東上線16年3/26ダイヤ改正による効果確認と小改良案

東上線では2016年3月にダイヤ改正が実施されました。このトピックはFライナーの設定や上りTJライナーの設定でしょう。私はいずれも縁がありませんが、朝下りと夕方上りのダイヤも変更されています。このようなマニアックな内容に焦点を絞ってお話しましょう。何が変わり、そして改良案はあるのでしょうか?



夕方に運転される東上線快速
写真. 夕方にも設定されている快速(2013年から継続設定)

以前からの連載で朝の東上線下りが混むとお話しました。職場の上司によると、朝の下りの乗車率は25年以上前は1両に5人程度だったようです。

16年3月26日にダイヤ改正が行われました。私が関わる朝の下りと夕方の上りについて評価します。
※多くの人は上りTJライナー、地下鉄直通急行(Fライナー)について書くのでしょうが、弱小ブログの弊ブログでは、そんな当たり前の切り口では評価しません。当たり前の切り口で評価するのは、大手ブログに任せる、それが私のstyleなのです。

朝ラッシュ時下り

まずは、池袋と川越の発車時刻を晒してみましょう。なお、池袋発の時刻は急行準急のみです(表1)。

表1. 池袋発下り時刻の推移(6:30~7:30)

朝方池袋下り(16年ダイヤ改正前後比較)

池袋発の急行の時刻は変化ありませんが、準急の時刻が多少ずれて行先も森林公園から川越市に短縮されました。なお、川越市→森林公園は普通電車の延長運転でまかなわれているため、同区間で本数の大幅な増減はありません。

6:53発の準急が削減されたことで、池袋断面では7:00発の急行の混雑が悪化しています。改正前では発車直前でも3号車でも座れたのに対し、改正後は1号車まで歩かないと座れなくなりました。

次に、川越の発車時刻を晒してみましょう。なお、川越市行きは省略しています(表2)。

表2. 川越発下り時刻の推移

朝方川越下り(16年ダイヤ改正前後比較)朝方川越下り(16年ダイヤ改正前後比較)

急行の時刻はほとんど変化ありませんが、準急(や普通)の時刻が変わっています。期待されるのは7:31発の急行の混雑緩和(前列車間隔15分→6分に短縮)ですが、効果はあるもののそこまで大きくないように見受けられます。これは、朝霞台断面や志木断面では、川越市以北に先着する列車の本数が少ないためです。

また、1分とわずかながらスピードアップしている点も見逃せません。これにより、私の通勤時間も多少短縮され、会社で少しでも仕事できる時間が長くなり、私がより社会貢献できるようになったことも1つの重要な効果でしょう。

夕ラッシュ時上り

坂戸の発車時刻

川越市以北のどの駅を取り上げても同じですが、まずは坂戸の発車時刻を晒しましょう(表3)。

表3. 坂戸発上り時刻の推移(17:00~18:59)

夕方坂戸上り(16年ダイヤ改正前後比較)

速達列車の池袋到着時刻は変わっていません。唯一変化したのは、18:36発の快速の池袋到着時刻が19:20到着に対し、これが19:19到着に1分早くなったことです。到着時刻が不変で発車時刻が(おおむね)繰り下がっていることは、間の時間、すなわち所要時間が短くなったことを示します。

ここで、所要時間の変化を考察しましょう。

2分短縮:4本
1分短縮:2本
増減なし:1本
1分増加:2本

平均的には1分短縮なので、ありがたい話です。私が会社に居られる時間も1分程度長くなり、私がより社会貢献できるようになったことも1つの重要な効果でしょう。

さらにブラッシュアップできるか?

ここから多少の改良ができないか検討してみましょう。

朝ラッシュ時下り

改良案の概要

朝ラッシュ時は上りに経営資源を集中させて、下りの増発まで手が回らないのが実態でしょう。じゃあ、本当に1本も営業列車を増発できないのでしょうか?答えは否です。

現状では、TJライナー2号が池袋に7:05に到着します。この車両は折り返し7:11発の回送になり、森林公園まで運ばれて上りTJライナー4号に変わります。

この回送は以下の時刻で各駅を通過していると想定できます。

(池袋)7:11→(成増)7:21→(ふじみ野)7:36→(川越)7:42→(森林公園)8:04

この回送を快速急行として営業運転することで、若干の増発が可能となります。50090系のクロスモードで運転するので、混雑に対応できないことが懸念されますが、池袋断面で4分後に急行が来ることから、そこまで混雑しないでしょう。

また、6:51頃に準急を復活させるべきでしょう。池袋断面で6:45~7:00は普通が3本もあるので、このうち1本を準急に格上げしても準急通過駅に10分以上のダイヤホールはできません。具体的には6:46発の普通を準急に格上げし、成増以北は同等の時刻で運転するのです。6:50発の普通は6:47発に変更します。これで、7:00発の急行の混雑が緩和されるでしょう。
これをまとめます(表4)。

表4. ダイヤ小改良案(池袋断面)

朝方池袋下り改良

黄色で示した箇所が変更部分です。

・6:46発の普通を6:50発の準急に変更
・6:50発の普通を6:47発に変更
・7:11発の快速急行を新設(回送の営業運転)

