ジュネーブから東京(羽田)までの経由便(パリ経由)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

ジュネーブ空港。ここからは日本への直行便は運航されていません。必然的にどこかで乗りかえることになります。今回は欧州のハブ空港のパリを経由しました。その模様を詳しくお伝えします。

写真1. JAL便に搭乗!

経由便のメリットまとめと待ち時間など気になる数字一覧

今回の経由便に関わる多くの数字や情報を書きだしました。

  • 経由便を利用することで多くの場所にアクセスできる
  • ジュネーブ空港のフランス側は食事どころがほとんどない
  • ジュネーブ空港での出国審査等の移動は25分程度、搭乗手続きも5分程度で終わる
  • パリ(シャルルドゴール)空港での移動は25分程度で終わる(同じターミナルビルの場合、ターミナル間の移動が発生する場合はもっとかかる)
  • 羽田に到着し、モノレールのホームまでは30分程度であった

詳細を以下に記します。

復習:直行便と経由便

一般に直行便と経由便という名称で呼ばれていますが、実際にはどのような意味でしょうか。

  • 直行便:ある場所に向かうのに乗りかえなしで行ける便
  • 経由便:ある場所に向かうのに乗りかえが必要な便

一般にはこのような意味でとらえられます。これはこれで勝手な言いかたです。今回、私は以下の便を選択しましたが、パリを経由するのは相手の都合のように見えて、私の都合なのです。

ジュネーブから多くの場所に航空便が発着していますが、そのほとんどが欧州です。アジア、ましてや極東の日本に向かう便などありません。

では、ジュネーブから日本に行くにはどうすれば良いのでしょうか?簡単です。どこかで乗りかえるのです。では、乗りかえをどのように検索すれば良いのでしょうか?現代はインターネット社会ですので、検索することができます。

検索と予約できるサイトは多くありますが、日本のサイトのほうが安心でしょう。

エアトリ

このようなサイトではホテルとセットで割引とうたっていますが、現地での自由度(1日目と2日目の目的地を変更)を考えると、航空機とホテルは別に手配したほうが無難です。

割安さを求めると、欧州のハブ空港から日本まで乗りつぎが発生します。それは価格と時間の天秤となりましょう。

パリ経由便に実際に乗る

さて、御託はこのあたりにして、実際に乗ってみましょう!今回の搭乗便は以下の通りです。

ジュネーブ14:40(AF1443)パリ(シャルルドゴール)15:15/19:00(JL46)東京羽田15:45

ジュネーブ空港での搭乗

ジュネーブ空港は興味深い空港です。

図1. ジュネーブ空港の位置(googleマップより引用)

ジュネーブ空港はスイスとフランスの国境に位置しており(ジュネーブそのものがフランスにサン方向から囲まれている)、フランスからの利用も可能です。もちろんスイスの国内線はスイス地区からの出入りですが、フランス各地との行き来はフランス地区(※)を利用し、あたかもフランス国内の移動のようになるのです。したがって、ジュネーブ空港内に出入国審査があります。

※ジュネーブ空港そのものはスイス領土にありますが、フランスが管理しているため本記事ではフランス地区と表現します。

今回、ジュネーブとパリを移動しましたが、パリはフランスに位置します。したがって、フランス地区から出入りします。

  • (フランス側からの出入り)フランス地区からパリまで利用。よって空港外からフランス国内扱い
  • (スイス側からの出入り)スイス地区からフランス地区への移動で国境越え。そこからフランス国内移動の扱い

このように、フランス国境近くなので、フランス各地への便はフランス国内線扱いになるように独特なオペレーションになっているのです。

写真1. スイス側から入る

ジュネーブ観光後にジュネーブ駅からジュネーブ空港駅まで列車でやってきたので、スイス側から空港に入ります。

写真2. 大型の電光掲示板がある

写真3. 出発案内を見る

出発案内を見ると、14:40発のParis CDG行きはFと表示されています。地名を見るとほとんど国際線ですね!スイスはそう広くないので国内線が発達していないのでしょうか。鉄道ファンとしてはありがたい限りですが。

写真4. F方面に向かう

F方面に向かいます(写真4)。フランス国旗が見えます。

写真5. 人がどんどん減ってくる

人がどんどん減ってきます(写真5)。人気のないところですが、本当に大丈夫なのでしょうか。

写真6. フランスへの関門!

