網走の観光スポット2選(能取岬と網走監獄)

記事上部注釈
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網走で有名な観光名所といえば網走監獄(網走刑務所ではない!)です。また、マイナーですが、荒涼とした能取岬も印象深いものがあります。網走観光の白眉ともいえるこの2つを実際に観光しました。アクセスについても丁寧に述べています。

写真1. 能取岬の荒涼とした景色

荒涼とした最果ての地:能取岬

能取岬は網走の郊外にある岬です。北海道の最果ての岬といえば宗谷岬や納沙布岬が思い浮かびますが、この2か所よりも「最果て」感が強い岬です。では、この岬へのアクセスと実際の光景を紹介しましょう。

能取岬の基礎知識

図1. 能取岬の位置

能取岬は網走市に位置しますが、網走駅や網走市街から遠く離れた場所に位置します。ここへの公共交通機関でのアクセスは不可能です。参考に網走市のQ&Aを抜粋します。

能取岬までは公共交通機関がありません。
レンタカーかタクシーで行くしかありません。車で所要20分です。タクシー料金は片道3,500円くらいです。

引用元:網走市観光協会

そう、ここに書いてあるとおり、タクシーでしかアクセスできません。網走市ではレンタサイクルをやっていますが、時間が限定される上、車で20分かかる場所に自転車でアクセスすることはかなり無理のあるプランです。また、岬には売店はおろか、自動販売機もありません。何もない場所です。そのような不便さを考慮しても北海道らしいおすすめの場所です。

実際の訪問

この日は16時過ぎに網走駅に着きました。駅からタクシーを使おうとしましたが、タクシーの姿はありません。そこで、駅に隣接している観光案内所の人にタクシーを呼んでもらいました。

写真2. 網走駅構内の観光案内所(網走市の駅観光所という意味です)

そして、タクシーに乗り込むと、いろいろと話してくれます。自分が1匹50円でクリオネを捕まえるアルバイトをしていたこと、まりもを飼っている居酒屋を紹介してくれたり(ただし、その日は休業日でした)しました。中でも印象に残ったのは以下の会話です。

旅人(私のことです)「北海道には瓦を使った家屋がないのはなぜですか?」
運転手「耐久性がないからだよ」

どうやら北海道に瓦を使った家屋がないのは耐久性の問題のようです。また、最近の建材は耐久性が向上したので屋根の勾配が急にしなくて良い(昔は雪を落とすために屋根の傾きを急にしていました)こと、逆に急にすると通行人に雪が当たっていろいろと問題になることも言っていました。

このような話を聞きつつ、能取岬に着きました。つべこべ言わずに、美しい景色をご堪能いただきましょう。

写真3. タクシーの窓から見た能取岬手前の大地

写真4. タクシーの窓から見た能取岬手前の大地

写真5. 白と黒の色使いが珍しい能取岬

写真6. 能取岬と反対側を見てみる

写真7. 能取岬を眺める

写真8. 能取岬の説明

写真9. 岬の下は断崖絶壁

写真10. オホーツクの塔が見える

写真11. オホーツクの塔

写真12. 美しい知床の山々

写真13. 人がいない!

写真14. 美しい夕日

能取岬は風が強いので、防寒具は必須です。この日はまだマシでしたが、前日は雪が降っていたのでなおさらです。能取岬は白と黒のコントラストが特徴的な八角形の灯台です。この周辺は大自然が多く、観光地化された宗谷岬や納沙布岬よりも最果て感があります。そのようすは写真では迫力は伝わりません。実際に行ってみてください。さすがGWです。10人くらいの人がいました。そのうち、タクシーはわずかに2組でした。この後、私は網走市内のホテルまでタクシーで向かいましたが、合計で7200円程度でした。網走市観光協会のHPには7000円と書いていましたが、だいたいその情報は正しいのです(上客なので、停車中はタクシー料金のカウンターはゼロにして欲しかったです…)。

網走観光の大御所:網走監獄

網走で最も有名な観光名所といえば、網走監獄(網走刑務所ではない!)です。その網走監獄の概要、アクセスと実際の様子を紹介しましょう。

網走監獄の概要とアクセス

網走監獄は囚人を収容するとともに、北海道開拓のために囚人を活用していました。北海道開拓は全土を一律に始まったわけではありません。当然ながら条件の良い箇所から開拓が始まりました。網走は本州から遠いことや、気象条件が厳しいことから、開拓は比較的遅かったです。そのため、網走監獄は最も恐れられていました。

その網走監獄はバスでアクセスできます。網走バスの観光施設めぐり(観光バスツアーのような名前ですが、通常の路線バスです)を使うと、網走駅2番のりばからは7分、網走バスターミナルからは11分で着けます。降りるバス停は博物館網走監獄(刑務所前ではない!)です。ただし、1日5~6本しか運行されませんので、時刻表で確認する必要があります。1日6本しか運行されていないので、網走駅2番のりばを探せずにバスに乗り遅れたら大変です。そのため、バス停の位置を確認しましょう。

