185系置き換え

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大宮での185系

写真1. 国鉄色に塗装された185系(2013年8月大宮で撮影したと思う)

ついに、185系電車が置き換えのようですね。185系は製造初年が1980年ですから、もう40年選手になろうとしているところです。

185系電車の振り返り

国鉄色として登場していない185系ですが、エセ復元塗装として国鉄特急色に塗装されたこともあります(写真1)。今思うと、悪ノリしていたのでしょう。

また、2013年3月ダイヤ改正から全車両が大宮所属になったこともあり、自宅近くの山手線(貨物線)を回送される姿もよく目撃いたしました。当たり前の光景なので撮影は特に実施してませんが、乗車機会の割に身近な存在と認識していました。

また、2015年3月ダイヤ改正から臨時運用ながら、常磐線に乗り入れる場面も確認されています(写真2)。

185系踊り子

写真2. 常磐線に直通した様子(2018年1月我孫子で撮影)

185系は特急にも普通にも使用できる、というコンセプトで製造された車両です。そのため、当初は転換クロスシートだったり、客室カーテンとブラインドが双方装着されたりと、やや中途半端な位置づけと感じました。しかし、その後、特急専用として運用されること前提で、客室内のシートが回転リクライニングシートに変更されたりと、悪あがき時代に即した変化が見られました。それでも、同期の117系電車はJR東海から引退するなど、そろそろ引退してもおかしくない情勢になりました。ついに、E257系(写真4)で置き換えということが発表されました。

修善寺の185系

写真3. 当初の美しい塗装に戻された様子

当初から特急車として設計・製造されたE257系に置き換えられることによって、快適性が大幅に向上します。

貫通路が美しいE257系

写真4. 貫通型が美しいE257系

E257系置換の問題点

ここで、E257系に置き換えられることによる問題点がないか探りましょう。

2016年時点では157両残存しています。E257系(0番台)は154両存在していますから、全体的な輸送力は確保できるでしょう。また、グリーン車は2両または1両から半室となります。これは元々の10両編成の2両が過剰(おそらく普通列車運用時に113系と合わせるためのものでしょう)でしょうから、特に問題ないといえましょう。また、普通車のシートピッチは910mmから960mmに拡大します。これは、私のように足の長い人には朗報です。つまり、乗客サービス上、特に大きな改悪点は見られないと見込まれます。

置換を機に:伊豆特急のテコ入れ

しかし、ステージ2の内容は現状のサービス水準で満足できるというのが前提です。現在の伊豆特急はお世辞にもサービス水準が高いとはいえません。現状の問題点は以下の通りです。

1) 本数が少ないために、乗車チャンスが限定される
2) スピードが遅く、特急としての価値が低い

E257系は最高速度130km/hと、現行の185系(110km/h)よりも高く、直線主体の品川-川崎、大船-小田原を中心にスピードアップが期待できます。曲線通過速度も若干ながら向上できるでしょう。そのため、川崎-大船、小田原-伊東などもスピードアップ可能でしょう。現行踊り子の停車駅で、東京-熱海を70分以内で結んで欲しいところです(現行ダイヤでは80分程度)。

現在の踊り子は本数が少なすぎで、定期列車ベースで東京発では9:00、10:00、11:00、12:00、13:00しか存在しません(他に新宿始発が1本ある)。小田急ロマンスカーが9:00~18:00まで毎時2本以上確保していることとは大違いです。これに見習い、毎時2本は確保して欲しいものです。観光客数は箱根には及ばないものの、熱海市や伊東市は箱根町より人口が多いのですから、この程度の本数を確保しても罪はないでしょう。供給過剰ならば、組み替えた付属編成のみの運転でも良いでしょう。

単に「車両を新しくしました」ではなく、このように使いやすくして欲しいものです。

E261系投入による効果は?

E261系によってテコ入れがなされるという意見もあるようですが、あくまでも宣伝用の看板列車で全体の底上げには至っていません。伊豆に行くきっかけにはなるのでしょうが、185系的には特に変わりないでしょう。

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