播磨地区の中心都市であり、兵庫県西部の拠点でもある姫路。その姫路の代表駅は姫路駅です。そんな姫路駅を歩きました。

写真1. 新幹線の駅名標
復習:姫路駅の概要
最初に姫路駅の概要を紹介します。
図1. 姫路駅の位置(googleマップより引用)
- 所在地:兵庫県姫路市駅前町188
- 路線:山陽新幹線、山陽本線、姫新線、播但線
- 規模:2面3線+通過線2線(新幹線)、3面8線(在来線)
姫路駅の位置を示しました(図1)。姫路の表玄関として位置し、姫路城を含む市街地は駅の北側にあります。また、新幹線を含む複数の路線が乗り入れており、長距離交通へのアクセスも可能です(停車しない新幹線列車もありますが)。
山陽新幹線はのぞみ号も毎時1本停車(多客期運転の臨時列車を含むと毎時2本)し、東京や名古屋からも乗りかえなしで行けます。
大阪や神戸へのアクセスは新快速電車がだいたい15分間隔、所要時間62分(大阪-姫路、日中時間帯)で結んでいますので、神戸や大阪との行き来も不便ありません。
このほか、山陰方面の播但線、中国山地へ分け入る姫新線もあり、各地に向かうことができます(姫新線は長距離移動に適していない路線ですが)。ただし、現代の移動手段は特急スーパーはくとであり、この列車は播但線より西に位置する智頭急行線を通ります。
ともかく、大都市や鳥取へのアクセスは確保されているのが中距離・長距離交通における姫路駅の位置づけです。
実際に姫路駅を歩く
御託はこの程度にして、実際に姫路駅を歩きます。参考にJR西日本が公式サイトで公開している構内図を示します(図1)。

図2. 姫路駅構内図(JRおでかけネットより引用)
改札外の様子

写真2. 姫路駅の北口
姫路駅の北口です(写真2)。最近の建造物に多い、木を前面に出したデザインです。

写真3. 駅舎本体が見える
駅舎に近づくと、駅舎本体が見えます(写真3)。

写真4. 上に上がる
駅舎の手前のスペースに上がってみましょう(写真4)。

写真5. 人が集結している
人が集結しています(写真5)。どうしたのでしょうか?

写真6. 姫路城が見える
姫路城が見えます(写真6)。せっかくなのになぜ拡大して撮影していないのですか?

写真7. 元画像を拡大した
元画像を拡大しました(写真7)。

写真8. 地上から姫路城を拡大して撮影していた
地上から姫路城を拡大して撮影していました(写真8)。やったね!

写真9. 南口から駅に入る
南口から駅に入ります(写真9)。姫路駅は高架駅なので、1Fがコンコース、2Fより上がホームです。いくら平面だからといって、自転車で通り抜けるのは大胆というか…。
全体的に彩度が低く、JR西日本の駅に多い配色です。

写真10. 向かって東側に改札がある
向かって東側に改札があります(写真10)。

写真11. みどりの窓口がある
みどりの窓口があります(写真11)。いくらインターネット予約が発達しても最後の砦は人と思います。ドイツなどの諸外国にありがちな整理券方式でしょうか。

写真12. 姫路駅南口
裏口の性質が強い、南口までやってきました(写真12)。

写真13. 南側から駅を眺める
南側から駅を眺めます(写真13)。
改札内の様子
次に改札内の様子を紹介します。

写真14. 新幹線の下り線は2線ある
「一見さん」が最初に来るであろう、新幹線のホームから紹介します。下りの新幹線は2線あります(写真14)。姫路停車列車どうしの待ち合わせはあまり想定できず、過剰設備に見えてしまいます。

写真15. 深夜時間帯に13番のりばを使用する列車がある
深夜時間帯に13番のりばを使用する列車もあります(写真15)。これらの2分前に12番のりばから姫路停車ののぞみ号が発車し、緩急結合をとっています。列車本数が少ない深夜時間帯ならではの配慮でしょうか。

写真16. 通過線をはさんで上り線も見える
通過線をはさんで上り線も見えます(写真16)。上り線は緩急結合はできません。通過線があるので、待ち合わせそのものは可能です。

写真17. 編成両数の案内
編成両数と設備の案内です(写真17)。日本ではどこの駅であってもこのような掲示物は見られますが、外国に行くとこのような掲示物はありません。日本のありがたさがわかります。かつては4両編成、6両編成や12両編成もありましたが、近年は短いほうは8両編成に統一され、編成両数は2通りに集約されています。

写真18. コンコースの様子
新幹線コンコースの様子です(写真18)。姫路は主要駅でないため、リニューアルの手はあまり加わっていません。そのため、やや殺風景な光景です。

写真19. のりかえ改札がある
新幹線から改札外には直接出られず、いったん在来線の構内を経由する必要があります。

写真20. のりかえ改札近くのコインロッカー
のりかえ改札近くにコインロッカーがあります(写真20)。JR線で姫路に来て、再度JR線で去るという行程であれば、ここでスーツケースを預けることも有力な選択肢でしょう。私は国内旅行(やたいがいの海外旅行)でスーツケースを使わないのですが…。
この奥に鉄道警察隊と書かれた物々しい雰囲気の空間がありますが、そこにトイレがあります。

写真21. トイレ側からコインロッカーを振り返った構図
トイレ側からコインロッカーを振り返りました(写真21)。殺風景ながらポスター類を貼りだし、少しでもうるおいのある空間を演出しようという駅の努力が見えます。この努力のおかげで、私は「ここに立入って良いんだ!」と感じられました。それにしても「関係者以外立ち入り禁止」とこちら側に表示する意味は何だろう?

