上野東京ラインについて考える~夕方の東京での利用状況

上野東京ラインの最大の目的地といえば、東京でしょう。夕方ラッシュ時にその東京を発車する上野東京ラインの混雑状況はどうでしょうか?実際に調査しましたので、見てみましょう。


東京→上野の混雑状況の実際

生データの提示

実際に夕方ラッシュ時の混雑状況について調査いたしましたので、その結果を晒しましょう。

表1. 東京駅調査状況(17年7月実施)

17.7東京発車時点混雑

東京発で17:56~18:41について観察いたしました。夕方のラッシュ時のピークと言えましょう。なお、この調査は東京到着時ではなく、東京発車時に実施しています。
※18:11発の常磐線は7分遅れなっていたので、18:18発と表記いたしました。
混雑状況ですが、全てポイントで表示しています(表2)。

表2. 混雑ポイントの概要
乗車ポイントの概要
なお、グリーン車は着席率を推定して表示しています。100%以下であれば着席が可能といえるのです。

混雑データの解析

結果から以下の傾向がつかめるといえましょう。

・宇都宮・高崎線系統はおおむね吊革が埋まる程度の混雑
 ※一部号車はドア前がぎっしり詰まる程度まで混雑しています。3~10号車に散見されます。
・18:01発は前の宇都宮線から25分の間隔があるためか、混雑は激しい
 ※高崎線はほぼ等間隔ですが、列車によって混雑にばらつきがあります。これは単に夕方ラッシュの最ピークかどうかという違いでしょう。
・系統に関わらず、14号車と15号車の混雑はゆるい(といっても東京時点での着席はほぼ不可能)
・宇都宮線・高崎線と比較して、常磐線系統の混雑はゆるい

私見ですが、夕方ラッシュの適正乗車率は120%以内と考えていますので、上野での乗り込みを考慮すれば東京断面での混雑率は高すぎるように感じます。高崎線・宇都宮線系統の間隔は15分(18:01発に限定すれば25分間隔)前後で140ポイント(105%)程度ですので、もう少し運転間隔を短くしても良いように思えます。

東京に停車中の宇都宮線

写真1. 多くの乗客が乗り込む宇都宮線系統

夕方の国府津→上野の回送

写真2. 回送列車(国府津発上野行き、上野から高崎線通勤快速につなげれば良いのに…)

常磐線ダイヤ改正への考察

この調査は2017年10月の常磐線の品川直通がなされる前に実施しました。この時点で品川→上野の混雑はあまり激しいものではありませんでした。このことから、2017年10月ダイヤ改正での品川直通の増加の理由は、品川始発の常磐線の混雑によるものではなく、利便性向上を目指したものと考えることができます。ただし、この時点では毎時3本と少ないので、最初から上野乗り換え前提で行動している可能性もあります。これが毎時4本となれば、山手線や京浜東北線からシフトするかもしれません。

このような比較的余裕のある状態での運行であることから、中電を品川始発にして乗客が集中してもさばけるということもJR側が読んだのかもしれません。快速の直通よりも中電の直通のほうが利便性が高いことは確かですから、中電が品川に直通すれば乗客が集中するでしょう。このように、少しずつでも良いので、確実に便利にして欲しいものです。

常磐線中電は上野で乗り換えるようにという表示
写真3. 常磐線中電は上野駅での乗り換えと案内する表示(10月ダイヤ改正でなくなる表示でしょう)


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