松山市内観光で松山城や道後温泉を満喫しましたが、伊予鉄を忘れてはいけません。
伊予鉄の路面電車
松山駅は市の中心部から離れています。松山駅から松山市中心部へは路面電車※でアクセスします。
※市営ではありませんので、ここでは「市電」と称せず、路面電車と称することにします。
図1. 伊予鉄道の路線図(大本営発表から抜粋)
1系統と2系統は実質的に同じ系統を示しています(山手線でいう外回りと内回りで色や系統番号を分けているのです)。そして、6系統は30分間隔と少ないので、重要視しないことにしましょう。すると、実質的に1系統、3系統、5系統の3つと考えることが可能です。
a) 松山駅から道後温泉に向かう系統
b) 松山市から出発して周回する系統
c) 松山市から道後温泉に向かう系統
の3つです。
私が見たところ、a)が最も混雑しているように見えました。市内中心部(大街道)と道後温泉を結ぶためでしょう。ただし、いつもの平日では異なるのかもしれません。
それでは、松山駅から乗ってみましょう(写真1-3は翌5/4に撮影)。
写真1. 道後温泉からきた松山駅前止まり
写真2. 渡り線を渡る
写真3. 道後温泉行きになった
この車両(超低床車両)に乗ってみましょう。
写真4. 松山城が見える
写真5. 大手町での平面交差
写真6. 松山市への分岐
このようにして、複雑な運用を実施しているのです。他にトピック的な内容を写真で紹介しましょう。
写真7. 大街道で出会った坊ちゃん列車
大街道は中心部ともいえるところで、松山城(昔の中心部の象徴でしょう)も存在するところです。そこに坊ちゃん列車が現れました(写真7)。坊ちゃん列車は観光客向きと言える列車で、それなりに人気のある列車です。
また、環状線の北側にも乗車しました。このときは旧型車両に乗車しました。伊予鉄道は運転席後ろが見やすい構造だったので、前面展望を楽しめました。
写真8. 単線区間での行き違い
写真9. 松山城のライトアップがかすかに見える
このように路面電車を満喫したのです。路面電車の終点で観光地でもある道後温泉、ライトアップで取り上げた松山城、これらの様子についてはまたまとめましょう。
伊予鉄道の名所発見!
松山観光の白眉(と私は思いますが、世間の声はどうでしょう?)、伊予鉄道との触れ合いです。
私は松山市から古町まで乗車しました。
松山市駅の観察
愛媛県の県庁所在地、松山市には2つのターミナル駅が存在します。1つ目が長距離ターミナルの松山駅、もう一つが伊予鉄道の松山市駅です。ここでは、後者のターミナルを観察することにしましょう。
写真10. 元京王車が君臨する
松山市駅は2面3線です。改札を通るとすぐにホームに入ります。ちょうど京王車が君臨していました(写真1)。私は古町まで乗りたかったので、この列車には乗車せず、別のホームに向かいました。松山市は3路線の起点となっていますが、実際の運転系統は横河原-松山市-高浜の系統が松山市をスルーし、松山市-郡中港の系統が松山市から分岐しています。私は高浜行きに乗りたかったのです。
写真11. 郡中港行きの元京王車
写真12. 高浜行きが入線
郡中港行きと高浜行きは同じホームから発車します。つまり、郡中港方面→高浜方面と横河原方面→郡中港方面は同じホームで乗り換えられるのです。まあ、松山市をスルーする流動はあまり大きくないような気もしますが…。
実際に松山市から古町まで乗車
実際に乗ってみましょう。
写真13. 郡中港行きと高浜行きが同時に発車
両方向の列車が同時に発車します(写真13)。写った列車のドアが閉まっていることがわかるでしょうか?
写真14. 松山の市街地を行く
写真15. 大手町で路面電車と交差する
写真16. 路面電車と平面交差する
松山の市街地を行き(写真14)、大手町で路面電車と交差します(写真15)。そうして路面電車と平面交差(写真16)し、古町に着きます。松山市から古町までの間にはこのような名所が集中しているのです。
古町での観察
写真17. 車庫の様子
写真18. 路面電車がやってきた
写真19. 路面電車がさらに近づく
古町は伊予鉄道の車庫が存在します(写真17)。そう、ある意味伊予鉄道の中心なのです。その古町では路面電車が郊外電車の線路を横切ります(写真18、19)。大手町なり古町なりで郊外電車と路面電車は平面交差しています。平面交差するにはダイヤ調整が必要です。これが別会社であればダイヤ調整が困難を極めるでしょう。しかし、路面電車も郊外電車も同じ会社です。同じ会社であれば調整も可能でしょう。そのため、このような平面交差が残存しているのかもしれません。
さて、この移動の前後はどこに行ったのでしょうか?
松山市内電車の触れ合いと伊予鉄道の名所発見!:今ココ!
※それぞれ別ウィンドウで開きます。