図という新しい概念を導入しており、ここブリュッセルでは美術館、教会、王宮は全てスルーしました。時間的ゆとりを産む点では良かったかな?
写真6. ゆるやかな坂を下ってみる
ゆるやかな坂を下ってみます(写真6)。
写真7. 坂を下る
坂を下ります(写真7)。このような建物の脇を歩くのはわくわくします。
写真8. 右に曲がる
右に曲がる道があります(写真8)。行き止まりでなくて良かった!
写真9. 像がある
像があります(写真9)。
写真10. 通りに出る
通りに出ます(写真10)。前方の建物が現代的で良いですね!
写真11. ベルギーらしい建物が迎えてくれる
今までの白い建物でなく、ベルギーらしい茶色の建物が迎えてくれました。
写真12. 教会が見える
道の右側を眺めました。教会が見えます(写真12)。
写真13. 芸術の丘が見える
芸術の丘が見えます(写真13)。奥に見えるのは、市庁舎です。つまり、グランプラス地区です。
写真14. 芸術の丘の庭園を眺める
広い庭園があります(写真14)。
写真15. 少し下る
少し下ります(写真15)。
写真16. 素晴らしい庭園!
素晴らしい庭園です(写真16)。
写真17. 王室図書館がある
左を眺めると、王室図書館があります(写真17)。せっかくなので入れば良かったかな?
写真18. スクエアミーティングセンターがある
右を向くと、スクエアミーティングセンターがありました(写真18)。
写真19. 後ろを振り返る
後ろを振り返りました(写真19)。
写真20. 下に降りてきた
下に降りてきました(写真20)。
写真21. 庭園の様子
庭園の様子です(写真21)。草木にはうといので、「きれいに手入れされているな」くらいにしか感じません。もっともきれいに手入れするのは大変なことで、昔住んでいたアパートは庭部分の雑草が生い茂っていました。
写真22. 噴水がある
噴水があります(写真22)。男性がたたずんでいました。
写真23. 庭園を歩く
庭園を歩きます(写真23)。
写真24. 庭園を歩く
庭園を歩きます(写真24)。
写真25. 像がある
像があります(写真25)。
写真26. 芸術の丘を振り返る
芸術の丘を振り返ります(写真26)。遠近法で少年が建物を持っているように見えます。
写真27. 馬に乗った偉人
別のタイミングで撮影していました(写真27)。ベルギーの第3代国王アルベール1世を記念してベルギーのブリュッセルに建立された青銅の騎馬像です。
芸術の丘を散策したのはブリュッセル滞在3日目ですが、1日目の夜にグランプラスから中央駅への復路でたまたま通っていたのです。
写真28. 像の反対側
像の反対側です(写真28)。文教地区という感じです。
ここまで坂を下るオペレーションを誇ってきましたが、後述の観覧車に乗るために結局戻りました…。
ブリュッセルの観覧車
都市を高いところから眺めるのは楽しい体験です。しかし、ブリュッセル中心部にはタワーはなく、その願いをかなえるのは難しく感じます。
しかし、王宮エリアの山の手地区に観覧車が設置されており、そこから眺める風景は格別です。
図6. Poelaert Place Ferris Wheel(Grande Roue Place Poelaert)の位置(googleマップより引用)
- 住所:Pl. Poelaert, 1000 Bruxelles, ベルギー
- 営業時間:11時~23時
- 定休日:なし
- 料金:10ユーロ/人
- 予約:不要(そこまで混んでいません)
Poelaert Place Ferris Wheel(Grande Roue Place Poelaert)の位置を示しました(図6)。例によってオランダ語とフランス語の併記です。
1人10ユーロで予約は不要です。予約が必要なほど並んでいませんし…。近くにPoelaertという路面電車の停留所があり、92系統と93系統が通っています。王宮前から1本でアクセスできますから、王宮と合わせての訪問が良いでしょう。
写真29. ゴンドラが回っている
路面電車の停留場を降りると、目の前に観覧車があります(写真29)。迷いません!
写真30. 観覧車の入口にやってきた
観覧車の入口にやってきました(写真30)。ブンブン回っています。
写真31. それなりに待っている
それなりに待っています(写真31)。日本の観覧車と異なり、2周以上回ります。
写真32. ブリュッセルを見渡す立地
ブリュッセルを見渡せる立地です(写真32)。
さて、乗りましょう!
写真33. 少しずつ登っていく
少しずつ高さを稼ぎます(写真33)。雨がひどくなってきたな…。
写真34. 山の手側を眺める
山の手側を眺めます(写真34)。
写真35. 旧市街側を眺める
旧市街側を眺めます(写真35)。
写真36. 山の手側を眺める
山の手側を眺めます(写真36)。こちらは白い建物が多いですね!
写真37. 下ってきた
すぐに下ってしまいます(写真37)。そうはいってもチャンスは2度以上確保されています!
写真38. 観覧車が見える!
観覧車が見えます(写真38)!観覧車から観覧車を眺める経験はなかなかできません!地図で確認する限り、南駅のすぐ北東側です(図7)。
図7. もう1つの観覧車の位置(推定)
写真39. 国鉄の南北連絡線の列車が見えた!
国鉄の南北連絡線(ブリュッセル北駅と南駅を連絡する線路)を走る列車が見えました(写真39)。
写真40. 南北連絡線を走る列車が見える
南北連絡線を走る列車が見えます(写真40)。
写真41. 旧市街方面が見える
旧市街方面が見えます(写真41)。
写真42. 地上に近づく
地上に近づきました(写真42)。天候はベストではありませんでしたが、ブリュッセルを一望でき、楽しい経験でした。
ブリュッセルの芸術の丘付近を散策して
今回、ブリュッセルの芸術の丘付近を散策しました。周囲には王宮(王国なのである意味現役の施設!)、美術館、教会などがあり、なかなか落ち着いた良いエリアでした。人によっては美術館や王宮に入り、もう少し時間をかけるエリアかもしれません。
これらの施設には入らなくとも、芸術の丘の庭園やその周辺を散策するだけでも雰囲気を味わうことができます。グランプラス周辺の荘厳なエリアも必見ですが、このエリアののんびりとしたさまもブリュッセルの良さの1つと感じました。
そして、市内を一望できるスポットとして、観覧車も忘れてはなりません。そのようなことを感じた「山の手」エリアの散策でした。
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