スイス南部で、イタリア語エリアの主要都市、ルガノ。ここルガノの代表駅のルガノ駅を歩きました。

写真1. ルガノ駅の入口
復習:ルガノ駅の概要
最初にルガノ駅の概要を紹介します。
- 駅名:ルガノ駅(イタリア語表記:stazione di Lugano)
- 規模:3面4線(ほかにS60系統専用のホームあり)
図1. ルガノ駅の位置(googleマップより引用)
ルガノはスイス南部のティチーノ州の都市です。州都の地位こそベリンツォナに譲っていますが、ティチーノ州(すなわちスイスのイタリア語圏)で最も大きな都市です。

図2. ルガノ駅の構内図(スイス国鉄公式サイトより引用)
ルガノ駅の構内図も示しました(図2)。国鉄駅は3面4線で、街の玄関口に面した場所に1番線があり、そのほか4番線まで存在します。

図3. スイスの長距離路線網(スイス国鉄公式サイトより引用)

図4. ティチーノ州の路線網(スイス国鉄公式サイトより引用)
参考にスイス全土の運転系統図(図3)とティチーノ州の運転系統図(図4)を示しました。スイスの長距離列車網では最南端に位置します。ただし、イタリア方面へのECが停車したり、地域の交通網の拠点の1つであるため、どん詰まりの駅ではありません。
ルガノ駅を実際に歩く
御託はこの程度にして、ルガノ駅を実際に歩きましょう!

写真2. ルガノ駅の出入口
ルガノ駅の東側の出入口です(写真2)。州の主要駅の割にはシンプルに見えます。

写真3. 街の方向を眺める
街の方向を眺めます(写真3)。S60系統専用のホームも見えます。ルガノ湖と高低差があり、あちら側からここまで来るのは大変そうです(ケーブルカーも整備されていますが)。

写真4. 1番線の様子
駅前からストレートにアクセスできる、1番線です。

写真5. 1番線の様子
その1番線の様子です(写真5)。隣の2番線は工事をしていました。

写真6. 駅構内にはスーパーもある
駅構内にはスーパーもあります(写真6)。

写真7. 駅構内の地下通路と連絡する階段
駅構内の地下通路と連絡する階段があります(写真7)。

写真8. 1番線を見つつ、下に向かう
1番線を見つつ、下に向かいます(写真8)。1番線発着の場合は駅前からそのまま行けます。

写真9. 地下1Fの様子
地下1Fの様子です(写真9)。駅の東側に地下のままつながる通路があります。確かに駅の東側は標高が低いので、地下のまま行き来できるのは合理的です。

写真10. パン屋と駅の東側に向かう通路
パン屋と駅の東側に向かう通路です(写真10)。

写真11. 地下通路を西側から眺める
地下通路を西側から眺めます(写真11)。

写真12. 駅の案内表示
駅の発車標です(写真12)。Informazioniと書かれていたりすることから、ここがイタリア語圏であることを実感します。

写真13. 駅の西側に向かう
駅の西側に向かいます(写真13)。

写真14. 駅の西側
駅の西側です(写真14)。いわば駅の裏側です。

写真15. 駅の西側の様子
駅の西側の様子です(写真15)。

写真16. エレベータもある
エレベータもありました(写真16)。

写真17. 4番線から西側にアクセス可能
4番線から西側に直接アクセス可能でした(写真17)。

写真18. 3番線に着いたチューリッヒ行きEC
3番線の様子です(写真18)。ちょうどチューリッヒ行きECが到着していました(というより私はこの列車から降りました)。

写真19. 3番線にIC2系統が停車中
3番線にIC2系統が停車中でした(写真19)。2階建て車両が運用に入り、輸送力の大きさを発揮します。ルガノからチューリッヒまでは毎時1本のECまたは速達型のICが運転され、1時間に1本の割合で通常のICがチューリッヒ行きとバーゼル行きが交互(それぞれの行先は2時間間隔)で運転されます。
もっとも、通常のICはアルトゴウダウで接続列車(※)に接続することで、チューリッヒにもバーゼルにも乗車チャンスは確保されます。いいかえると、ルガノからチューリッヒは毎時2回の乗車チャンス、ルガノからバーゼルは毎時1回の乗車チャンスがあり、いずれも2時間に1回は乗りかえの必要があるということです。
※この接続列車はゴッダルトベーストンネルを通らないロカルノ発着です。つまり、新線のバーゼル発着と旧線のチューリッヒ発着、新線のチューリッヒ発着と旧線のバーゼル発着がそれぞれアルトゴウダウ(ゴッダルトベーストンネルの北側のジャンクション)で相互連絡するのです。

写真20. ベリンツォナ方面行きの地域列車がやってきた
そのようなことを考えていると、ベリンツォナ方面行きの地域列車がやってきました(写真20)。なかなか利用されています。利用者の多さとホームの有効活用がスイスの鉄道の肝と感じます。短い停車時間ですぐに発車しました。こうすることで車両、ホーム、乗務員を有効活用しているのです。

写真21. ロカルノ行きもやってきた
ロカルノ行きもやってきました(写真21)。ティチーノ州の2大都市を結ぶ列車ですが、そこまで混んでいませんでした。
ルガノ駅を歩いてみて

写真22. 狭い空間を有効に活用している様子
今回、乗りつぎの合間にルガノ駅を歩きました。地域の中心駅といえるのに4つの線路でさばき(さらにこのときは2番線が工事中だったので3つの線路)、それなりに多くの利用者でにぎわっていました。地域の主要都市とはいえ、人口が6万人余りということを考慮すると、かなりにぎわっているほうと感じました。
また、ルガノ駅は斜面に位置しており、それが駅の拡張を妨げたという一面はありましょう(運転上の拠点は本当のスイスの末端のキアッソ駅と感じました)。その環境に対応するがゆえに効率的な運転を実現した、そのようなスイス特有の環境も浮かびました。
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果たして前後はどこに行ったのでしょうか?
ルガノ駅を歩く(構内図も収録):現在地