近鉄鈴鹿線に親しむ

記事上部注釈
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近鉄でも路線延長が短いほうで、同じ市内から抜けない鈴鹿線。そこまで派手ではない路線ですが、着実に地域に根差している路線でもあります。そんな近鉄鈴鹿線に乗ってみました。

写真1. 平田町に停車中の鈴鹿線普通

復習:近鉄鈴鹿線の概要

まず、近鉄鈴鹿線の概要をまとめましょう。

近鉄鈴鹿線の概要
  • 区間:伊勢若松-平田町
  • 路線形態:単線電化
  • 距離:8.2km

図1. 鈴鹿市の位置(googleマップより引用)

近鉄鈴鹿線は伊勢若松-平田町を結ぶ短距離路線で、全線が鈴鹿市内を通ります。伊勢若松は近鉄名古屋線との接続駅です。途中の鈴鹿市駅付近は鈴鹿市の中心部です。いいかえると、鈴鹿市中心部と近鉄名古屋線を結ぶ役割の路線ともいえます。

運転本数は毎時2本~毎時4本で、多いとも少ないともいえません。

実際に近鉄鈴鹿線に乗る

さて、実際に乗ってみましょう!

写真2. 伊勢若松に入線した普通電車

伊勢若松に普通電車が入線してきました(写真2)。写真には残していませんが、多くの人が降りてきました。この4番のりばの対面の3番のりばは近鉄名古屋線の上り方向です。したがって、鈴鹿線→四日市・名古屋方面は同じホームで乗りかえられます。鈴鹿線は30分間隔、近鉄名古屋線の急行は20分間隔ですので、好接続とそれ以外の2パターンが生じるのはやや疑問ですが。

写真3. 伊勢若松を発車!

伊勢若松を発車しました(写真3)。午前中の郊外方面の電車で座れましたが、3両編成の車内は座席の半分が埋まっていたように記憶しています。遠くに鈴鹿山脈が見えます。

写真4. のどかな風景を走る

のどかな風景を走ります(写真4)。

写真5. 伊勢鉄道をくぐる

伊勢鉄道をくぐります(写真5)。この近くに伊勢鉄道の鈴鹿駅はありますが、近鉄の鈴鹿市駅はやや遠く(図2)、両者の乗りかえはあまり考慮されていません。確かに、伊勢鉄道も近鉄名古屋線のどちらも名古屋・四日市-津を結ぶので、ここで乗りかえする意味は薄いです。

図2. 近鉄鈴鹿市駅と伊勢鉄道鈴鹿駅の経路(googleマップより引用)

写真6. 鈴鹿の市街地を走る

鈴鹿の市街地を走ります(写真6)。

写真7. 鈴鹿市に停車

その市街地の中にある鈴鹿市に停車します(写真7)。とはいえ、市街地が分散している鈴鹿市ですので、中心感があまりないのも事実です。鈴鹿線の途中駅で唯一の交換駅です。

写真8. 鈴鹿市の市街地を走る

鈴鹿市から平田町までは市街地を走ります。

写真9. 三日市付近の風景

その間には三日市駅があります。中心とはいいがたいですが、市街地の中にある駅です(写真9)。

写真10. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真10)。

写真11. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真11)。鈴鹿市付近よりも近代的な建物が多く、こちらのほうが発展しているようにも見えます。

写真12. まもなく平田町

まもなく平田町です(写真12)。鈴鹿市駅周辺が地方都市の趣があるとしたら、こちらは大都市近郊の郊外という趣があります。平田町駅周辺には立派な県道があり、ロードサイドの市街地が広がっているせいかもしれません。

写真13. 平田町に到着!

平田町に到着しました(写真13)。意外と多くの人が乗っており、ホームから降りる人もそれなりに見られました。ここからそう遠くない場所にイオンモールがあり、そこに向かう人も多いのかもしれません。

写真14. 平田町駅外観

平田町の駅舎も撮影しました(写真14)。大手民鉄の終着駅に多い感じの駅舎の印象がありました。

近鉄鈴鹿線に乗ってみて

近鉄には多くの路線があります。大阪線や名古屋線のような花形路線、奈良線のような主要路線、などそれぞれに個性があります。鈴鹿線は目立つ路線ではありませんが、廃止がうわさされる路線でもありません。その理由は乗ってみてわかりました。3両編成でもそれなりに乗っているのです。

それなりに乗っている理由は何でしょうか。最も大きな理由は市街地を通っていることでしょう。また、終点の平田町がちょうどロードサイドの市街地に近く、自動車社会に最適化された街とも相性がそれなりに良いこともその理由でしょう。実際の客層を観察しても、(私を含む)若い人が多かったのが印象に残っています。

ただし、名古屋方面との接続は最善ではありません。20分間隔の名古屋線急行と30分間隔の鈴鹿線普通。どうしても接続時間が長いタイミングがあります。さらにいうと、混雑しがちな名古屋線急行を毎時4本に増発し、その増発ぶんを鈴鹿線直通にすることも1つの輸送改善につながりそうです。

これらは対効果費用の面で問題があり夢物語かもしれません。それでも、鈴鹿線が地元の人に使われている、これが鈴鹿線の最大の幸福でしょう。

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