GA4の月度ごとのレポート表示(個人サイトでの運用方法)

従来のアクセス解析から大幅に変更されたGA4。無料で使えるのは大きなメリットですが、一見して毎月のアクセス解析ができないように見えます。しかし、上手に活用すると月度ごとのアクセスはすぐに表示されます。その方法をまとめました。

写真1. 古いシステムは社会から徐々になくなっていく(2019年4月に久宝寺で撮影した旧式車両)

復習:Google AnalyticsからGA4への変更

アプリの普及やEUでのcookieによるデータ保持の制限など、従来のGoogle Analyticsではアクセスを解析しにくい時代になってきました。それに対応し、Googleでも対策が取られ、新しいアクセス解析がリリースされました。それがGA4です。2023年7月1日からはGA4に完全に切り替わります(2023年中はデータを確認することはできますが、2024年1月1日よりそれもできなくなります)。

このあたりの事情は大手分析サイトが記事を執筆してくれています。例えば、GA4(Google Analytics4)とは|UAとの違い、導入方法を図解で解説というサイトでそのあたりの能書きや導入方法が書かれています。このあたりの事情は多くのサイトさんで書かれているので、あえて私から言うこともありません。

GA4のレポートを見ると、ECサイトなどでビジネスサイト向けのもののにおいを感じます。そのため、個人でサイトを運営している人(あるいはブロガーさん)にとっては、一見そぐわない分析ツールです。しかし、ひと工夫すればGA4でも個人サイト運営向けの分析も可能なのです。

重要

ここから前提はURLを意味のある英数字に設定しているサイトです。post-20011のようなURL付番方法を採用しているサイトには使いづらい方法です。弊サイトでは記事のURLにtobu-tojo-diaのような意味のある英数字を採用しているので良かった!

GA4の個人サイトの月次分析への導入方法

写真2. システムを導入するのは苦労が多い(ラックレールシステムのリギ鉄道)

さて、個人サイトにGA4を導入したとして、どのようにデータを分析しましょうか?個人サイトで分析したい内容は以下の2つではないでしょうか?

  1. 月次での各ページのアクセス数
  2. アクセス数の多いページのアクセス数の推移

まず、その月にそれぞれの記事にどの程度のアクセスがあったかを集計することは重要でしょう。どのページが読まれたのかを分析し、より読まれる方向性を探るなどのアクションにつなげることです。

また、新着記事で勝負しているサイトさん(鉄道系サイトさんに多いように見えます)は別として、通常のサイトさんであれば、アクセス数上位の記事でアクセス数のかなりの割合を占めていることも多いでしょう(弊サイトには現在1291記事ありますが、上位24記事でアクセス数の20~30%を占めます)。

そうであれば、アクセス数上位の記事の経時変化は重要な指標であるはずです。もしもアクセス数上位の記事のアクセスが減るようなことがあれば、サイト全体のアクセス数が減ることになります。そのような兆候を察知した場合、即座に対策することが重要です。対策必要性の有無を判断するのにはデータがなくては話になりません。

この2つが個人サイトにとって重要な項目であり、簡単にデータを提示できることが重要です。データの取り出しには時間をかけず、分析やアクションに時間をかけるための方策を以下で提案いたします。

GA4の探索レポートの活用

写真3. 新宿駅の流れが変わった例(東西連絡通路の開通!)

GA4には探索レポートという機能があります。これは自分でレポートをカスタマイズできる機能です。これで自分のなかでのひな型を作成し、期間を変えるだけでその月のレポートが表示できるのです。その探索レポートを活用する方法を述べましょう!

情報

後で分析方法を変えたい、などのニーズが発生する可能性は大いにあり得ます。デフォルトでデータ保持期限は2か月になっていますので、GA4を導入したらまずデータの保持期限を14か月に変更するのが得策です。分かりやすい解説記事がありましたので、ご参考にご活用ください。

例1. 各月の読まれた記事(など)を一括で表示する

最もオーディナリーなレポートだと思います。2023年3月のサイト全体のPV数(表示回数)と各記事のPV数を表示するレポートです。

これは非常に簡単にできます。画像付きでやりかたを述べましょう!

図1. データ探索を開き、空白をクリックする

左側のピクトグラムの上から3番目のデータ探索をクリックし、「空白」を選択します(図1)。

図2. 空白の作成画面

空白の作成画面です(図2)。左側で作業し、右側にレポートが表示されます。期間が28日とやや中途半端な印象がありますが、ここでは「期間を自由に変えることのできるひな型」を作成することを目的としていますから、期間のことは特に気にする必要はありません。

図3. ディメンションを選択

ディメンションを選択します(図3)。ディメンションというと難しく感じますが、単に評価指標ととらえれば問題ないと思います。Googleはアメリカ企業ですから、どうしても横文字になってしまう、と解釈しましょう。決して横文字でインテリジェンスを演出しているわけではないでしょう。

図4. ページ/スクリーンを選択

評価指標は167提案されていますが、記事ごと(ページごと)の分析はたいていページ/スクリーンに格納されています(図4)。

図5. ページパス+クエリ文字列を選択

ページパス+クエリ文字列を選択します(図5)。この記事のURLはhttps://tetsudoulab.com/ga4-use/と設定していますが、そのうちの/ga4-use/が表示されるということです。

図6. インポートをクリック

インポートをクリックします(図6)。

図7. 指標をクリック

次に指標をクリックします(図7)。何の数字を見るかということです。表示回数なのかユーザー数なのか、そんな観点です。

図8. 表示回数を選択し、インポート

先ほどと同じ要領です。ここでは表示回数を選択します。その次にインポートを選択することを忘れずに(図8)!

