箱根でのバス旅(仙石原→強羅、箱根園→早雲山、21年秋)

記事上部注釈
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箱根で忘れてならない交通機関がバスです。箱根のバスは箱根登山バスと伊豆箱根バスがありますが、それぞれに乗る機会に恵まれました。バス交通の基本から紹介します。

写真1. 強羅駅に到着したバス

箱根のバスの基本:箱根登山バスと伊豆箱根バス

箱根には多くの見どころがあり、これらは軌道系交通機関でも結ばれていますが、どうしても駅から遠い場所もあります。これらの場所をカバーするのが路線バスです。

ただし、路線バスは一筋縄ではいかなく、箱根登山バスと伊豆箱根バスの2つが共存しています。両者はかつては「箱根山戦争」を起こしたほど(仲裁に運輸大臣が乗り出したほどです)の犬猿の仲でした。現在はそのようなことはありませんが、別のグループであることもあり、そこまで手を取り合っている印象はありません。

箱根バス路線図(両者併記)

図1. 箱根地区のバス路線図(箱根湯本観光協会より引用、PCではページ上部・モバイルではページ下部にあると思います)

両者のバス会社のサイトを見ても、両者をまとめた路線図は示されていません。そこで、中立の箱根湯本観光協会に掲載されている路線図を示します(図1)。

基本的に箱根登山バスのほうが多くの路線を運行しています。そのため、伊豆箱根バスの路線を覚え、残りが箱根登山バスと把握するほうが理解は早いでしょう。

  • 小田原-箱根湯本-元箱根地区(おおむね30分間隔)
  • 小田原-箱根湯本-早雲山-箱根園(おおむね30分間隔)
  • 元箱根-熱海(おおよそ60分間隔)
  • 箱根園-元箱根地区(1日2~5本)

なお、元箱根地区-三島(毎時1本)を運行するのは、(以上の両者ではない)東海バスですが、フリーきっぷの取り扱いを見ると、箱根登山バスとある程度歩調を合わせているように見えます。ここでは便宜上、東海バスは箱根登山バス陣営と取り扱うことにします。

なお、箱根登山バスの箱根湯本-仙石については毎時5本程度の高頻度運転がなされています。

実際にバスに乗ってみる!

さて、実際にバスに乗ってみましょう。私が乗車したのは、仙石原地区-強羅のバス、箱根園-早雲山のバスの2路線です。ちょうど、2つの陣営の双方のバスに乗ったことになります。

実乗:仙石原から強羅

私はラリック美術館でオリエント急行の雰囲気を味わったあとに、バスに乗りました。

写真2. 仙石原案内所の時刻表

時刻表です。日中時間帯は毎時4本(平日は毎時3本)運転されており、かなり利便性は高いです(写真2)。

仙石原案内所バス停は3か所に分かれています。このうち、強羅駅に向かうバスは3番のりばです。

図2. 強羅方面のバスのりば付近(googleマップより引用)

3番のりばのバス停はgoogleマップに登録されていませんでしたので、便宜上、近くの飲食店にマークしています(図2)。

写真3. 強羅方面のバスがやってきた

強羅方面のバスがやってきました(写真3)。これに乗ってみましょう!

写真4. 自然の中を走る

自然の中を走ります(写真4)。とはいえ、箱根は大観光地ですから、ある程度の施設が点在しています。途中の箱根の森美術館地区までは箱根湯本方面と同じ経路を走ります。

写真5. 別荘地的な場所を走る

別荘地的な場所を走ります(写真5)。鉄道の知識はあるものの、道路の知識のない私にとっては、よくわからない場所を走り続けます。

写真6. 最後は箱根登山鉄道の線路沿いを走る

最後は箱根登山鉄道の線路沿いを走ります(写真6)。

図3. 強羅駅のバス停の位置(googleマップより引用)

強羅駅に着きました。バス停は駅の裏にあり、駅入り口からは踏切を渡る必要があります(図3)。便宜上、バス停に近い場所を示しています。

写真7. 強羅で降りる乗客たち

私もそうですが、ここである程度の人が降りました。この日は観光客でにぎわっていましたが、当該系統のバスは空席が見られる程度の混雑でした。

実乗:箱根園から早雲山

この旅行のとき、私は箱根登山鉄道系で使用できるパスを持っていました。しかし、箱根園近くのロープウェイに乗る関係で、反対陣営の伊豆箱根バスにも乗ることになりました(箱根園地区は基本的に箱根登山バスはやってきません)。

写真8. 10分遅れで伊豆箱根バスがやってきた

10分遅れで伊豆箱根バスがやってきました(写真8)。正面の写真を撮り忘れました…。この系統はおよそ30分間隔で運転されます。

写真9. 秋の箱根を行く

秋の箱根を行きます(写真9)。ススキが秋らしさを感じさせてくれますね。

写真10. 夕暮れの芦ノ湖を見下ろす

箱根園近くは傾斜がきつく、坂道ばかりです。夕暮れの芦ノ湖を山から眺めることもできました(写真10)。この系統は箱根ロープウェイをくぐります。このバスは伊豆箱根バス(西武系)、箱根ロープウェイは小田急系です。小田急系のロープウェイの近くに西武系のバス路線があることはテリトリーの侵略に見えますが、実際は逆です。

西武系のバスが先にあり、「箱根山戦争」終結の象徴的できごととして、西武陣営が「大人の対応」でロープウェイを通すことにしたのです。

このようなことを考えながら、早雲山で降りました。

箱根のバスに乗ってみて

今回は、軌道系交通機関が通っていない場所を訪問したこともあり、箱根のバスを使う機会に恵まれました。実際、バスであってもきれいな風景が展開しており、その風景のさまは有名な登山電車に劣ることもありませんでした。また、全般的に登山電車やケーブルカーといった有名な交通手段よりも空いていることも確認しました。

このように、バスも使いようによってはじゅうぶんに快適な移動ができることを改めて実感しました。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

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※それぞれ別ウィンドウで開きます。

※箱根旅行の基礎知識:箱根旅行の基礎知識とモデルコース

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