利用しやすいカテゴリ分けの方法(子カテゴリ作成の注意点)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

多くのサイトさんでは、カテゴリ分けがなされていることでしょう。しかし、カテゴリ分けで意外と見落としがちな観点があります。その観点について簡単に考察しました。

E129系(長岡)

写真1. 弊サイトが力を入れている旅行記に登場する車両(長岡で撮影)

復習:カテゴリ分けとは?

カテゴリ分けとは何でしょうか?記事の内容を縦に分類するための区分です。もちろん、どの記事を何のカテゴリに分類しても構いません。交通全般を扱うサイトさんであれば、例えば、以下のようにカテゴリ分けをすることでしょう。

・自動車
・鉄道
・航空機
・船舶

このようにカテゴリ分けをすることで、記事を探しやすくなります。特に、「鉄道の内容にしか興味ない」という人にとっては朗報です。「鉄道」のカテゴリの記事を探せば良いのです。

とはいえ、鉄道という内容では大ざっぱすぎます。例えば、鉄道には新幹線、在来線、私鉄という区分を与えたほうがより記事を探しやすい(新幹線だけに興味ある人は新幹線のカテゴリを探せば良い)でしょう。このような細かなカテゴリは子カテゴリと呼ばれます。今回記すのは、このような子カテゴリに関する内容です。

子カテゴリ作成の注意点

E2系(仙台)

写真2. 新幹線の一例(仙台で撮影)

「鉄」という親カテゴリに対し、「新幹線」「在来線」「私鉄」という子カテゴリが存在するのは大変親切です。このような考えを階層分類構造といいます。このような階層分類構造を採用すると、(分類が理解されるものであれば)探すほうの手間は省けます。

とはいえ、単に子カテゴリを作れば良いというものではありません。子カテゴリを作成するうえでの注意点は以下の2つです。

1) 子カテゴリを作ったならば、その親カテゴリの記事は全て子カテゴリに格納する
2) 親カテゴリのカテゴリページに子カテゴリ一覧を作成する

それぞれについて見ていきましょう。なお、本記事では「どのようにカテゴリを分けるのか」、「子カテゴリの分類方法をどうするのか」という観点は省略します。親カテゴリの範囲は各サイトで扱う範囲によって異なりますので、そのサイトを運営されているご本人が最もよくご存じだと思うからです(※)。

※上記例では交通全体を扱うサイトなので、「鉄道」という親カテゴリに意味がありました。弊サイトのように、鉄道が主体であれば、「鉄道」というカテゴリを設定するのは適切ではありません。弊サイトでは「乗り鉄」「ダイヤ鉄」「混雑調査鉄」のように趣味分野による分類を採用しています。鉄道会社ごとの分類はタグで実施しています。

子カテゴリを作成したら、全て子カテゴリに格納

ある親カテゴリの中に子カテゴリを作成したならば、親カテゴリ直下の記事は作成しないことです。意味がわからない?では、先ほどのカテゴリ分けの例で紹介しましょう。

「鉄道」という親カテゴリの中に「新幹線」「在来線」「私鉄」という子カテゴリを設定したサイトがあるとしましょう。のぞみ号の乗車記は「新幹線」という子カテゴリ、山手線の旧型車両引退の記事は「在来線」という子カテゴリに分類します。

では、山形新幹線の記事は?山形新幹線と呼ばれる列車は、東京-福島は新幹線、福島-新庄は在来線を走ります。そのため、山形新幹線に関する記事の分類は難しいです。そのようなことがあると、この記事はどの子カテゴリに分類すれば良いのでしょう?よくあるのが、どの子カテゴリにも分類できないから、子カテゴリに分類しないでおこう、というものです。

これをやられると、記事を探すほうはたまったものではありません。このように子カテゴリに分類されていない記事を探す際に、記事数が少ない子カテゴリからではなく、記事数の多い親カテゴリから探さねばなりません。これはとても探しにくいです。

そのため、子カテゴリを設定したのであれば、該当する親カテゴリに分類した記事は子カテゴリに分類するほうが探しやすいです。もしも、従来の子カテゴリに分類できない場合?それは分類し直すことや、「鉄道その他」というように、逃げ道となる子カテゴリを準備し、そこに分類するのが最低限の親切心です。

私は「鉄道ダイヤ」という親カテゴリの中に、「ダイヤパターン紹介」「ダイヤ改正情報」「ダイヤ改正読みもの」「臨時列車情報」「接続風景」という子カテゴリを用意し、「鉄道ダイヤ」という親カテゴリ直下の記事は一切ありません。分類に迷ったら、「ダイヤ改正読みもの」という子カテゴリに放り込んでいます。