図9. ディメンションの項目を行に反映

次にディメンションの項目を行に反映させます(図9)。ページパス+クエ…をドラッグして行に移動します。

図10. 表示回数を値にドラッグ

同じ要領で指標の表示回数をドラッグし、値に移動します(図10)。すると右側のレポートに多くの項目が表示されます。

図11. 直帰率と平均セッション継続時間を選択

せっかくのレポートですから、直帰率と平均セッション継続時間も表示させましょう(図11)!この画面では直帰率が隠れてしまっていますが…。

図12. 値にこれらの指標も反映させる

値にこれらの指標も反映させてみました(図12)。URLや表示回数は興味ないでしょうから、伏せさせていただきました。5はトップページの表示回数です。余談ながら、新規訪問は各記事に、リピーターさんはトップページにやってくることが多いでしょうから、トップページの訪問者が5位ということは、弊サイトがリピーターさんに支えられていると実感する瞬間です。

表示する行数は10でなく、25や500など多くの選択肢がありますから、そこは好みで選んでください。

コラム.レポートではダメなの?

通常のレポートではページとスクリーンの表示で同様のレポートを表示できます。それも記事名で表示され、便利です。しかし、本記事ではそれは奨励しません。

図13. レポートの「ページとスクリーン」を選択してみると…

図14. (not set)が多い(全体の1/3程度!)

通常のページタイトルだと(not set)ばかりで分析の役に立ちません。私の場合は自分で考えながらURLを命名しているので、URLを確認すると何の記事かわかるので、(not set)が表示されない、このような方法を採用しています。

例2. PV数の多い記事を経時で分析する

次にPV数の多い記事を経時で分析する方法です。これも先ほどの例1と似ています。唯一異なるのは、例1の図2で一切選んでいなかったセグメントで記事タイトルを入力することです。

図15. セグメントからイベントセグメントを選択

セグメントからイベントセグメントを選択します(図15)。

図16. ページ/スクリーンからページパス+クエリ文字列を選択

ページ/スクリーンからページパス+クエリ文字列を選択します(図16)。無題のセグメントとありますが、分かりやすくするために記事名や記事URLを入力します。

図17. 1つ目のフィルターを設定できた

1つ目のフィルターを設定できました(図17)。

図18. 3つの記事の経過を表示できた

3つの記事の経過を表示できました(図18)。GA4の仕様か、一気に4つまでしかセグメントを設定できません。上位20記事を表示させたい場合は、同様の作業を5回繰り返す必要があります。ピポットを最初の行に指定し、最初の列に指定しなかったのは、後でExcelで作業しやすくするためです。

月ごとに表示する

これでひな型は完成です。あとは各月で期間を指定し直してExcelに入力するだけです。

図21. ひな型を開き、期間を指定

ひな型として作成した探索レポートを開き、期間を指定します(図21)。

図22. Excelに変換するためにCSVファイルでエクスポート

Excelファイルに変換するためにCSVファイルでエクスポートします(図22)。

ただし、このファイルは文字化けしており、分析には全く用をなしません。そのため、ダインロードしたファイルをメモ帳で開き、文字コードANSIに変換してから保存します。この内容はGoogle Analyticsなどでダウンロードしたcsvが文字化けする場合(外部サイト)をご参照ください。例1のファイルは別シートとして保存、例2のファイル1枚のシートで管理し、月ごとに右に足していく形式だと使いやすいでしょう。

GA4の使いかたをまとめてみて

写真4. 独自のシステムを確立したJR四国の例

今回、個人サイト運営者向けの内容を書いてみました。世間で流通している書籍はECサイトを運営するなどの企業向けの内容が多いように感じました。そのため、個人サイト運営者にはそぐわない内容が多いように感じました。そこで、個人サイト運営者である私が試行錯誤した結果を記すことにしました。

このような濃い内容は一般的なGA4の分析方法を記したサイトさんにはなく、私が先駆者であると自負しています。つまり、個人サイトを運営していてこの記事を見た人は、とても貴重な情報を手にしたことになります。でもみんなが見ると意味がなくなる?そう感じた人もいるでしょう。しかし、弊サイトは弱小サイトですから、見る人は少なく、そのような意味でこの記事を見た人は大物ブロガーさんと差を付けることができます。

今回の設定をする中で、以下の書籍に大いに助けられました。手元に置くと理解が進みます!

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