図2. 網走駅前のバス停(バス停にほど近いすき家を便宜上マークしました)

網走駅前のバス停は駅から少しだけ離れています。そのため、地図も示しました(図2)。すき家の目の前ですので、すき家をマークしています。

写真15. 東横インの前の通りを左に曲がる

駅の正面出口(これしか出口はありません)を出て、左手に向かう道路があります(写真15)。ちょうど、東横インの前の通りです。この通りを渡る必要はなく、そのまま左に曲がるだけです。

写真16. 牛丼屋の前がバス停

その道をまっすぐ進むと、すき家があります(写真16)。このすき家の前が網走バスのバス停です。ここまで親切に書くサイトはそうそうないでしょう。私は別の方法で向かいました。その様子は下に記しましょう。

網走監獄に実際に行く

私はこの日は朝を網走市の中心部で迎えました。網走市の中心部は網走駅ではなく、網走バスターミナルの近くにあります。何も考えずにこの近辺の宿泊施設に泊まりましたが、結果としては良い選択でした。網走駅でバスが混雑する前に、座席にありつけることができたのです。

写真17. 網走バスターミナルに到着するバス

宿泊施設から網走バスターミナルまで歩き、網走バスターミナルの待合室でバスを待ちます。これは良いですね。冬でも暖かい環境で待てます。バスが到着するという案内があり、のりばに向かいます。車庫からバスがやってきました(写真17)。

写真18. バスターミナル発車時点の車内

車内はほぼ満席ですが、立っている人はいません(写真18)。

写真19. 網走駅発車時点の車内

それが網走駅前からは立ちが発生します(写真19)。網走駅付近にもホテルがあり、そこに泊まった人が乗るのでしょう。

写真20. バス停から監獄までの通路

GWでもバスに乗り込めないなどということはなく、あっけなく目的地に着きました。そのバス停から坂道を登ります(写真20)。

写真21. GWなので長い列ができる

GWなので多くの人が来ていました。これほどの人がバスでやってきたということはありませんので、自動車でやってきた人の多さがわかります。私は9:09にバス停に到着し、9:27に入場しました。差し引き18分程度待ったことになります。

写真22. 9:00ごろにはもう行列!

私の後ろも行列ができていました。9:00過ぎに到着した人は30分程度待つことになるかもしれません。窓口は3つしかなく、自動販売機もありません。このオペレーションの悪さが行列を生み出します。

写真23. 囚人には考えられない記念撮影

囚人が多くいた時代には記念撮影など考えられないでしょう(写真23)。それにしてもなぜ自撮りをしたがるのだろう?私には理解不能です(基本的に私は自撮りをしません)。

写真24. 古い建物が残っている

国の重要文化財に指定されているだけあって、古い建物が残っています(写真24)。

写真25. レンガ造りの美しい建物

網走監獄が建設されたのは19世紀末です。この時代の建物の特徴は偽洋風建築であることですね。門司港もそのような建物が多いですね。

写真26. 浴場の説明

さて、実際に使われた建物を見てみましょう。浴場はきちんと備わっていました(写真26)。

写真27. 浴場の再現

浴場が再現されています(写真27)。当然ながら、居住性は考えられていません。高級温泉旅館とは違いますからね。

写真28. 囚人がいた建物

囚人がいた建物です(写真28)。

写真29. 見張ブースがある

入口近くに見張ブースがあります(写真29)。見張りがいないと脱獄されてしまいますからね。実際に脱獄に成功した人もいます。

写真30. 斜め格子が採用される

斜め格子が採用されています(写真30)。視線は通路に向かって斜め方向に展開されます。通路の右側と左側で視線が直交するように設計されていますから、通路から囚人(あるいは囚人から通路)を確認することができますが、通路をはさんだ囚人どうしが目を合わせないようになっています。これは囚人どうしが悪巧みをしないようにするための工夫の1つです。

写真31. 重苦しい通路

その通路は重苦しいものです(写真31)。リゾートホテルではありませんからね。

写真32. 監視塔

監視塔もあります(写真32)。私が去年に行ったベルリンの壁を思い出してしまいました。どちらも中から外へ脱出することを阻止するという意味では同じです。

写真33. 休泊所の説明

休泊所といっても、楽しいところではありません。外で囚人に労働をさせて、その囚人を夜に寝させるためのものです(写真33)。

写真34. 寝ている様子

寝ている様子を再現しています。枕が一列になり、つながっています。この枕を叩くことで囚人を起床させていました。これが「叩き起こす」の語源です。

写真35. GWはのんびりとしている

写真36. 憩いの場もある

憩いの場も用意されています(写真36)。ある程度のガス抜きがないと、何をしでかすかわからないということも、このような施設の設立理由にありそうです。

写真37. 憩いの場の内部

これが内部です(写真37)。さまざまな集会に対応できることがわかります。

写真38. バスの時刻

最後にバスの時刻を確認しました。やはり1日6本ですね。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

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★今回の旅行の全体的な計画~まとめは以下のページに記載しています。
北海道鉄道旅行の計画とまとめ(19年GW)

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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