東京(成田)から台北への航空機(Scoot利用)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

日本に近く、旅行先としても人気の台湾。ここには多くの航空便が運航されています。そのなかで、安いとされるスクート(Scoot)便に搭乗しました。

写真1. 成田空港で出発待ちのスクート899便シンガポール行き

復習:東京と台北の行き来

最初に東京と台北の行き来の概要を紹介します。

東京と台北の行き来の概要
  • 所要時間:3~4時間(偏西風の影響で往路は4時間余り、復路は3時間)
  • 価格:3万円~10万円強(多くの航空路線と同様、価格は変動します)
  • 主要な航空会社:JAL/ANA/チャイナエアライン、各種LCC

東京と台北の間は多くの流動があり、それに応じ多くの航空会社が航空便を運航しています。航空機の性能には大きな違いはなく(競合する会社どうしであっても、航空機はたいていボーイング社かエアバス社のものです)、したがって航空会社によって所要時間に大きな違いは生じません

航空会社によってサービスは大きく異なります。それが価格の異なる理由です。

1つがフルキャリアと呼ばれる航空会社、もう1つがLCCと呼ばれる航空会社です。前者はやや高い価格と引き換えに手厚いサービスを提供します。後者が輸送以外のサービスを極力切り捨て、低価格を実現しています。フルキャリアがJAL、ANA、チャイナエアラインです。後者がジェットスター、スクートなどです。

今回は価格をそれなりに重視し(といっても予約したのが比較的直近だったので高くついた)、LCCのスクートを選択しました。スクートはシンガポールの航空会社であり、日本と台湾を結ぶ航空便はありません。しかし、日本とシンガポールを結ぶ航空便の多くは台北に立ち寄り、この便を使うと東京と台北の移動が可能です。

フルキャリアと異なり、LCCで省略されるサービスは以下の通りです(航空会社や料金プランにより異なるので参考程度です)。

  • 機内食(事前に有償で予約することで提供されます)
  • 飲みもの(機内で販売しています)
  • 機内Wi-Fi(別途支払うことで提供はあります)
  • 液晶モニタによるエンターテイメント
  • 事前の座席指定(近年はフルキャリアでも有料化の傾向がありますが)
  • 大型の荷物持ち込みの制限(ある程度の荷物は有料です)

これらのサービスがないかわりに安価なサービスを実現しているのです。私はこれらに対し、以下の対策を施しました(表1)。

表1. LCCの簡素化されたサービスとその対応

簡素化されたサービス対策
機内食成田空港で事前に腹ごしらえ
飲みもの成田空港で事前に購入
機内Wi-Fi/機内エンターテイメント我慢!(見たいほどのものでもない…)
事前の座席指定別料金を支払い座席確保
荷物持ち込みの制限荷物を最小化!

このように価格を重視し、LCCを選択したのでした。なお、直近の航空機の遅れ情報についてはFlightAwareで調べることができます。

成田から台北まで実際に航空機に乗る

御託はこの程度にして、実際に航空機に乗りましょう!

Stage1. 成田空港での搭乗まで

まず、成田空港に向かい、搭乗します。

写真2. 成田空港のターミナル案内

スクートは成田空港では1ターミナルから出発します(写真2)。駅でいうと成田空港駅です(JR、京成ともに隣接した駅です)。ターミナルを間違えても連絡バスがあるので、何とかなります。

写真3. スクートは南側から出発!

スクートは南側から出発します(写真3)。

写真4. 南側に向かって進む

南側に向かって進みます(写真4)。

写真5. 途中にシャワー施設がある

途中にシャワー施設があります(写真5)。平日の仕事帰りに海外に向かう人にとっては重要な施設です。

写真6. 南側のホールに到着!

南側のホールに到着しました(写真6)。手前にはANAのカウンターがあります。LCCたるスクートは最も奥に位置します。

写真7. 奥のカウンターでチェックイン!

