宇部線(新山口-宇部新川)に乗る(26年GW)

記事上部注釈
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山口県の玄関口、新山口と宇部市の中心を結ぶ宇部線。重要性が語られることは少ないですが、山口県第3の都市のアクセス路線でもあります。その宇部線の素顔を探りました。

写真1. 新山口に停車中の普通宇部新川行き

復習:宇部線(新山口-宇部新川)の概要

最初に宇部線(新山口-宇部新川)の概要を紹介します。宇部線は新山口-宇部の路線ですが、宇部線でこの区間を行き来する人はいないでしょう。宇部駅そのものは街はずれに位置し、両駅の行き来であれば、山陽本線のほうがはるかに所要時間が短いためです。

新山口と宇部新川の移動方法概要
  • 所要時間:約50分
  • 運転本数:1時間~2時間に1本
  • 運賃:510円
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図1. 新山口と宇部新川の位置関係(googleマップより引用)

宇部市の中心駅宇部駅でなく宇部新川駅です。その宇部新川駅ヘは新山口駅か宇部駅から行くのが良いでしょう。特に東京・大阪方面からのアクセスは新山口が玄関口になります。

その新山口から宇部新川までは50分くらいかかります。そして、本数も1時間~2時間に1本がデフォルトと利便性は褒められたものではありません。運転形態を見ると興味深いことに気づかされます。新山口よりは本数が少なく、(日中時間帯はそうではありませんが)宇部岬-宇部の区間運転があります。つまり、起点の新山口よりも離れた場所のほうが本数が多いということです。

これも過去の自治体をみれば納得です。起点の新山口(2003年までは小郡)はもともと山口市でなく小郡町に位置していました。そう、起点は町で途中経由地が市ということです。また、宇部市はUBE(旧宇部興産)の拠点があり、宇部そのものが産業都市という側面もありましょう。

ともかく、路線図を見ると本州の端部にあるローカル線という印象を抱きますが、実はそれなりの都市を通る路線なのです(それだけに2時間近くのダイヤホールがあるのはどうかと思います。)。

宇部線に実際に乗る

御託はこの程度にして、宇部線に実際に乗りましょう!

写真2. 宇部線は8番のりば

宇部線は8番のりばから発車します(写真2)。在来線では山陽新幹線に最も近いのりばです。宇部新川・居能方面とあり、宇部方面と表示されていないのは、新山口から宇部には山陽本線が適切という実態を反映しているように見えます。

写真3. 宇部新川行きが停車中

8番のりばにやってきました。宇部新川行きが停車中です(写真3)。2026年5月時点では主力は105系電車です。広島地区(※)では車両前面の行先表示は白幕というのが伝統ですが、なぜか105系電車ではそのしきたりは守られていません。

※山口県内はJR西日本広島支社管内ですので、本記事では広島地区と称します(JR西日本公式の案内では広島・山口地区と称されます)。

写真4. 105系電車の車内(宇部新川到着後に撮影)

その105系電車の車内です(写真4)。地方都市圏用として導入されたためか、3ドアオールロングシート車です。2両編成で運転可能という点も含め、地方都市圏の先駆車ともいえる車内レイアウトです。

写真5. 新山口を発車

車内は座席の半分程度が埋まっていました。その普通電車は新山口を発車します(写真5)。

写真6. 山陽本線と分かれるあたり

山陽本線と分かれるあたりです(写真6)。

写真7. 上嘉川に停車!

上嘉川に停車します(写真7)。かみかがわと読みます。

写真8. のどかな風景を走る

のどかな風景を走ります(写真8)。このような沿線風景であれば、毎時1本以下なのは納得できます。

写真9. 深溝に停車

次の深溝に停車します(写真9)。ここでは新山口行きとのすれ違いのためにしばらく停車していました。それなら、新山口発車を多少遅らせれば、わずかであっても所要時間を短縮でき、他の交通機関への競争力が増します。

写真10. 普通新山口行きがやってきた

その普通新山口行きがやってきました(写真10)。

写真11. のどかな風景が続く

のどかな風景が続きます(写真11)。

写真12. 周防佐山に停車!

周防佐山に停車します(写真12)。

写真13. 岩倉を過ぎたあたりの風景

岩倉を過ぎたあたりの風景です(写真13)。もう少し広い視点で見ると、このあたりまで山陽本線と並走しています。

写真14. 阿知須に停車!