フランスへの関門がありました(写真6)。ここで航空券を見せたと思います。

写真7. フランス地区の文字

フランス地区(French Sector)の文字が見えます(写真7)。

写真8. 出発便一覧

出発便の一覧です(写真8)。これだけ便数が少なければ、こちら側に来る人も少ないでしょう。ましてやスイスから越境してこちらに来る人は特にそうでしょう。写真5の人の少なさも納得です。

写真9. 搭乗手続き

搭乗手続きを済ませます(写真9)。自動チェックイン機でやりたかったのですが、エラーメッセージが出たので、人による手続きをお願いしました。

これであとは食事するだけです。と思ったら、フランス地区には食事どころがほとんどありません。「ランチ」と言いながらスイス側に戻りましたが、検問の係員さんに苦笑いされました。チェックイン前に食事するのが重要ですし、可能であれば空港駅のほうが安くて良かったでしょう(そこまでの知恵が回りませんでした…)。

写真10. フードコートがある

フードコートが端にありました(写真10)。一番安いハンバーガーチェーン店にしました。

写真11. 客席の様子

客席の様子です(写真11)。空港の食事はスピートが重要ですから、このようなクイックサービスは助かります。

写真12. Fエリアに戻る

Fエリアに戻ります。先ほどの検問所も通ります。何か聞かれたら「ランチ」と発しようと思いましたが、何のトラブルもなく通過できました。

写真13. フランス地区からの出口

フランス地区からの出口です(写真13)。ここから(領土的な意味での)フランスの国境までは歩くと距離はあると思うので、うかつにこちらに足を踏み入れないようにしました。

写真14. ロビーで待つ

搭乗口近くのロビーで待ちます(写真14)。

写真15. ロビーから航空機を眺める

AF1443便によるジュネーブからパリへの移動

さて、いよいよ航空機に搭乗します。

写真16. 搭乗が始まる

搭乗が始まりました(写真16)。

写真17. 通路を進む

通路を進みます(写真17)。

写真18. 機体が見える

機体が見えます(写真18)。

写真19. 機内に入った

機内に入りました(写真19)。落ち着いた色合いの座席です。横5列とは新幹線並みですね!

写真20. シートピッチもそこまで狭くない

シートピッチもそこまで狭くありませんでした(写真20)。新幹線とは比べてはいけません!

写真21. 多くの人が座った

多くの人が座りました(写真21)。

写真22. エアバスのA220による運航

エアバスのA220による運航です。

写真23. 出発!

出発しました(写真23)。

写真24. 離陸!

離陸しました(写真24)。やはりおっかないですね!

写真25. 農地が広がる

農地が広がります(写真25)。フランスは農業国です。

写真26. いつの間にか高度が下がってきた

いつの間にか高度が下がってきました(写真26)。

写真27. パリの市街地?

街が見えます(写真27)。パリの市街地でしょうか。その割には規模が小さいような。

写真28. 空港が近づいてきた

空港に近づいてきました(写真28)。

写真29. 着陸!

着陸します(写真29)。

写真30. 空港内を走行

空港内を走行します(写真30)。

パリ(シャルルドゴール)空港でののりつぎ

パリに着きました。むしろジュネーブより日本から遠ざかっていますが(笑)、ここで乗りかえることにします。

(参考)図2. パリ(シャルルドゴール空港)の配置図(空港公式サイトより引用)

写真31. 機内から出る

機内から出て、次の航空機に向かいます(写真31)。

写真32. 空港の建物を通る

空港の建物に入りました(写真32)。どのような目的であっても左に曲がります。

写真33. 通路を歩く

通路を歩きます(写真33)。どこに向かえば良いのでしょうか。

写真34. 大型のモニターがある

大型のモニターがあります(写真34)。

写真35. 東京行きは2Eターミナル

東京行きは2Eターミナルから出発します(写真35)。世界各国の地名が表示され、世界のハブターミナルであることを実感します。

写真36. 2E方向に進む

2E方向に進みます(写真36)。

写真37. 狭い通路を歩く

狭い通路を歩きます(写真37)。

写真38. 狭い通路を歩く

狭い通路を歩きます(写真38)。かっこよいですね!

