東京から名古屋までのひかり号(繁忙期利用)

記事上部注釈
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東京と名古屋の新幹線での行き来はのぞみ号がメジャーでしょう。しかし、のぞみ号に近い所要時間でありながら、若干安く移動できる技があります。今回はその技を実際に行使しました。

写真1. 小田原-名古屋間ノンストップのひかり号

復習:東京-名古屋の新幹線ひかり号の有用性

まず、東京-名古屋の新幹線ひかり号の有用性を紹介します。

復習1. 2種類の東海道新幹線のひかり号

東海道新幹線のひかり号には主に2つの停車パターンがあります。

  • パターン1(東名間速達型). 東京、品川、新横浜、(小田原か豊橋)、名古屋-新大阪の各駅
  • パターン2(静岡県特化型). 東京、品川、新横浜、(静岡県内2-3駅)、名古屋、京都、新大阪

パターン名や型名称については、本記事で便宜上命名しています。

パターン1は東京地区と名古屋地区を速達することに力点を置いた停車パターンです。東京-名古屋で、小田原か豊橋に停車し、広い意味で東京地区と名古屋地区の行き来に便利になるように考慮されています。東京-名古屋に限ればのぞみ号より1駅しか多くとまりませんので、所要時間も大きく異なりません。

パターン2は静岡県との行き来に考慮された停車パターンです。静岡と浜松には必ず停車し、列車によっては熱海か三島にも停車します(熱海と三島の双方を通過の場合もある)。のぞみ号よりも2-3駅も多く停車し、のぞみ号との所要時間差が大きいです。ただし、名古屋-新大阪ではのぞみ号と同等の停車駅です(なのに京都でのぞみ号待ち合わせするのは理解しにくいですが…)。

なお、東京-新大阪の標準所要時間は両者ともに2時間54分です。手元の復刻時刻表によると1989年の最速達列車の標準所要時間は2時間56分です。したがって、現代のひかり号は昔の最速達列車よりも短い点を認識すると精神衛生上は良いかもしれません。

補足

これは昼間の時間帯のことであり、早朝や深夜はこれと異なる停車パターンもあります。典型例は新横浜を6:00に出発するひかり633号でしょう。小田原、静岡、名古屋、京都、新大阪の順に停車し、新横浜から新神戸まで定期列車のなかでは先着し、小田原や静岡から関西地区への始発列車として機能しています。また、新神戸で乗りかえることで、岡山・広島地区への始発列車としても機能しています。

復習2. のぞみ号との料金差

ひかり号の有用性を示しました。では、どの程度の有用性かを実際の所要時間や料金で比較します。

表1. 東京-名古屋の比較(料金には東京都区内-名古屋市内の乗車券含む)

のぞみ号ひかり号
所要時間1時間38分程度※1時間41分程度
自由席特急料金(通年)10,560円10,560円
指定席特急料金(通常期)11,300円11,090円
指定席特急料金(最繁忙期)11,700円11,490円

※静岡県内停車型だと1時間58分

簡単に示しました。「特急料金」と記しましたが、東京と名古屋の行き来に必要な運賃も合算しました。出発地と目的地に応じ運賃は変わりますが、比較が主眼ということで(新幹線の列車で運賃は変わらないことから)その点はご容赦ください。

  • 所要時間は3分の違いであり、時間を合わせればどちらでも良い
  • 自由席であれば、のぞみ号もひかり号も費用は変わらず、のぞみ号を選択すると良い
  • 指定席であれば、のぞみ号はひかり号よりも210円高い

自由席利用であれば、先着する列車に乗れば問題ありません。指定席利用の場合は3分の所要時間差で210円の違いが生じます。したがって、時間的制約がなければ当該のひかり号を利用すると良いでしょう。

また、繁忙期はのぞみ号から自由席が排除され、自由席で移動したければひかり号にするしかありません(個人的には指定席を確保したほうが良いと思いますが)。そうであれば、価格差は1000円以上に相当します。

ただし、このタイプのひかり号は毎時1本しかなく(静岡県内停車型も1時間間隔)、数少ないひかり号に時間を合わせる必要があります。

実際にひかり号に乗る

写真2. 東京駅の様子

御託はこの程度にし、ひかり号に実際に乗りましょう!世間は大型連休とはいえ、平日だったためか、7時過ぎだったためか、駅構内はそこまで人が多くありません(写真2)。

写真3. ホームのひかり号の案内(駅に早く着きすぎでは?)

