yahoo!みんなの検定~常磐線検定(2)(詳細解説付き)

記事上部注釈
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2011年9月公開の検定なので現在と背景が異なりますが、ご了承ください。

長大線区である常磐線に関する基礎知識を学びましょう。私が問題を作ると合格率が低いようですので、合格する確率が高まるように工夫しました。
以下の類の問題はありません。

(A)特定の特急列車の停車駅がどこか問う問題
(B)営業キロ数や利用者数を問う問題
(C)所属する車両の車両数

解説をなるべく詳しくしました。
合格基準:100点中60点以上(部分点があります)
合格率:21.4%(受験者数56名中12名合格、2013年5月26日時点)

■10問中1問
常磐線は長い歴史を持つ路線です。常磐線の歴史に関して誤った記述を1つ選んでください。
(1)常磐線は南側から開業しましたので、南側ほど古い駅が多いです。
(2)常磐線は国有化直前は、日本鉄道海岸線でした。
(3)実質的な常磐線としての建設は、常磐炭鉱から産出される石炭の輸送を目的としていました。
(4)東北本線よりも平坦でしたから、東北本線のバイパスとしての役割も果たしました。

■1問目の解説
配点 (1)10点 (2)0点 (3)0点 (4)0点 
常磐線はまずは水戸周辺(小山-水戸)から開業しました。そのため、(1)は誤りです。

■10問中2問
常磐線の電化形態についての文章を読み、空欄(A)、(B)に当てはまる語句として適切な組み合わせを選んでください。
常磐線は直流電化区間と交流電化区間が存在する。デッドセクションの北側は( A )の電気が流れているため、電気の技術的に交流電車は( B )駅までしか乗り入れられない。
(1)(A) DC (B) 取手
(2)(A) AC (B) 取手
(3)(A) DC (B) 藤代
(4)(A) AC (B) 藤代

■2問目の解説
配点 (1)0点 (2)5点 (3)5点 (4)10点 
【解説】
常磐線の電化形態をややひねった形で出題しました。
常磐線は取手-藤代間のデッドセクションを境にして南側が直流電化区間(DC)、北側が交流電化区間(AC)です。このため、取手-藤代を通る電車は交直流電車でなければなりません。
※直流電車が取手以南で運行することから、交流電車が取手以北で運行すると考えるのは誤りです。
【配点】
(4)が10点、(2)と(3)が5点です。片方の選択肢が正しい場合は部分点として5点の評価が妥当と考えました。

■10問中3問
川は昔から生活圏を分けるものとされてきました。現在でも川によって行政区分が変わることが多いです。常磐線も例外ではありません。
さて、常磐線に乗って河川をこえて市区町村区分が変わらないのは、以下の(A)~(D)のうちいくつでしょうか?
正しい選択肢の個数をお答えいただく問題です。
(A)利根川
(B)那珂川
(C)隅田川
(D)荒川
(1)なし
(2)1つ
(3)2つ
(4)3つ

■3問目の解説
配点 (1)3点 (2)10点 (3)3点 (4)0点 
【解説】
その川を渡る区間(渡る前後の行政区分)を記します。
(A)天王台(千葉県我孫子市)-取手(茨城県取手市)
(B)水戸(茨城県水戸市)-勝田(茨城県ひたちなか市)
(C)南千住(東京都荒川区)-北千住(東京都足立区)
(D)北千住(東京都足立区)-綾瀬(東京都足立区)
常磐線で荒川を渡っても行政区分は変わりません。その他は行政区分が変わります。よって、(2)が正解です。
【配点】
正しい選択肢の数を当てる問題では、正しい(あるいは誤った)1つの選択肢を選ぶ問題よりも難易度は上昇するでしょう。そのため、前後の選択肢を選んだ場合は他の選択肢の正誤が分かったものとみなします。ですから、(1)と(3)は部分点として3点の評価が妥当と考えました。