親カテゴリのカテゴリページに子カテゴリ一覧を設定

階層分類構造の例

写真3. 階層分類構造(Google AdSenceマネタイズの教科書より引用)

階層分類構造を取る以上、第1階層から第2階層が見渡せるように工夫するべきです。上記の総合交通サイトさんであれば、「鉄道」のカテゴリページを選択したら、記事一覧を出す前に「新幹線」「在来線」「私鉄」という子カテゴリ一覧を示すということです。

具体的には、カテゴリページの紹介文に子カテゴリ一覧を表示すれば良いでしょう。これは、有名ブロガーさんでも行っている人は少ないように見えます。(記事数の多い)親カテゴリの記事一覧から探すよりも、(記事数の少ない)子カテゴリの記事一覧から探すほうがラクなためです。

私は「鉄道ダイヤ」という親カテゴリのカテゴリページでは、以下の説明を入れています。

鉄道ダイヤとひとことで言っても、多くの観点があり、弊サイトでも多くの観点で記事を書いています。そこで、視点ごとに記事をまとめました。

ダイヤパターン紹介

ダイヤパターンを朝ラッシュ時上り、日中時間帯、夕方ラッシュ時下りに分けて簡単に解析しました。例外的な種別や行先にはそこまで焦点に絞らずに、基本的な内容に焦点を絞っています。

ダイヤ改正情報

ダイヤ改正に関する情報です。他のサイトさんはどちらかというと鉄道会社のプレスリリースをまとめて若干の感想を加える程度(サイトさんによっては感想もなし!)ですが、弊サイトでは、時刻表を細かく解析しています。

ダイヤ改正読みもの

ダイヤ改正で変化がおこった部分に焦点を当てて、簡単に文章を書いた記事です。

臨時列車情報

私が気になった臨時列車情報を取り上げるページです。私の気になる基準はご一任ください。

接続風景

関係の深い2路線が接続するジャンクション。そのような拠点駅でどのように接続ダイヤが組まれているのかを考察します。ジャンクションの選定は私が行います。

引用元:鉄道ダイヤのカテゴリページより

もちろん、「ダイヤパターン紹介」「ダイヤ改正情報」「ダイヤ改正読みもの」「臨時列車情報」「接続風景」の文字列にはきちんと子カテゴリのカテゴリページへのリンクを整備しています。なお、「ダイヤパターン紹介」では、各路線へのリンクを表にまとめています。ここまでやるとちょっと病気でしょうか…。でも、読者さまにとってみたら、使いやすいでしょう!

カテゴリページを作成するうえでの注意点まとめ

カテゴリ分けする中で、細かな分類をする人もいるでしょう。そのような細かな分類(子カテゴリ)をした後の注意点をまとめました。それは、以下の2点です。

1) 子カテゴリを作ったならば、その親カテゴリの記事は全て子カテゴリに格納する
2) 親カテゴリのカテゴリページに子カテゴリ一覧を作成する

このような細かな気遣いが、記事を探しやすくする秘訣です。大物ブロガーさんでもここまで考えてカテゴリを分けている人は少ないです。逆に考えると、このような細かな気遣いこそ大物ブロガーさんと差別化するチャンスです。

大物ブロガーさんがこの記事を見てしまったら、そのような差別化は無意味となるでしょう。しかし、安心してください!この記事はどうせ読む人が少ないです。そうであれば、多くの人はこの記事を読まず、読んで実践したあなたは差別化に成功します。そのような意味で、サイト作成側の人がこの記事を読めたことはたいへんな幸福です。

本記事のヒントはGoogle AdSenceマネタイズの教科書よりいただきました。

のんくら、a-ki、石田健介、染谷昌利(共著) 日本実業出版社

なお、この書籍の書評と実践記も詳しく記しています。このようなとっておきの情報が頭に思い浮かべるきっかけができた書籍です。あなたも書評を読み、実際の書籍を読めばさらに新しいアイディアが出てくるでしょう。

Google AdSenseマネタイズの教科書から読み取るサイト作成の哲学と実践記

サイト作成者の間で人気の高いグーグルアドセンスマネタイズの教科書(通称「のんくら本」)。この内容をまとめるとともに、実践記を記しました。多くある書評とは異なりますので、ご期待ください。
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする