日中時間帯の東上線快速に乗る~利用状況とダイヤ観察

夕方に運転される東上線快速
写真1. 東上線の快速(この写真ばっかり…)


東武東上線の快速の概要

東上線には日中時間帯を中心に快速が設定されています。快速急行の停車駅を基本としつつ、川越以北の速達化が図られています。つまり、川越以南の利便性を損なうことなく、川越以北の主要駅と池袋を早く結ぶことが主目的といえます。具体的には、急行の停車駅のうち、霞ヶ関、鶴ヶ島、北坂戸、高坂を通過したのです。

その快速に平日の昼間に乗車する機会がありましたので、その詳細をレポートします。
※平日の昼間に何をしているのか、そのような指摘はやめましょう

日中時間帯の上り快速の利用状況

乗車レポート

調査日:2016年10月の火曜日(何日か忘れました)
調査列車:4108列車(池袋着13:29)
調査車両:2号車(寄居よりから2両目)か3号車で調査(どちらかは忘れました)。
調査結果:以下の通り
坂戸→若葉:ほぼ空席
若葉→川越市:席の半分が埋まる
川越市→川越→ふじみ野:座席がほぼ埋まる
※ここで私は眠りました
成増→池袋:座席が埋まり、立ち客も発生(1両に数人程度)

川越市で準急に接続しているため、川越以北の快速通過駅からの乗車チャンスもあります。以前は快速通過駅からの乗車チャンスがないため、空いていたように記憶しています。みんな川越市で乗り換えるから、北坂戸と高坂から乗る人は坂戸か若葉で乗り換えると、座れる確率が上昇します。

快速の利用状況まとめ

セオリー通り、池袋寄りの利用が多い傾向にあります。その証拠として、最混雑区間は成増→池袋でした。また、中間車両はともかく寄居よりの車両は川越地区からなら座れます。
※朝下りの急行、夕方上りの急行、快速(夕方上りにも快速はあるんですよ!)の池袋-成増は意外と空いています。朝は成増での乗車、夕方は成増での降車が多いのです。

運転席後ろからダイヤを観察する

復習. 東上線のダイヤ確認

まず、東上線のダイヤについて確認しましょう。基本的には30分サイクルのパターンダイヤとなっています。速達列車は池袋断面で快速急行が30分間隔、準急が30分に2本となっています。速達列車と速達列車の間に1本普通電車が設定されています。つまり、速達列車と普通電車は1:1の割合で設定されているのです。

準急のうち半数は和光市で地下鉄直通急行に接続します。和光市以北ではほぼ15分間隔で急行が設定されています。川越市で快速準急に接続します。このため、川越市以北の快速通過駅の各駅からも快速に乗車できるのです。快速は地下鉄直通急行の前に走ります。つまり、東上線の急行は前列車間隔が15分あり、快速や地下鉄直通急行の前列車間隔はそれより少ないのです。

坂戸と鶴ヶ島でその関係を示しましょう(表1、表2)。

表1. 坂戸の上り時刻

日中坂戸上りダイヤ

表2. 鶴ヶ島の上り時刻

日中鶴ヶ島上りダイヤ

何だか、地下鉄直通急行になるべく乗せたくない、そんな意図があるのかと勘ぐってしまいますね。

実際の乗車して前面展望を楽しむ

日中の快速に乗りましょう。乗車日は50000系に当たりましたので、前面展望性がやや悪いです。まあ、メトロ7000系よりはマシですが…。

快速が霞ヶ関を通過
写真2. 霞ヶ関を通過

霞ヶ関通過時点で信号機が確認されましたら、点灯はしていません(写真2)。現在は使われていないのです。使用停止から2年経過しているような気がしますが、まだ撤去しないのでしょうか?