阿知須に停車します(写真14)。このあたりから住宅が増えてきます。

写真15. 幹線道路と並走

幹線道路と並走します(写真15)。中国地方に展開するうどんのチェーン店が見えました。このあたりで山口市(平成の大合併前は小郡町)から宇部市に入りました。

写真16. 岐波に停車!

岐波に停車します(写真16)。築年数の浅い住宅も見え、都市近郊の風景に見えます。

写真17. のどかな風景も広がる

のどかな風景も広がります(写真17)。都市近郊なのか地方なのかわからなくなります。

写真18. 水田が見える

水田が見えます(写真18)。5月上旬らしく田植えのころの風景です。

写真19. 丸尾に停車!

丸尾に停車します(写真19)。

写真20. スーパーマーケットが見える

スーパーマーケットが見えます(写真20)。東日本地区の住人の私には見覚えのない商業施設ですが、山口県を中心に展開するスーパーマーケットです。

写真21. 床波に停車!

宇部線には快速はなく、ていねいに各駅に停車します。それにしても速度は出ません。

写真22. 常盤付近の様子

常盤付近の様子です(写真22)。このあたりは大都市圏の風景といっても納得しそうです。

写真23. 草江に停車!

草江に停車します(写真23)。宇部線では珍しく、大荷物を持った人がいます。新幹線駅でもないのに…。

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図2. 山口宇部空港と草江駅の位置関係

山口宇部空港と草江駅の位置関係を示しました(図2)。山口宇部空港の公式サイトにも草江駅は案内されています。隠れた空港最寄駅です。宇部線を空港アクセス鉄道として整備しても良さそうですが、それをやったら山陽新幹線の利便性は相対的に低下します。山陽新幹線と宇部線の事業者のJR西日本はやりたがらないでしょう。

写真24. 宇部岬付近を走行中

宇部岬付近を走行中です(写真24)。新山口付近ののどかな風景と変わって、都市の光景です。起点が都市的でどんどんのどかな風景に変わるのが多いなか、逆のシナリオです。

写真25. 雨が激しい宇部市内を走る

雨の激しい宇部市内を走ります(写真25)。

写真26. 東新川で普通新山口行きとすれ違う

東新川で普通新山口行きとすれ違います(写真26)。背後に見えるのは、宇部市中央公園テニスコートです。22面のテニスコートがあるとのことですが、宇部市民はテニスが好きなの?

写真27. 琴芝に停車!

東新川から営業キロで0.7kmで次の駅の琴芝です(写真27)。宇部市の市街地に位置する駅です。風景は大都市圏のそれにも見え、毎時1本未満であることが信じられません。

写真28. 宇部市の市街地を走る

宇部市の市街地を走ります(写真28)。

写真29. 宇部新川に到着!

宇部新川に到着しました(写真29)。ホームの向かい側には宇部行きが停車していました。わが宇部新川行きは12:58に到着、接続の宇部行きは12:59に発車です。56分かけた27.1kmの旅が終わりました。

宇部線に乗ってみて

写真30. 宇部線はそれなりに利用されている

鉄道ファンにあまり注目されない宇部線。沿線風景は予想に反し、都会的なものでした。その都会的な光景が起点から離れた場所にあり、特異的と感じました。さらに、その市街地において集客ポイントである「駅」が細かく設置され、そのような意味でもポテンシャルは高く感じました。

また、途中駅の乗り降りもそれなりに見られ、多くの層に利用されているように見えました。宇部市は産業都市であり、その産業都市と新幹線駅を結ぶ路線です。沿線風景を見るに、30分間隔運転をするポテンシャルは有しているように感じました。ただし、増発する列車までが普通である必要はありません。乗客の少ない駅を通過する快速としても良いでしょう。

地盤の関係で最高速度が制限されているとも聞きます。それでも、車両の加速度向上によって「低速走行区間」を減らし、全体的な底上げは可能でしょう。快速運転もその一環として提案させていただきました。

宇部線。せっかくの沿線ポテンシャルを生かし切れていないように見え、もったいなく感じました。

前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

(←前)山陽本線の岩国から新山口への移動

宇部線(新山口-宇部新川)に乗る:現在地

小野田線に乗る(宇部新川→小野田)(→次)

※本旅行の全体像(旅程、費用など)については26年GW九州旅行のまとめをご覧ください。

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