弊サイトでは国土交通省で公表している混雑率を示していますが、その数値を2022年度のものから2023年度(2024年8月2日公表)のものに更新いたしました。その背景などをまとめます。

写真1. 2024年度は2023年度より混んでいる印象(西武線の混雑調査後に池袋で撮影)
弊サイトで更新した範囲
弊サイトで2022年度のものから2023年のものに更新した範囲は下記の通りです。
- 各路線の混雑基本データの61のデータ
- 東京都の電車の混雑データまとめ(最新版:網羅篇)
- 混雑データ検索システム
つまり、各路線の混雑基本データ(例えば青梅線の記事の表の数字)を更新したともに、一括の表(データまとめ)の数字も更新しました。また、23区のご自宅から都心3区に向かう際の一般的なルートの混雑率を検索するシステム(混雑データ検索システム)の検索結果も更新したということです。
なお、混雑調査結果をまとめた記事についてはあえて数字を更新していません。これは、現場の混雑を調査した結果当時の「公式」の混雑率を示すことに意味があると判断したためです。
同じ記事で数字を更新し続ける意味

写真2. 鉄道は車輪が常に回り続ける(京王線の混雑調査時に明大前で撮影)
鉄道ブログであれば、新規記事の投稿頻度が重視されるでしょう。そのため、多くの人はセンセーショナルなタイトルの記事を投稿するでしょう。
しかし、弊サイトは更新頻度で勝負する鉄道ブログではなく、情報をまとめた鉄道サイトです。そのため、いたずらに新規記事を投稿することを善としていません。逆に1つの記事に情報を積み重ねることを重視しています。したがって、新規投稿ではなく1つの記事を更新する方針としています(2023年度の青梅線の混雑データと2018年度の青梅線の混雑データが違う記事だと探しにくいでしょう)。読者さまの利便性を私なりに考慮した結果です。
数字を更新することの労力
では、数字を更新することの労力はどうでしょうか。実はそこまで大変ではありません。例えば61の表と全体の表、そして検索システムの数字をばらばらに更新するのは大変でしょう。私もそんなことはやりたくありません…。
2年前の定期更新の際、混雑率のデータを一括してまとめ、そのデータベースを書き換えることで対応できるようにしました(したがって2022年の定期更新の際に東京23区から東京都に守備範囲を広げました)。本記事では詳細は省略しますが、簡単なプログラミングで工数を節約したのです。
簡単なプログラミングの活用方法例です。素人の日曜大工的なものですので、もっと素晴らしいやりかたがあれば教えてください!
私は手抜き人間です。単純作業の手を抜き、それで浮いた労力で別のコンテンツを充実させたいのです。今回の例は、(2年前から)更新時の労力を節約し、扱う路線を拡大(23区以外の東京都を通る路線を対象にした)したということです。
最後に
私は鉄道サイト運営者のなかでは「あまのじゃく」な部分があり、「新しいもの」勝負ではなく、コンテンツの蓄積を力点を置いてきました。今回の更新はまさにその1つではないかと自負しています。これからも「あまのじゃく」でありながらある意味王道なサイト運営を継続する心づもりです。