宮崎空港。地方空港では鉄道アクセスが発達しているほうで、30分間隔で宮崎駅からアクセスできます。そんな宮崎空港に鉄道でアクセスしました。

写真1. 宮崎空港に到着した普通
復習:宮崎空港アクセスの概要
最初に宮崎空港アクセスを紹介します。
| 距離 | 6.0km(宮崎駅-宮崎空港駅の営業キロ) |
| 所要時間 | 10分目安(南宮崎停車時間の長い列車に注意) |
| 運賃 | 400円(特急も普通車自由席であれば料金不要) |
| 運転間隔 | 約30分間隔(宮崎空港発8:15~9:15に注意) |
図1. 宮崎駅と宮崎空港の位置関係
宮崎駅と宮崎空港の位置関係を示しました(図1)。両者は約10分で結ばれています。ただし、運転上の拠点の南宮崎で5分程度停車する列車もあり、15分程度かかる場合もあります。
運賃は400円です。加算運賃130円がかかっているかわりに特急列車も含めて特急料金は不要です。現在のJR九州の特急料金のレートが500円ですので、(列車本数が適切な比率であれば)加算運賃と特急料金で相殺できるということでしょう。宮崎空港線という路線は田吉-宮崎空港のみであり、宮崎-南宮崎は日豊本線、南宮崎-田吉は日南線、田吉-宮崎空港は宮崎空港線と、宮崎-宮崎空港は1駅ごとに正式な所属路線が変わる興味深い例です。
本数は30分間隔目安です。ただし、朝を中心にダイヤホールが存在します。顕著なものは宮崎空港発8:15~9:15の60分間です。このダイヤホールについて気になったので2017年の時刻表を見ましたが、当該の時間帯のダイヤホールはありませんが、6:46~8:30という芸術性がありました。
このほか、宮崎交通が宮崎空港連絡バスを走らせています。こちらも芸術性に優れたダイヤで1時間待ちも発生します。所要時間は30分程度ですが、途中で宮崎市の中心街を通り、そちらへのアクセスに優れる一面があります。
いずれにしても地方空港で鉄道アクセスが整備されているのは画期的と感じます。これは旭化成が大きく関与しています。宮崎空港アクセス鉄道の整備だけでなく、日豊本線の高速化の費用も一部負担しています。これは、旭化成の自社工場が延岡にあり、その輸送をスムーズにするための目的でした。一時期は宮崎空港と自社拠点の間でヘリコプタ輸送をしていましたが事故が発生しました。その代替策としての鉄道利用ということです。もっとも移動時間はヘリコプタ時代の30分から特急利用で90分程度になっています。
鉄道で宮崎駅から宮崎空港駅に向かう
御託はこの程度にして、実際に鉄道で宮崎駅から宮崎空港駅に向かいましょう。

写真2. 宮崎空港行きは4番のりば
宮崎空港行きは4番のりばです(写真2)。延岡始発が多く、下り側の3番のりばや4番のりばから発車するのは理にかなっています。

写真3. 普通宮崎空港行きがやってきた
延岡からの普通宮崎空港行きがやってきました(写真3)。余談ですが、日中の延岡発の普通は宮崎や宮崎空港まで先着します。かわりに佐土原から宮崎まで特急で16分かかります(宮崎から佐土原までは10分程度)。上りは日向市で特急待ちがあります。

写真4. 車内はそれなりに混んでいる
車内はそれなりに混んでいました(写真4)。加算運賃があるとはいえ、宮崎から400円と比較的安い価格で行くことができます。普通列車の主力は817系電車です。かつては転換クロスシートを誇っていましたが、近年ロングシートに改造されています。こと宮崎市内から空港アクセスに限定すれば所要時間は14分、ロングシートのほうが気楽でしょう。
宮崎を出発して1駅、南宮崎で5分停車(13:16着/13:21発)します。この間に対向の特急ひゅうが4号(13:20着/13:22発)を通すためです。ただし、宮崎-南宮崎を2分程度繰り下げることは可能そうに見えます。列車本数の多い、宮崎-南宮崎でも複線であれば、ダイヤに融通が利いたでしょう。
せっかくなので、宮崎空港線の前面展望を楽しみましょう!