■10問中4問
常磐線の乗り場やきっぷに関するA~Dの文章で正しいのはいくつありますか。
正しい選択肢の個数を答える問題です。
(A)松戸から北松戸に向かう際は基本的に4番線の電車に乗りますが、毎日朝は5番線に向かわなければならない。
(B)我孫子から発車する上りの快速電車は全て4、5番線からの発車である。
(C)北千住-綾瀬は東京地下鉄千代田線である。そのため、JRの乗車券で同区間を乗ることはできない。
(D)北千住-綾瀬は東京地下鉄千代田線である。そのため、同区間の運賃は160円である。
(1)全て誤り
(2)1つ正しい
(3)2つ正しい
(4)3つ正しい

■4問目の解説
配点 (1)10点 (2)5点 (3)0点 (4)0点 
(A)松戸から北松戸に向かう際は各駅停車(下り)に乗ります。松戸駅では各駅停車(下り)は基本的に4番線から発車します。しかし、平日の朝は5番線から発車します。土曜と日曜は朝でも4番線から発車しますので、誤りの記述です。
(B)ほんの一部ですが、2番線から発車する快速上野行きがあります。
(C)北千住-綾瀬は「前後のJR線区間とまたがる場合は同区間はJR線運賃扱い」とされます。例えば、南千住-亀有の乗車券を持っていたら北千住-綾瀬に乗れるということです。
(D)北千住-綾瀬は東京メトロ千代田線ですが、運賃は「JRか東京メトロ安いほうの金額とする」という扱いです。現在はJRの運賃が安いので、130円です。
余談ですが、「全て」などの語句が入っている選択肢は誤りであることが多いです。

■10問中5問
常磐線で活躍しているE531系電車についての記述で正しいのはどれか選んでください。ただし、^2は2乗を示します。
(1)交直流電車で運転最高速度は130km/sである。
(2)全ての編成にセミクロスシート車、トイレ、グリーン車を完備している。
(3)9号車には必ずロングシートがある。
(4)起動加速度は2.3m/s^2である。

■5問目の解説
配点 (1)0点 (2)0点 (3)10点 (4)0点 
(1)と(4)の単位に気をつければ正解の選択肢を見つけやすいと思います。
(1)正しくは130km/hです。なお、1.0m/s=3.6km/hです。
(2)いわゆる付属編成にはグリーン車はないので誤りです。
(3)9号車はロングシート車とセミクロスシート車があります。いずれにしてもロングシートはありますので、正しい記述です。
(4)直流区間での起動加速度は2.3km/h/sですので誤りです。

■10問中6問
常磐線は日暮里-岩沼以外にも支線が存在します。常磐線の支線として正しいのは以下の(A)~(D)のうちいくつでしょう。
正しい選択肢の個数を答える問題です。
(A) 北小金-南流山
(B) 馬橋-南流山
(C) 三河島-田端
(D) 三河島-隅田川-南千住
(1)1つ
(2)2つ
(3)3つ
(4)4つ

■6問目の解説
配点 (1)3点 (2)10点 (3)3点 (4)0点 
常磐線には2つの支線が存在します。1つが隅田川貨物線(三河島-隅田川-南千住)、もう1つが田端貨物線(三河島-田端)です。これらの支線は貨物輸送には重要です。(C)が田端貨物線、(D)は隅田川貨物線を指していますので、2つが正解です。
なお、(A)と(B)は実在しますが、いずれも武蔵野線の支線とされています。

■10問中7問
常磐線の駅名を順に並べました。(A)と(B)に当てはまる駅名として正しい組み合わせを選んでください。なお、途中駅は省略されている可能性があります。
三河島-綾瀬-( A )-新松戸-大津港
北柏-( B )-佐貫-内原-東海
(1)(A) 馬橋 (B) 牛久
(2)(A) 馬橋 (B) 天王台
(3)(A) 北小金 (B) 牛久
(4)(A) 北小金 (B) 天王台

■7問目の解説
配点 (1)5点 (2)10点 (3)0点 (4)5点 
(A)は亀有、金町、松戸、北松戸、馬橋のどれかが入ります。よって、(3)と(4)は誤りと分かります。
(B)は我孫子、天王台、取手、藤代のどれかが入ります。よって、(1)と(3)は誤りと分かります。
以上から、誤りのない(2)が正しいと分かります。

