九州の東西軸であり、由布院という観光地も通る久大本線。その久大本線には特急が運転されています。比較的空いている大分から由布院まで乗りました。
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写真1. 由布院に到着した特急ゆふ号
復習:久大本線の特急ゆふ
久大本線は久留米-大分の路線です。その久大本線には特急ゆふが運転されています。その特急ゆふ号の概要を紹介します。その後、別府と由布院の移動について記します。
特急ゆふ号の概要
まず、特急ゆふ号の概要を紹介します。
- 運転区間:博多-別府(由布院経由)、うち1往復は博多-大分
- 路線:JR鹿児島本線、久大本線、日豊本線
- 本数:1日3往復
- 所要時間:2時間20分前後(博多-由布院)
- 車両:185系気動車
図1. 博多駅と別府駅の位置関係
図2. 久留米駅と大分駅の位置関係
博多駅と別府駅の位置関係を示しました(図1)。この間を由布院経由で結ぶのが特急ゆふ号です。大分地区と博多を移動するなら特急ソニックのほうが早くて便利です。あくまでも由布院を含む久大本線沿線と博多を結ぶのが主目的の特急列車です。また、大分や別府と久大本線沿線を結ぶ役割もありましょう。参考に久留米駅と大分駅の位置関係を示しました(図2)。
1日3往復(大分-別府は1日2往復)運転されます。このほかに特急ゆふいんの森が運転されており、久大本線の特急は1日4往復あり、博多-由布院は区間運転の特急ゆふいんの森を含め1日6往復が確保されています。
車両は185系気動車です。国鉄が分割民営化前に四国地区の経営安定化(赤字会社だからしばらく車両増備は不可能と気を遣い、国鉄の置き土産的に増備した)のために短編成でも運転可能な特急車として製造した車両です。ところが、JR四国は高速運転可能な2000系気動車を設計したので、比較的新しい185系気動車が余りました。この車両を新設の特急ゆふ号に活用したのです。
特急ゆふ号は3両編成が基本です。ただし、多客時は増結されます。現に私が乗ったときには5両編成に増結されていました。
特急ゆふ号や特急ゆふいんの森号ですが、「ゆふ」はひらがなを採用しています。ゆふいんの漢字表記は2通りあり、由布院(昔の自治体名由来)と湯布院(1955年からの自治体名由来)があります。そのため、ゆふいんの漢字表記はややこしい問題があり、ひらがな表記にしてうまく逃げています。
大分や別府と由布院への移動
大分や別府と由布院の移動は1日3往復(大分-由布院は1日4往復)しかない特急列車でしか移動できないのでしょうか。そのようなことはなく、大分-由布院は1~2時間間隔の普通列車でも先着しますから、普通列車が戦力として確保されています。また、別府-由布院は亀の井バスが毎時1本程度の路線バス(別府駅発着、鉄輪温泉を通らない)を運転し、観光快速ゆふいん(鉄輪温泉を通る)を平日1往復、土曜・休日には1日6往復運転されます。
大分と由布院の移動は久大本線の普通、別府と由布院の移動は亀の井バス、をそれぞれ活用するのも良いでしょう。
特急ゆふ号に乗る
さて、特急ゆふ号に実際に乗ってみましょう!
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写真2. 特急ゆふ号が入ってきた
5両編成まで増結された特急ゆふ号が入ってきました(写真2)。もともとステンレス車両だったのですが、それを感じさせないくらい赤をまとっています。
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写真3. 側面も赤い
側面も赤いです(写真3)。指定席の2両は元グリーン車の車両、私が乗る指定席は元普通車の車両、無知なために良い座席の車両に乗り損ねましたね…。
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写真4. 後ろ寄りの中間車は窓割が異なる
後ろ寄りの中間車は窓割が異なります(写真4)。これこそグレードが異なる証拠です。
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写真5. ゆふいんの森を意識した車内
車内はゆふいんの森をやや意識したといえ、明度の低い木目調が採用されています(写真5)。全体的に落ち着きを意識した配色です。
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写真6. 落ち着きを意識した車内
車内の別角度も撮影しました(写真6)。
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写真7. 一部は荷物置き場になっている
一部は荷物置き場に改造されています(写真7)。大分発車時点では必要ないように見えますが、由布院から博多までは本領を発揮するのでしょう。皆さん、荷物が多すぎです。
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写真8. デッキ付近の雰囲気
デッキ付近の雰囲気です(写真8)。このあたりの雰囲気の作りかたはJR九州らしいと思います。
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写真9. デッキ付近の雰囲気
デッキ付近の雰囲気です(写真9)。787系電車に似た雰囲気で都会の大人の雰囲気です。
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写真10. 大分を発車!
