東京から名古屋までの夜行バス

記事上部注釈
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東京と名古屋。両都市の間には夜行列車が運転されておらず、夜間に移動するには夜行バスの利用が必須です。夜行バス未経験の人が乗った感想を記します。

写真1. ナゴヤドームに着いた夜行バス

復習:東京と名古屋の夜行バス

東京と名古屋の距離はJR線で366kmとそれほど遠い場所ではありません。時速60kmのバスであれば、6時間程度の距離です。JRバス東海のドリームなごや号であれば、8時間ほどで結んでいます。このほかに京王バス、東京バス、名古屋バスなども運転しています。

東京と名古屋を結ぶ夜行バスは種類も多く、市販の時刻表には収録しきれないくらいの種類があります。バス比較なびを見ると、多くの夜行バスを検索することができます。

楽に行くことを考えるのであれば、横3列の車両を選ぶことが良いですし、安さを選択するのであれば横4列の車両を選ぶほうが良いでしょう。横に寝られる車両もあると良いのですが、道路交通法の規制から完全フルフラットでの移動はできません。これは航空機の離着陸についても事情は同じです。

余談ですが、長距離フェリーはベッドも備わっていますが、東京地区-名古屋地区の長距離フェリーはありません(仙台-名古屋はあります)。

一般論として、ターミナルが便利な路線ほど価格が高い傾向にあります。ターミナルが便利といっても、ご自身の移動に本当に便利かどうかは別問題です。「不便」なターミナルがご自身の目的地によっては「便利」なこともあるのです。

今回の選択:JAMJAMライナー

今回は価格を重視し、JAMJAMライナーを選択しました。

JAMJAMライナーの概要

今回は価格を重視し、JAMJAMライナーを選択しました。JAMJAMライナーの運行時刻は以下の通りです。

東京テレポート駅23:00 → 東京鍛治屋橋23:40 → 星ケ丘4:55 → 名古屋南5:30 → ナゴヤドーム6:05

名古屋南が名古屋市の中心部に近い場所です。ナゴヤドームは中心部からやや遠い印象があります。

図1. 名古屋南ささしまライブの位置(googleマップより引用)

図2. 東京鍛治屋橋(バス会社によって呼び名は微妙に異なる、googleマップより引用)

全体として、ターミナルの位置が不便なため(東京駅前や名古屋駅前からやや遠い)やや安い価格を提供している印象です。どちらかというと上級者向けの設定のように感じました。ただし、JAMJAMライナーはバスタ新宿発着便も設定していますので、全ての便のターミナルが不便なわけではありません。

JAMJAMライナーの予約

私はJAMJAMライナー公式サイト(別会社のように見えますが、この会社のホームページです)から予約しました。予約~実際の乗車までの簡単な手順は以下の通りです。

  1. JAMJAMライナー公式サイトから日付・出発地と目的地を絞り込み、予約
  2. 1の内容がメールで届く(Gmailなどのようなパソコンと携帯電話の双方で確認できるアドレスにすると便利と思います)
  3. 2のメールを印刷または携帯電話に転送し、当日の乗車前に乗務員に見せる

メールには仰々しく、以下の内容が書かれていますが、通常の電車や路線バスのように時間通りに停留所に行けば問題ありません

1.バスは定刻(出発時間)に出発いたしますので、集合時間にはお越しください。(出発時間にバス停にいらっしゃらない場合、お待ちする事なくバスは出発いたします。)
2.出発時に係員から連絡は一切いたしません。 (電車と同様とご理解ください。)
3.緊急連絡先ではバス停の場所案内はしておりません。集合場所・乗車時間は、必ず事前にご確認の上、時間に余裕を持ってお越しください。

実際にJAMJAMライナーに乗る

さて、実際にJAMJAMライナーに乗ってみましょう。

序章:鍛治屋橋へのアクセス

まずはバスに乗らないと話になりません。そこで、鍛治屋橋へのアクセスを紹介します。私は銀座駅から向かいましたので、銀座駅からアクセスを紹介します。

図3. 銀座駅から鍛治屋橋への経路(googleマップより引用)

銀座駅から鍛治屋橋への経路を示しました(図3)。

写真2. 銀座駅のC9出口に向かう

銀座駅ではC9出口に向かいます(写真2)。

写真3. C9出口に向かう

そして通路の端のC9出口から地上に向かいます(写真3)。地上に出たら、後方の大通りに向かいます。

写真4. 大通りに出る

大通りに出ます(写真4)。右が新橋方面、左が東京駅方面です。ここから東京駅方面(写真4でいうと左折)に向かいます。

写真5. 西銀座ジャンクションの下を歩く

西銀座ジャンクションの下を歩きます(写真5)。ここまで来るともうすぐです。このあたりは銀座と雰囲気が異なり、大荷物の小集団もいて違和感がありましたが、バス停の近くなので、それも当然です。

写真6. 東京鍛治屋橋に到着!

