能登空港から輪島までの路線バス

記事上部注釈
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能登空港。そのような名称ですが、実際は山のなかにある空港で、各地へのアクセスには気を遣います。能登半島の先端方向の輪島までのアクセスを紹介するとともに、実際に乗ってみました。

写真1. 輪島駅に到着した路線バス

復習:能登空港からのアクセス

能登空港から輪島までのアクセスは以下の2つがあります。

  • 路線バス:輪島駅前まで590円・所要時間は24分~32分
  • ふるさとタクシー前日までに予約、輪島市内まで900円・ほかの人と相乗りの可能性あり

路線バスは普通の路線バスです。ただし、一部は特急バスで運転され、停留所が絞られていますが、(2023年8月時点では特急バスも高速道路を通らないためか)運賃は変わりません。輪島駅前は輪島の中心よりやや手前です。一部、その奥に向かうバス便もあります。輪島朝市などに向かう場合は、次の停留所(輪島塗会館)まで乗るほうが便利です。

図1. 北陸鉄道バスの路線図(公式サイトより引用)

以下の4通りが最も効率が良いと思います。

  • NH747 羽田08:55→能登空港(のと里山空港)09:50/10:41→輪島駅前11:13
  • NH749 羽田15:25→能登空港(のと里山空港)16:20/16:46→輪島駅前17:18
  • (マリンタウン始発)輪島駅前9:20→能登空港(のと里山空港)9:44/10:35→羽田11:40 NH748
  • 輪島駅前15:10→能登空港(のと里山空港)15:44/17:00→18:05 NH750

このように接続はあまり良好ではありません。特にNH749便に接続するバスは接続時間26分と航空機遅延時のリスクが高く(次のバス便は20:32発までない)、NH750便に接続する便は接続時間が70分以上と時間を持て余します。

航空ダイヤは変更がそれなりにあり、ベストタイミングで接続できないことは頭では理解しますが(全便空港乗り入れだと所要時間ロスが大きくなってしまう)、どうにかしてもらいたいです。

この点、ふるさとタクシー航空便の到着・出発に合わせてオンデマンドで運転してくれます。それもバス便が向かわない場所にもです。ただし、通常のタクシーより安いぶん、他の乗客と相乗りとなり、経路の指定ができなかったり、前日までに予約する必要があったりします。相乗りはバスでも同様ですが、前日までに予約(便によって15時だったり17時だったりします)する点は事前に目的地が決まっていないと面倒な点です。

ふるさとタクシーは輪島市内であれば900円ですので、バスとの料金差は310円です。この程度であれば許容範囲と思います。

※ふるさとタクシーはインターネット予約も可能です。このとき、メールでのやり取りがありますが、多くのインタビュー予約サービスと同じです(私は使っていませんが、多くのインターネット予約と同様の流れでしょう)。

能登空港(のと里山空港)から輪島までの路線バス

さて、実際に路線バスに乗りましょう!

図2. 能登空港のバスのりば(空港公式サイトより引用)

バスのりばが空港の公式サイトに掲載されています(図2)。小さな空港なので迷うこともありません。正面出入口を出て左手です。

写真2. バスのりばに立つ

バスのりばに立ちました(写真2)。

写真3. どの方面であってもバス停は同じ

どの方面であってもバス停は同じです(写真3)。バス停を分けるほどの乗客も、バスの本数もありません。そのため、バス停を間違える心配はありませんが、バスの行先に注意する必要があります。

写真4. 輪島駅前行きのバスがやってきた

輪島駅前行きのバスがやってきました(写真4)。輪島「駅」といっても鉄道が伸びているわけではありません。かつての鉄道駅があり、その跡地を「駅」と称しています。

写真5. 輪島駅前行きの車内

路線バスの車内です(写真5)。特急バスはもう少しゆったりしていますが、地元利用前提の路線バスはこのような内装です。バスにうとい私は都営バスとの違いはわかりません。よくあるバスの内装ということです。