写真5. 田吉付近
田吉付近です(写真5)。日南線は非電化路線ですが、宮崎空港線の開業に合わせ、南宮崎-田吉の1駅だけ電化されました。

写真6. 田吉を発車!
田吉を発車しました(写真6)。

写真7. 1回単線に収束
1回単線に収束します(写真7)。田吉駅構内から分岐点まで日南線と宮崎空港線を分離できません。とはいえ、両方とも運転本数はそこまで多くなく、この距離も短いので許容したのでしょう。

写真8. カーブを曲がる
カーブを曲がります(写真8)。

写真9. 立派な高架線を走る
立派な高架線を走ります(写真9)。ただし単線です。進行方向右側が空港に隣接した場所、左側が空港内です。

写真10. 宮崎空港に停車
宮崎空港に停車します(写真10)。1面2線の小さな駅です。30分間隔であればこれで充分です。

写真11. 1番のりばに到着
1番のりばに到着します(写真11)。必要がなければ分岐器の直線側を通るほうが揺れずにサービス上好ましいです。とりわけ空港アクセス列車は荷物が多い乗客の割合が多く、揺れないことは重要なサービスです。

写真12. 乗客が降りた車内
乗客が降りた車内です(写真12)。連休明けとはいえ、平日の昼間に2両編成の座席が埋まる程度の利用がありました。

写真13. 宮崎空港に到着した列車
宮崎空港に到着した列車です(写真13)。13:27に到着、折り返し13:45発まで時間があるためか、乗る人は多くありません。宮崎空港発は毎時15分と45分に統一され、美しいダイヤです。

写真14. 乗客が改札口に向かう
宮崎空港駅は単純な構造で、ホームの終端側に改札口があります。その改札口に向かって乗客が向かいます(写真14)。

写真15. 多くの乗客が改札口にやってくる
反対側の視点で観察しました(写真15)。

写真16. 階段を下りて空港に向かう構造
知りませんでしたが、宮崎空港駅は空港ターミナルビルに直結しておらず、いったん階段を下ります(写真16)。

写真17. 空港に入る
そして空港に入ります(写真17)。出発ロビーは2Fに位置しますから、宮崎空港駅と宮崎空港の2Fをフラットで結べば親切と感じました。とはいえ、Webチェックインを使わずに手荷物を預ける人は1Fを必ず通りますから、大多数の人にとって動線は変わらないのかもしれません。
宮崎空港まで鉄道で向かってみて

写真18. 宮崎から宮崎空港まで400円
今回、宮崎空港から航空機に乗るために鉄道で向かいました。30分間隔はやや待つ印象はあるものの、地方都市の空港アクセス鉄道という観点では許容範囲内であると感じました(1時間待つ絶望を味わずに済む)。そして、特急列車も特急料金不要とするのは最低限の本数かつ利便性を確保するための有効な方法と感じました。
2両編成がほぼ満席になり、輸送力は妥当に見えました。ただし、利用者としては特急を1時間間隔に復帰させ、特急並みの座席を毎時1回堪能できるようになるか、平均20分間隔として利便性を向上かつ輸送力向上がなされると利用者としてはベストと感じました。
とはいえ、周囲も当たり前のように利用しており、地元や空路での宮崎来訪者にとって、地味ながら重要なインフラとして機能し続けるのでしょう。
果たして前後はどこに行ったのでしょうか?
宮崎駅から宮崎空港へのアクセス:現在地
宮崎空港から成田空港までの航空機(ジェットスター利用)(→次)
※本旅行の全体像(旅程、費用など)については26年GW九州旅行のまとめをご覧ください。