写真22. 新幹線のコンコースから下る
新幹線のコンコースから下り、在来線コンコースにやってきました(写真22)。新幹線側より建設が新しいためか、殺風景さがありません。こちらからは東口が見えます。

写真23. 反対方向を眺める
反対方向を眺めます(写真23)。こちらからは中央改札が見えます。中央改札からは先に紹介した北口や南口にアクセスできます。

写真24. 姫新線と播但線への乗りかえ改札
姫新線と播但線への乗りかえ改札があります(写真24)。新快速からこれらの2路線に乗りかえる場合は、わざわざ改札口を通らねばなりません。これは面倒です。
両線に改札がある駅が少なく、事実上のキセル防止のための改札という事情はわかりますが、乗りかえ時間が短いと乗りかえが不可能になってしまいます。せっかく新快速が速く走ろうとも、そのスピードアップが帳消しになってしまいます。

写真25. 姫新線と播但線は同じホームを共用
姫新線と播但線は同じホームを東西に分割し、のりばを4つに分けています(写真25)。

写真26. 播但線ホームに立つ
播但線ホームに立ちます(写真26)。2番のりば(播但線)と4番のりば(姫新線)は別の線路であることがわかります。

写真27. 姫新線のりば
姫新線のりばです(写真27)。こちらも姫新線(3番のりば)と播但線(1番のりば)は別の線路になっています。これにより、ホーム1つぶんの用地買収が不要になり、高架化工事にかかる費用を節約できましょう。姫新線や播但線に長編成列車がやってくることはないので、長編成用のホームも不要です。

写真28. 神戸線ホーム
神戸線ホームが見えます(写真28)。新快速の多くは姫路折り返しであり、都市圏電車と地域輸送の境界という雰囲気があります。

写真29. 普通姫路行きがやってきた
播州赤穂からの普通姫路行きがやってきました(写真29)。姫路から播州赤穂までは一時期こそ新快速が直通していましたが、日中時間帯の直通は中止されました。さらに新型肺炎ウィルスの脅威が語られた以降、日中時間帯の多くはかつての30分間隔から60分間隔に減便されてしまいました。そろそろ本数を復帰しても良いとは思いますが…。

写真30. 姫新線に並ぶ人たち
姫新線に並ぶ人たちです(写真30)。姫新線はある程度本数が確保され、余部までは30分間隔です。
付録.山陽電車の姫路駅
JR姫路駅の北側には山陽電車の姫路駅があります。
図3. JR駅と山電駅の位置関係(googleマップより引用)
JR駅と山陽電鉄の駅の位置関係を示しました(図3)。

写真31. JR姫路駅の北口からの光景
JR姫路駅北口からの光景です(写真31)。ここから山電の駅は左正面に見えます。

写真32. 山陽百貨店がある
山陽百貨店があります(写真32)。

写真33. 山電のりばに向かう
山陽百貨店の1Fから山電のりばに向かいます(写真33)。

写真34. 民鉄のターミナルの風情
民鉄のターミナルの風情です(写真34)。

写真35. 海づり公園からのお知らせが地元の民鉄らしい
海づり公園からのお知らせが地元密着の民鉄らしさを感じます(写真35)。

写真36. 改札口の様子
改札口の様子を別の角度から撮影しました(写真36)。かつては神戸と姫路を結ぶ地方民鉄でしたが、阪神電車との直通特急運転、そして阪神なんば線の開業により、名古屋や伊勢へのアクセスルートにもなりました。まさにまってろ、未来。です。
姫路駅を歩いてみて

写真37. 姫路駅には駅ビルも併設され、目的地としての地位が上がった
今回、列車の待ち時間を活用して姫路駅とその周辺を歩きました。世界遺産姫路城の玄関口とあり、活気を感じました。また、山陽電車の駅も少し眺め、地域に密着した姿を眺めることもできました。
やはり駅は利用されてこそです。大型連休の初日という条件、そして晴れていて出かけやすいという条件もありますが、駅は屋外への接点でもあります。天候を含む屋外の心地よさが、駅の心地よさに直結するという事実も認識しました。
都市圏、そして世界遺産の最寄駅という2つの好条件を生かして、今後も姫路駅が多くの人に使われる駅であってほしいと思いました。