写真39. 今度はエスカレータを下る

今度はエスカレータを下ります(写真39)。

写真40. 出国審査

出国審査です(写真40)。フランスにいるのは国内線扱いのジュネーブ→パリだけでしたが、わざわざ入国した意味を考えてしまいます(私の都合で動いているわけではないので当然ですが)。フランス各地から航空機でやってきてここから出国する人は少ないのか、窓口はガラガラでした。

写真41. 通路を歩く

通路を歩きます(写真41)。さすがフランス、建物のセンスはあります!この空間もおしゃれです。

写真42. 今度はエスカレータがある

今度はエスカレータがあります(写真42)。意外と上下移動が多く、大荷物だと疲れそうです。

写真43. 通路はまだ続く

通路はまだ続きます(写真43)。

写真44. 通路を歩く

通路を歩きます(写真44)。

写真45. 免税エリアにやってきた

免税エリアに着きました(写真45)。航空機を出てからここまでおおよそ25分かかりました。なお、この所要時間は同じエリアの場合です。同じターミナルでも乗りつぎには1時間は必要で、ターミナル1とターミナル3の移動の場合を考えると、乗りつぎは1時間半以上みたほうが良さそうです。

写真46. 手荷物検査場?

手荷物検査場でしょうか(写真46)。

写真47. 店一覧

店舗一覧です(写真47)。それなりに店はありますが、やや高めといった印象です。ここのスターバックスで軽い夕食としました。安さを考えると、ターミナルビル(誰でも入れるエリア)のほうが良かったかな?乗りつぎ初心者なので、それはリスクを考えてしまいました。

写真48. ロビーで待ちぼうけ

ロビーで待ちぼうけです(写真48)。乗りつぎ時間が3時間5分と微妙なところです。先発の航空機遅れを考慮するとこの程度の余裕は奨励されるのでしょうが、新幹線のように素早く乗れるシステムがあれば、周囲の観光もできるのに…、と考えてしまいます(パリ市内は遠いのですが)。

時間を持て余している間にトイレに行きました。機内のトイレは混雑しがちなので、国際線に乗る前にはトイレを済ませるのが鉄則です。

JL046便でのパリから東京(羽田)への移動

いよいよ搭乗です。

写真49. 搭乗開始!

搭乗開始です(写真49)。ファーストクラスの優先搭乗の際はあえてスルーし、エコノミークラスのタイミングで搭乗しました(ファーストクラスやビジネスクラスの人はそもそもベンチにいないでしょう)。そういう気持ちです。

写真50. カーペット敷きの通路を歩く

カーペット敷きの通路を歩きます(写真50)。

写真51. 通路を進む

通路を進みます(写真51)。

写真52. JALの機体が見えた

JALの機体が見えました(写真52)。後ろにJALのシンボルマークが描かれているのがわかるでしょうか。

写真53. 航空機に入る

航空機に入ります(写真53)。久しぶりの日本語の環境です。

写真54. 国際線はわちゃわちゃしている

国際線はわちゃわちゃしています(写真54)。

写真55. わちゃわちゃしている空間

わちゃわちゃしている空間です(写真55)。インテリアデザインは現代的ですが、13時間程度過ごす以上、そこは生活空間となり、準備することも多いのでしょう。

写真56. 出発!