東京鍛治屋橋に到着しました(写真6)。発車20分前くらいにならないと待合室に入れません。待合室周辺であれば、案内放送が聞こえ、乗り遅れはないでしょう。

JAMJAMライナーの車内設備

ここで、JAMJAMライナーの41便の車内を紹介しましょう。

図4. 車内の見取図(JAMJAMの公式サイトより引用)

車内の見取図を公式サイトより引用しました(図4)。2+1配置が基本ですが、2席の間はやや開いています。

写真7. 車内の様子

車内の様子です(写真7)。向かって左側のほうが通路が広く、ここを通ります。

写真8. 前を眺める

前を眺めます(写真8)。床が木目調の柄であり、座席の色も相まってシックな色空間が演出されています。

写真9. 座席からの眺め

座席視点の様子です(写真9)。在来線特急の普通車よりもゆったりしています。夜行バスとしては良いほうの設備なのでしょう。

写真10. 座席視点の様子

座席視点の様子です(写真10)。

写真11. 通路の様子

座席から通路を眺めました(写真11)。カーテンに仕切られ、プライバシーはある程度守られます。

写真12. 室内の様子

座席から車内の様子を眺めました(写真12)。

写真13. リクライニング機能も備わる

リクライニング機能も備わり、コンセントもあります。寝ながら電話機の充電も可能です。

写真14. ひざ当てもある

ひざ当てもあります(写真14)。道路交通上、フルフラットにはできませんが、ある程度の快適性を確保しようという努力が見えます。

写真15. トイレは階下

トイレは階下にあります(写真15)。夜の大井松田あたりでトイレに向かいましたが、けっこう揺れて大変でした。夜行バスの厳しさを痛感した一幕です。

写真16. トイレの様子

トイレの様子です(写真16)。清潔感があるトイレです。

写真17. トイレから入口を振り返る

入口を振り返りました(写真17)。列車のトイレよりも狭く、航空機のそれに近い印象を抱きました。

実際にバスに乗る

実際に乗ってみます。

写真18. ずらりと並んだバス

バスがずらりと並んでいます(写真18)。ここ、日本の中枢の東京から名古屋、大阪、仙台、新潟など多くの場所に散っていくのです。そして、その散った場所でまた別のバスと集結し、そんな出会いと別れを繰り返しています。でも、ここが日本の中枢の場所とは思えず、どこかのバス会社の営業所という印象があります。

私はここでトイレを済ませました。飲みものの入手も含めてバスターミナルでやるべき作業です。

ここから夜で暗く(周囲もすぐに寝る)、窓のカーテンも閉められていたので、写真はありません。

バスに乗車する際に、名前を確認されました。あらかじめ用意していた乗客名簿と照合し、正当な乗客かどうか確認するのでしょう。最初は車内灯が点灯していましたが、消灯しました。当時の記録をもとにまとめると、室内灯の挙動は以下の通りでした。

  • 発車15分後に照明が補助照明だけに減光
  • 発車20分後に消灯

寝るための空間ですから、発車20分後以降は本当に真っ暗になります。荷物整理などの準備は20分以内に完了させる必要があります。

写真19. 多くが降りた

ナゴヤドームが市街地に近いと思い込んでいましたが(ささしまライブが市街地から離れているという先入観があった)、ささしまライブ名古屋南で多くの人が降りました。それだけささしまライブ名古屋南がそれなりに便利な立地であることが多くの人に認識されていることの証拠です。

ここで夜が明けつつあり、車内はほとんど空席でしたので、カーテンを開けて車窓を堪能しました。

写真20. 名古屋駅前を通過!

名古屋駅前を通過します(写真20)。

写真21. 名古屋市内を走る

名古屋市内を走ります(写真21)。

写真22. 名古屋市内を走る

名古屋市内を走ります(写真22)。現代の名古屋は道路が広く、バスもすいすい走ります。

写真23. 大曽根駅付近を通過!

大曽根駅付近を通過します(写真23)。中央線、名鉄線、地下鉄の3路線が交わるターミナル駅ですが、ここも通過してしまいます。

写真24. 住宅地に変わってきた

周囲の様子が住宅街に変わってきました(写真24)。ここまでの間に久屋大通を通るのですから、そのあたりにもとめて、利便性を向上したほうが良いというのは素人発想でしょうか。

写真25. ナゴヤドームに到着!

ナゴヤドームに到着しました(写真25)。眠り、そして長い距離乗っていました。そのため、それなりの時刻になっていると錯覚していましたが、まだ6:05でした!

JAMJAMライナーに乗ってみて

今回は、ターミナルの位置をある程度軽視し、価格と室内空間の広さでJAMJAMライナーを選択しました。室内温度も問題なく、(夜行バスという特性の乗り心地などを別にすれば)それなりに快適な空間でした。ただし、23:40発、6:05着というダイヤの都合上、寝る時間が短いです。このことによるハンディキャップを感じました。

また、事前に想定していた、揺れによる車酔いはありませんでした(私がもともと酔いにくい体質なこともあるでしょう)。そのため、夜行バスはもう少し走行距離がある路線を選定するのも良いのかもしれません。

翌日が詰め込みプランではない場合夜行バスは移動の選択肢としてじゅうぶんに機能することを実感したのです。

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