津軽線の旅(19年GW)




本州でも端に位置するJR線である津軽線。北海道新幹線開業でも並行在来線として廃止されませんでした。では、その実態はどうなのでしょうか。末端区間に使われる車両の内装や美しい車窓も含めて収録しました。

写真1. 津軽線の終点三厩


津軽線の概要

津軽線は、青森から三厩(みんまや)まで結ぶ51.4kmの路線です。貨物列車を運転する都合上、青森-中小国は電化されていますが、津軽線の電車が運転されるのは、その手前の蟹田までです。北海道新幹線開業時に「並行在来線」として処理されませんでしたが、北海道新幹線がJR北海道の管轄、津軽線がJR東日本の管轄と、同じ会社の路線が並行しているのではないためです。決して、利用客が多いためではありません。

本数は少なめです。電化されている青森-蟹田でさえ、3時間以上の間隔が開くこともあります。青森発だと8:12、11:01、13:19とかろうじて3時間以上の間隔は開いていませんが、蟹田発だと13:18と16:25の間が3時間以上の間隔が開いています。電車の走らない蟹田-三厩は1日5往復でしかありません。2019年3月現在の連絡時刻を示します。

青森6:15→三厩7:46
青森11:01→三厩12:24
青森13:19→三厩14:50(直通)
青森15:31→三厩17:24
青森18:12→三厩19:48

三厩6:03→青森7:47
三厩8:16→青森9:50
三厩12:37→青森14:01(直通)
三厩15:36→青森17:13
三厩17:46→青森19:40

青森と三厩の行き来の場合、どちらの方向であっても、18時ごろに最終列車が発車する点に注意が必要です。また、蟹田から青森の電車もこれが最終です。つまり、青森着19:40以降は上り列車の運転はありません

また、上りの1本は新青森に直通しますが、それ以外はすべて青森発着です。

青森-蟹田の電車は701系電車が使われます(写真2)。横長のシートを備えた電車で通勤電車という感じです。旅人には不評ですが、地元の人が乗りおりしやすいことを重視したためです。まあ、車両を都市型にするのであれば、ダイヤも都市型に変革してほしいですね!

701系(青森)

写真2. 青森-蟹田で使用される701系電車

40系気動車(蟹田)

写真3. 蟹田-三厩で使われる気動車

蟹田から三厩までは気動車が使われます(写真3)。この車両はボックスシートで旅人向けの車両です。この車両に青森から乗りたければ、青森から三厩までの直通便にご自身の日程を合わせましょう。

青森から蟹田への旅

私は11:01発の電車で蟹田に向かい、そこで三厩行きに乗りかえました。前半は701系電車による電車の旅です。

701系(青森)

写真4. 青森で701系電車に乗りこむ

青森には701系電車が停車していました(写真4)。青森から蟹田までは電化区間なので1時間くらいの間隔だと思っていましたが、前の列車から3時間近く間隔が開くのですね。

写真5. 青森の市街地を走る

青森からいったん南側に進み、180°向きを変えて北に進みます。車窓からはそれはわかりにくいですが、太陽が入る向きが逆になるので、そこから類推できましょう。最初は青森市の市街地を進みます(写真5)。

写真6. 北海道新幹線が見える

進行方向左手に着目すると、北海道新幹線が見えます(写真6)。北海道新幹線は青森市や函館市でスイッチバックしません。現代的な線形です。

写真7. 青森の住宅街を行く

青森市の住宅街を走ります(写真7)。青森と油川は6.0kmも離れています。この間に住宅街が広がっているので、もったいないです。1駅くらい設置すると良いでしょう。

写真8. 油川に停車

青森の次の駅、油川に停車します(写真8)。1駅なのにもう6.0km進んでいます。

写真9. 国道280号沿いに集落がある

津軽線よりも海側に国道280号線が並走します(写真9)。民家は線路沿いよりも道路沿いに建てられますね。

写真10. 寺がある!

津軽宮田の駅近くには清岸寺があります(写真10)。googleマップの口コミでは★4.0ですが、私にはお寺のランク付けはできません。見るからに立派なお寺さんですね。

写真11. 中沢に停車

しばらく走ると、中沢に停車します。なかわと濁らずに読みます。ここまで青森市内の駅です。2面3線なので、ここまで増発すれば良いのにね★

写真12. 防音壁がある

中沢を出ると、蓬田(よもぎだ)村に入ります。その蓬田村の中心駅、蓬田付近には防音壁があります(写真12)。1988年の青函トンネル開業の瞬間、津軽線は本州と北海道を結ぶ物流街道になりました。そのため、貨物列車の音から町(村)を守るために作られたのでしょう。

写真13. 山側はのどかな景色

山側はのどかな景色が広がっています(写真13)。

写真14. 海が見える

もう一度、海側を見てみましょう。海が見えてきました(写真14)。

写真15. 海は青色がきれいだが…

海を見ると、青色がきれいです。これはこれで良いことですが…。

写真16. 白波が立っている

海を見ると、白波が立っています(写真16)。この日は強風でした。わが701系電車は停車中に揺れていて、いつ運転見合わせになるだろうとちょっと不安になっていました。気象庁のデータを確認したところ、風速16m/s程度でした。

写真17. 蟹田に到着!

