夕方帰宅時に品川から宇都宮・高崎・常磐線に座れる?

夕方に品川から宇都宮線や高崎線沿線に帰宅する人も多いでしょう。では、その品川からは座って帰れるのでしょうか?また、始発の常磐線の場合は発車何分前から座れるのでしょうか?



薄暮の品川に入線するE231系
写真1. 薄暮の品川に入線する列車

上野東京ラインが開業してもうまもなく3年経過します。すっかり日常生活に溶け込んだことでしょう。ここで気になるのは、夕方に座って帰宅できるのか、ということだと思います。実際に品川に到着する上り列車の混雑状況を確認しましたので、ここから考察してみましょう。

※約2時間の混雑データです。とても役立つと自負しています。

実際の混雑状況

品川に到着する列車について、1本1本混雑状況を確認しましたので、表をご覧ください(表1)。なお、乗車ポイントという概念を導入していますが、乗車ポイントの詳細については、別表に示します(表2)。暖色系の車両に立ちが発生しているとお考えください。

表1. 品川到着時の混雑状況

夕方時間帯品川上り(川崎→品川)の混雑調査

混雑状況のみかたとしては、暖色系だと立ちが生じています。参考までの混雑ポイントの概要も示します(表2)。

表2. 混雑ポイントの概念

乗車ポイントの概要

混雑状況を詳細に分析すると、以下のことがわかります。

・中央付近の車両の混雑は激しく、両端の車両の混雑はゆるい
※18:21着の場合ですと、両端の車両(100ポイント)と中央付近の車両(140ポイント)の格差は2.5倍にも及ぶ。この混雑格差は上野発車時点でも発生しています。

・前列車間隔が短い列車や平塚始発は空いている傾向がある
※17:33着と18:05着が空いている傾向がありますが、この2列車に共通する特徴は特にありません。17:33着は前列車間隔が7分と短いこと、18:05着は平塚始発と比較的短いことが特徴です。

・前列車間隔が長い列車は混んでいる傾向にある
※18:21着と18:48着が混んでいる傾向があります。18:48着はラッシュ時のピークをやや過ぎていますが、前列車間隔が12分もあるので、混雑が顕著ですよね。

・ただし、列車ごとのバラつきよりも車両ごとのバラつきが大きい
※列車別の混雑のバラつきよりも、車両別の混雑のバタつきが目立ちます。つまり、空いている状態を選ぶならば、どの列車にするかを考えるより前に、両端の車両に向かったほうが良いということです。

着席可能性の考察

川崎以南から直通する宇都宮・高崎線と品川始発の常磐線では異なると思います。そこで、両路線を別に考察します。

宇都宮・高崎線の場合

残念ながら、品川で確実に着席することは困難でしょう。品川到着時点で空席が存在する列車はごくわずかなためです。ただし、品川の後に新橋や東京というビッグターミナルを経由します。そこで降りる人を目ざとく見つければ、新橋などからの着席が可能になるかもしれません。

常磐線の場合

常磐線は全て品川始発です。そのため、品川で乗車すれば確実に着席できます。では、発車1分前でも着席可能なのでしょうか?1号車付近の混雑状況を軽く見ましたので、簡単に紹介しましょう。

17:36発の場合

品川17:38発常磐線の発車直前の1号車付近

写真2. 17:36発の発車直前の混雑状況

17:36発は発車直前でも空席が見られます(写真2)。つまり、17:36発は1号車であれば確実に着席できるということです。

18:08発の場合

18:02ごろの常磐線(発車6分前)

写真3. 18:08発の発車6分前の混雑状況

18:08発の発車6分前の様子です(写真3)。この時点で座席が埋まっていることがわかります。その日ごとに誤差はあるでしょうが、7~8分前―18:00ごろ―にホームに着かないと着席は困難であることがわかります。

18:24発の場合

常磐線18:24発の7分くらい前

写真4. 18:24発の発車7分前の混雑状況

18:24発の発車7分前の様子です(写真4)。この時点で座席が埋まり、わずかながら立ちも発生しています。その日ごとに誤差はあるでしょうが、8~9分前―18:15ごろ―にホームに着かないと着席は困難であることがわかります。

18:33発の場合

常磐線18:26ごろの様子(発車7分前)

写真5. 18:33発の発車7分前の混雑状況

18:33発の発車7分前では座席を選びたい放題であることがわかります(写真6)。その後、私が眼を離したすきに発車直前になってしまいました。そのときの混雑状況はどうでしょう?

常磐線18:33発発車直前

写真6. 18:33発の発車直前の混雑状況

いつの間にか座席は埋まってしまいました。きっと、3分くらい前に座席が埋まったことでしょう。

18:53発の場合

ラッシュピーク時を外れたはいえ、列車間隔が20分もあり、それなりに混雑すると想定されます18:53発の様子はどうでしょう?

品川18:53発常磐線の発車直前

写真7. 18:53発車2分前の混雑状況

この日は列車の入線が遅く、私も撮影を失念していたため、発車2分前の状況しかありませんでした(写真7)。さすがに発車2分前ですと座席は全て埋まっていますね。

全体のまとめ

夕方に品川から上野東京ラインで帰宅する際の混雑について考察しました。線区別にまとめます。

宇都宮・高崎線

率直に言って、品川で「確実に着席」することは困難であるといえます。1号車や15号車で空席があったらそこに着席するか、1号車か15号車で車内中央に立ち、新橋で降車する人を探す他ないでしょう。

今回の混雑調査で川崎→品川の輸送力が不足気味であることも判明いたしました。平均混雑率は70%程度と算出できました(その過程を見たい人はいないでしょうから、計算過程を省略いたします)。全車両でならして乗車率を40%程度(ほぼ立ちなし=品川である程度の着席が見込める)というのが適正でしょうから、夕方ラッシュ時は15両編成5分間隔にしても罰は当たらないでしょう。

常磐線

品川断面では着席は可能です。ただし、18時台に発車する列車に関しては、発車直前に乗り込んでも座れません。発車10分前が確実に着席が可能、発車5分前だと厳しい(18:33発は可能)というのが私の見解です。


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