このことで、問題だった急行の混雑が緩和されるでしょう。7:15発の急行(1013列車)では勤務先の始業時間に間に合わない利用者が7:00発の急行(1011列車)を選択していた場合、新設の快速急行を選択する可能性があります。また、通勤時間短縮を目論む利用者が1013列車から新設の快速急行にシフトする可能性もあります。

参考までに対応する時間帯の川越発の時刻も晒しましょう(表5)。

表5. ダイヤ小改良案(川越断面)

朝方川越下り(16年ダイヤ改正前後比較)朝方川越下り(16年ダイヤ改正前後比較)

7:42発の快速急行を新設することで、前後の急行の混雑を緩和しています。快速急行の新設で都内から坂戸や東松山への所要時間が短縮され、都内からこの地区に通勤する人には朗報となるでしょう。ここで登場する普通電車は川越市で快速急行の待ち合わせを実施すれば、都内から川越市以北の各駅に利用する人にとって便利になるでしょう。

改良案に対する質疑応答

好評(と私が勝手に思っている)の質疑応答コーナーです。やさしー私は読者のみなさまのご質問に先回りするのです。

Q1. 池袋のホーム運用は大丈夫か?
A1. 普通を準急に格上げする時間帯は2番・3番ホームを利用していませんから、これを使えば問題ありません。

Q2. 本当にそんな需要あるの?
A2. 朝の下りといえども混雑します。また、混雑に起因する(というより高校生ども未来の期待の星がドアをふさぐことによる)遅延が減少することも期待できます。

Q3. 1011列車と1013列車について論じているが、その前後の急行は問題ないのか?
A3. 私は混雑状況を存じ上げないので、誰か教えてください。

夕方上りの改良案

改良案の概要

確認のために、坂戸の時刻を示します(表6)。

表6. 坂戸上り時刻(ダイヤ改正前の時刻も示しています、上の表の使い回し有効活用です)

夕方坂戸上り(16年ダイヤ改正前後比較)

これだけ見れば、本数も多く何ら問題ないように見えます。

では、快速通過駅の鶴ヶ島の時刻を見てみましょう(高坂、北坂戸、霞ヶ関でも同様の議論が成立します、表7)。ここからは簡単のために、ダイヤ改正後、すなわち現行ダイヤを示します。

表7. 鶴ヶ島上り時刻(池袋先着列車のみ抽出した形も表示しています)

夕方鶴ヶ島上り(16年ダイヤ改正前後比較)

18時台は6本の電車があるにも関わらず、池袋まで行く際の実質的な乗車チャンスは1時間に4回しかありません。

※17:38発は川越市で快速に連絡するため、池袋先着パターンと算出しています。

せっかく普通電車(準急電車)を走らせているのにも関わらず、快速急行に連絡しないため、対池袋では利用できない電車となってしまっているのです。

これを以下のように改めたら、同等の本数であっても池袋への乗車チャンスは増大するでしょう。

表7. 鶴ヶ島発車時刻変更案

夕方鶴ヶ島上り改良

川越市始発の普通電車の一部を森林公園始発とするとともに、同等の数の森林公園始発の普通電車を川越市始発にしております(そのため川越市以北の本数に増減はありません)。約30分間隔で設定した普通電車は川越市で快速または快速急行に連絡することができ、18時台の池袋先着列車が4本から6本に増加しています。

また、小改良前18:18発の急行は川越市以北で等間隔で運転したいがために、川越-志木を他の急行よりも4分遅い16分かけています。快速急行接続の普通電車が設定されればその必要はなくなるので、4分繰り下げています(黄色の網掛け表示)。

待ち時間は最大19分(18:32~18:51)から14分(18:08~18:22、18:37~18:51)に短縮され、急行の所要時間も18時台に限れば平均1分短縮と、同等の本数ながら利便性は向上しています。

夕方上りについての質疑応答

Q1. そんな需要あるの?
A1. 座席が埋まり、一部の車両には立客が発生する程度の乗客は見かけます(私もその一員です)。そう、私が利用しているのが最も重要な点です。

Q2. 池袋まで行く乗客はそんなに多いの?そうでなければ、途中まで後の急行より先着すれば良いのでは?
A2. 確かにそうでしょう。改めて確認したらほとんどのケースでは和光市まで先着するようですね。朝霞台乗り換えの人が多い現状を見ると、これでも良いのかもしれません。ただし、池袋まで先着することで困る人はいませんね。

Q3. この記事はあなたのエゴがあるのでは?
A3. 感想はひとそれぞれです。読者の皆さまがどのような感想を抱くかまでは私から介入することはできません。


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『東上線16年3/26ダイヤ改正による効果確認と小改良案』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/05/31(水) 00:51:56 ID:b40db6df6 返信

    会社にいる時間だけが評価の一つではないですよ

  2. 名前:tc1151234 投稿日:2017/06/01(木) 06:29:41 ID:f442ce1b3 返信

    私もそう思います。このくだりは私のアクの強いジョークとご認識ください(私ごときが1分で可能な仕事などたかが知れています)。