航空機(JAL)での大阪伊丹から東京羽田への移動

記事上部注釈
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日本でも有数の流動のある関東と関西。両者を結ぶ多くの交通手段がありますが、速達性に優れるのは航空機です。そんな航空機で移動しました。

写真1. 先進的な機種B787-8が充当される

復習:関東と関西の移動方法と航空機

関東と関西の移動方法の概要について述べ、その後に航空機の概要について紹介します。今回は手荷物なしという条件で航空会社の定刻の12分後に制限エリアを抜け出せました。この点も含み、下記記述をご覧ください。

復習1. 関東と関西の交通手段概要

関東は日本で最も人口が多い場所、関西は日本でも2番に人口の多い場所です。そんな両者の距離は500km程度あり、多くの交通手段が整備されています(表1)。

表1. 主要な交通機関の概要

航空機新幹線夜行バス
所要時間1時間10分2時間30分8時間程度
運賃・料金(定価)30,000円前後14,720円15,000円程度
運賃・料金(安価)5,000円程度13,870円5,000円程度
運転本数毎時2本程度毎時4本以上1日20往復程度

非常に大まかに述べると、以下の要領です。

  • 正規の価格が高いものの、速達性に優れる航空機
  • 価格は安いものの、速達性のない夜行バス
  • 速達性がそれなりで、価格は中程度利便性が最も優れる新幹線

航空機は速達性に優れ、やりようによっては価格も低減できます。一方、新幹線は価格は中程度、都市の中心近くへのアクセス可能、JR線の場合は東京都区内から大阪市内のどこでも定額(航空機のように都市中心部-空港の運賃がかからない)という利便性があります。

夜行バスは速達性こそ劣りますが、寝ながら移動も可能であり(ぐっすり寝られるかは別問題)、ある意味時間を有効活用でき、価格も低減できるというメリットがあります。

これらの特性を考慮し、各自にとって最適な交通手段を選択することがポイントです。

復習2. 航空機の選択

航空機といっても多くの条件があります。東京の空港は2つ(羽田空港と成田空港)、関西の空港は3つ(伊丹空港、関西空港、神戸空港)あります。これらを結ぶ6パターンの行きかたがあるということです。

航空運賃の仕組みは非常に複雑ですが、まとめると以下の通りです。

  • 一般に安い場合は変更やキャンセルは不可能、融通が利くシナリオだと価格は高い
  • JALやANAのようなサービスが充実した会社やジェットスターのような低価格で最小限のサービスの会社がある
  • いずれにしても空港と空港の所要時間の差はなく、同じ機体であればサービスに大差ない

どのような航空会社や航空便を選択しても、航空時間は同等です(会社によって「飛んでいる間の速度」は大して変わりません)。また、運賃体系が異なっていても同じ便であれば受けられるサービスは特に変わりません。

例えば、3/29(土)に関東地区から関西地区に移動することを考えます。

表2. JALとジェットスターの場合の料金など(2/16(日)に調査)

便名東京大阪運賃タイプ運賃
JL221(JAL)7:15(羽田)8:35(関西)セイバー15,660円
JL221(JAL)7:15(羽田)8:35(関西)フレックス32,820円
GK217(Jetstar)7:00(成田)8:40(関西)Starter7,740円
GK217(Jetstar)7:00(成田)8:40(関西)Flex Plus11,740円

ここでは簡単のため、JALとジェットスターの特定の便を選択し、概要を示しました。

JALの32,820円が最も高額です。ただし、これは直前でも同等の価格で購入できる、最も融通の利く運賃です(便によって価格が多少異なります)。例えば、JALのセイバーは予約期限が28日前までであり、それより直前に近くなるとこの運賃種別では購入不可能です。JALのセイバーは変更不可能、払い戻し可能という制度です。

また、ジェットスターのStarterは余裕をもって予約すると7,740円ですが、これは変更不可、払い戻し不可、そして手荷物も7kgまでという制約があります。当日だと20,000円を超えます。ジェットスターのFlex Plusは変更可能、払い戻しは可能です。ただし、払い戻しは現金でなく、バウチャーです。

このように航空機の場合は、思考を停止させて安い運賃で予約すると条件が厳しい点に注意が必要です。また、航空機は満席で運航している場面が多く見受けられ、(運賃の規定とは別に)当日に空港に早く着いたからといって、(空席がない以上)別の便に変更することができない場合も多く、その点に注意が必要です。これは新幹線と異なる注意点と個人的に感じました。

実際にJAL便に乗る

私はJAL/ANA双方のマイレージサービスに加入しているため、航空会社にこだわりがありません。また、航空便の定時性がJAL/ANAのほうが高いと見越して(LCCは機材のやりくりがシビアなので遅れやすいという顧客側の判断)、JALかANAから選びました。価格や時間帯を考慮し、JAL116便(大阪/伊丹 → 東京/羽田 定刻 12:35発 - 13:40着)のスペシャルセイバー(11,660円)としました。新幹線の普通車指定席より3000円程度安く、(空港での待ち時間を含め)所要時間は同等という判断です。

写真2. 伊丹でのチェックイン

伊丹でチェックインしました。電話機のアプリケーションでも良いのですが、私はアプリケーションをあまり入れたくないので、空港の自動チェックイン機を選択しました。

写真3. 手荷物預かりの有無を選択

手荷物預けの有無を選択します(写真3)。このときは通勤時と同等の荷物でしたので、手荷物預けは「なし」を選択しました。

写真4. あっという間にチェックインは完了!

