名鉄の特別車(展望席)の試乗(名鉄名古屋→豊橋、18年秋)

名古屋で一番の私鉄、それは名古屋鉄道です。その名古屋鉄道で象徴的なものが特急でしょう。その特急でも目立つ存在が展望車です。その展望車に乗ってみました。


名鉄特急の概要

名鉄の特急についておさらいしましょう。

名鉄特急ネットワーク

図1. 名鉄ネットワーク(wikipediaから引用)

名鉄特急のメインルートは豊橋-岐阜です。サブルートとして、中部国際空港-犬山(実際には新鵜沼)があります。メインルートは毎時4本、サブルートは毎時2本の運転です。ただし、実際の運行形態はもう少し複雑で、中部国際空港発着の系統は犬山に向かわずに岐阜に向かい、犬山と結ばれているのは豊橋です。実際の流動は名古屋に向かっているので、名古屋よりも向こう側でどこに向かおうが関係ありません。また、上下方向ともに豊橋-新鵜沼の系統から中部国際空港-岐阜の系統に乗り継げます。しかし、逆への乗り継ぎはできません。

この他に名古屋-知多半島方面の系統も毎時2本運転されています。末端区間では2つの系統にわかれます。なお、分岐点である冨貴で接続をとっています。

多くの特急が特別車と一般車を連結しています。特別車は座席が指定で別料金のμチケットが必要です。その他の車両は運賃のみで利用できます。平日日中の名古屋-冨貴方面の特急は全車一般車の電車もあります。

パノラマスーパーの新塗装と旧塗装

写真1. パノラマスーパー(1000系)

名鉄1700系特急(名古屋)

写真2. 汎用特急車(1700系)

車両は大まかには2種類です。パノラマスーパー(写真1)と汎用車(写真2)です。

パノラマスーパーの内装を見る

私が乗ったのはリニューアル車でした。その車内を簡単に紹介しましょう。

展望席への階段

写真3. 展望室への階段

展望室は上段にあります。小田急のロマンスカーよりも展望に優れていそうですね(写真3)。

展望席の座席配列

写真4. 展望室の座席配列(20席)

展望室の座席配列です(写真4)。小田急のロマンスカーよりも展望席が多いですね(小田急の展望席は16席です)。

名鉄パノラマスーパーの座席

写真5. パノラマスーパーの座席

パノラマスーパーの座席です(写真5)。背もたれが低く、後方の席からも前方を眺めることができます。

名鉄パノラマスーパーの展望席

写真6. 展望室から眺める

このように1枚の大きな窓から前面を眺めることができます。展望車は豊橋寄りに付いていますので、豊橋行きや河和行き、内海行きの展望車に乗るとよいでしょう(反対方向だと後面展望になってしまいます)。

展望車に乗って:名古屋から豊橋まで

図2. 今回乗車した経路(googleマップから引用)

さて、実際に乗ってみましょう。私は休日の午前中に名古屋から豊橋まで乗りました。私は3列目の席を指定されましたが、1列目は最後まで空席でした。それなら、最前列を売りましょうよ。

写真7. 地下線から地上に上がる

名鉄名古屋は地下駅です。しかし、すぐに地上に上がります(写真7)。ここから神宮前まではJRと並走します。途中の金山は総合駅として乗りかえも簡単です。

写真8. 神宮前の手前、JRの熱田を横目に過ぎる

名鉄の金山と神宮前の間は1駅で、間に名鉄の駅はありません。しかし、JRはその間に熱田があります。通常は駅間が長いJR、駅間が短い名鉄という構図ですが、この区間では逆転しています。JRの熱田は拠点性はありませんが、名鉄の神宮前は拠点性があります。その証拠に、JRの熱田は普通のみの停車ですが、名鉄の神宮前は全列車停車です。神宮前という駅名は熱田神宮からとっています。熱田神宮へは名鉄の神宮前のほうが近いですね。

写真9. 名古屋市郊外の区間

神宮前を出ると、意外とカーブが続きます。また、勾配がおおく、古くからの市街地を丹念に結ぼうとした様子がみられます(写真7)。

写真10. 高架になった鳴海

そのような中、高架になった鳴海は目立ちます(写真10)。ここは急行停車駅です。鳴海の利用客はそれなりに多いですが、特急は停車しません。近距離利用者は急行や普通を利用して欲しいという意図です。

写真11. 郊外の住宅街が続く

鳴海を出ても住宅街が続きます(写真11)。

写真12. 濃尾平野の田園を行く

知立付近からは田園風景が目立ちます(写真12)。名古屋から25km離れていますので、だいぶ都心から離れています。

写真13. 濃尾平野の田園を行く

新安城を過ぎてもやはり田園風景が広がります。安城市のとなりは岡崎市です。その間は田園風景です。

写真14. 岡崎が近づいてきた(矢作川を渡る)

その岡崎が近づいてきました。矢作川を渡ります(写真14)。38万人都市ということもあり、市街地は立派に見えます。

写真15. 愛知環状鉄道と交差する

愛知環状鉄道と交差します(写真15)。愛知環状鉄道の駅は中岡崎、名鉄の駅は岡崎公園前です。岡崎公園前には普通しか停車しません。愛知環状鉄道は豊田に直結していますが、豊田への流動はそこまで大きくないのかもしれません。

写真16. 乙川を渡る

矢作川の支流の乙川を渡ります(写真16)。岡崎の中心駅の東岡崎へはもうすぐです。

写真17. まもなく東岡崎

東岡崎です(写真17)。東岡崎は古い駅ですね。googleマップのクチコミによると、「駅が古い、どうにかしろ(私による雑な要約)」という意見がありました。それももっともですね。

写真18. 東岡崎を過ぎると家が減る

東岡崎を過ぎると、明らかに民家が減ります(写真18)。事実、普通も1時間に2本しかありません(東岡崎以西は1時間に4本)。それだけ人の流れも減るのですね。

写真19. 丘陵地帯を走る

丘陵地帯もあります(写真19)。このあたりは旧東海道沿いです。その証拠に、国道1号線もありました。

写真20. 長い直線区間がある

写真21. 長い直線区間

丘陵地帯を抜けると長い直線区間です。途中の国府は通過です。国府での乗りつぎのダイヤはもう少し工夫すべきです。これでは外野からああだこうだと言われてしまいます。

写真22. 伊奈を過ぎて線路が分かれる

名鉄最後の駅の伊奈を過ぎると、飯田線と合流するために線路がわかれます。商売敵のJRと線路を共用するのも変な話ですが、線路を共用すると決めた時代は、飯田線は国鉄ではありませんでした。その後、飯田線が国鉄の1路線となって、商売敵と線路を共有することになってしまったのです。名鉄も自己負担で専用の線路を敷くとは言い出せんのでしょうか。

写真23. 飯田線の単線と並走する

このように線路を共有しています。一部の鉄道ファンは飯田線の線路に名鉄が乗り入れていると嘘を言っていますが、騙されてないようにしましょう。正確には、名鉄が上り線を所有し、JRが飯田線の下り線を所有し、お互いに線路を共有しています。この区間の信号、無線がJR様式なのでそのような誤解がまかり通るのでしょう。


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