出発しました(写真56)。

写真57. 離陸した

離陸しました(写真57)。

写真58. 大都市、パリが広がる

大都市、パリが広がります(写真58)。都市の人口そのものはベルリンに劣りますが、都市圏人口はパリのほうが多いです。セーヌ川が蛇行している様子が伝わります。

写真59. 農村部が広がる

農村部が広がります(写真59)。

写真60. 山がちになってきた

山がちになってきました(写真60)。

写真61. まもなくスイスに入る

まもなくスイスに入ります(写真61)。バーゼルと(ジュネーブとは離れた場所ですが)スイスからフランスを通り、再度スイス。何だか無駄というか…。初夏の欧州でもこのあたりから暗くなります。

写真62. 機内食が出てきた

機内食が出てきました(写真62)。機内食を食べたらトイレに行って寝ましょう!けっこう揺れてなかなか寝付けませんでしたが。昔のロシア上空通過のときはそこまで揺れなかった記憶があります。ロシアを通れない1つの弊害でしょうか。これはほんのわずかな一例ですが、戦争や制裁は庶民に降りかかるのです。

写真63. トイレの様子

トイレの様子です(写真63)。混まないうちに済ませましょう。

写真64. 手も洗える

手も洗えます(写真64)。

写真65. 鏡付き

鏡も付いています(写真65)。

翌朝にもトイレを使いましたが、かなり混んでいました。これはトイレを使いたい人も多いのですが、洗面所で歯磨きしている人がいたためです。洗面所とトイレを分離すれば良さそうなのにね!

写真66. どこかを飛んでいる

どこかを飛んでいます(写真66)。

写真67. 中国沿岸部を飛行中

中国沿岸部を飛行中です(写真67)。日本にだいぶ近づいてきました。

写真68. 朝食が出てきた

朝食が出てきました(写真68)。

写真69. 日本上空に差し掛かっていた

もう少しうとうとすると日本上空に差し掛かっていました(写真69)。

写真70. 雲が厚い

雲が厚いです(写真70)。

写真71. 羽田は雨!

羽田は雨が降っています(写真71)。

写真72. 羽田に到着!

羽田に到着しました。16:10ごろの到着で、25分程度の遅れでした。この程度の遅れはよくあることのようです(外部サイトによる)。

写真73. 羽田空港を歩く

到着したら日本の入国審査を受ける必要があります。そこまで歩きます(写真73)。

写真74. 通路を歩く

通路を歩きます(写真74)。

写真75. 列ができている

列ができています(写真75)。しかし、2023年4月に問題になった入国で多く待つということはありませんでした。税関で申告するべきものを持っていない点もそうですが、こちらがVisit Japanを用意していたこと、感染症対策の特別な対応がなくなっていた点も大きいでしょう。結局、海外WiFiレンタル【WiFiBOX】の返却(この作業は1分もかかりませんでした)も含め、機内から出てからモノレールのホームまでは30分もかかりませんでした。

写真76. 日本に戻ってきた

日本に戻ってきました(写真76)。ここからモノレールを使い、自宅に向かいました。

経由便に乗ってみて

写真77. 第3国でみやげを買うことを魅力に感じる人もいるかもしれない(パリ(シャルルドゴール)空港で撮影)

今回、2回目の経由便を選択しました(1回目はこの旅行の往路、つまり実質初めて)。これは価格を重視した部分もありますが、一番はジュネーブと日本の直行便がないためです。

経由便は待ちくたびれりすることもありますが、航路で遠隔地に行くには避けて通れません。そのため、経由便を使うことは旅行の自由度を大幅に高めてくれます。一方、遅れのリスクもあります。ひとまとめで航空券を購入している限り、このリスクは低いですが(リスクの高いパターンは発券しないだろう)、別々だとこのリスクが高まります。

今回、乗りつぎによるロストバゲージはありませんでした(手荷物を預けていないから当然)が、経由便は自由度が高まる半面、リスクも増え、中級者向けの選択肢とも感じました。

そして、乗りつぎ失敗のことを予測し、航空会社には高頻度運転をお願い(2時間間隔ならば、少数の乗りつぎ客を待って遅れるよりも2時間後の次の便に乗客を振り替えることができ、他の乗客は待たずにすむ)したいところです。

重要

旅行にはクレジットカードとインターネット環境が重要です。特にエポスカード年会費無料・最初に商品券相当ぶんの還元があるので、持って損はないと思います。

私は以下の2つを手配しましたが、類似のサービスであれば問題ないと思います。

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