あっという間にチェックインは完了です(写真4)。

写真5. 保安検査場を通過

保安検査場を通過します(写真5)。ここを出発の20分前までに通過しなければなりません。これが新幹線と異なり時間がかかる要因です。

写真6. ベンチで待つ

すべての手続きを終え、17番搭乗口近くのベンチで待ちます(写真6)。ステータス持ちの人はともかく、多くの人はラウンジでなくこのようなベンチで待つことになるのです。もっとも、競合相手の新幹線はこのようなベンチもなく(かわりに待つ時間は短い)、それより良質な環境で待つことができます。

写真7. 航空機が見える

航空機が見えます(写真7)。

写真8. 航空機に乗り込む

さて、航空機に乗り込みます(写真8)。

写真9. 通路を進む

通路を進みます(写真9)。

写真10. 通路が狭くなる

通路が狭くなります(写真10)。

写真11. ファーストクラスを通過!

ここまで普通席を利用するという前提で記しましたが、JALにはクラスJやファーストクラスがあります。前方にその席がありました(写真11)。余談ですが、ANAは「ファーストクラス」ではなく「プレミアムクラス」と称しています。

写真12. クラスJを通過!

クラスJを通過します(写真12)。1時間程度の飛行時間ですので、わざわざアップグレードすることもないだろうという判断で、今回は上級座席を利用していません(私が航空機で上級座席を使っているのか、という疑問には一切答えません!)

写真13. 普通席の様子

庶民派の普通席の様子です(写真13)。JALもANAも国際線は「エコノミークラス」、国内線は「普通席」と称しているので、本記事もそのように記しました。

座席の上の荷棚はパンパンであり、フライトアテンダントさんに「お客さまの手荷物は前の座席の下に収納いただけますか」といわれました。荷棚スペースを圧迫しない、私のような軽荷物の乗客をもっと優遇して欲しいと思いました!(そういう人はLCC向きかな?)

写真14. 安全のしおりに機種(B787-8)が明記されている

安全のしおりに機種が明記されています(写真14)。外観で航空機の機種の違いがわからない、私のような無知な者にとっては、機種が明記されていることは大変重要です。

写真15. 航空機が動く!

ついに航空機が動き始めました(写真15)。

写真16. 空港内を進む

空港内を進みます(写真16)。

動画1. 離陸の様子

離陸の様子を動画に収録しました(動画1)。離陸の雰囲気が伝わると思います!

写真17. 地上を見ながら進む

地上を見ながら進みます(写真17)。

写真18. 伊丹空港が見える

伊丹空港が見えます(写真18)。

写真19. 西に向かっている

西に向かっています(写真19)。東京は東方向にあるのですが…。

写真20. 南に向きを変える

南に向きを変えています(写真20)。

写真21. さっきより高度が高い

さっきより高度が高いことがわかります(写真21)。

写真22. 東向きに変えた

東向きに変えました(写真22)。

写真23. 鈴鹿山脈付近を飛行中

鈴鹿山脈付近を飛行中です(写真23)。

写真24. コンソメスープが出てきた

JAL便だとドリンクサービスがあります。私はコンソメスープを選択しました(写真24)。

写真25. 伊勢湾付近を飛行中

伊勢湾付近を飛行中です(写真25)。離陸して11分くらいでここまで移動しました。新幹線の新大阪から名古屋までの所要時間が50分程度なことを考えると圧倒的な速度と感じます。

写真26. 富士山が見える

富士山が見えました(写真26)。

写真27. 富士山が見える

もう1枚撮影しました(写真27)。

写真28. 伊豆半島を横切る

伊豆半島を横切ります(写真28)。

写真29. 羽田に近づいてきた

羽田空港に近づいてきました(写真29)。今回は都心の北側をかすめるルートでなく、南側から羽田に入るルートでした。

写真30. 羽田空港に着陸!

羽田空港に着陸しました(写真30)。

写真31. ドアが開き、皆が立ち始める

ドアが開き、皆が立ち始めました(写真31)。何時だったのでしょうか?

写真32. 13:45だった!

13:45でした。定刻が13:40でしたので、航空会社の「定刻」の5分後に座席を立ち、機内から出られるということです。

写真33. 空港のロビーに向けて歩く

空港のロビーに向かって歩きます(写真33)。

写真34. 待合スペースの前を歩く

待合スペースの前を歩きます(写真34)。到着客と出発客を分けないことに一瞬疑問を持ちましたが、こうすることで、別の便に乗りかえる人が2回目の保安検査を受けないようにするようにしているのでしょう。

写真35. 自由に動ける!

空港のいわゆる「制限エリア」から抜け出し、誰でも入れる空間に舞い戻りました(写真35)。このとき13:52でしたから、航空会社の「定刻」から12分後に自由に動けました。手荷物を預けた人はもう少し時間がかかります。これこそ身軽な旅行のメリットです。

関西から関東に航空機に乗ってみて

写真36. 新幹線なら直前でも変更は(座席があれば)可能(新神戸駅で撮影)

今回、関西から関東に航空機で移動しました。通常、新幹線で移動しますので、新鮮な経験でした。

新幹線を基準にすると、個別の客へのおもてなしの意識は高く感じました。これは、航空機が全席指定が前提となっているシステムがゆえのものでしょう。また、新幹線よりも輸送人員が少なく、このような体制が可能という面もありましょう。

他方、変更が難しい(=早く空港に到着しても早い便に振り替えができない)ことによる空港での待ち時間発生や保安検査の都合で実質的な所要時間が増す点も事実です。さらに、新幹線よりもシートピッチが狭く(新幹線の普通車はたいてい1040mmに対し、航空機のそれは800mm程度)、特性上、上下方向にも揺れるというハンディキャップも存在します。

全般的に航空機は高速性に優れておもてなしも優れていますが、乗客の機動性や揺れに弱点もある交通機関であることを改めて実感しました。

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