奥のカウンターでチェックインします(写真7)。多くの人で窓口は混雑していましたが、手荷物を預けないので、自動チェックイン機で終了します。

写真8. 手荷物のタグを発行する機能もある

手荷物のタグを発行する機能もあります(写真8)。予約した際の予約番号を入力する画面がありますので、予約時の予約番号を入力する必要があります(登録したメールアドレスに予約の詳細が送られるので、メールを検索すれば問題ありません)。成田空港駅を出てからここまで8分41秒でした。なお、予約番号を探したりしたため、チェックインは5分41秒かかりました。

写真9. 南ウイングから出発する便一覧

南ウイングから出発する便一覧です(写真9)。日本から台湾に向かうのに11:55発台北行きはありません。それもそのはず、台北経由シンガポール行きです。1年半前にシンガポールからフランクフルトに行く際に同様の経験をしていたので、あわてずに済みました。ただし、経由便を初体験だと戸惑うでしょう。

写真10. 手荷物検査と出国審査を受検

航空機に乗る場合は国内線であっても手荷物検査が必要であり、国際線の場合は出国審査も必要です(写真10)。

写真11. ターミナルを歩く

ターミナルを歩きます(写真11)。

写真12. ラウンジがある

ラウンジがあります(写真12)。ここで優雅に過ごすことにステータスを感じる人もいます。いずれにしてもLCC利用者には関係ない施設です。

写真13. シンガポール行きの案内

シンガポール行きの案内です(写真13)。手荷物検査の列に並び始めてからここまで17分05秒かかりました。つまり、時系列としては以下の通りです。最速の目安としてご参照ください。

表2. 成田空港駅に到着後、搭乗口前までの時間経過

成田空港駅に列車到着0:00
列車から降車後、空港の案内板に到達4:04(同年8月の実績値)
スクートのカウンターに到達12:45
スクートのチェックイン終了18:26
手荷物検査の列に並び始める23:26(まっすぐ向かっていないため推計値)
36番ゲートに到着40:31

※基本的撮影時刻から計算した実測値。ただし、スクートのチェックイン機から手荷物検査の列に並び始めるまでは実測データはなく、距離感から5分と概算

理論上、航空機搭乗締め切り時刻の40分31秒前までに成田空港駅に到着する列車に乗っていれば間に合うことになります。ただし、各種手続きに問題なく、かつターミナルを間違えないというのが前提です。実際には何かしらのアクシデントも想定されますし、手荷物を預ける時間が必要な場合もありましょう(なお、アクセス列車などでWebチェックインを済ませれば、5分41秒の短縮は可能です)。

航空会社は2時間前に空港到着を呼びかけています。突発的な早発、ターミナルの間違いや手続きの手間を考えるとその程度が良いのでしょう。

写真14. 搭乗口近くの軽食レストラン

今回は機内食なし、かつ昼に出発ということから、搭乗口付近のレストランを利用しました(写真14)。

写真15. 私たちのラウンジ!

今回のラウンジはここ(カフェ&バー アビオン)です(写真15)。シンプルなカレーライス1100円でイケイケの空間に滞在できました。

Stage2. 航空機への搭乗

いよいよ搭乗です。

写真16. 黄色の機体が目立つ

黄色の機体が目立ちます(写真16)。

写真17. TR899便に搭乗!

優先搭乗の対象でもなく、上級座席でもないので、列に並んで搭乗します(写真17)。

写真18. 左に曲がる

通路は2手に分かれていますが、左に曲がります(写真18)。出発時刻が近く、後ろよりのドアを閉めているためでしょうか。

写真19. 座席は横9列配列

座席は横9列配列です(写真19)。座り心地はなかなかでした。

写真20. 前のほうの座席を指定

前のほうの座席を指定しました(写真20)。ストレッチシートと称し、別途料金がかかりますが、後述の通り、この選択はベストでした。

写真21. シート背面はテーブルのみある

シート背面にはテーブルのみ存在し、機内エンターテイメント用のモニタはありません。共用のモニタもありません。安全のビデオを上映する端末もありません。どうするのかと思ったら、キャビンアテンダントが実演していました。

写真22. いよいよ出発!

いよいよ出発です(写真22)。

動画1. 離陸!

