小田急8000形の車内観察

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小田急でも古い車両とされている8000形。しかし、全車両リニューアルがなされており、そこまでの古さを感じさせません。そんな小田急8000形の車内を観察しました。

小田急8000形(小田急多摩センター)

写真1. 小田急多摩センターに入線する8000形

小田急8000形の概要

まず、小田急8000形の概要をまとめます。

小田急8000形の概要

・車体:4ドアロングシート

・製造初年:1982年

・編成両数:4両編成、6両編成

・車体:鋼鉄製

1982年から製造開始していますが、2003年度からは当時の最新型の3000形と同等の機械にリニューアルされています。なお、4000形投入以降にリニューアルされた車両については、機械面は4000形と同等とされています。そのためか、近年の5000形投入後も廃車はそこまで発生していません。

ただし、内装は最新型のそれとは異なっており、8000形らしさを感じることができます。

小田急8000形の内装を楽しむ

私が乗ったのは8059×4であり、2013年度にリニューアルがなされた車両で、8000形のリニューアルの「最終系」です。

写真2. 行先はフルカラーLED

行先はフルカラーLEDです。なお、この電車は各駅停車新宿行きと表示されていますが、途中の新百合ヶ丘から急行です。

写真3. 車内全景

8000形の車内全景です(写真3)。現代の車両に特徴的な袖仕切り板がありません。昔ながらのパイプ仕切りです。東武10000系列のリニューアル車両は袖仕切り板があるので、どこまでリニューアルするかは各社の考えの違いが現れるのでしょう。

写真4. 車端部の様子

優先席付近は座席の色が異なっています(写真4)。

写真5. 座席の様子

座席の様子です(写真5)。昔の8000形は座席の色は寒色系だったと記憶していますが、リニューアルされて暖色系に変わっています。

写真6. 座席の仕切り部分

座席の仕切り部分です(写真6)。パイプだけですが、縦方向のパイプが3本あり、仕切りの機能と車内の開放さを両立しようとした努力の跡が見えます。

写真7. 運転台仕切り部分

運転台仕切窓は3枚あり、前面展望は良好です(写真7)。3000形とともに、小田急車の中では前面展望に優れた車両とされましょう。最新の5000形もこれくらい前面展望が良好だと良いのですが…。

写真8. ドア付近の様子

ドア付近の様子です(写真8)。この写真ではあまり詳細にわからないと思いますが、ドアそのものは昔ながらのステンレスドア・ガラスは単板です。リニューアルを機に化粧板付きの複層ガラスにしてくれたら、8000形のポイントは上がりました。

写真9. 天井の様子

天井の様子です(写真9)。最新型に比べると、やや古さは否めません。

写真10. 天井の様子

天井の様子です(写真10)。荷棚がパイプ式なことが時代を感じさせます。

小田急8000形の車内の様子のまとめ

小田急8000形は、通常の4ドアオールロングシート車です。1982年から製造された車両とあり、古さは否定できません。しかし、1段下降式の窓、斬新な前面スタイルと、それなりに「新しさ」も感じさせる車両です。

8000形はリニューアル済といいます。しかし、リニューアルの大部分が機械に終始し、車内のリニューアルはそこまでではないという印象があります。ある意味8000形らしさを残したという部分もあるでしょうし、乗客にしてみたら、新型車両との格差はそのままという評価もあります。

いずれにせよ、当面はこの車内で多くの人を運ぶのでしょう。

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