ホーム上の電光掲示板です(写真3)。ひかり号は自由席が多く、のぞみ号よりも庶民的な印象があります(東京-名古屋だと210円しか変わりませんが)。

写真4. 車内はガラガラ

車内はガラガラです(写真4)。のぞみ号の印象だと品川と新横浜で乗りこみますが、東京断面でこの乗車率大丈夫でしょうか。中日の平日とはいえ、大型連休の最中です。

写真5. 東北新幹線ホームが見える

東北新幹線ホームが見えます。行先がちょっと…。

写真6. ガーラ湯沢行き

大型連休でもガーラ湯沢行きが設定されているのですか(写真6)。知りませんでした。

写真7. 有楽町付近を走行中

有楽町付近を走行中です(写真7)。東京行きの特急湘南とすれ違うのが平日という印象を強めます。

写真8. 都心を走行!

都心を走行します(写真8)。

写真9. 高輪ゲートウェイ付近の光景

高輪ゲートウェイ付近です(写真9)。ビルの活用率はともかく、ビルが建設されており、雰囲気もだいぶ変わってきました。

写真10. 品川を出た

品川を出ました。都心に近いエリアを走ります(写真10)。品川から多くの人が乗ると予想していましたが、2割も席は埋まらず拍子抜けです。

近くに女性2人組がいましたが、駅で買ったサンドイッチと飲みものをほおばり、いかにも「旅のエキスパート」らしい雰囲気です。私は旅行初心者ですから、前日の夜に近所のスーパーマーケットで買った飲みものと、前日に食べきれなかったフランスパンがテーブルに並んでいました。この落差は何だろう?

写真11. 多摩川を渡る

多摩川を渡ります(写真11)。これで東京脱出です。

写真12. 新横浜に停車

新横浜に停車します(写真12)。神奈川県の拠点であり、相鉄線や東急線との連絡駅でもあります。それでも人はあまり乗りません。大型連休の朝ですよ!JR東海の経営は本当に大丈夫でしょうか?

写真13. やや郊外らしい風景になってきた

やや郊外らしい光景になってきました(写真13)。

写真14. 相模平野を走る

相模平野を走ります(写真14)。

写真15. 山がちな地形を走る

山がちな地形を走ります(写真15)。緑が美しく、大型連休はお出かけに向いている時期と思います。

写真16. 酒匂川を渡る

酒匂川を渡ります(写真16)。

写真17. 小田急線が見えてきた

小田急線が見えてきました(写真17)。

写真18. 小田原に停車!

小田原に停車しました(写真18)。

写真19. 小田原停車中の様子

小田原停車直後の様子です(写真19)。営業列車ともいえない程度の混雑でしたが…。

写真20. 大勢の乗客が乗りこむ

大勢の乗客が乗りこみます(写真20)。小田原そのものは人口20万人足らずの都市ですが、東海道線沿線や小田急線沿線から西側に向かうには、小田原から乗ることが便利なこともあり、そのような需要こそが小田原停車の神髄なのです。

写真21. 山が見える

小田原から山沿いを走ります。さっそく山が見えてきました(写真21)。

写真24. 熱海を通過したころ

熱海を通過したころです(写真24)。温泉旅館もにぎわっているのでしょうか。

写真25. 新丹那トンネルを出たところ

新丹那トンネルを出たところです(写真25)。首都圏を抜け、いよいよ東京から離れた場所に来たと実感します。

写真26. 富士山が見えてきた

三島を過ぎ、富士山が見えてきました(写真26)。天候は良くなく、雲がかかっています。

写真27. 茶畑と富士山

やや無理がありますが、茶畑と富士山のコラボレーションを撮影できました(写真27)。

写真28. 富士山の稜線が見える

富士山の稜線が見えます(写真28)。

写真29. 建物も多い

建物も多いです(写真29)。東海道新幹線が日本有数の人口過密地帯を貫くことが実感できます。

写真30. 少し平地が広がる

平地が広がる区間も走ります(写真30)。

写真31. 山が迫る

そう思ったら山が再び迫ります(写真31)。

写真32. 都市圏らしい光景

都市圏らしい光景に変わりました(写真32)。静岡県の県都、静岡市の中心市街地に入りました。

写真33. まもなく静岡を通過!

