TJライナーについて考える:問題点の把握と改善策

TJライナーの問題点

TJライナーの車両を間合い運用する
写真. TJライナーの車両



東上線にはTJライナーという有料列車が運転されています。私は乗る機会はありません。夕方以降の下りと朝の上り運転という運行体系ですから、朝の下りと夕方の上りに使用する私は、乗りようがないのです。残業すると、TJライナーが職場最寄駅を通過していく様子を見られます。

そんな私でも池袋でTJライナーの様子を目にすることができます。池袋でこんな様子が見られます。発車10分くらい前に「今度のTJライナーは満席になりました」というアナウンス。着席整理券を持っているのに(自由席ゆえに)良い席に座ろうと寒いホームに並ぶ人々。なんだかもったいないです。

ここで見えてくる問題点は以下の通りです。

少ない乗車定員が故の発車10分前の着席整理券売り切れ

(解説)東武鉄道にとって販売機会の損失、乗客にとっては利用機会の損失。東武鉄道は金づる着席整理券による収入を失い、乗客は「今日も混んだ急行に乗るのか」とイライラしながらの帰宅。lose-loseの関係ですね。
(原因)10両編成で360席しかないため。着席に特化したJR215系ならば8両編成(普通車のみ)で830名ですから、TJライナーの着席定員が少ないことがわかります。
※50090型の着席定員はこれより多いです。TJライナーはクロスシートの座席数しか着席整理券を発行しないのです。

着席整理券での利用による良い席争い

(解説)着席整理券は「必ずどれかの席に座れる」というものです。「どの席」を選ぶのは乗客自身です。というか乗客自身で席を探せねばなりません。実際は車端部のロングシートのぶんだけ席に余りがありますので、座れないことはないのですが、良い席に座るためには並ばねばなりません。

改善方法の模索

では、どのようにすれば解決するのでしょうか?

着席定員の多い車両を充当する

TJライナーは4ドア車です。無理やりクロスシートにしている印象があります。ここで、本格的なクロスシート車を充当すれば、今よりも座席数は増加します。例えば、3ドアにすることを考えてみましょう。JR221系(311系)であれば中間車で座席定員64名を実現していますが、向かい合わせの座席が発生しドア付近のスペースが減少し、東上線には合いません。
※TJライナーの車両はTJライナー以外でも運用するため、乗降性があり詰め込める車両の必要があります。

JR221系の車端部をロングシートにしたらどうでしょう?車端部側のドア位置は50090型(というより50000系列)に合わせましょう。このようにすれば、車端部である程度詰め込みが可能、全席が前向きにできます。ただし、ドアポケットが200mm程度となり、中間扉では詰め込みがききません。すなわち、朝ラッシュ時の上りに運用できません。日中でも普通電車には適しません。

朝ラッシュ時は川越市以北で重点的に運用(ただし準急や快速に充当するなどの配慮が必要)、日中でも快速に限定するなどの小細工が必要です。問題点はありますが、着席整理券は360名/本から480名/本に増加します。すなわち、1列車当たり120名×300円/名=36000円の収入増加が期待できます。

また、朝ラッシュ時にもTJライナーを運転すれば、専用の2ドア車を用意しても良いでしょう。こうすれば、クロスシート部分の定員は48名から56名に増加します。また、近年急速に普及しているホームドアとの親和性も保てます(3ドアだとホームドアに対応できない)

着席整理制から指定席制に変更する

これによって良い席に座るために並ぶという行為自体が無意味になり、並ぶ必要がなくなりご自宅までの実質所要時間が短縮します。東武鉄道は本線系で指定席特急を走らせていますし、JR東海ではライナーの座席を指定していますから、そんなに無茶なことではないと思います。


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