阪神電車に乗る(2017年秋)

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特急が両側の扉を開ける

写真1. 山陽車も日常的に乗り入れる

阪神なんば線が開業して以来、阪神電車の速達列車は他路線への直通が基本となりました。そのワンシーンを記録できました。

魚崎に到着する阪神8000系

写真2. 魚崎で見かけた直通特急阪神梅田行き

魚崎に直通特急がやってきました(写真2)。行き先表示をよく見てみましょう。阪神の特急(でも何でも)であれば、行き先表示に「阪神」梅田とする必要はないはずです。この列車は種別にもあるように、直通特急です。山陽電車から直通する特急なのです。山陽電車から阪急梅田にも線路はつながっています。そのため、阪急梅田と区別するために、行き先にわざわざ「阪神」と表示しているのです。この特急は多くの駅に停車しながら、徐々に大阪に近づきます。もう1駅か2駅でも通過すれば速達性が上がるのに、と考えますが、阪神電車には阪神電車の事情があるのでしょう。

阪神尼崎に停車中の普通(5700系)

写真3. 阪神尼崎で見かけた普通電車梅田行き

尼崎で見かけた普通電車を見てみましょう(写真3)。阪神線内で完結する(厳密には高速神戸は神戸高速線ですが、そこには触れないことにします、以下神戸高速鉄道内は便宜上「阪神線内」と表記いたします)普通電車の行き先は、梅田のみの表記なのです。

その普通電車に乗ってみましょう。

5500系の普通電車(阪神尼崎)

写真4. 5500系による普通電車

私が尼崎から梅田まで乗車した際に当たった車両は5500系でした(写真4)。顔がオリジナルと異なりますから、リニューアル車であることがわかります。

写真5. 直通特急とすれ違う

梅田-尼崎は10分当たり特急系1本、急行1本、普通1本の計3本が運転されています。そのため、多くの電車とすれ違います。直通特急とのすれ違いがきれいに撮影できました(写真5)。この直通特急は赤色で表示されています。さきほどの黄色の直通特急(写真2)とは異なります。黄色の直通特急のほうが停車駅が多く、赤色の直通特急は停車駅が少ないのです。特急系の運転間隔を見ますと、阪神線内では10分間隔であり、山陽電車では15分間隔です。この5分の差を埋めるために一部の直通特急の停車駅を増やして帳尻を合わせているのです。利用者的には、山陽電車も特急が10分間隔で運転されることが理想ですが、なかなかそのようにもいかないようです。

普通電車は千船で特急の通過待ちを行い、野田に着きます。

写真6. 野田構内の減速信号

写真7. 野田構内の注意信号

今回乗車した普通電車は野田で速達列車の通過待ちを実施していませんが、構内では減速信号や注意信号が現示されていました(写真6-7)。このため、本来出せるスピードよりも速度を落とさざるを得ず、所要時間が増加してしまいます。阪神の普通電車は後続の速達列車から逃げ切るために加速度を向上させています。それにも関わらず、停車する際に時間をかけてしまっては、後続の速達列車の足を引っ張ってしまいます。
阪神電車は駅の数が多く、ひっきりなしに停車します。私の乗車した電車もひっきりなしに停車して、多くの乗客を詰め込んでいました。尼崎では空いていた普通電車の車内も、梅田到着直前には立ちも発生する程度の混雑になっていました。

写真8. 阪神梅田に並ぶ直通特急と普通電車

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