写真6. 能登半島の道路を走る

能登半島の道路を走ります(写真6)。よくある田舎の風景というように見えます。

写真7. かやぶきの家を眺める

かやぶきの家を眺めます(写真7)。能登半島は里山の風景が広がり、空港に「里山」の名称がついているのも納得できます。

写真8. 夏の里山を走る

夏の里山を走ります(写真8)。このあたりは昔からの街道なのか、空港周辺よりも民家が多いように感じます。

写真9. 青々とした風景を走る

青々とした風景を走ります(写真9)。強い日差しによる明るい風景、美しい緑。夏の旅行は車窓は美しく感じます。車窓は。

写真10. 輪島の市街地に入る

輪島の市街地に入ります(写真10)。途中の停留所で少しずつ地元の人が乗り、席が埋まってきました。輪島の拠点性がわかります。

写真11. 輪島の郊外を走る

輪島の郊外を走ります(写真11)。輪島の趣のある市街地はそれなりに有名で観光客も集めますが、地元の人たちの生活の場はむしろこのあたりにあるのでしょう。

写真12. 中心街に近づいてきた

中心街に近づいてきました(写真12)。エセかもしれませんが、観光客的な視点では、こちらのほうが趣があります。

写真13. 中心街を走る

輪島の中心街を走ります(写真13)。風情のある場所を走ります。地元の人もここで買い物をすると中心市街地活性化になりますが、それもなかなか難しいでしょう。

写真14. 輪島駅が見えてきた

輪島駅が見えてきました(写真14)。

写真15. 輪島駅に到着!

輪島駅に到着です(写真15)。やや街はずれにも見え、ここへの鉄道路線が廃止になった理由の1つが見えます。

路線バスで空港から輪島まで移動して

路線バスで空港から輪島市内まで移動しました(行政区分上、能登空港も輪島市内なのですが)。ここで感じたのは空港利用客の少なさです。ダイヤ上の不便さもその要因に挙げられましょうが、路線バスは1方向にしか向かいません。能登空港は能登半島奥地の中央付近にあり、能登空港利用者の目的地は四方八方に散るはずです。そして、能登半島の先端部は人口も少なく、一方向の流動は大きくないでしょう。

空港からの目的地は二次元に散り、一次元に伸びる路線バスはその一部しか拾えない、そのようなことを改めて実感したのでした。

コラム.東京から輪島までの所要時間は?

今回、東京地区から輪島まで航空機と路線バスで移動しました。

  • NH747 羽田08:55→能登空港(のと里山空港)09:50/10:41→輪島駅前11:13

では、金沢駅から特急バスを活用した場合の所要時間はどうでしたでしょうか。北陸新幹線利用の場合で考えます。

  • かがやき503号 東京7:20→金沢9:48/10:20→輪島駅前12:34

東京駅を1時間半早く出ても、輪島駅前には1時間以上遅く到着する結果となりました。

具体的には航空機利用が2時間28分、鉄道利用が5時間14分です。航空機利用の場合、40分前に空港に到着、都心部から空港まで30分かかることを加算しても航空機の所要時間は3時間40分程度と、1時間半の差を付けています。

航空機は中心部から遠い空港から出発し、搭乗手続きの都合上空港に早く着く必要がありますが、そのようなハンディキャップをもってしても航空機利用のほうが所要時間が短いことがわかります。

前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

(←前)羽田から能登までの航空便(飛行機搭乗記、23年夏)

能登空港から輪島までの路線バス:現在地

輪島朝市周辺を歩く(アクセスも収録、23年夏)(→次)

★この旅行のまとめ:23年夏能登・金沢旅行のまとめと振り返り

(参考)この日の旅程は以下の通りです。

出発地発時刻手段到着地着時刻
羽田空港8:55ANA747能登空港9:50
能登空港10:41北鉄バス輪島駅前11:41
能登の街歩き観光
輪島塗会館14:15北鉄バス穴水此の木14:55
穴水此の木15:57北鉄バス穴水駅前16:03
穴水16:18のと鉄道和倉温泉17:02
和倉温泉で宿泊
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