大分を発車しました(写真10)。
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写真11. 日豊本線、久大本線と分かれる
日豊本線や久大本線と分かれます(写真11)。
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写真12. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真12)。九州でしか見かけないスーパーマーケットも見え、旅行していることを感じます。
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写真13. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真13)。このような光景を見ると、30分間隔で乗客を拾うほうが良さそうに見えます。
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写真14. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真14)。
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写真15. バイパスが見える
バイパスが見えます(写真15)。道路がアップデートを繰り返しているので、相対的に鉄道の優位性が下がります。久大本線の大分側はカーブが多いですので、現実的にできることは部分複線化による行き違い待ち時間の排除、高加減速車による駅間所要時間の短縮でしょうか。特急ゆふ号の振り子車両による高速運転も良いでしょう。
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写真16. 少しのどかな風景に変わってきた
少しのどかな風景に変わってきました(写真16)。
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写真17. のどかな風景を走る
大分の市街地もこのあたりまででしょうか。麦畑などののどかな風景に変わってきました(写真17)。
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写真18. 遠くに山が見える
遠くに山が見えます(写真18)。
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写真19. 高いところから眺める
高いところから眺めます(写真19)。日本の田舎という光景です。
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写真20. 向之原に停車!
向之原(むかいのはる)に停車します(写真20)。九州らしく「原」は「はる」と読みます。
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写真21. 山あいに入る
山あいに入ります(写真21)。
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写真22. 山あいを走る
山あいを走ります(写真22)。
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写真23. 川も見える
川も見えます(写真23)。
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写真24. 山間部を走る
山間部を走ります(写真24)。
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写真25. 少し開けた?
少し開けましたか?(写真25)。
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写真26. 立体的な風景も広がる
立体的な風景も広がります(写真26)。
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写真27. 湯平付近の風景
特急停車駅の湯平付近の風景です(写真27)。(反対側はもう少し発展しているとはいえ)これで特急停車駅なの?湯布院の語源の1つであります。
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写真28. セメント工場?
セメント工場が見えます(写真28)。原料の石灰石が山で取れるため、(原料価格が安いわりに重量が重く輸送費が相対的に高いことから)セメント工場も近くに立地していると聞いたことがあります。
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写真29. のどかな風景に変わった
のどかな風景に変わりました(写真29)。
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写真30. 由布院に到着!
由布院に到着しました(写真30)。
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写真31. 多くの乗客が乗りこむ
多くの乗客が乗りこみます(写真31)。ここまで5両編成の意味はありませんでしたが、由布院から5両編成の本領発揮です。
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写真32. 由布院を発車!
由布院を発車しました(写真32)。由布院と博多を結ぶ役割が大きいことを実感しました。
特急ゆふに乗ってみて
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写真33. 前面展望も魅力的
(平日とはいえ)GWには由布院以西では5両編成がほぼ満席になる特急ゆふ号。適宜増結したり、2015年からゆふいんの森を5両編成に増結しているなどの努力は見られますが、ゆふいんの森を含めても輸送力不足に見えました。特急かんぱち、特急いちろくデビューで輸送力を若干増やしていますが、それで足りるとは考えにくいです。
この原因の1つは特急ゆふ号の由布院以東の輸送力の無駄遣いということもできます。由布院から別府の需要を取り込み、博多→由布院→別府→福岡の周遊旅行(逆でも可能)の需要を創出すれば、(理論上は)由布院以西の輸送力は半分で良いことになります。由布院以西の混雑緩和にこのような売り込みをしても良いでしょう。
せっかくの輸送力と由布院へのアクセスは片方向ではないことから、この特性を活用できないかと感じたものです。
果たして前後はどこに行ったのでしょうか?
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特急ゆふの旅:現在地
湯布院かほりの郷はな村の宿泊記(次→)
★今回の旅行の全体像は24年GW旅行の振り返りに記載しています。
★この日の主な移動手段の時刻は以下の通りです。
名門大洋フェリー | 大阪南港19:50→門司8:30 |
ソニック13号 | 小倉10:43→大分12:04 |
ゆふ4号 | 大分13:26→由布院14:13 |