夕方ラッシュ時の上野東京ラインの混雑(品川→新橋)

夕方に新橋から宇都宮線、高崎線や常磐線沿線に帰宅する人も多いでしょう。では、その新橋からは乗るときはどの程度の混雑なのでしょうか?あるいは座れるのでしょうか?品川発車時点(=新橋到着時点)での混雑調査から考えてみましょう。



品川に停車中の列車

写真1. 夕方の品川に停車中の列車

上野東京ラインが開業してもうまもなく3年経過します。すっかり日常生活に溶け込んだことでしょう。実際に品川に発車する上り列車(=品川発の上野東京ライン)の混雑状況を確認しましたので、ここから考察してみましょう。
※約2時間の混雑データです。とても役立つと自負しています。

実際の混雑状況

品川に到着する列車について、1本1本混雑状況を確認しましたので、表をご覧ください(表1)。なお、乗車ポイントという概念を導入していますが、乗車ポイントの詳細については、別表に示します(表2)。暖色系の車両に立ちが発生しているとお考えください。

表1. 品川発車時の混雑状況

夕方時間帯 品川発車上り
表2. 混雑ポイントの概要

乗車ポイントの概要

この日はダイヤが乱れていました。遅れて前の列車との間隔が空いている列車の混雑が激しく、間隔が詰まっている列車の混雑は比較的ゆるいという現象が見られました。

例えば、17:27発の列車は前列車間隔が17分も空いているために混雑が激しく、17:42発(実際は13分遅れでした)も同様に混雑していました。逆に、17:20発と17:59発(いずれも遅れていました)は前後の列車と比較すると、混雑していませんでした。余談ですが、18:05発高崎線籠原行きは駅の電光掲示板で10両と表示されていました(ダイヤ乱れによる車両運用乱れのためでしょうか)が、実際には15両でした。夕方ラッシュ時のピークに10両編成という暴挙をやらなくて安心しました。ほかの駅ではどのように案内されていたのでしょう?

混雑状況解析

データの整合性が確約されない可能性があるため、このような調査日のデータを1本1本検討することは控えましょう。私の調査していた時間帯全体の本数は通常と同じであったため、全体の平均的な混雑は普段と同じ(混雑した列車と空いている列車があるが、全体としてはそれらの影響はキャンセルされる)と仮定しましょう。また、車両ごとによる混雑のバラつきも普段通りとしましょう。すると、仮想的な列車混雑は以下のようになります(表3)。

表3. 仮想的な混雑まとめ 品川発車時混雑まとめ
※宇都宮線と高崎線の混雑は同等と仮定して、まとめています。東京発車時点での混雑状況(宇都宮線も高崎線も同等の混雑状況)から、この仮定は成立すると判断しています。

宇都宮・高崎線の混雑状況

宇都宮・高崎線を各車両で見てみましょう。全ての号車で立ちが発生しています。東京や上野を発車した時点と同じく、両端の車両の混雑がゆるいことがわかります。印象としては6号車~11号車だと吊革がある程度埋まる混雑、1号車~3号車、12号車~15号車がゆとりある立ちというところですね。

いずれにせよ、新橋からの着席は困難といえます。

別に考察する予定ですが、品川発車時点で吊革が3/4も埋まっているということは混雑しすぎです。やはり、毎時4本程度運転されている宇都宮・高崎線は、毎時6本程度あると良いといえましょう。

常磐線の混雑解析

17時台と18時台で傾向が全く異なります。17時台は車両を選ばねば、充分に着席可能なレベルです。一方、18時台になると全ての座席が埋まっています。この例外が18:33発の成田行きです。常磐線の特性上、我孫子から成田線に入るという事実はあまり混雑に影響しません。松戸、柏での降車が多いためです。では、この電車だけが空いている原因は何でしょう?答えはダイヤを見れば簡単にわかります。そう、前の常磐線系統の発車から9分しか経過していないのです。1時間に4本の常磐線でこれは間隔が短いほうといえます。

逆にいうと、18時台でも列車を選べば、上野東京ラインで新橋でも着席可能ということです。具体的には、前列車間隔が10分以内の常磐線の両端各2両(1号車、2号車、14号車、15号車)ならば着席できるということです。

品川断面であれば現在の毎時4本という運転本数は適正値といえましょう。また、「品川」を経由する絶対的な必要性もありません(毎時4本であってもラクに立てる程度のため)。そのため、上野東京ラインの羽田空港直通が常磐線だとしても全く問題ないでしょう。羽田始発だろうと品川始発だろうと、新橋や東京を経由するので大方の利用客には問題ないのです。

なお、品川で成田行きの案内をする際に、「我孫子経由」と連呼していました。これは我孫子が大都会ということもありますが、品川だと近いホームから総武線経由の成田行きが発車することもあり、総武線を経由しないことを強調するためでしょう。


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