まもなく静岡を通過します(写真33)。東京や名古屋から遠く、遠方への移動はちょっとしんどそうです。いくらひかり号が毎時1本停車するといっても、中国地方や九州地区への移動には時間がかかり、のぞみ号停車の要望が出る気持ちも理解できます。

写真34. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真34)。

写真35. 大井川を渡る

静岡県の大河、大井川を渡ります(写真35)。

写真36. 丘陵地帯を走る

丘陵地帯を走ります(写真36)。大井川より西は濃尾平野まで険しい山地から離れます。

写真37. 掛川付近の風景

掛川付近の風景です(写真37)。在来線の姿も見えます。

写真38. 天竜川を渡る

天竜川を渡ります(写真38)。天竜川を渡ると浜松は近いです。

写真39. 浜松付近を走行中

浜松付近を走行中です(写真39)。高いビルがあります。

写真40. 廃車前の車両が置いてある

浜松を通過してすぐに廃車前の車両が見えます(写真40)。これを見て多様な感情をいだく鉄道ファンも多いでしょうが(私もその1人です)、冷静に考えれば産業用機械の取り壊し前に過ぎません。近所の工場で不要になった機械が所定の保管場所に置いてある光景を見てこのような感情をいだく人が少ないことを考えると、鉄道ファンの心理は変なのかもしれません。

写真41. 郊外然とした風景が広がる

郊外然とした風景が広がります(写真41)。

写真42. 浜名湖が広がる

浜名湖が広がります(写真42)。東海道新幹線の車窓の白眉は富士山と浜名湖というと多くの人が納得されるでしょう。名鉄電車も白眉?何が白眉かは人それぞれです。

写真43. 浜名湖が広がる

浜名湖が広がります(写真43)。

写真44. 農村風景

農村風景が展開します(写真44)。浜松地区と名古屋地区のはざまだから広がる光景なのでしょうか。

写真45. 豊橋を通過!

小田原と豊橋のどちらかにとまるので、ここ豊橋は通過します(写真45)。

写真46. 名鉄電車の姿が見えた

名鉄電車の姿が見えました(写真46)。この姿を見ると名古屋地区に入ったと実感します。

写真47. ビニールハウスがある

ビニールハウスがあります(写真47)。豊橋は名古屋からは遠く、宅地化されていない場所も多いです。

写真48. 瓦屋根の家が多い

瓦屋根の家が多く(写真48)、個人的には西の地方らしさを感じます。

写真49. 矢作川付近を走行中

矢作川付近を走行中です(写真49)。

写真50. 住宅街に入った

住宅街に入ってきました。

写真51. 名古屋の市街地に入る

名古屋の市街地に入りました(写真51)。

写真52. 多くの線路と並ぶ

多くの線路と並びます(写真52)。これを見ると名古屋到着が近いことを悟ります。

写真53. 伝統と信用!

伝統と信用、ですか。良いスローガンですね!

写真54. 名鉄電車の姿が見える

名鉄電車の姿がくっきり見えます(写真54)。

写真55. 名古屋に到着!

名古屋に到着しました(写真55)。ここで後続ののぞみ号に抜かれます。後続も名古屋に停車するので、岐阜羽島まで逃げ切れそうですが、そうもいかないのでしょうか。

写真56. のぞみ号が到着!

ここ名古屋で緩急結合がなされますが、お互いに乗りかえる乗客は少数派でした(写真56)。

小田原から京都や新大阪に行くのにここで乗りかえると21分早く着くので、そのような乗客も多いと思うのですが…。よく見ると名古屋断面で下りのぞみ号に15分のダイヤホール(9:26~9:41)があります。もちろん間に臨時列車が入り、多客期は10分以内の間隔が実現します。

東京から名古屋までのひかり号に乗ってみて

写真57. 名古屋の光景

のぞみより遅いイメージのあるひかり号。しかし、区間や列車を選ぶとのぞみ号に遜色ない所要時間で移動でき、若干でありながら経費が浮きます。また、東京~新横浜の乗り降りがかえって少なく、小田原での乗り降りが多く、首都圏西部の利用が大半を占め、その意味でものぞみ号と異なった表情を見せました。

東海道新幹線において、駅間の走りはのぞみ号、ひかり号、こだま号で変わりません。そのような基本原理を把握すると、意外な速達列車を見つけることができます。基本原理に立ち返る重要性を改めて実感したのです。

前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

(←前)ありません!(本記事がスタートです!)

東京から名古屋までのひかり号(繁忙期利用):現在地

名古屋から大垣の特別快速の旅(東海道線名古屋地区)(次→)

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