鹿児島県でも有名な観光名所の霧島神宮。その霧島神宮は自然豊かな場所にあります。それは風情を楽しめることを意味しますし、中心からのアクセスが不便なことも意味します。その霧島神宮に実際に行ってみました。
写真1. 霧島神宮の荘厳な境内
復習:霧島神宮の概要
霧島神宮の概要を簡単に紹介しましょう。
図1. 霧島神宮の位置(googleマップより引用)
霧島神宮は山中にあり、宮崎県との境界に近い場所に位置します(図1)。南九州では最大規模の神社であり、観光客も多く来訪します。近くに霧島温泉があり、両者抱き合わせでの観光も良いでしょう。
宗教的な意味合いなどは霧島神宮公式サイトをご覧ください。
鹿児島市内からのアクセス
では、鹿児島市内からのアクセス手段は何でしょうか。答えは、鹿児島中央駅から霧島神宮駅まで電車、霧島神宮駅からバスが一般的です。霧島神宮駅という名前ですが、駅と神社の間は6.5kmもあり、歩くのは現実的ではありません(図2)。
図2. 霧島神宮駅から神社までの経路(googleマップより引用)
では、そのバスの本数は多いのでしょうか。答えは否であり、本数はあまり多くありません。
その時刻表を示しましょう(写真2)。
写真2. 国分駅と霧島神宮を結ぶバス時刻表
国分駅と霧島神宮(霧島神宮駅経由)は1日7往復(土曜・休日は1日5往復)しかなく、事前の計画は必須です。霧島地区のコミュニティバスは火曜・木曜のみの運転で役に立たない場面が多いです。また、JRの普通電車の多くは国分駅までの運転で、普通電車と乗りつぎを考えると、国分駅での乗りつぎとなります。一方で、バスの速度は遅いので、国分駅では乗りつぎが間に合わないが、霧島神宮駅だと乗りつぎが間に合うというパターンもあります。
これをまとめてみました。また、火曜・木曜のみのコミュニティバスも戦力として活用できる場面もありますので、それを含めた時刻表を作ってみました(表1、表2)。
表1. 鹿児島中央→霧島神宮の乗りつぎパターン
表2. 霧島神宮→鹿児島中央の乗りつぎパターン
国分と霧島神宮のどちらで乗りつぐほうが良いのか、を明確にするために最初に乗る手段の降りる場所を太字で示すとともに、乗りつぎポイントを○で示しました。
ここでは鹿児島市内へのアクセスポイントを鹿児島中央駅としましたが、前後の目的地の関係で鹿児島駅にアレンジすることも可能です(前後で桜島に行くなど)。あくまでも本表は標準的なシナリオとお考えください。
なお、都城から霧島神宮へのアクセスも可能です。霧島市の公式ホームページに霧島地区の路線バス時刻表が書かれていますので、そちらもご覧ください。
スイス並みの利便性を考えるのであれば、鹿児島から特急が毎時1本、霧島神宮駅から神社まで毎時1本確保するのが筋でしょう。
霧島神宮に向かう
さて、実際に霧島神宮に行ってみましょう!本記事では、霧島神宮駅と神社の行き来を記します。鹿児島市内と霧島神宮駅の間は特急きりしま号の乗車記をご覧ください。
写真3. 神社の最寄駅らしい色合い
神社の最寄駅らしい色合いです(写真3)。とはいえ、ここから神社まで6km以上もあるのですが…。
写真4. 駅前の光景
駅前の光景です。この右前方にバス停があります(写真4)。国分駅行きと霧島神宮方面(霧島いわさきホテル行き)が同じバス停に到着するので、乗り間違えないように注意が必要です。
さて、バスに乗りましょう!
写真5. 一般的なバス
一般的なバスです(写真5)。
写真6. のどかな風景の中を走る
のどかな風景の中を走ります(写真6)。
写真7. のどかな風景を中を走る
霧島神宮駅から神社まではこのような風景が続きます(写真7)。
写真8. 霧島神宮に到着!
霧島神宮に到着しました(写真8)。帰りのバスは道路をはさんだ反対側にあります。
霧島神宮を堪能する
さて、霧島神宮を堪能しましょう。
写真9. 駐車場から神社の方向を眺める
駐車場から神社の方向を眺めます(写真9)。雰囲気があります。帰りのバス停を確認したので、向かって右側を歩いていますが、多くの人は向かって左側の歩道を歩くはずです。
写真10. 階段の洗礼
階段が待ち受けます(写真10)。何段か数え忘れましたが、走って昇るのはしんどいです(私は歩きました)。
写真11. 鳥居がお出迎え
階段を昇ると、鳥居が出迎えてくれます(写真11)。
写真12. 参道を進むと、展望台がある
参道を進むと、展望台があります。ここの展望台から鹿児島県の雄大な景色が眺められます(写真12)。
写真13. さらに石段がある
展望台のところから右方向を見ると、さらに石段があります(写真13)。
写真14. 鳥居に近づく
鳥居に近づきます(写真14)。
写真15. 参道を歩く
参道を歩きます(写真15)。このときは初詣の準備が進みつつあったのか、繁忙期用の掲示物がありました。
写真16. 本殿が見えてきた
本殿が見えてきました(写真16)。神社らしさを感じるところです。古今東西、宗教施設が観光名所になっていることを感じる瞬間でもあります。
写真17. 御神木がそびえ立つ
御神木がそびえ立っています(写真17)。樹齢が長いと聞きました。このような樹木を見ると、私たちがいかにせせこましく生きているかを感じます。
写真18. 本殿をもう一度眺める
本殿をもう一度眺めます(写真18)。素人が気軽に入れなさそうな空間に見えました。500円くらい払って中に入れるようにすると良いのにね★
写真19. 別の建物もあった
別の建物もありました(写真19)。
霧島神宮を訪問してみて
今回、南九州で最大の寺社仏閣とも称される、霧島神宮を訪問してみました。山中にあるためか、周囲の自然とあいまって荘厳な雰囲気を感じました。公共交通でのアクセスは不便ではありますが、きちんと計画を立てれば自動車なしで訪問することも可能です。また、都城との行き来も可能ですから、宮崎と鹿児島の移動の間に立ち寄ることもできます。
とはいえ、不便さは否めません。最寄駅まで1時間間隔で特急を運転し(閑散時間帯は817系による快速でも可能)、それに接続する形でアクセスバスを運転して欲しいとも思いました。周囲には温泉と豊かな自然という優れたコンテンツがあるのですから。