滑走路で加速し、離陸します(動画1)。

写真23. 離陸直後の様子

離陸直後の様子です(写真23)。成田市周辺です。この後は雲の上を航行し、かつ窓の濃さが調節されたため、クリアな風景を撮影することは難しく感じました(離陸直後と着陸直前を除き、窓の明るさは調整可能です)。

写真24. 上空からの風景

上空からの風景です(写真24)。浜名湖周辺に思いましたが、どうでしょうか。機内エンターテイメントや電源はなく、寝ることを奨励しているように見えました。前方の座席だったためか上下方向の揺れも少なく、快適に過ごすことができました。

写真25. 雲の上の光景

雲の上の光景です(写真25)。

写真26. 地上が見えてきた

台北桃園空港に近づき、航空機も高度を下げてきました(写真26)。赤い土と濃い緑、日本と異なる気候の大地が広がることを実感します。

動画2. 台北に着陸する様子

台北に着陸する様子です(動画2)。都市的な光景が広がります。

写真27. 空港に到着!

空港に到着しました(写真27)。あとは所定の場所に向かうだけです。

写真28. 通路とつなぐ

通路とつなぎます(写真28)。

Stage3. 航空機から降りてから入国まで

航空機を降りたらすぐに外に出られるわけではありません。ここから入国審査があります。中華民国の入国審査はどのようなものでしょうか。

写真29. 通路を歩く

航空機を降り、通路を歩きます(写真29)。

写真30. 豚熱のリスクで検疫有無が分かれる

豚熱のリスクが高い場所から出発したか、そうでないかで検疫の有無が異なります。日本はそのようなリスクは低いと解釈されているので、そのような検疫は省略されます。その識別のためにカードを渡されます。これを持つと検疫レーンをスルーできます(写真30)。

写真31. 中華民国の入国審査

中華民国の入国審査です(写真31)。入国審査はストレスはなく、パスポートを機械にかざし、顔写真と指紋登録で終了しました。出発2日前以降にインターネット上で入国カードを書いていますので、そのおかげなのでしょう。数回訪問しているドイツやオーストリアの入国審査よりスムーズでした。

写真32. 自由に動ける場所に到着

自由に動ける場所に到着しました。定刻15:10に到着する便が13分遅れの15:23に到着(航空機から降りたのは15:28)、入国審査を通過した時刻は15:45でした。つまり、航空機到着の22分後には入国審査が終了したことになります。ウィーン空港で少し待たされたときは25分後(2025年8月)、フランクフルト空港で待たされたときは38分後でした。中華民国はこれらの先進国より進んでいることになります。

スクートで移動してみて

今回、価格を重視し、スクートで移動しました。今回は13分の遅れでした。ここ9日間の台北到着時刻は以下の通りです(表3)。

表3. TR899便の台北到着時刻

到着時刻遅れ [分]
15:2111
14:58-12
15:3323
15:3727
14:50-20
15:2313
14:58-12
15:2717
14:49-21
平均遅延時間2.9
最大遅れ時間27

※航空データはFlightAwareより読み取り

このデータを見ると最大遅れ時間は27分、平均遅れ時間は2.9分です。ただし、1本の早着があると平均遅延時間は少なく見えるので、早着したときを0分とすると、平均遅延時間は10.1分です。これはチャイナエアラインと同等に感じられ、スクートの定時制が特段劣っているようには見えませんでした。

個人的所感ですが、航空機の乗り心地において航空機の高度が少し下がるときの浮く感じが最も苦手です。これは気流の関係で一概にはいえないでしょうが、前の席が良いとされます

この観点ではフルキャリアサービスよりLCCのほうが得策です。フルキャリアだと揺れない席はファーストクラスやビジネスクラスで占められます。そして、次にプレミアムエコノミーに続き、エコノミークラスはさらにその後ろです(図1)。他方、LCCは前方にプレミアムエコノミー席が配置され、すぐ後ろにエコノミークラスが配置されます(図2)。

図1. ANAのシートマップ(ボーイング787-10より引用)

図2. スクートのシートマップ(スクート公式サイトより引用後加工)

いいかたを変えると、揺れという観点では、LCCでは事実上のビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスに安いエコノミー料金で乗ることができるということです。確かに座席やサービスはフルキャリアとは異なります。しかし、好みが合うかわからない機内食をいただくよりも、地上で好みに合う店で食事するほうが満足できます。

航空機に余計なサービスを期待しない者にとってはLCCはじゅうぶんな選択肢であり、かつ揺れない座席を安価に選択できることは目からうろこでした。

重要

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前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

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東京(成田)から台北への航空機(Scoot利用):現在地

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