川越市の引上線にタムロする車両群

写真3. 川越市の引上線にタムロする車両群

川越市で待機する準急

写真4. 川越市で快速に接続する準急

川越市で折り返す列車も多く、引上線は折り返しを待つ車両で埋まっています(写真3)。この中、3番線に準急が停車し、4番線に入線します(写真4)。ダイヤ改正前は日中時間帯に見ることのできなかった川越市での緩急結合です。

30000系とすれ違う

写真5. 川越-ふじみ野ですれ違うさま

上福岡の引上線はガラガラ

写真6. 上福岡の引上線はガラガラ

川越市からは本数が増加し、毎時14本が運転される区間です。そのため、すれ違うことも多くなります(写真5)。また、日中時間帯に上福岡で折り返すことは(通常)ありませんので、引上線は空です(写真6)。

ふじみ野に到着

写真7. ふじみ野に到着

志木の引上線もガラガラ

写真8. 志木の引上線もガラガラ

志木では待ち合わせの列車はいない

写真9. 志木では緩急結合しない

ふじみ野に到着します。ここでは準急を追い抜きますが、写真ではわかりませんね(写真7)。追い抜かれた準急は和光市で地下鉄直通急行を待って発車します。すなわち、地下鉄直通急行から(東上線)池袋に乗客をリレーする役割を担っています。ふじみ野の次は志木に停車しますが、志木では引上線も使用されていません(写真8)し、緩急結合もありません(写真9)。2013年3月ダイヤ改正で日中時間帯の志木折り返し、志木での緩急結合はなくなったのです。平日ダイヤだと10:26の次は17:26まで志木始発は存在しないのです。

朝霞台で地下鉄からの急行とすれ違う

写真10. 朝霞台では内側を走る急行とすれ違う

和光市で始発の副都心線とすれ違う

写真11. 和光市では始発の副都心線と並走

朝霞台では内側線を走る急行とすれ違います(写真10)。この急行は元町・中華街始発で副都心線から直通します。和光市で外側に転線できるのですが、転線すると池袋からの準急がすぐに発車できません。そのため、内側線をそのまま走行し、準急と干渉しないようにしているのです。準急は朝霞に停車するので、志木断面では急行と準急で時間差が生じて干渉しません。このように、普通は内側、急行は外側という固定概念を崩して柔軟な運用を実施しているのです。和光市では始発の副都心線と併走します(写真11)。このことが示しているのは、この快速の先行列車は地下鉄直通ではないということです。では、先行の列車は何なのでしょう?

成増で普通に追いつく

写真12. 成増で普通に追いつく

その答えは、先行する普通は池袋発着ということでした(写真12)。引上線が上り線と下り線の間に存在していません。そのため、引上線から上りホームに向かうのに下り線を横断します。このことは地味にダイヤ作成上のネックでしょう。どこかのJRだと成増止まりの電車を3番線に発着させて、乗客にホーム移動させるのでしょうが、平面交差してまで乗客の利便性を考慮する姿勢は好感が持てます。

上福岡では普通を抜かさない

写真13. 上板橋では普通を追い抜かない

中板橋で普通を追い抜く

写真14. 中板橋で普通を追い抜く

成増の次の待避可能駅は上板橋ですが、ここでは普通を追い抜きません(写真13)。日中時間帯の上り普通の待避駅は中板橋で統一されています。さっき普通を追い抜いた成増から間に2駅しかなく、まだ先行の普通に追いついていないためでしょう。その2駅先の中板橋で普通を追い抜きます(写真14)。

大山手前で緊急停車!

写真15. 大山手前で停車

中板橋を通過して緊急停車しました。どうやら前の踏切で直前横断があったようです。その当該の踏切は大山駅西側の踏切のようです。東武の場合、緊急停車→徐行で当該踏切まで走行→当該踏切でいったん停止して安全を確認という流れのようです。今回もその原則通りに当該踏切で安全点検を実施していました(写真15)。この踏切を待つ人の多さに驚きました。平日の日中だというのに、多くの通行人がいるものです。

池袋5番ホームに到着

写真16. 池袋の5番線に到着

13:59に到着するはずでしたが、2分遅れて到着しました。2番線には快速が発車待ちしており、この列車の到着を待っていました。池袋は3線しかなく、ダイヤ作成の苦労が感じられるものです。このような貧弱な設備の中、TJライナーを運行するんだから…。


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