弊サイトの「ダイヤパターン」の記述を更新しました。その内容を簡単に記すとともに、その背景も示しました。

写真1. ダイヤ改正後に東上線の急行川越市行きが設定されるようになった
ダイヤパターンの記述を更新
弊サイトでは「ダイヤパターン紹介」と称し、東京23区のダイヤパターンをまとめています(パターンダイヤになっているとはいいがたい東北新幹線については記事を作成していません)。このコンテンツを作成する際に意識したことは網羅性です。すなわち、ダイヤ的に興味深い路線(大手民鉄の本線系統)であっても興味深くない路線(相互直通運転のない地下鉄路線)も等しくスポットライトを当てるということです。
また、記事群という考えを導入し、用語解説は別の記事に委ねました。これにより、どの路線であっても、どのようなダイヤを形成しているのか、という基本がわかるように工夫しました。
ダイヤは不変なものではなく、状況によって変わります。そのため、(個人サイトといえど)ある程度最新の情報を掲載する必要があります。そこで、弊サイトでは毎年、ダイヤパターンの記述を更新しています。今回の更新で2025年ダイヤを反映した記述としました。
補足ダイヤパターンが大きく変わった、と私が判断した路線については、ダイヤ改正情報に別途まとめています。ピンポイントで深く記載する記事と、ある程度の深さで網羅性を確保する記事を組み合わせ、カテゴリの内容の広さ(網羅性)と深さを両立しています。
新規記事としない理由

写真2. 中央線快速もグリーン車が営業運転を開始している
ここで、2025年版のダイヤパターンの記事を新たに作成するという方法も選択肢として存在します。しかし、私はその方策を採用しませんでした。これは、単に既存の読者さんに不親切と判断したためです。ひとさまの行動1つ1つに立ち入ることはしませんが、ブックマーク機能で弊サイトの記事を登録している方もいらっしゃるでしょう。そのような人にとっては、最新の記述が別の記事に移行すると不便です。このようなことを考慮し、URLや記事タイトルを維持したのです。
他方、古い内容もインターネットアーカイブとして重要です。そこで、昨年より過去のダイヤパターンをまとめています。2024年のダイヤパターンは過去のダイヤパターンの記事にまとめています(表1)。
表1. 今回の更新による記述の範囲の変更点
更新前 | 更新後 | |
2025年ダイヤパターン | 記載なし | ダイヤパターンの記事 |
2024年ダイヤパターン | ダイヤパターンの記事 | ダイヤパターン(過去)の記事 |
2023年ダイヤパターン | ダイヤパターン(過去)の記事 | ダイヤパターン(過去)の記事 |
※2023年~2025年でダイヤパターンが変更されている線区に対応した記述。ダイヤパターンが変更されていない路線もあるので、全路線がこの通りというわけでない
このように、過去のインターネットアーカイブと現在の最新情報で、記事を分離しています。これはまさに記事群という考えかたです。
終わりに
鉄道コムに登録されているブログさんを眺めると、新規記事至上主義におちいっているように見えます。「新しい」ことは目新しいものの、古くなると価値を失います。また、サイト全体で記事がどのような機能を果たすか、という点まで踏み切っているサイトさんが少ないようにも感じます(大前提として他人のサイトさんの運営方法を決めるのは、そのサイトさんの運営の自由です、あくまでも傾向について述べた次第です)。そういったなかで、体系的にまとめ、記事群という考えでサイト全体を設計するという、弊サイトの考えかたは貴重と自負している次第です。