■10問中8問
常磐線各駅停車の車両に関する記述のうち誤りのある文章は(A)~(D)のうちいくつか選んでください。JR車以外のことも考慮して北千住-綾瀬は東京地下鉄とします。
(A) 203系の置き換え後はJR車はE233系2000番台に統一される。
(B) 16000系は10000系を基本としたので、車内は暖色である。
(C) 6000系のドア窓は全て単層ガラスである。
(D) E233系2000番台は他のE233系とは異なり、いわゆる拡幅車両ではない。
(1)全て誤り
(2)1つ正しい
(3)2つ正しい
(4)3つ正しい

■8問目の解説
配点 (1)3点 (2)10点 (3)3点 (4)0点 
(D)のみ正しい記述です。
(A)209系1000番台が影が薄いながらも活躍していますので、誤りです。
(B)車内は寒色ですから、誤りです。
(C)一部の更新車は複層ガラスです。なお、06系は複層ガラスで16000系は単層ガラスです。
(D)記述の通りです。地下鉄に入るため拡幅車体の入線ができないとされています。

■10問中9問
特急料金やグリーン料金に関する記述について正しいものを選んでください。なお、問題中の営業キロは信用していただいて構いません(営業キロを問う問題ではないためです)。
(1)上野-佐貫は50km以下なので、500円で特急の座席に必ず座れる。
(2)上野-柏(29.1km)は自由席特急券と普通列車グリーン車は後者のほうが安い。
(3)普通列車グリーン車も特急(普通車指定席)も使う日によって料金が異なる。
(4)特急券を持たずに特急列車に乗ると割高の料金が請求される。

■9問目の解説
配点 (1)0点 (2)0点 (3)10点 (4)0点 
(1)上野-佐貫の自由席特急券は500円ですが、自由席のため座れる保証はありません。
(2)上野-柏は自由席特急料金は500円、普通列車グリーン料金は550円(ホリデー料金、事前購入)~1000円(平日料金、車内購入)のため、特急の自由席が安いです。
(3)普通列車グリーン車は平日と休日で料金が異なります。また、特急の普通車指定席は利用日によって繁忙期、通常期、閑散期の区分がなされます。特急の自由席とグリーン席は繁忙期、通常期、閑散期の区分はありません。
(4)問題文は車内料金のことを述べていますが、これが適用されるのは普通列車グリーン車です。
【後日談】ひたち、ときわの設定に伴い、全車指定席化されて車内料金と事前料金の区別がなされるようになりましたね。

■10問中10問
過去の常磐線の輸送改善について正しい記述を1つ選んでください。ただし、個人的に「輸送改善ではない」という感情をはさまず(笑)、あくまでも事実をお考えください。
(1)特別快速が登場した際、特急列車も増発されました。そのため、このダイヤ改正で通勤快速は全廃されました。
(2)1985年に普通列車と快速が15両化されて混雑が緩和されました。
(3)2004年に普通列車が三河島と南千住に全時間帯停車となりました。同時に普通列車は上野-取手間快速と呼ぶことにしました。
(4)ATC改良後、朝ラッシュ時の各駅停車は1999年12月に増発されました。

■10問目の解説
配点 (1)0点 (2)0点 (3)3点 (4)10点 
【解説】
(4)が正解です。
(1)2005年7月に特別快速設定、通勤時間帯の特急増発などのダイヤ改正がなされました。下りの通勤快速は特急に振り替えられましたが、上りの通勤快速は残っていました。このため、通勤快速全廃は誤りです。なお、2006年3月に上りの通勤快速も廃止されました。
(2)快速電車の15両化はJR化後の1988年3月ダイヤ改正です。このときに日中時間帯の普通列車が三河島・南千住に停車、天王台に終日停車に変更されました。
(3)2004年3月に普通列車が三河島と南千住に全時間帯停車となりました。なお、普通列車を上野-取手間快速と呼ぶようにしたのは、2004年10月です。
(4)記述の通りです。この際に209系1000番台が増備されました。
【配点】
(3)は誤りですが、同じ2004年のことなので、部分点3点が妥当だと判断しました。

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