私は山手線沿線住民です(キャー都会人という声が聞こえますね)。また、通勤で使用するため毎日使っています。そのため、狙っていなくとも「虎の子」ともいえるE235系に当たることもあります。私なりにE235系電車についての感想をまとめましょう。
※「新型に乗れました。ラッキー。」という感想をお求めでしたら、弊サイトを読まないことを奨励いたします。
※2018年9月16日にリンクを追加しています。
外観の評価
最も目立つのは前面の形状がE233系と異なるものになったこと、側面の塗り分けが横方向のラインから縦方向のラインに変化したことでしょう。
写真1. E233系の前面形状
写真2. E235系の前面形状(ARROWSで撮影)
※E233系と比較してより平たくなり、窓の黒色部分と黄緑色のアクセント部分の境界をややぼやかすことでソフトな印象になっていますね(個人の感想です)
写真3. E235系の側面デザイン(ARROWSで撮影)
乗り込む際に気づくこと
「ブーン」という音が特徴です。駅に停車している間でもこの音が聞こえます。天井付近から聞こますので、おそらく空気清浄機の音なのでしょう。この音が聞こえたら、E235系の証拠です。
それでは、車内に入ってみましょう。液晶の広告デバイス(と書けばカッコイイですよね!)が増加したこと、液晶の案内に表示される内容がより洗練された(ように思える)のが特徴です。
写真4. 広告デバイス
写真5. 液晶案内
椅子も柔らかくなり、ドアの窓ガラスも複層ガラスになるなど、快適性が向上しています。また、握り棒がつや消しタイプになって上品さが増したように思います(これも個人の感想です)。
ただし、E231系と比較して、座席数が減少していることは見逃してはなりません。「フリースペース」と称した客を詰め込めるスペースを増設して、運転席拡大による客室スペース減少が主な要因です。ここでは、この2点について私見を述べてみましょう。
フリースペースの増加
昨今のバリアフリーなどの風潮、働く女性の増加という社会状況から、車椅子やベビーカーに対して「優しく」ならねばならない、そのような流れであると認識いたします。
このような崇高な理念(現実がついてこれるかは別問題です)は大事でしょう。ただし、これによって何人かが立たざるを得ないのも現状です。フリースペースの一部を折りたたみ椅子にするのも1つの手法でしょう。
運転席の拡大
手元にある図面を参照しますと、E231系(通勤タイプ)の運転席の奥行は1860mm、E231系(近郊タイプ)の運転席の奥行は2350mmとなっています。E235系もE231系近郊タイプと同等の寸法だとしますと、E235系導入で490mmも減少しているのです。この理由として、踏切での事故が生じた際の乗務員保護が目的とされています。
※成田線で大型トレーラーと衝突したのがきっかけと記憶しています。
では、大型トレーラーが進入できる踏切はあるのでしょうか?現在、山手線に存在する踏切は第二中里踏切しかありません。踏切の北側は本郷通りからアクセスしにくい位置であり、踏切の南側は田端の住宅街です。また、踏切の東西にはトラックが通れる通りもあります。そのため、当該の踏切は大型車が通ることは少ないと思われます。そのような箇所も一律に「踏切」とカウントし、乗客の快適性を犠牲にするのはやや安易な対応であった、そのように思います。
山手線に次ぐ第2陣として上記線区に導入することが発表されました。主にE217系と比較することで、この内容について考察しています。(2018年9月16日リンク追加)