強風の中、蟹田に到着しました(写真17)。なお、終始、空いていました。3時間間隔が開いてこんな程度しか人が乗らないのか…。車両は秋田支社持ちですが、運営は盛岡支社でした。なお、つい最近までは運行指令はJR北海道函館支社で実施していたので、本当に寄せ集めの運営だったのですね。

蟹田から三厩までの非電化区間

その蟹田からさらに先に向かいます。

40系気動車(蟹田)

写真18. 蟹田-三厩で使われる気動車

ここからは電車ではいけません。そのため、乗りかえです。40系気動車が迎えてくれます(写真18)。

40系気動車車内

写真19. 40系気動車車内

ボックス席が並ぶ車内です(写真19)。でも、ボックスシートばかりではありません。北海道仕様と異なり窓が大きくて2段窓になっています。

40系気動車車内

写真20. 40系気動車車内

これがボックスシートです(写真20)。私がこの車内を容易に撮影できた程度の乗車率だということもわかります。

40系気動車車内

写真21. 40系気動車車内

さきほど(写真19)と反対側を眺めましょう(写真21)。出入口付近にはロングシートがあることとデッキがあることがわかります。北海道ほど寒くないのですが、寒さ対策でデッキがあります。

40系気動車車内

写真22. 40系気動車車内

車内広告もあります。東京地区までJRを利用してもらえば、JR的にもありがたい話ですね。この車両を日常的に使う高校生(特に女子高校生)であれば、ディズニーに興味ある人も多いことでしょう。東京にはディズニー以外にも見どころがあると東京都民の私は思いますが、何を選ぶのかは各自の判断です。

40系気動車車内

写真23. 40系気動車車内

運転室との仕切はあまり窓がありません(写真23)。これはいただけませんね。

写真24. さっきまで乗っていた701系電車

西風が強く、小雨もぱらついていたので、東側(海側)の窓側の席を陣取りました。窓越しにはさっきまで乗っていた電車の姿が見えます(写真24)。

写真25. 桜が咲いている

津軽の地は東京よりも寒く、桜が咲くのは1か月ほど遅れています(写真25)。

写真26. 田園風景が広がる

津軽海峡線開業の際に、青森-中小国間は電化されましたが、その電化は三厩まで達していません。もしも、三厩まで需要が大きければ、三厩まで電化されたことでしょう。ということで、蟹田から先はさらにのどかな景色が広がります(写真26)。それでも、寂寥感はありません。北海道の最果てとは感覚が違うのです。津軽は昔から純粋な日本の地という安心感が私にはあるのかもしれません。なお、蟹田からはしばらく海から離れます。

写真27. 鳥居が目立つ小国神社

中小国を出て少し走ると、新中小国信号場があります。その手前に小国神社があります(写真27)。

写真28. 北海道方面の線路が分岐

新中小国信号場です(写真28)。ここで北海道方面の線路が分岐します。現在はこの線路を走る定期旅客列車はありません。クルーズ列車くらいでしょうか。私は以前に北海道に渡る際にこの線路を走る列車に乗ったことがあります

写真29. 立派な複線電化の線路が分岐

本州と北海道を結ぶ貨物列車が通る線路が分岐します(写真29)。

写真30. 複線電化の線路は新幹線に合流する

その立派な線路は新幹線に合流します(写真30)。いよいよ津軽線の末端にきた感触があります。

写真31. 北海道新幹線をくぐる

その北海道新幹線をくぐります(写真31)。

写真32. のどかな田園風景

のどかな田園風景の中を走ります(写真32)。写真にはうまくできませんでしたが、滝の脇を走る箇所もあります。

写真33. 北海道新幹線が再登場!

津軽二股近くになると、北海道新幹線が再登場します(写真33)。

写真34. 北海道新幹線が再登場!

マクロ的にいうと、ここまで津軽線と北海道新幹線は並走します。この間は約9kmです。新幹線列車と貨物列車の共用区間があるために、新幹線列車のスピードアップが困難とされています。しかし、この区間の貨物列車を津軽線経由にすることができれば、共用区間は約9km減ります。現在の新幹線は、同区間を160km/h運転で202.5秒かかっています。しかし、260km/h運転とすれば、124.7秒に短縮します。差し引き75秒の短縮です。つまり、1分短縮できるのです。このように共用区間を短くすることも重要といえます。そして、知内-木古内も同様の単線の線路を敷設して、この区間も共用区間から外すのです。この区間も9km程度だから、同様の効果が発揮できましょう。

写真35. 再び海が見える

そんなことを考えていると、再び海が見えてきました(写真35)。

写真36. 津軽浜名に停車!

最後の途中駅、津軽浜名に停車します(写真36)。

写真37. 荒々しい海が見える

写真38. 荒々しい海が見える

最後の1駅ですが、ここで再び海がじっくりと眺めることができます(写真36-37)。このあたりは今別町で、三厩手前で外ヶ浜町に入ります。もともと三厩村でしたが、蟹田町などと合併して外ヶ浜町になりました。

写真39. 三厩に到着

終点の三厩に到着です(写真39)。

写真40. 見慣れた制服の乗務員が降りてきた

私の最寄り駅はJR山手線の駅です。その駅と会社が同じですので、見慣れた制服の人が降りてきました(写真40)。

写真41. 最果ての線路

最果ての線路で、この先には続きません!(写真41)

写真42. 三厩からの二次交通の案内

三厩は1日5往復といえども列車がやってきます。そのため、地域の拠点となっています。ここから竜飛岬までのバスにも乗ることができます(写真42)。

写真43. 竜飛岬行きのバスがやってきた

その竜飛岬行きのバスがやってきました(写真43)。

前後を読みたい!
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

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★今回の旅行の全体的な計画~まとめは以下のページに記載しています。
北海道鉄道旅行の計画とまとめ(19年GW)

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

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